企業スローガンとは?有名企業の事例と作り方をわかりやすく解説

2025.07.03

こんにちは!「人と企業を幸せにする文化づくり」をサポートしているCultive(カルティブ)です!

企業スローガンは、企業の理念や価値観を端的に伝える強力なツールです。ブランディングやマーケティング戦略の中核を担い、社内外に共通のメッセージを届けます。

自社の魅力や方向性を一言で表現したいとお考えの経営者や企画担当者の方々に向けて、本記事では企業スローガンの定義・目的・作り方を、有名企業の事例を交えてわかりやすく解説します。効果的なスローガン作成のヒントを得ていただけるはずです。

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    企業スローガンとは?有名企業の事例と作り方をわかりやすく解説

    企業スローガンとは

    企業スローガンとは、企業の理念・価値観・ビジョンを簡潔な言葉で表現したメッセージです。企業の存在意義や目指す方向性を象徴する「旗印」として機能し、ブランドアイデンティティの中核を担います。

    • 企業スローガンを掲げる目的
    • 企業スローガンとキャッチコピーの違い
    • 企業スローガンとブランドメッセージの違い

    企業スローガンを掲げる目的

    企業がスローガンを設定する主な目的は、以下の4点に集約されます。
    スローガンは、短くても強いメッセージ性を持つ言葉によって、社内外のステークホルダーと価値観を共有するための重要な手段です。

    1. ブランド構築:企業の価値観や理念を言語化し、ステークホルダーに一貫したブランドイメージを伝える役割を果たします。

    2. 方向性の明示:経営ビジョンや戦略の方向性をシンプルに示すことで、組織全体の行動を導く指針となります。

    3. 意識の統一:メンバーや関係者が共通の目的や価値観を持ちやすくなり、内部の結束力や外部との信頼関係強化につながります。

    4. 差別化と記憶訴求:他社との違いを端的に伝えることで、お客様の印象に残りやすく、選ばれる理由を明確にします。

    企業スローガンとキャッチコピーの違い

    「企業スローガン」と「キャッチコピー」は似たような言葉に思われがちですが、その役割や使われ方は大きく異なります。以下の表で違いを簡単に整理しましょう。

    項目 企業スローガン キャッチコピー
    目的 企業の理念や価値観を伝える 商品やキャンペーンの魅力を伝える
    対象 企業全体 特定の商品・サービス・広告など
    使用期間 長期(数年〜数十年) 短期(キャンペーンごとに変更)
    役割 ブランドの「方向性」や「姿勢」を表す 商品の「魅力」や「特長」を印象づける
    「地球に優しい企業へ」(企業理念) 「まるで家庭の味」「今まで以上の白さ」(商品広告)

    企業スローガンは、いわばその会社の「旗印」となる存在で、長く使われることで信頼やブランドイメージの構築につながります。一方、キャッチコピーは消費者の注目を集めるための「広告」であり、短期間での印象付けや行動促進が目的です。

    マーケティングにおいては、「スローガン=理念」「キャッチコピー=戦術」と覚えておくとわかりやすいでしょう。

    企業スローガンとブランドメッセージの違い

    企業ブランディングを理解するうえで、ブランドメッセージとスローガンの違いと役割の関係性を把握することは非常に重要です。

    ブランドメッセージとは、企業の理念・ビジョン・提供価値などを説明文形式で伝えるもので、企業の「想い」や「方向性」を体系的に表現した内容です。一方で、企業スローガンはそのブランドメッセージの要点をギュッと凝縮し、覚えやすく印象的に伝える「象徴的な一言」にあたります。

    例えばリクルートホールディングスでは、ブランドメッセージとして「私たちは、新しい価値の創造を通じ、社会からの期待に応え、一人ひとりが輝く豊かな世界の実現を目指す。」という文章があります。
    それに対応するスローガンが「まだ、ここにない、出会い。」と「より速く、シンプルに、もっと近くに。」です。(※出典:リクルート 公式サイト

    つまり、ブランドメッセージ=目指す世界観の説明文/スローガン=世界観を表現する短文と理解するとわかりやすく、両者は一貫したブランド戦略のもとで補完し合う関係にあります。どちらか一方だけでなく、両者を適切に使い分けることで、ブランドの魅力を的確に伝えることが可能になります。

    企業スローガンを掲げる重要性

    現代のビジネス環境において、企業スローガンは単なる装飾的な要素ではなく、戦略的な経営ツールとしての重要な役割を果たしています。ブランディング、コミュニケーション、マーケティングの3つの観点から、その重要性を確認していきましょう。

    1. 企業ブランディングを推進できる
    2. 社内外へメッセージを伝えられる
    3. マーケティング戦略と連動させられる

    企業ブランディングを推進できる

    企業スローガンは、単なるキャッチフレーズではなく、企業の価値観や使命を象徴する「旗印」として、ブランドイメージの中核を担います。一貫したスローガンは、社外に対して企業の姿勢や信念をわかりやすく伝える役割を果たし、お客様や取引先との信頼構築にもつながります。

    また、スローガンはロゴやカラースキーム、広告施策など他のブランディング要素と連携し、統一感のあるブランド体験を生み出します。これにより、ブランドの印象がより強く、深く記憶に残りやすくなります。

    なお、「ブランディング=ロゴや色」ではなく、「企業の一貫した価値観の発信」であることを意識することが重要です。スローガンはその核を担い、企業の成長と差別化を支える力となります。

    社内外へメッセージを伝えられる

    企業スローガンは、単なる広告コピーではなく、社内外で一貫した価値観を共有するための重要なメッセージツールです。

    例えば、新卒採用では説明会や採用サイトにスローガンを掲げ、「私たちが何を大切にし、どこを目指しているのか」を明確に伝えることで、企業に共感する人材の惹きつけにつながります。

    また、入社後の研修では、スローガンをもとにしたディスカッションや行動指針の策定を通じて、新入社員の理念理解と組織との一体感が深まります。

    社外に向けても、SDGsやダイバーシティ推進、地域貢献活動といった社会的責任への姿勢を明確に示す際、スローガンは企業としてのスタンスを簡潔に表現できる有効なツールです。

    マーケティング戦略と連動させられる

    企業スローガンは、単なる広告表現ではなく、マーケティング活動全体を貫く戦略的コンセプトとして機能します。

    広告、SNS運用、販促物、Webコンテンツなど、あらゆるチャネルで一貫したメッセージを発信するための「軸」として活用されることで、ブランドの世界観や価値観を明確に伝えることができます。

    例えば、ナイキの「Just Do It」は、CMやポスターにとどまらず、SNSキャンペーンやコラボ商品のキャッチコピーにも使われ、ブランドの姿勢を一貫して訴求し続けています。

    このようにスローガンは、お客様とのコミュニケーション全体に統一感をもたらし、企業の存在意義を簡潔に象徴する言葉としての役割を担っています。

     

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    企業スローガンの作り方5つのステップ

    効果的な企業スローガンを作成するためには、戦略的なアプローチと体系的なプロセスが必要です。以下の5つのステップに沿って進めることで、企業の本質をとらえた印象的なスローガンを開発できます。

    1. ターゲットとブランド価値の整理
    2. 競合分析と差別化ポイントの明確化
    3. メッセージの絞り込みと言語化
    4. 社内・外部評価を経たブラッシュアップ
    5. 公開後の運用と活用方法

    1. ターゲットとブランド価値の整理

    スローガンは感覚的に言葉を選ぶものではなく、「誰に、何を伝えるか」を明確にしたうえで言葉の方向性を定める必要があります。そのため、まずは自社の主なターゲット層の設定が不可欠です。BtoBかBtoCか、年代、ライフスタイル、価値観、課題意識などを具体的にとらえ、どのような言葉が響くのかを分析します。

    あわせて、自社のブランド価値(ミッション・ビジョン・バリュー)やブランドパーソナリティを言語化し、表現に一貫性を持たせることも重要です。創業の背景や社会的意義、未来像といった企業のアイデンティティと、ターゲットの共感ポイントがどこで交差するのかを見極めることで、スローガンに深みと説得力が生まれます。

    2. 競合分析と差別化ポイントの明確化

    効果的なスローガンを策定するためには、まず同業他社のスローガンや訴求メッセージをリサーチし、「どのような価値や魅力を打ち出しているか」を整理することが不可欠です。これにより、業界内で自社がどのような立ち位置にあるのかを客観的に把握でき、自社だけのポジションを築く第一歩となります。

    次に、自社の強みや独自性(例:品質へのこだわり、価格帯、技術力、社会貢献の姿勢など)を明確にし、他社と「どう違うのか」「なぜ選ばれるのか」を具体化していきます。差別化を意識せずに作ったメッセージは、他社に埋もれたり、お客様の記憶に残らないリスクがあるため注意が必要です。

    スローガンは単に「真似をしない」ためのものではなく、お客様に「記憶され、選ばれるブランド」になるためのメッセージでもあります。独自性と共感性のあるスローガンを生み出すために、競合との違いを明確にし、差別化ポイントを丁寧に言語化することが重要です。

    3. メッセージの絞り込みと言語化

    ブランドの核となるメッセージを伝えるには、企業の価値や強みを一言に凝縮したスローガンが不可欠です。そのためには、ターゲットや競合分析を踏まえたうえで、「何を伝えたいのか」を1つのメッセージに絞り込む必要があります。

    この段階では、まず複数の表現案を出しながら、短く・覚えやすく・共感されやすい言葉に整えていきます。語感やリズム、漢字とひらがなのバランスも意識しながら、印象に残る表現を探ります。例えばNECの「Orchestrating a brighter world」のように、企業の姿勢や未来へのビジョンを想起させる言葉は、ブランドらしさを伝える好例です。

    4. 社内・外部評価を経たブラッシュアップ

    スローガンは「気に入ったから採用」ではなく、「伝わるか・記憶に残るか」を基準に評価することが重要です。そのためにも、完成案を一人で決めず、社内外の多様な視点からフィードバックを得るプロセスが欠かせません。社内では、広報・営業・経営陣など異なる立場の声を取り入れ、社外ではお客様や第三者の反応も確認します。

    アンケートや意見交換の場を設け、「誤解やネガティブな連想がないか」「炎上リスクが潜んでいないか」なども併せてチェックしましょう。理解のしやすさや印象度、企業のイメージとの整合性などを評価軸に、必要に応じて言葉を磨き直すことで、より強く伝わるスローガンへと昇華できます。完璧を求めすぎず、改善の余地を残しながら進める姿勢が、最終的な完成度を高める鍵となります。

    5. 公開後の運用と活用方法

    スローガンは作って終わりではなく、「どう活用するか」で真価が問われます。名刺や会社案内、採用パンフレット、Webサイト、SNS、広告、営業資料など、あらゆる対外ツールに一貫して展開することで、ブランドメッセージの浸透力が高まります。

    同時に、社内への浸透も欠かせません。朝礼での共有やオフィス内へのポスター掲示、研修・説明会を通じて、従業員一人ひとりがスローガンの意義を自分ごととしてとらえられるよう働きかけます。

    また、時代やターゲット層の変化に対応するためにも、スローガンは「固定」ではなく「育てていく」もの。数年に一度は見直しの機会を設け、効果測定の結果や社内外の声を踏まえてアップデートしていくことが、持続的なブランド価値の向上につながります。

     

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    企業スローガンを作成するポイント

    企業スローガンの作成において、多くの企業が陥りがちな失敗を避けるために、実務者が押さえるべき重要なポイントを事例とともに解説します。

    • 「MVV」を明確にする
    • 誤解を招く表現に注意する
    • ありきたりで抽象的すぎるワードに注意する
    • 外国語や造語は正しく使用する

    「MVV」を明確にする

    企業スローガンを作成するうえで欠かせないのが、ミッション(存在意義)・ビジョン(目指す未来)・バリュー(大切にする価値観)=MVVの明確化です。MVVが曖昧なままでは、スローガンも表面的な言葉になり、社内外に一貫したメッセージを届けることができません。

    MVVを明確に定義することで、スローガンはその本質を凝縮した、説得力あるメッセージとして機能します。また、メンバーにとっても行動の拠り所となり、組織の一体感や文化形成に寄与します。

    例えば、ユニクロを展開するファーストリテイリングの「服を変え、常識を変え、世界を変えていく。」というスローガンは、同社の「服を通じて、あらゆる人の生活をより豊かにする」というミッションと明確に連動しています。

    誤解を招く表現に注意する

    スローガンは短く印象的であることが求められますが、それゆえに曖昧な言い回しや多義的な表現は注意が必要です。例えば「世界を変える」「未来を創る」などはインパクトがある一方で、解釈に幅がありすぎてメッセージがぼやけたり、過剰に期待を煽ったりする恐れがあります。

    また、社会的・文化的にセンシティブな言葉や、誤訳されやすい言い回しも炎上の原因となり得ます。過去には、ある企業のスローガンが海外で差別的な意味に誤訳され、批判を受けた事例もあります。

    こうしたリスクを防ぐには、世代・性別・国籍など多様な視点でチェックをおこなうことが不可欠です。社内だけでなく、外部モニターやネイティブスピーカーの意見を取り入れることで、思わぬ誤解や反発を未然に防ぐことができます。

    ありきたりで抽象的すぎるワードに注意する

    スローガンに多く見られる「絆」「挑戦」「未来」「信頼」といった言葉は、それ自体に力強さはあるものの、抽象的すぎると企業の個性が伝わらず、記憶に残りにくい表現になってしまいます。こうしたキーワードを使う場合は、企業ならではの文脈や具体性を加えることが重要です。

    例えば、「つなぐ想い」というスローガンは印象がぼんやりしており、何をしている会社なのかが伝わりません。一方、「人とテクノロジーで世界の物流を変える」という表現であれば、事業内容・強み・目指す方向性が明確になり、差別化されたメッセージとして機能します。

    外国語や造語は正しく使用する

    スローガンに英語やフランス語、ラテン語などを使う場合、響きのおしゃれさだけでなく、意味の正確さと浸透力を重視することが不可欠です。文法や語法が正しいか、ネイティブにとって自然な表現かどうかを必ず確認しましょう。不自然な表現は、ブランドイメージを損なうリスクがあります。

    また、造語を使う際も注意が必要です。意味不明・発音しづらい言葉や、既存の単語と混同されやすい名称は避けるか、説明の仕組みを必ず用意してください。特に海外展開や多国籍企業では、翻訳時にニュアンスが変わる可能性にも配慮が必要です。

     

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    企業スローガンの成功事例集【国内・海外】

    優れた企業スローガンは、企業の価値観を的確に表現し、多くの人々の記憶に残る力を持っています。国内外の有名企業の成功事例を通じて、効果的なスローガンの特徴と背景を学んでいきましょう。

    • 日本企業の有名スローガン12選
    • 海外企業の印象的なスローガン10選

    日本企業の有名スローガン12選

    1. トヨタ自動車「Start Your Impossible」

    パラリンピックのグローバルパートナーシップを機に発表されたスローガン。不可能に挑戦するすべての人を応援し、トヨタが“モビリティ・カンパニー”へと進化する姿勢を表現しています。

    2.ソニー「make.believe」

    「make(創る)」と「believe(信じる)」をかけ合わせた造語で、ソニーが持つ創造性・技術力と、夢を形にする情熱を象徴。製品だけでなく、体験全体にワクワクを届ける姿勢を示しています。

    3. パナソニック「A Better Life, A Better World」

    「よりよいくらし」と「よりよい世界」を同時に実現することを使命とする、パナソニックの社会貢献・技術革新への想いを体現したスローガン。グローバルにも展開されています。

    4.日立製作所「Inspire the Next」

    「次の時代をインスパイアする」という意味を持ち、イノベーションによって社会を前進させるという日立の理念を短く力強く表現。1990年代から長く使われている定番フレーズです。

    5.セブン-イレブン「近くて便利」

    サービスの本質をシンプルに伝える秀逸なスローガン。「どこにでもあって、いつでも便利」なコンビニとしての存在価値を、誰にでもわかる言葉で表しています。

    6.ユニクロ「LifeWear」

    “Life”と“Wear”を組み合わせた造語で、「あらゆる人の日常に寄り添う服」というコンセプトを一言で表現。ファッションではなく生活基盤としての衣料を提案しています。

    7.楽天「Empowerment through innovation and partnerships」

    「人々や社会に力を与える」という理念をシンプルに凝縮。Eコマースや金融など、個人や中小企業を支援する楽天のビジネスモデル全体を貫く価値観を示しています。

    8.サントリー「水と生きる」

    自然資源への敬意と持続可能性へのコミットメントを表現。飲料メーカーとしての責任を“水”という象徴でまとめ、ブランドイメージを清らかに保っています。

    9.資生堂「Beauty Innovations for a Better World」

    「美の力で世界をより良くする」という使命をストレートに表現。単なる化粧品メーカーではなく、美容を通じた社会貢献を志す企業姿勢を強く打ち出しています。

    10.キリンビール「よろこびがつなぐ世界へ」

    「よろこび」という感情価値に着目し、商品を通じて人と人、地域と世界を結びつけていくというメッセージ。温かみのある共感型ブランディングの好例です。

    11.味の素「Eat Well, Live Well.」

    “よく食べて、よく生きる”というシンプルながら普遍的な価値を、英語で端的に表現。食を通じて健康で豊かな暮らしを支えるという企業の姿勢をわかりやすく伝えています。

    12.JR東日本「地方を豊かに」

    鉄道会社としてのインフラ提供だけでなく、地域社会とのつながりや応援を表すスローガン。災害時の支援活動や地方創生への関与などとも親和性が高い表現です。

    海外企業の印象的なスローガン10選

    1. Nike「Just Do It」

    「とにかくやってみよう」というメッセージが、スポーツに限らず挑戦するすべての人の背中を押す、世界的に有名なスローガン。1988年の誕生以来、Nikeの行動主義的ブランドイメージを確立しています。

    2.Apple「Think Different」

    「常識にとらわれず、違う考え方をしよう」という呼びかけで、革新と創造性の象徴としてのAppleブランドを端的に表現。故スティーブ・ジョブズの思想にも通じる、哲学的な深みを持つフレーズです。

    3.McDonald’s「I’m lovin’ it」

    2003年に導入され、親しみやすさと楽しさを強調したスローガン。シンプルな英語表現と軽快なリズムが、グローバル展開を加速させる要因にもなりました。

    4.Coca-Cola「Open Happiness」

    「コーラを開ける=幸せを開く」というポジティブなメッセージで、飲料に留まらない“体験”としての価値を表現。人々の心にポジティブな印象を残すブランディングの好例です。

    5.Microsoft「Empowering us all」

    「すべての人に力を与える」というフレーズで、単なるIT企業ではなく、テクノロジーによる社会貢献・包摂性を重視する現代のMicrosoftの姿勢を表しています。

    6.BMW「The Ultimate Driving Machine」

    「究極の運転体験」を約束するスローガンで、高級車としてのポジショニングを強化。感覚的な満足を追求するドライバーへの訴求力が高い、プレミアムブランドらしい一言です。

    7.L’Oréal「Because You’re Worth It」

    「あなたにはその価値があるから」と、自分を大切にすることを肯定するメッセージ。特に女性へのエンパワーメントを意識した言葉として、長年多くの共感を集めています。

    8. KFC「Finger Lickin’ Good」

    「指を舐めたくなるほどおいしい」というユーモラスな表現で、商品のおいしさと親しみやすさを直接的に伝える、覚えやすく印象的なフレーズです。

    9.MasterCard「There are some things that money can’t buy」

    「お金で買えない価値がある。それ以外はMasterCardで。」という名言的な構成で、感情的価値と機能的価値を巧みに共存させたスローガン。CMとの相乗効果で世界的な知名度を持ちます。

    10. Intel「Intel Inside」

    見えない「中身」の価値を見える形で伝えたB2Bマーケティングの革命的成功例。この一言で、消費者のパソコン購入時に「中のチップ」を意識させることに成功しました。

     

    Appleに学ぶコーポレートブランディングのHow To

    まとめ

    企業スローガンは、企業の核となる価値観を象徴する「ことば」です。単なる宣伝文句ではなく、企業のアイデンティティを表現し、ステークホルダーとの絆を深める重要な経営ツールとして機能します。

    適切に設計し、戦略的に運用することで、ブランド価値を最大化し、組織の一体感向上や事業成長につなげることができます。本記事で紹介した5つのステップと注意点、成功事例を参考に、ぜひ自社らしいスローガン作成に取り組んでください。

    また、Cultiveでは理念やスローガン策定を始めとした文化醸成施策、全社総会やキックオフなどの社内イベントを幅広くサポートしております。

     

    目には見えづらい会社の“らしさ”をカタチに変えて、メンバーと分かち合えるようなストーリーを持たせて企画をご提案。
    施策やイベント開催に不可欠なデザインや映像などのクリエイティブ制作から当日運営までフルサポートいたします!

    全社ヒアリングなどを通して組織の実情と特徴を把握し、経営課題に合わせて理想的な文化形成を共に考案いたします。

     

    会社の“らしさ”が心に宿り、行動に変わり、成長を支える“強み”に変わるまで…。
    Cultiveは企業の文化醸成パートナーとして伴走いたします。

    企業の文化形成やエンゲージメント施策をご検討中の方はぜひお気軽にご相談ください。

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      小名木 直子
      小名木 直子

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      オリジナルウェディングのプロデューサーとして多くのイベント企画に携わる。小人数〜200人規模のイベントを得意とする。職場の中でどれだけ心が動く瞬間があるかで人生の幸福度が変わることを実感し、多くの人にCultiveのサービスが届くようWEBサイトの監修も担う。

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