エンゲージメントの高い組織ってどんな組織?

2023.10.20
エンゲージメントの高い組織ってどんな組織?

エンゲージメントとは?ビジネスにおける意味を解説

「エンゲージメント(engagement)」は、「婚約、誓約、約束、契約」を意味する言葉です。使用シーンに応じて様々な意味に使い分けられますが、人事領域では、従業員の企業に対する愛着心や思い入れと解釈し、「企業と従業員が対等に、お互いの成長に貢献し合う関係」という意味合いで使われています。

その根底には「個人の成長・働きがいを高めることが組織価値を高める」「組織の成長が個人の成長・働きがいを高める」といった相互作用の考え方があり、企業と従業員の結びつきが強い状態を指して「エンゲージメントが高い」と表現されます。

エンゲージメントとロイヤルティ、従業員満足度の違い

エンゲージメントと混同しがちな言葉に、「ロイヤルティ(Loyalty)」と「従業員満足度」があります。

  • ロイヤルティ(Loyalty):忠誠心という意味。人事領域では従業員の企業に対する忠実度を指す
  • 従業員満足度:待遇や環境、報酬に対しての従業員の満足度を示す

エンゲージメントとの違いは、結びつきの方向性です。

ロイヤルティは、従業員の会社に対する忠誠心を表し、従業員→会社への一方通行になるという特徴があります。従業員満足度は、会社の待遇や環境に対する従業員→会社への評価であり、満足度を上げるために会社→従業員へ提供するという特徴があります。

これらに対して、エンゲージメントは、会社と従業員が相互に結び付きを強めていくという考え方であり、会社⇄従業員と双方向の関係性にあることが大きく異なっています。

なぜエンゲージメントが重要視されるのか?

働き方が多様化している現時代において、「定年まで同じ会社に勤める」という前時代的な価値観は変化し、キャリアアップ志向の強い優秀な人材ほど、より良い待遇や環境を求めて転職・独立をすることが多くなっています。つまり、信頼感・愛着の感じられない、エンゲージメントの低い組織ほど、離職してしまう可能性が高いとも言えます。

少子高齢化による労働人口の減少もあり、多くの企業が人材の獲得・定着が課題となっている今、離職率を抑えるとともに、従業員に最大限のパフォーマンスを発揮してもらうことが組織の活性化へ繋がり、業績の向上にも大きく影響すると、エンゲージメントを高めることが重要視されるようになっています。

人材コンサルティングを行う株式会社リンクアンドモチベーションと慶應義塾大学の共同研究によると、「従業員エンゲージメントが高くなると企業経営にプラスの影響をもたらす」といった調査結果も実際に出ています。

出典:株式会社リンクアンドモチベーション×慶應義塾大学ビジネス・スクール岩本研究室の共同研究

エンゲージメントを高めるには

では、従業員エンゲージメントを高めるためには、具体的に何をしたらよいのでしょうか。

理念浸透

理念が浸透していることで、従業員一人ひとりが「働く意義」を見出しやすくなるでしょう。

おすすめ施策例

  • 理念の理解を促進するクレドブックの制作
  • 理念に対する共感度を高めるワークショップ
  • 創業者の想いや会社の価値観を共有するトークセッションの実施

などを通して、自分たちの存在意義を再認識し、仕事に対するやりがいをもてます。

良好な人間関係の構築

仕事のやりがいや存在意義だけでなく、共に働く仲間との関係性もエンゲージメントには大きく影響します。

おすすめ施策例

  • 心理的安全性を高める1on1の実施
  • 部署を跨いだシャッフルランチの実施
  • 日々のコミュニケーションを促進する仕掛けを散りばめたオフィス設計

など、タテ・ヨコ・ナナメの関係性を構築するための施策実施が有効です。

「らしさ」の表出機会づくり

理念体現行動の蓄積による目に見えない“雰囲気”や“〜っぽさ”が、その企業らしさでもあり、それそのものが会社への愛着となり得ます。

おすすめ施策例

  • 会社らしい制度の設計(福利厚生制度・働き方の制度・評価制度)
  • らしさを感じられるイベントづくり(周年祭・シーズナルイベント・ファミリーデー)

など、「自分たちらしさ」を共有できる機会を多くつくることで、一体感や帰属意識も高まり、エンゲージメントに繋がります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。エンゲージメントとは何か、エンゲージメントを高める方法についてご紹介いたしました。

Cultiveでは会社の“想い”にフォーカスした企業カルチャー形成を通して、従業員のやりがいやクリエイティビティ向上のサポートをしております。

エンゲージメントに課題をお持ちの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

小名木 直子
小名木 直子

Producer

オリジナルウェディングのプロデューサーとして多くのイベント企画に携わる。小人数〜200人規模のイベントを得意とする。職場の中でどれだけ心が動く瞬間があるかで人生の幸福度が変わることを実感し、多くの人にCultiveのサービスが届くようWEBサイトの監修も担う。

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