企業の製品・サービス訴求やコーポレートブランディングを行っていく上で、それらを紹介するムービーは欠かせないコンテンツです。ムービーには訴求したい情報を網羅することができ、伝えたいメッセージを直感的に訴えることができるというメリットがあります。ブランディングに注力している企業の多くがオリジナルのムービーを作成し、その認知拡大に努めています。しかし、自社のオリジナルムービーを作りたくてもどのように着手していいか分からないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では紹介ムービーの成功事例や作成のポイントをご紹介いたします。
目次
オリジナルムービーを作って会社・製品のマーケティングをしよう
「動画マーケティング」とは、映像コンテンツをWebなどで公開し、製品やサービス、ときには企業自体への関心を高めるために行われるマーケティング手法です。
ムービーをうまく活用すれば多くの情報を網羅でき、より動的なイメージで訴求することも可能になります。また、SNSなどを通じて継続的に訴求していくことで、既存顧客や潜在顧客を問わずに、広く効果的なブランディングをしていくことが可能となります。
ムービー作成事例
多くの企業が自社のブランドムービーや製品・サービスの紹介ムービーを制作して動画マーケティングを実施しています。その中には、話題となり、世間で広く認知されたものも数多くあります。ここではいくつかの代表的なムービー事例をご紹介いたします。
早稲アカブランドムービー「へんな生き物」篇
早稲田アカデミーのブランドムービーは子供の純粋な好奇心と可能性に焦点を当てた作品です。大人の視点から見たときの子供の不可解な行動の理由に、実は無邪気な好奇心が隠されていることが分かる内容になっており、宇宙飛行士を目指す子供が「塾に行きたい」と告げることで早稲田アカデミーの存在を示唆した終わりとなっています。
第53回ギャラクシー賞優秀賞(CM部門)や第69回広告電通賞最優秀賞(テレビ広告/教育・文化・娯楽部門)を受賞しており、高い評価を集めています。
タクトホーム株式会社ブランドムービー
注文住宅のハウスメーカー「タクトホーム株式会社」のブランドムービーです。フルアニメーションで構成されており、子供がすくすくと成長できる家や地域の環境を描いており、タクトホームが掲げる「暮らしを奏でる」というメッセージを訴求する内容となっています。
あえて実写ではなくアニメーションを使用することで、企業のメッセージや印象を上手に訴求している例と言えます。
【TVCM】タクトホーム株式会社様_ブランディング映像(PROOX制作実績)
ニューバランス公式オンラインストア紹介ムービー
企業のブランディングだけでなく、サービスを紹介する上でもムービーは有効な手法です。ニューバランスのオンラインストアの利便性を伝えるこのムービーでは、インフォグラフィックスを用いることで、利用システムや支払い方法を直感的に分かりやすく紹介しています。
ECサイト紹介動画「ニューバランス公式オンラインストア」(Crevo制作実績)
マネーフォワードクラウドパッケージ紹介ムービー
サービス紹介ムービーはB to Bビジネスにおいても効果的です。マネーフォワードの導入を促すこのムービーでは、インフォグラフィックスを用いながらサービス導入におけるメリットを訴求しています。シンプルなデザインで、情報が伝わりやすく作られている好例です。
【サービス紹介】マネーフォワード様_マネーフォワードクラウド紹介 from 株式会社プルークス on Vimeo.
ムービー作成のポイント
実際に自社の紹介ムービーを作成するには、どのような点に気をつけて進めればいいのでしょうか。ここでは、ムービー作成で注意すべきポイントを踏まえながらご紹介いたします。
ターゲットを定めよう
まずは紹介したい内容(自社ブランディング/製品・サービス紹介など)に応じて、訴求先のターゲットを定めましょう。ターゲット層が普段どのようなデバイスを利用しているのか、主力となる公開先はどこになるか、使用頻度の高いSNSアプリはどれかなど、作成するムービーがどのような層に見られることになるかを明確にイメージしていきます。
尺を決めよう
ターゲット層が定まり、主力となりそうな公開先が選定できたら、次にムービーの尺を決めます。尺とは、動画の長さのことを指します。各SNSによって投稿できる動画の長さは異なりますので注意が必要です。また、長尺の動画であっても、一般的に見やすいとされる長さ(離脱率の低い長さ)があります。訴求したい内容やターゲット層に合わせた設定が大切になってきます。
尺に合わせて訴求点を絞ろう
自社の独自性、製品やサービスの特徴、強み、利用方法など、ムービーで伝えたいことはたくさんあります。しかし、全てを詰め込んでしまうと見づらい映像となり、「何が言いたかったのか分からない」という結果になりかねません。
設定した尺の中に盛り込むべき情報を洗い出し、ボリュームを絞ることも大切なステップです。同時に、訴求したい情報に優先順位をつけていくとムービーのイメージをよりシャープにすることができます。
絵コンテに落としてストーリーを作成しよう
ターゲット層・公開先・尺・訴求ポイントが洗い出せたらいよいよ絵コンテの制作です。絵コンテとは、実際のムービー内容をコマ分けしながら描き出したものになります。1コマずつ配置していきながら、画面内に表示する文字やイラストを整理していきます。同時に、それぞれのコマで訴求すべき情報や所要時間なども考え、視聴者に伝わりやすいムービーになるかを検討する資料となります。
ムービーにストーリー性を持たせる場合は、効果的な起承転結となっているかも重要なポイントになります。絵コンテの流れを見返しながら、もっとも効果的に伝わるように構成を調整します。
実際の映像撮影やアニメーション制作は絵コンテを元に行なわれますので、ムービーの設計図とも言える大事な作業になります。
制作してくれる会社を探そう
上記のようなステップを全て自社で行なうのは大変な作業になります。撮影や映像編集には専門的な内容も多く、これらの知識をある程度理解できていることも、絵コンテ制作や企画段階から求められます。自社内で完結することに不安がある場合は、経験豊富な制作会社に依頼することでムービーのクオリティを格段に上げることもできます。
– 株式会社スペサン
企業のブランドムービーやサービス紹介ムービーなどに多数の実績があります。企業やサービスの”想い”からヒアリングし、それを表現することを得意としています。
– 株式会社プルークス
株式会社プルークスは会社紹介・採用・CM・Web広告など幅広いジャンルを手がけています。企画・制作から広告配信までワンストップで提供しており、コンサルティング会社出身のメンバーが、最適な動画マーケティングプランを提案することを強みとしています。
– Crevo株式会社
楽天、DeNA、KIRIN、Yahoo!といった大手企業や、スタートアップ企業、官公庁などの制作実例を持つ会社です。番組制作者・広告代理店出身者が在籍しており、目的に沿った戦略を練った上で制作できることを強みとしています。
紹介ムービーの事例や作成ポイントをご紹介いたしました。
映像表現やBGMなどの演出効果を用いて、言葉にしきれないイメージを伝えられるムービーはブランディング施策に欠かせない手法です。導入を検討している方々の参考になりますと幸いです。
この記事を書いた人
小名木 直子
Producer
オリジナルウェディングのプロデューサーとして多くのイベント企画に携わる。小人数〜200人規模のイベントを得意とする。職場の中でどれだけ心が動く瞬間があるかで人生の幸福度が変わることを実感し、多くの人にCultiveのサービスが届くようWEBサイトの監修も担う。
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