事業コンセプトの作り方を基礎から解説!経営者が押さえるべきポイントと実践手順

2026.02.09

事業を伸ばしたい、採用を強くしたい、新規展開で迷いが増えてきた。そんな局面で効いてくるのが事業コンセプトです。言葉が曖昧なままだと、判断が人によって揺れたり、現場が納得できず実行力が落ちたりしがちです。

一方で、事業コンセプトが整理されている会社は、提供価値が伝わりやすく、やるべきこととやらないことが明確になります。

本記事では、事業コンセプトの定義から目的、作り方の手順、整理に役立つフレームワークまで、経営者が実務で使える形で解説します。

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    事業コンセプトの作り方を基礎から解説!経営者が押さえるべきポイントと実践手順

    事業コンセプトとは自社の価値や提供サービスを言語化したもの

    事業コンセプトは、誰に、どんな価値を、どのように提供するのかを簡潔に表したものです。単なるスローガンや気の利いたキャッチコピーではなく、事業の骨格をつくる設計図に近い存在だと捉えると理解しやすいでしょう。

    事業が成長すると、意思決定の回数が増え、関わる人も多様になります。そのときに拠り所がないと、現場は判断に迷い、部署ごとに解釈がズレやすい。事業コンセプトは、こうしたズレを抑え、方向性を揃える羅針盤として機能します。

    ここでは詳細を語りすぎず、次の章以降で目的や作り方を深掘りしますが、まずは自社の価値提供を一言で説明できる状態を目指すことが第一歩になります。

     

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    事業コンセプトの目的と在り方

    事業コンセプトは、作ること自体が目的ではありません。経営の現場で使える状態にしてはじめて価値が出ます。ここでは、事業コンセプトを設定することで得られる代表的な効果を整理します。

    • 経営判断のスピードと精度を保てる
    • 社員のモチベーションと生産性の向上につなげられる
    • ブランディングと他社との差別化に役立てられる
    • 資金調達や融資相談に活用できる
    • 事業継承や組織変革がスムーズになる

    経営判断のスピードと精度を保てる

    経営判断が遅くなる大きな理由は、判断基準が共有されていないことにあります。事業コンセプトが定まっていれば、新規事業の検討や投資判断、提携先の選定などで、コンセプトに沿っているかどうかを軸に検討できます。議論の出発点が揃うぶん、迷いが減り、判断が早くなります。

    加えて、精度も上げやすくなります。経営者の感覚だけで決めるのではなく、明文化された基準に照らして考えるためです。たとえば新サービスを出すとき、顧客に提供する価値がコンセプトと一致しているかを確認できれば、方向性のブレを防ぎやすい。スピードと精度は両立しにくいと言われますが、軸がある組織ほどその両方を狙えます。

    社員のモチベーションと生産性の向上につなげられる

    事業コンセプトがあると、社員は何のために働いているのかを理解しやすくなります。自社の存在意義や顧客への貢献が見えれば、仕事に誇りを持ちやすい。単なる作業の積み重ねではなく、価値提供の一部を担っているという実感につながります。

    生産性にも効きます。部署や役割が違っても、同じ方向を向いて動けるからです。結果として、優先順位のズレや無駄な業務が減りやすくなります。採用の場面でも、コンセプトに共感する人が集まりやすく、入社後のミスマッチを減らす効果が期待できます。動機づけと実行の両面で、事業コンセプトは土台になります。

    ブランディングと他社との差別化に役立てられる

    ブランディングは、見た目を整えることだけではありません。顧客が受け取る体験を一貫させることが重要です。事業コンセプトが整理されていると、広告やサービス設計、顧客対応の方針まで統一しやすくなり、結果としてブランドイメージが安定します。

    差別化の面でも効果的です。競合と同じことをしていると価格競争に巻き込まれやすい。明確なコンセプトがあれば、どこが違うのかを言葉で示せます。顧客にとっても、選ぶ理由が理解しやすくなります。価値で選ばれる状態をつくるうえで、コンセプトは出発点になります。

    資金調達や融資相談に活用できる

    資金調達や融資では、事業の将来性と独自性が問われます。そこで曖昧な説明しかできないと、計画の説得力が落ちます。事業コンセプトが明確なら、何を目指し、どの価値を誰に届けるのかを筋道立てて説明できます。事業計画書の土台にもなり、ストーリーに一貫性が出ます。

    単に儲かりそうという話ではなく、なぜその事業が必要とされるのかまで言語化できる点が強みです。金融機関や投資家は、継続的に価値を生み出せるかを見ます。明文化されたコンセプトは、感覚ではなく論理として未来を語る助けになります。

    事業継承や組織変革がスムーズになる

    事業継承の難しさは、創業者の思いや判断基準が属人的になりやすい点にあります。事業コンセプトとして言語化しておけば、何を大切にしてきたのかを次の世代へ渡しやすい。経営の暗黙知を減らし、引き継ぎの摩擦を下げる効果が期待できます。

    組織変革でも同様です。変革は反発を生みやすいものですが、コンセプトに基づく変化だと理解されれば受け入れられやすくなります。守るべき軸が見えることで、変える部分と変えない部分の整理ができる。文化の維持と革新の両立に、事業コンセプトは役立ちます。

     

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    事業コンセプトの作り方を7ステップで実践的に解説

    事業コンセプトは、思いつきで決めると後から崩れやすいものです。順序立てて整理すれば、根拠のある言葉になります。ここでは、経営者が実務で進めやすい7ステップで解説します。

    • 1. 自社の強みと背景を洗い出す
    • 2. ターゲット顧客を明確に定義する
    • 3. 顧客に提供する価値を特定する
    • 4. 競合他社との差別化ポイントを明確にする
    • 5. 事業のパーソナリティや内容を設計する
    • 6. 7つの構成要素で事業コンセプトを整理する
    • 7. 事業コンセプトを簡潔で伝わる言葉に落とし込む

     

    事業コンセプトの作り方を7ステップで実践的に解説

    1.自社の強みと背景を洗い出す

    最初に自社の強みから入るのは、実現できないコンセプトを作らないためです。強みの裏付けがない言葉は、現場にとって絵に描いた餅になりがちです。たとえば技術やノウハウ、人材の専門性、創業以来の実績、取引先との関係、地域での立ち位置、設備や知的財産など、資産は多岐にわたります。

    方法は難しくありません。経営陣や主要メンバーで、自社が他社に負けない要素を出し切ることから始めます。顧客がなぜ選んでいるのかを確認するために、アンケートやヒアリングを行うのも有効です。社内の思い込みだけでなく、外部の視点を入れると強みの解像度が上がります。

    2.ターゲット顧客を明確に定義する

    誰に届けるかが曖昧だと、言葉は広く浅くなり、結局誰にも刺さりません。ターゲットを絞ることは、機会損失ではなく差別化の第一歩です。年齢や職業、居住地といった属性だけでなく、価値観や悩み、望んでいる未来まで含めて考えると具体性が出ます。

    さらに、購買行動や情報収集の癖、意思決定のプロセスなど行動特性も整理します。たとえば比較検討に時間をかける層なのか、口コミを重視する層なのかで、提供方法の設計が変わります。ターゲットが言語化されると、次の価値設計がスムーズになります。

    3.顧客に提供する価値を特定する

    価値は機能だけではありません。便利さや価格、品質のような機能的価値に加え、安心感や誇らしさ、達成感など情緒的価値も重要です。同じ機能でも、なぜそれが嬉しいのかが違えば、選ばれ方が変わります。

    顧客インサイトを探るときは、表面的な要望に引っ張られすぎないことがポイントです。よく知られた例として、顧客が欲しいのは道具そのものではなく、それで得られる結果だと言われます。自社のサービスが、顧客のどんな不安を減らし、どんな状態を実現するのか。ここを具体化できると、コンセプトが強くなります。

    4.競合他社との差別化ポイントを明確にする

    差別化は独りよがりでは成立しません。顧客ニーズがあり、競合が提供しておらず、自社が強みを活かせる領域を探す必要があります。そこで役立つのが、顧客、競合、自社の3つの視点で整理する考え方です。競合と同じことをしていても勝ちにくいので、競合が手薄な領域や提供の仕方の違いを探ります。

    差別化は派手な独自性だけを指しません。納期、サポートの手厚さ、導入のしやすさ、説明の分かりやすさなど、体験の質でも差は作れます。自社の強みと顧客の課題が重なる地点を見つけることが、実務で使える差別化になります。

    5.事業のパーソナリティや内容を設計する

    事業のパーソナリティとは、事業を人に例えたときの性格や佇まいです。誠実、親しみやすい、革新的、力強いなど、顧客が接点で感じる印象の方向性を定めます。これがあると、広告表現や接客、商品デザインなどあらゆる接点で一貫性を持たせやすくなります。

    なぜ重要かというと、顧客は機能だけでなく、相性でも選ぶからです。言葉づかい、対応の温度感、提案の仕方が揃うと、信頼が積み上がります。設定の際は、ターゲットが好む印象と、自社の歴史や強みに合う印象を両立させます。背伸びした人格は長続きしないため、無理のない設計が必要です。

    6.7つの構成要素で事業コンセプトを整理する

    ここまで考えた内容を、抜け漏れなく体系化する段階です。7つの要素で整理すると、事業コンセプトの輪郭が立ち上がります。背景要素には技術や人材、実績など強みの源泉が入ります。パーソナリティは事業の性格、シンボルはロゴや名前など価値を象徴するものです。

    機能価値は顧客が得る具体的な便益、顧客像は価値観まで含めたターゲット像、情緒価値は体験から得られる感情、関係性は顧客とどんな距離感で付き合いたいかを示します。これらを埋めることで、言葉の芯が揃い、解釈のブレが減ります。ステップ1から5の成果物を、この枠に入れ直すイメージで進めると整理しやすいでしょう。

    7.事業コンセプトを簡潔で伝わる言葉に落とし込む

    最後は言語化です。ステップ1から6で整理した内容を、1から3文程度にまとめます。重要なのは、誰に何をどのように提供するかが伝わることです。社内外の誰が読んでも理解できるよう、難しい言い回しや専門用語は減らします。

    短ければ良いわけでもありません。キャッチコピーと違い、事業の骨格を説明する言葉だからです。抽象的すぎると伝わらず、具体的すぎると制約が増えます。独自性が伝わる範囲で、余白を残すバランスが必要です。作成後は、社員に見せて同じイメージを持てるか、顧客に見せて利用したいと思えるかを確認し、言葉を磨いていきます。

     

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    事業コンセプト作成に使える3つのフレームワーク

    事業コンセプトを作るときは、考える量が多くなりがちです。そこで、思考を整理する道具としてフレームワークを使うと進めやすくなります。ここでは、取り組みやすく効果が出やすい3つを紹介します。

    • 1. 5W1Hでコンセプトを整理する
    • 2. 3C分析で競争優位性を明確化する
    • 3. コンセプトハウスで体系的に構築する

    1.5W1Hでコンセプトを整理する

    5W1Hは、誰に、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように、という基本の問いで整理する方法です。事業コンセプトに当てはめると、誰に届けるのかがターゲット、何をが商品やサービス、なぜが顧客課題や社会的意義、どのようにが提供方法や独自性になります。いつやどこでは、必要に応じて扱えば十分です。

    この枠の良さは、誰でも取り組みやすいことです。言葉がふわっとしていると感じたら、問いに戻って具体化できます。たとえば、どのようにの部分が弱いなら、提供方法の独自性が曖昧かもしれません。詰まりやすいポイントを見つける点検表としても使えます。

    2.3C分析で競争優位性を明確化する

    3Cは、顧客、競合、自社の3視点で整理する考え方です。顧客ではニーズや購買行動、市場の特徴を捉えます。競合では提供価値や強み弱み、自社ではリソースや独自技術、実績などを整理します。3つを掛け合わせることで、顧客ニーズがあり、競合が手薄で、自社が強みを活かせる領域が見えてきます。

    事業コンセプトは、現実の市場で通用する必要があります。社内で納得できても、顧客が求めていなければ意味が薄い。3Cで外部視点を入れると、独自性が自己満足になりにくくなります。差別化の根拠をつくるうえで、実務に直結するフレームです。

    3.コンセプトハウスで体系的に構築する

    コンセプトハウスは、事業コンセプトを家の構造に例えて整理する方法です。屋根がコンセプトそのもの、柱が主要要素、土台が強みや背景というイメージで、階層構造で考えます。上位には事業の理念やビジョン、中位には提供価値やターゲット、差別化ポイント、下位には具体的な商品やサービス、提供方法が置かれます。

    聞き慣れない言葉かもしれませんが、狙いはシンプルです。上から下までつながっているかを確認し、一貫性を担保することにあります。屋根だけ立派でも土台が弱ければ崩れます。逆に土台が強くても屋根がなければ方向性が定まらない。全体の整合性をチェックするのに向いた考え方です。

     

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    事業コンセプトは、事業の価値と方向性を言語化し、経営判断や組織運営を支える土台になります。強みと顧客を起点に整理し、差別化や体験の一貫性までつなげると、社内外で伝わる言葉に育っていきます。

    とはいえ、経営者だけで短期間に固めようとすると、現場の納得や実行まで落とし込めずに止まることもあります。言語化から浸透、運用まで一続きで設計することが重要です。

    Cultiveでは、組織のらしさや提供価値を整理し、社内外へ伝わるコンセプトづくりを伴走して支援しています。自社の事業コンセプトを形にしたい方は、お気軽にご相談ください。

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