リファラル採用のメリット・デメリットを徹底解説|成功させる運用ポイントも紹介

2025.12.17

採用市場の競争が激化するなか、リファラル採用に注目する企業が増えてきました。従来の求人広告やエージェントと比べて、自社の社員を通じた紹介という手法は、採用コストの削減やミスマッチの防止といった多くの利点があります。

しかし、導入を検討する際には、メリットだけでなくデメリットも正しく理解することが重要です。紹介できる候補者数の制限や、社員間のトラブルリスクなど、運用上の課題も存在します。

本記事では、リファラル採用の基本的な仕組みから、具体的なメリット・デメリット、さらには成功させるための運用ポイントまで詳しく解説します。自社に適した採用手法かどうか判断するための参考にしてください。

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    リファラル採用のメリット・デメリットを徹底解説|成功させる運用ポイントも紹介

    リファラル採用とは

    リファラル採用とは、自社の社員が知人や友人を候補者として紹介し、採用につなげる手法を指します。「referral」は英語で「紹介」を意味し、社員のネットワークを活用した採用活動として近年注目を集めています。

    具体的な仕組みとしては、企業が求める人材像を社員に共有し、条件に合う知人がいれば推薦してもらう流れです。紹介された候補者は通常の選考プロセスを経て、適性があると判断されれば採用に至ります。

    従来の求人広告は不特定多数に向けた募集であり、人材紹介会社は外部の専門家が候補者を選定します。これに対してリファラル採用は、社員という内部の人間が企業文化や業務内容を理解したうえで推薦するため、質の高いマッチングが期待できる点が特徴です。

    この手法が注目される背景には、深刻な人材不足があります。少子高齢化により労働人口が減少し、優秀な人材の獲得競争は年々厳しさを増してきました。また、求人広告費や紹介手数料といった採用コストの高騰も企業の課題となっており、より効率的な採用手法が求められます。

    さらに、社員エンゲージメントの重視という観点からも、リファラル採用は有効な施策として評価されています。社員が自ら採用活動に関わることで、会社への帰属意識や当事者意識が高まる効果が期待できます。

     

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    リファラル採用するメリット

    リファラル採用を導入することで、企業は多様な利点を享受できます。主なメリットとして、以下の5点が挙げられます。

    • 採用コストを削減できる
    • 採用のミスマッチを防ぎ定着率が向上する
    • 採用スピードが早くなる可能性もある
    • 社員のエンゲージメント向上につながる
    • 潜在層・即戦力人材へアプローチできる

    それぞれの内容について、具体例を交えながら詳しく見ていきましょう。

    採用コストを削減できる

    リファラル採用の最大の魅力は、採用にかかる費用を大幅に抑えられる点です。求人広告を出稿すれば数十万円、人材紹介会社を利用すれば年収の30%程度が手数料として発生するのが一般的です。

    これに対して、リファラル採用では社員への報酬制度を設けたとしても、多くの場合は数万円から10万円程度に収まります。外部サービスへの支払いが不要になるため、特に採用予算が限られる中小企業やベンチャー企業にとって、コストメリットは非常に大きいといえます。

    実際の活用例として、紹介制度と成果報酬型を組み合わせた仕組みを導入する企業もあります。候補者の紹介時に少額の報酬を支払い、入社が決定した段階でさらに報酬を上乗せする方式です。この方法なら、社員の紹介意欲を維持しながらも、総額では従来の採用手法より大幅にコストを削減できます。

    リファラル採用は、採用活動の費用対効果を高めたい企業にとって、魅力的な選択肢となるでしょう。

    採用のミスマッチを防ぎ定着率が向上する

    紹介する社員は、自社の社風や業務内容を深く理解しているため、候補者に対して仕事の実情や職場の雰囲気を正確に伝えられます。この情報提供によって、候補者は入社前に企業の実態を把握でき、カルチャーフィットの高い人材が集まりやすくなります。

    入社後のギャップが少なければ、早期離職のリスクも低減されるでしょう。実際にリファラル採用で入社した社員は、通常の採用ルートと比較して定着率が高いというデータも報告されています。

    なぜ定着率が上がるのか、その理由は明確です。紹介者である社員が入社後のフォローやサポートに関わることで、新入社員は職場に馴染みやすくなります。また、信頼できる知人の紹介という安心感も、職場への適応を後押しします。

    採用活動における最大の無駄は、せっかく採用した人材がすぐに辞めてしまうことです。リファラル採用は、この課題を根本から解決する可能性を秘めています。

     

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    採用スピードが早くなる可能性もある

    紹介者と候補者の間にはすでに信頼関係が築かれているため、選考プロセスがスムーズに進む傾向があります。候補者は紹介者から企業情報を事前に得ており、企業側も紹介者を通じて候補者の人柄や能力をある程度把握できるからです。

    求人媒体に掲載してから応募が集まるまで待つ必要がなく、人材紹介会社との調整にかかる時間も不要です。タイミングが合えば、募集開始から数週間で採用決定に至るケースもあります。

    ただし、必ずしも採用スピードが早くなるわけではありません。社員の人脈に適任者がいなければ紹介自体が発生しませんし、候補者の転職意欲が低ければ選考に時間がかかることもあります。

    それでも、条件が整った場合には従来の採用手法より格段に速く人材を確保できる可能性があるのは、リファラル採用の大きな強みといえるでしょう。

    社員のエンゲージメント向上につながる

    社員が自社を知人に紹介するという行為は、会社への信頼と誇りがなければできません。紹介制度に積極的に参加する社員は、自社に対して肯定的な感情を持っている証拠でもあります。

    また、採用活動に関わることで、社員は自分が会社の成長に貢献しているという実感を得られます。この当事者意識は、日常業務へのモチベーションにも好影響を与えます。

    さらに、社員参加型の採用制度は、社内文化の醸成にも寄与します。「自分たちで仲間を選ぶ」という意識が組織全体に広がれば、チームワークや連帯感が強化されるでしょう。

    実際にリファラル採用を導入した企業からは、「社員同士のコミュニケーションが活発になった」「組織への帰属意識が高まった」といった声が聞かれます。採用活動を通じて社員のエンゲージメントが向上するという副次的効果は、企業にとって予想以上の価値をもたらすかもしれません。

    潜在層・即戦力人材へアプローチできる

    転職サイトに登録していない、いわゆる潜在層の優秀な人材にリーチできるのもリファラル採用の特徴です。現在の職場に満足していても、信頼できる知人からの誘いであれば話を聞いてみようと思う人は少なくありません。

    特に、専門性の高い職種や管理職クラスの人材は、公開求人に応募することが少ない傾向にあります。こうした層に対しては、社員のネットワークを活用したアプローチが有効です。

    また、紹介される候補者は紹介者と同じ業界や職種で活躍している即戦力であることが多く、入社後すぐに成果を出せる可能性が高いのも魅力です。

    他社では出会えない優秀な人材を獲得できる機会として、リファラル採用は大きな可能性を持っています。どのような人材を採用できるかイメージするなら、自社の優秀な社員がどのような人脈を持っているかを考えてみるとよいでしょう。

     

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    リファラル採用のデメリット

    リファラル採用には多くのメリットがある一方で、運用上の課題やリスクも存在します。導入前にこれらのデメリットを理解し、適切な対応策を準備しておくことが重要です。主なデメリットとして、以下の4点が挙げられます。

    • 応募できる人数が限られる
    • 同様の人材ばかり集まる可能性がある
    • 紹介者とのトラブルを招く恐れがある
    • 大量の人材を採用することは難しい

    それぞれの課題について、具体的な状況と対応方法を見ていきましょう。

     

    リファラル採用のデメリット

    応募できる人数が限られる

    リファラル採用は社員の人脈に依存するため、紹介できる候補者の数に限界があります。特に小規模な企業や設立間もない会社では、社員数自体が少なく、十分な紹介が集まらないケースも珍しくありません。

    具体的には、従業員が10名程度のスタートアップ企業で複数のポジションを同時に募集しようとしても、各社員が紹介できる知人は限られています。結果として、応募者が集まらず採用目標を達成できない状況に陥る可能性があります。

    この課題に対応するには、社内への制度周知を徹底することが効果的です。定期的に募集ポジションの情報を共有し、社員が紹介しやすい環境を整えましょう。また、紹介インセンティブの設定や、紹介方法を簡素化するなど、社員の参加ハードルを下げる工夫も有効です。

    応募数を増やすためには、リファラル採用だけでなく、他の採用手法と併用する柔軟な戦略も必要になります。

    同様の人材ばかり集まる可能性がある

    社員が紹介する候補者は、紹介者と似た属性や価値観を持つ人物である傾向が強いでしょう。同じ大学の出身者、前職が同じ業界、趣味や興味が近い人など、バックグラウンドが類似した人材が集まりやすくなります。

    このデメリットが深刻化すると、組織の多様性が失われるリスクがあります。多様な視点や経験を持つ人材が不足すれば、イノベーションが生まれにくくなり、社風が硬直化する可能性も出てきます。

    対応方法は、ターゲット人材の範囲を意図的に広げることです。異なる部門や職種の社員から積極的に紹介を募ることで、多様なバックグラウンドを持つ候補者と出会える確率が高まります。

    また、採用要件を明確に設定し、特定のスキルや経験を持つ人材を求めていることを社員に伝えれば、紹介される候補者の幅も広がるでしょう。組織の多様性を維持しながらリファラル採用を活用するには、戦略的な制度設計が不可欠です。

    紹介者とのトラブルを招く恐れがある

    候補者が選考に進んだものの採用に至らなかった場合、紹介した社員と候補者の関係に気まずさが残ることがあります。特に親しい友人を紹介したケースでは、不採用という結果が人間関係に影響を及ぼす可能性も否定できません。

    さらに、採用されて入社したあとに候補者が早期退職した場合も、紹介者は責任を感じて心理的な負担を抱えることがあります。こうした経験をした社員は、以降の紹介制度への参加意欲が低下してしまうかもしれません。

    このリスクを軽減するには、フォロー体制を明確にしておくことが重要です。不採用となった候補者には丁寧なフィードバックを提供し、紹介者にも選考結果の理由を適切に説明しましょう。

    また、紹介のルールを事前に社員と共有することも効果的です。「紹介しても必ず採用されるわけではない」「選考は公平に行われる」といった点を明示すれば、紹介者の心理的ハードルを下げられるでしょう。透明性の高い制度運用が、トラブル防止の鍵となります。

    大量の人材を採用することは難しい

    リファラル採用は、厳選した少数の人材を獲得する手法として優れていますが、短期間に多数の社員を採用する必要がある場合には不向きです。

    具体例として、事業拡大にともない一度に数十名を採用しなければならない状況や、繁忙期に向けて大量のアルバイトを確保する必要がある場合などが挙げられます。こうしたケースでは、社員の紹介だけでは必要な人数を確保できません。

    対応策としては、リファラル採用を基本としつつ、求人広告や人材紹介会社といった他の採用チャネルを組み合わせる方法が現実的です。採用目標や時期に応じて最適な手法を選択し、複数の採用ルートを確保しておくことが望ましいでしょう。

    リファラル採用の特性を理解したうえで、自社の採用ニーズに合わせて適切に活用することが成功の鍵となります。

     

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    リファラル採用がおすすめな企業

    リファラル採用はすべての企業に適しているわけではありません。この手法が特に効果を発揮する企業タイプがあります。以下の4つの特徴に当てはまる企業には、リファラル採用の導入をおすすめします。

    • 社員の満足度や定着率が高い企業
    • スタートアップ企業やベンチャー企業
    • 中途採用の社員が多い企業
    • 採用コストを抑えたい企業

    自社がこれらの条件に該当するかどうか、確認してみましょう。

    社員の満足度や定着率が高い企業

    社員満足度が高く、離職率が低い企業では、リファラル採用が非常に効果的に機能します。満足度の高い社員は自社に誇りを持っており、知人に自信を持って会社を推薦できるからです。

    職場環境が良好で、社員が長く働き続けている企業であれば、紹介された候補者も同様に定着する可能性が高まります。紹介者の信頼性が高いため、候補者の質も担保されやすくなります。

    具体的には、「この会社なら友人にも安心して勧められる」と社員が感じている環境がある場合、リファラル採用の成功率は格段に上がります。社員が自社の良さを語れる状態にあることが、制度を機能させる前提条件といえるでしょう。

    スタートアップ企業やベンチャー企業

    急成長を目指すスタートアップやベンチャー企業では、採用人数は限られていても、一人ひとりの質が事業の成否を左右します。こうした企業にとって、カルチャーフィットと能力を兼ね備えた人材の確保は最重要課題です。

    リファラル採用なら、企業のビジョンや価値観に共感できる人材を効率的に見つけられます。特に創業期の企業では、社員数が少ないぶん一体感が強く、社員が会社の魅力を熱心に伝えてくれることも多いでしょう。

    採用人数が年間数名程度の規模であれば、社員の人脈から適切な候補者を見つけることは十分に可能です。人材の質とカルチャーフィットを重視する成長企業にとって、リファラル採用は理想的な採用手法といえます。

    中途採用の社員が多い企業

    中途採用で入社した社員が多い企業は、リファラル採用に適した環境が整っています。転職経験のある社員は前職での人脈を持っており、同じ業界で活躍する優秀な人材とつながっている可能性が高いからです。

    特に同業界からの転職者が多い企業では、即戦力となる人材を紹介してもらえる機会が増えます。業務に必要なスキルや知識をすでに持つ候補者を効率的に採用できるのは、大きなアドバンテージです。

    具体例として、IT業界やコンサルティング業界など、転職が活発な業界では、中途社員の広範なネットワークを活用したリファラル採用が盛んにおこなわれています。社員の転職経験や人脈が豊富な企業ほど、この手法の恩恵を受けやすいといえるでしょう。

    採用コストを抑えたい企業

    広告費や人材紹介会社への手数料を削減したい企業にとって、リファラル採用は有力な選択肢です。特に採用予算に制約がある中小企業では、コストパフォーマンスの高い採用手法が求められます。

    紹介制度を活用すれば、外部サービスへの支払いを最小限に抑えながら質の高い人材を確保できます。社員への報酬を設定したとしても、従来の採用コストと比較すれば大幅な削減が可能です。

    具体的な活用例として、年間の採用予算が限られている企業が、リファラル採用を主軸に据えつつ、必要に応じて他の手法を補助的に使うという戦略があります。コスト効率を重視する企業にとって、リファラル採用は検討する価値が十分にある手法です。

     

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    リファラル採用を成功させるポイント

    リファラル採用を導入しても、適切に運用しなければ期待した成果は得られません。
    制度を成功させるためには、以下の6つのポイントを押さえることが重要です。

    • 会社と候補者の価値観がマッチするか確認する
    • 採用体制や評価制度を社員にも周知しておく
    • 不採用となった際のフォロー体制を用意しておく
    • 紹介方法や専用の応募フォームを用意する
    • 効果が出るまで期間がかかる可能性を視野に入れておく
    • 違法性のない報酬や評価制度を設計する

    これらを実践することで、リファラル採用の効果を最大限に引き出せます。

    会社と候補者の価値観がマッチするか確認する

    売り手市場が続く現在の採用環境では、給与や勤務条件だけで人材を惹きつけることは困難です。優秀な候補者は、自分の価値観と企業の理念が合致するかどうかを重視するようになっています。

    リファラル採用を成功させるには、自社の文化や大切にしている価値観を明確にすることが出発点です。企業理念やビジョンを確立し、それを社員に浸透させることで、社員は自信を持って候補者に自社を説明できるようになります。

    選考プロセスでは、候補者のスキルや経験だけでなく、価値観の一致度も丁寧に確認しましょう。お互いの価値観が合っていれば、入社後も長く活躍してくれる可能性が高まります。価値観マッチングを重視した採用が、優秀な人材の獲得と定着につながります。

     

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    採用体制や評価制度を社員にも周知しておく

    リファラル採用は一見すると縁故採用と混同されやすく、公平性に疑問を持たれることがあります。この誤解を防ぐには、紹介を受けた候補者も通常の選考プロセスを経て、人事担当が厳正に審査していることを社内に明確に伝える必要があります。

    制度の仕組みや選考基準を社員が理解していれば、安心して知人を紹介できます。また、どのような人材を求めているのか、報酬制度はどうなっているのかといった情報を共有することで、紹介意欲も高まるでしょう。

    具体的な周知方法としては、社内説明会の開催、メールでの定期的な情報発信、制度マニュアルの配布などが効果的です。透明性の高い運用を心がけることで、社員からの信頼を得られ、制度への参加率も向上します。

    不採用となった際のフォロー体制を用意しておく

    選考の結果、社員から紹介してもらった候補者が不採用になるケースは必ず発生します。このとき、候補者と紹介者の双方に適切なフォローをおこなうことが、制度の持続可能性を高める鍵となります。候補者には丁寧な不採用通知とともに、可能であれば選考結果の理由を伝えましょう。紹介者に対しても、結果の背景を説明し、次回の紹介を歓迎する姿勢を示すことが大切です。

    具体的なフォロー方法として、「今回は見送りとなったが、別のポジションで機会があればぜひ再度紹介してほしい」といったメッセージを添えるのも効果的です。丁寧な対応が社員の信頼を維持し、継続的な紹介を促します。

    紹介方法や専用の応募フォームを用意する

    社員が簡単に候補者を紹介できる仕組みを整えることは、制度の活用率を高めるうえで欠かせません。紹介プロセスが複雑だと、社員は面倒に感じて紹介をためらってしまいます。

    例えば、専用の応募フォームを用意すれば、社員は必要事項を入力するだけで紹介が完了します。フォームには候補者の基本情報、職務経歴、紹介理由などを記入する欄を設け、人事担当がスムーズに選考を開始できるようにしましょう。

    また、リファラル採用専用のシステムやツールを導入する企業も増えてきました。これらのツールを活用すれば、紹介状況の管理や社員への報酬支払いも効率化できます。社員の負担を最小限にする工夫が、制度の成功につながります。

    効果が出るまで期間がかかる可能性を視野に入れておく

    リファラル採用は、導入してすぐに成果が出る手法ではありません。社員が制度を理解し、適切な候補者を見つけ、紹介に至るまでには一定の時間が必要です。特に制度を開始した初期段階では、紹介件数が少なく、採用に結びつかないことも珍しくありません。短期的な結果を求めすぎず、長期的な視点で制度を運用し続けることが重要です。

    焦らずに社員への情報発信を継続し、紹介しやすい環境を整えていけば、徐々に制度が定着して安定的な採用につながるようになります。リファラル採用は即効性よりも持続性を重視すべき施策だと理解しておきましょう。

     

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    違法性のない報酬や評価制度を設計する

    リファラル採用で社員に報酬を提供する場合、労働基準法や公正採用の観点から適切な制度設計が求められます。不適切な報酬制度は、法的リスクを招くだけでなく、社員や候補者の信頼を損なう可能性があります。

    報酬の金額や支払い条件を明確にし、すべての社員に公平に適用されるルールを設けましょう。また、報酬目当ての不適切な紹介を防ぐため、候補者の質を評価する仕組みも必要です。

    社員が安心して制度に参加できるよう、透明性と公正性を保った報酬制度を構築することが、リファラル採用の健全な運用につながります。必要に応じて、法務担当者や社会保険労務士に相談しながら制度を設計するとよいでしょう。

     

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    メリット・デメリットを理解して自社に合ったリファラル採用を

    リファラル採用は、コスト削減やミスマッチ防止など多くのメリットを持つ一方で、応募者数の制限や社員間トラブルのリスクといったデメリットも存在します。これらの特性を正しく理解したうえで、自社の状況に適した形で導入することが成功の鍵となります。

    特に社員満足度が高い企業や、質重視の採用をおこなうスタートアップには適した手法です。導入を検討する際には、制度の透明性を保ち、社員が参加しやすい環境を整えることを忘れないようにしましょう。

    Cultiveでは、企業の理念や価値観に紐づいた強い組織像を共に描き、そのために必要なオンボーディング施策や文化づくりをお手伝いいたします。
    企業の“らしさ”がメンバーの心に宿り、自然と行動に現れるまでの過程を伴走し、“らしさ”が強みとなるまでサポートいたします。

    採用活動や組織づくりにお困りの方はぜひお気軽にご相談ください。

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      小名木 直子
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      Producer

      オリジナルウェディングのプロデューサーとして多くのイベント企画に携わる。小人数〜200人規模のイベントを得意とする。職場の中でどれだけ心が動く瞬間があるかで人生の幸福度が変わることを実感し、多くの人にCultiveのサービスが届くようWEBサイトの監修も担う。

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