VUCA時代を生き残る組織作り!基本情報を徹底網羅!

2023.11.08
VUCA時代を生き残る組織作り!基本情報を徹底網羅!

こんにちは!「人と企業を幸せにする文化づくり」をサポートしているCultiveです!

近年、ビジネスの世界で使われるようになった「VUCA」という言葉をご存知でしょうか

VUCAとは、将来の社会や経済の状況を表す4つの要素の頭文字をとったもので、加速度的に進む社会の変化のなかで企業が対応するために必要な概念とされています。

なぜVUCAが注目されているのか、そしてVUCA時代を生き残るために必要な組織作りやリーダーのスキル、有効な手法やツールについて解説します。

この記事が、経営者や管理職の方の意思決定や組織づくりの参考になれば幸いです。

VUCAとは

VUCAという言葉は、もともとアメリカ軍が冷戦後の不安定な世界情勢を表現するために使われていたものです。

しかし、近年では技術革新や競争環境、消費者ニーズなどの社会変化に伴い、ビジネスの世界でも広く用いられるようになりました。

VUCAの各要素について詳しく解説します。

変動性(Volatility)

変動性とは、物事が急速に変化することや変化の度合いが大きいことを指します。

例えば、株価や為替レート、原油価格などは日々変動していますまた、技術革新や新興国の台頭、政治的な動きなども変動性の要因となります。

不確実性(Uncertainty)

不確実性とは、物事の結果や影響が分からないことや予測が困難なことを指します。

例えば、コロナウイルス感染症の終息時期やワクチンの効果、経済の回復速度などは不確実な要素です。また、新しい技術やビジネスモデルの登場、消費者ニーズや価値観の変化なども不確実性の要因となります。

複雑性(Complexity)

複雑性とは、物事が多様化や相互依存化することで、理解や管理が困難になることを指します。

例えば、グローバル化やデジタル化によって、人々や組織や社会がつながり、影響し合うようになりましたまた、技術革新や競争環境の変化によって、ビジネスにおいても多くの要素や関係性を考慮しなければならない状況が生まれました。

曖昧性(Ambiguity)

曖昧性とは、物事が明確でないことや解釈の余地があることを指します。

例えば、社会的な価値観や規範、法律などは時代や場所によって変化したり、多様化したりします。ビジネスにおいても、成功の定義や評価基準、競争優位性などは明確でない場合が多くあります。

VUCAが注目されている背景

VUCAが注目されている理由は、2020年代に入ってからビジネス界に起きた様々な出来事がVUCAの特徴と合致しているためです。 

2020年に発生したコロナウイルスの感染拡大、2021年に発生したアメリカ合衆国議会議事堂襲撃事件、2022年のロシアによるウクライナ侵攻など、社会情勢においても変動性や不確実性は高まっています。

VUCA時代における日本政府の見解とは

ここでは、経済産業省が発表した「人材競争力強化のための9つの提言 〜日本企業の経営競争力強化に向けて〜」という報告書を紹介します。

経済産業省がVUCAに言及。課題とされる「企業変革」とは

経済産業省はVUCA時代における企業経営の課題と対策に関して以下のように言及しています。

  • 顧客ニーズや競争環境の変化に対応するためには、既存のビジネスモデルや組織体制を見直し、新しい価値提供やイノベーションを生み出す必要がある
  • 技術革新やグローバル化に対応するためには、デジタル技術やデータ活用能力を強化し、国内外のパートナーと連携する必要がある。
  • 人材不足や多様化に対応するためには、人材育成や活用方法を改善し、多様な人材や意見を受け入れる風土を作る必要がある

先の読めない時代の流れに対応するためには、デジタル化を含めた組織体制の改革を推進し、個々人の多様性を活かすことでイノベーションが必要であることがよく分かります。

https://sp-cultive.com/v2/blog/article-35/

日本が目指すべき未来社会「Society 5.0」とは

「Society 5.0」とは内閣府が発表した計画で、VUCA時代における変化や不確実性に対応するために、先端技術を活用して人間中心の社会を実現するという目標です。

具体的には、ビッグデータ、AI、IoTなどを用いて、パーソナライズされた情報や結果を、人間にフィードバックすることを目指しています。

VUCA時代を生き残る!組織作りのポイント

VUCA時代における企業の組織作りには、変動性に対応するため、素早く判断し、行動を変えることができる自立型組織が求められています。

自律型組織とは、トップダウンではなく、現場や個人が自ら判断し、行動することができる組織です。

組織作りのポイントは、組織のビジョンや明確な目標を共有し、それに沿って現場や個人が自主的に計画や行動ができるような仕組みや文化が必要です。

現在注目を集めているティール組織などはその典型例と言えるでしょう。

https://sp-cultive.com/v2/blog/article-34/

VUCA時代にリーダーが身につけるべきスキル

VUCAに対応できるリーダーのスキルは、将来の目標や方向性を明確に描き、それを組織やチームに共有し、納得させることができるビジョンを持っていることです。

また、自分の考えや意見を分かりやすく伝えることや、相手の考えや意見を正しく理解することができるコミュニケーション能力も同じくらい重要です。

VUCA時代に有効なOODAループとは

「OODAループ」とは、観察(Observe)、状況判断(Orient)、意思決定(Decide)、実行(Act)の4つのステップからなるサイクルです。 

このサイクルは、もともとアメリカ空軍の戦闘機パイロットであるジョン・ボイドが考案したもので、敵よりも素早く状況に対応するための方法論です。 

OODAループでは、観察から実行までを素早く反復的に行うことで、VUCAのような状況に適応するため、ビジネスの世界でも広く用いられるようになりました。

PDCAとの違い

「PDCA」とは、計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善(Act)の4つのステップからなるビジネスの世界でよく用いられるサイクルです。

OODAループは、変化や問題に素早く対応するためのサイクルですが、PDCAは、品質や業務を向上させるためのサイクルという違いがあります。

VUCA時代に不可欠なDX推進

DX(デジタルトランスフォーメーション)は、デジタル技術やデータを活用して、ビジネスや社会の変革を促進するための取り組みです。

VUCAの時代には、企業は急速な変化と不確実性に対応するために、デジタル技術を採用し、柔軟性の高い構造や仕組みをつくることが不可欠となるでしょう。

https://sp-cultive.com/v2/blog/article-36-2/

まとめ

VUCA時代はビジネスにおいて多くのチャンスや可能性をもたらす時代でもあります。

企業がVUCA時代に対応するためには、自律型組織の構築、リーダーのスキル向上、OODAループの活用、そしてDX推進に取り組むことが重要です。

VUCA時代をただ生き残るだけでなく、新しい時代の課題に立ち向かい、新たな価値を創造するために、この記事が皆さまの一助となることを願っています。

また、Cultiveでは社内DX推進を目的としたイベント、企業理念やビジョンの再策定やその浸透を目的とした施策運用にも多数の実績があります。

変化の激しい時代においても、人々を惹きつけてモチベーションとなるのはやはり、人の想いです。企業の想いを目に見えるカタチに変え、共有しあうことで帰属意識とイノベーションは推進されます。

会社の想いをあらためて従業員に伝えたい。

そうお考えの方はぜひ一度Cultiveにご相談ください。

この記事を書いた人

小名木 直子
小名木 直子

Producer

オリジナルウェディングのプロデューサーとして多くのイベント企画に携わる。小人数〜200人規模のイベントを得意とする。職場の中でどれだけ心が動く瞬間があるかで人生の幸福度が変わることを実感し、多くの人にCultiveのサービスが届くようWEBサイトの監修も担う。

  • プロジェクトマネジメント
  • 企画

お気軽にご相談ください

企画やご予算、期日でお悩みはありませんか?まずはお気軽にご相談ください

お気軽にご相談ください

企画やご予算、期日でお悩みはありませんか?まずはお気軽にご相談ください

企画・ご予算・期日などなんでもご相談ください