ミッションステートメントとは?4つの効果や作り方を解説

2024.09.27

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    ミッションステートメントとは?4つの効果や作り方を解説

    こんにちは!「人と企業を幸せにする文化づくり」をサポートしているCultive(カルティブ)です!

    組織の方向性を示す「ミッションステートメント」。耳にしたことはあっても、具体的な内容や作り方に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

     

    本記事では、ミッションステートメントの定義から効果、作成方法まで詳しくご紹介します。組織のリーダーや経営に携わる方々に、役立つ情報をお届けできれば幸いです。

     

    https://sp-cultive.com/blog/article-17/

    https://sp-cultive.com/blog/article-40/

     

    ミッションステートメントとは?

    ミッションステートメントは、組織の基本的な目的や目標を明文化した短い声明文です。企業や団体が「何のために存在し、何を実現しようとしているのか」を簡潔に表現したものといえるでしょう。

     

    通常、全ての人が理解しやすい文章で構成され、組織の核心的な価値観や目指す方向性を明確に示します。従業員、顧客、取引先、投資家など、すべてのステークホルダーに対して組織の存在意義を伝える重要な役割を果たします。

    経営理念との違い

    ミッションステートメントと経営理念は似ているようで異なる概念です。経営理念が組織の根本的な価値観や信念を表すのに対し、ミッションステートメントはより具体的で現在的な使命に焦点を当てます。

     

    経営理念が長期的で普遍的な指針を示すのに対し、ミッションステートメントは現在の事業環境や市場ニーズに即した、より実践的な目標を表現することが多いでしょう。両者は補完的な関係にあり、経営理念を基盤としてミッションステートメントが形作られるケースも少なくありません。

    ビジョンステートメントとの違い

    ビジョンステートメントとミッションステートメントは、しばしば混同されることがあります。しかし、両者には明確な違いがあります。ビジョンステートメントが組織の理想的な未来像や長期的な目標を描くのに対し、ミッションステートメントは企業の課題意識や現在の活動目標を述べます。

     

    つまり、ビジョンが「どこを目指すのか」を示すのに対し、ミッションは「なぜ存在し、何を解決するのか」を明確にします。両者は相互に補完し合う関係にあり、多くの組織ではミッションとビジョンを併せて策定することで、より強力な指針を作り上げています。

    ミッションステートメントを作ることで得られる4つの効果

    ミッションステートメントを策定することで、組織にはさまざまなメリットがもたらされます。

    主な効果として、以下の4点が挙げられます。

     

     

    社内全体の統率が図れる

    ミッションステートメントは、組織の目的を明確にすることで社内の一体感を強化し、方向性を統一する効果が期待できます。全てのメンバーが共通の目標に向かって進むことで、組織全体の生産性と効率性が向上する可能性が高まります。

     

    例えば、新しいプロジェクトや施策を検討する際に、それがミッションステートメントに合致しているかを確認することで、組織の方向性から外れることを防ぐことができるでしょう。

    また、日々の業務においても、個々の従業員が自分の役割とミッションとの関連性を理解することで、より主体的かつ意欲的に仕事に取り組むことができるかもしれません。

    企業のブランディングに役立つ

    明確なミッションステートメントは、外部からの企業イメージを強化し、ブランド価値を高める場合があります。組織の存在意義や目標を簡潔に表現することで、顧客や取引先、投資家などのステークホルダーに対して、企業の姿勢や価値観を効果的に伝えられる確率が高まります。

     

    例えば、社会貢献や環境保護に焦点を当てたミッションステートメントは、企業の社会的責任(CSR)への取り組みを明確に示し、ポジティブなブランドイメージの構築に寄与するでしょう。

    また、革新的な製品やサービスの提供をミッションに掲げることで、先進的な企業としての印象を強化することもできるかもしれません。

    共感を得た人や企業の協力が得られる

    組織の使命に共感した個人や他企業からの支援や協力が得られることがあります。明確なミッションステートメントは、組織の価値観や目標を外部に発信する強力なツールとなり、同じ志を持つ人々や企業を引き付けるきっかけになります。

     

    例えば、社会問題の解決をミッションに掲げる組織は、同様の課題に取り組む他の団体や個人からの協力を得やすくなるかもしれません。また、革新的な技術開発をミッションとする企業は、先進的な研究者や技術者の関心を引き、優秀な人材の獲得につながる可能性があります。

    重要な意思決定の際に指針となる

    組織が直面する選択や挑戦に対して一貫した判断基準を提供することで、一人ひとりの行動指針となり得ます。ミッションステートメントは、組織の核心的な価値観や目標を表現しているため、重要な意思決定を行う際の指針として機能します。

     

    例えば、新規事業の立ち上げや大規模な投資を検討する際に、それがミッションステートメントに合致しているかを確認することで、組織の本質的な方向性から外れることを防ぐことができるでしょう。

    また、日々の業務における小さな判断においても、ミッションステートメントを念頭に置くことで、より一貫性のある意思決定が可能になるかもしれません。

    ミッションステートメントの設定方法

    効果的なミッションステートメントを作成するためには、以下のようなステップを踏むことが重要です。

     

     

    必要な要素の確認

    ミッションステートメントを作成する際には、以下の要素を考慮して設定すると良いでしょう。
    これらの要素を全て盛り込む必要はありませんが、組織にとって特に重要な要素を選び、それらを簡潔に表現することが大切です。

     

    • 顧客:誰のために存在するのか
    • 製品・サービス:何を提供するのか
    • 市場:どの市場で活動するのか
    • 技術:どのような技術を用いるのか
    • 企業理念:どのような価値観を持つのか
    • 強み:組織の独自性や競争優位性は何か
    • 成長性:どのように成長・発展していくのか
    • パブリックイメージ:社会からどのように見られたいか
    • 従業員に対する姿勢:従業員とどのように関わるのか

    専門のチームを作成

    ミッションステートメントの作成には、社内の異なる部門やチームメンバーで構成された、意見に偏りがない専門チームを結成することが効果的です。多様な視点を取り入れることで、より包括的で共感を得やすいミッションステートメントを作成できる可能性が高まります。

     

    経営陣、人事部門、マーケティング部門、現場の従業員など、様々な立場の人々を含めることで、組織の多面的な側面を反映したミッションステートメントを作り上げることができるでしょう。また、レイヤーや性別にも偏りがないように配慮することをおすすめします。

     

    また、外部のコンサルタントや専門家の意見を取り入れることも、客観的な視点を得る上で有効かもしれません。

    アイデアや意見をブラッシュアップ

    専門チームで複数のアイデアや意見を収集し、それらをブラッシュアップして最終的な文言を決定していきます。この過程では、組織の本質的な価値観や目標を的確に表現しつつ、簡潔で印象的な文章にまとめていくことが重要です。

     

    ブレインストーミングセッションを行って多様なアイデアを出し合い、それらを整理・統合していく方法が効果的かもしれません。また、複数の案を作成し、社内でのフィードバックを得ながら徐々に洗練させていく方法も考えられます。

    共感を得られる内容に整える

    最終的に、広く共感を呼ぶような内容に仕上げるために調整を行い、リリースします。ミッションステートメントは、従業員、顧客、取引先、投資家など、さまざまなステークホルダーに向けて発信されるものです。そのため、できるだけ多くの人々の心に響く表現を心がけることが大切です。

     

    専門用語や難解な表現を避け、誰もが理解しやすい言葉を使用することが重要です。
    また、組織の独自性や強みを適切に表現しつつ、社会的な価値や貢献についても言及することで、より幅広い共感を得られる可能性があります。

    印象的なミッションステートメントの例

    実際に、多くの企業が印象的なミッションステートメントを掲げています。以下に、代表的な企業のミッションステートメントを紹介します。

     

    株式会社ファーストリテイリング

    ファーストリテイリング(ユニクロの親会社)のミッションステートメントは、

    服を変え、常識を変え、世界を変えていく」です。

     

    このミッションステートメントは、非常に簡潔でありながら、企業の野心的な目標を明確に表現しています。「服を変え」は事業内容を、「常識を変え」は革新性を、「世界を変えていく」は社会的影響力を示唆しており、ファッション産業における変革者としての自社の位置づけを効果的に伝えています。

     

    また、「変える」という動詞を繰り返し使用することで、リズム感のある印象的な文章となっており、記憶に残りやすい特徴があります。

    Google

    Googleのミッションステートメントは、

    世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」です。

     

    このミッションステートメントは、Googleの核心的な目標を簡潔に表現しています。「世界中の情報」という壮大な対象を扱いながら、「整理」「アクセス」「使える」という具体的な行動や状態を示すことで、抽象的すぎず具体的すぎない絶妙なバランスを取っています。

     

    また、「世界中」という言葉を繰り返すことで、グローバルな視野と影響力を強調しています。このミッションステートメントは、Googleの事業内容を知らない人でも、企業の目指す方向性を理解しやすい特徴があります。

    トヨタ自動車株式会社

    トヨタ自動車のミッションステートメントは、

    人・社会・地球環境との調和を図り、モノづくりを通して持続可能な社会の実現を目指します」です。

     

    このミッションステートメントは、トヨタが単なる自動車メーカーを超えて、社会や環境に配慮しながら持続可能な未来の創造に貢献する企業であることを効果的に伝えています。また、「調和」「モノづくり」「持続可能」といったキーワードを使用することで、トヨタの企業文化や価値観を簡潔に表現しています。

     

    このミッションステートメントは、従業員、顧客、投資家、そして社会全体に対して、トヨタの長期的なビジョンと社会的責任への取り組みを明確に示す役割を果たしています。

    個人のミッションステートメントの必要性とは

    ミッションステートメントは企業や組織だけでなく、個人にとっても有益なツールとなり得ます。個人が自分自身の目標や価値観を明確にミッションステートメントとして設定することで、より一貫した生活を送ることができる可能性があります。

     

    例えば、キャリア選択や重要な意思決定の際に、自分のミッションステートメントと照らし合わせることで、より自分らしい選択をすることができるかもしれません。また、日々の行動や習慣を自分のミッションに沿ったものにすることで、より充実感のある生活を送ることができる可能性があります。
    さらに、自分の価値観や目標を他者に明確に伝えるツールとしても活用できるでしょう。

    個人のミッションステートメント作成方法

    個人のミッションステートメントを作成する際には、以下のステップを踏むことが一般的です。

     

     

    1. 自己分析を行う:自分の価値観、強み、情熱を持っている分野などを深く掘り下げて考えます。
    2. 理想の未来像を描く:5年後、10年後の自分がどのような状態にあるべきかをイメージします。
    3. 自分の役割を考える:家族、友人、職場など、様々な場面での自分の役割について考えます。
    4. キーワードを抽出する:上記の分析から得られた重要なキーワードや概念を整理します。
    5. 簡潔な文章にまとめる:抽出したキーワードを用いて、自分の使命や目標を簡潔に表現します。
    6. 定期的に見直す:ミッションステートメントを定期的に振り返り、必要に応じてアップデートします。

     

    個人のミッションステートメントは、「私は〜することによって、〜を実現する」といった形式で表現されることが多いです。例えば、「私は継続的な学習と創造的な問題解決によって、テクノロジーの力を活用して社会の課題解決に貢献する」といったものが考えられます。

     

    重要なのは、自分自身に真摯に向き合い、心から共感できる内容にすることです。また、抽象的すぎず具体的すぎない、バランスの取れた表現を心がけると良いでしょう。

    まとめ

    ミッションステートメントは、組織や個人の存在意義と目標を分かりやすく表現する強力なツールです。洗練されたミッションステートメントは、方向性の明確化、一体感の醸成、ブランド価値の向上など、多くの効果をもたらします。

     

    ただし、ミッションステートメントの作成はゴールではなく、スタート地点です。重要なのは、日々の活動や意思決定において、常にミッションステートメントを意識し、それに沿った行動を取ることです。

     

    また、Cultiveではミッションステートメント策定のお手伝いや、浸透イベントの企画/立案から実施までのサポートをしております。

    企業の理念や文化を深く理解し、メンバーのエンゲージメントに繫がるようなオリジナルのアイディアをご提案しますので、ご検討中の方はぜひお問い合わせください。

     

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      この記事を書いた人

      小名木 直子
      小名木 直子

      Producer

      オリジナルウェディングのプロデューサーとして多くのイベント企画に携わる。小人数〜200人規模のイベントを得意とする。職場の中でどれだけ心が動く瞬間があるかで人生の幸福度が変わることを実感し、多くの人にCultiveのサービスが届くようWEBサイトの監修も担う。

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