人的資本経営観点でも重視される企業の理念浸透!大切な5つの要素をCHOが解説!<CHO対談シリーズ>

2023.12.25

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    人的資本経営観点でも重視される企業の理念浸透!大切な5つの要素をCHOが解説!<CHO対談シリーズ>

    この記事の監修者

    佐藤 佳織
    佐藤 佳織

    株式会社スペサン CHO

    株式会社スペサンにて、CHO(Chief Happiness Officer)として社員幸福度を高める施策を企画・運用しながら、社外に対しても幸せに働く人を増やすためのカルチャー醸成のサポートを行う。カルチャー醸成のためのワーク設計実績は100を超える。

    CultiveマネージャーでありスペサンCHO(Chief happiness Officer)の佐藤佳織(かおりん)とCultiveディレクター荒井萌(もえ)が、“働く幸せ”に関するノウハウを対談形式で幅広く発信中!

    今回は「企業文化を組織に浸透させるために重要なこと」について考えていきます。ご紹介するのは、本質的だからこそ、意外と見逃しやすい5つの要素。ぜひみなさんの組織にも当てはめながらご覧ください!

    企業文化とは?

    企業文化とは、その組織独自の風土や社風の根底にあり、組織の目的や理念、価値観を表すものです。

    企業文化については、こちらの記事で詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にご覧ください!

    企業文化の悪い例って?共通する症状と良い文化の醸成方法を解説!

    企業文化を組織に浸透させる5つの要素

    佐藤:今日は、企業文化を組織に浸透させるために必要な要素とは何か?について考えていきましょう・・・!

    荒井:はい!

    佐藤:要素はたくさんあるのですが、今日は5つに絞ってきました。ひとつずつ説明していくけど、まずはざっとこんな感じ!

    【 企業文化を浸透させるための要素 】

    ① 近接性

    ② 同質性

    ③ 相互性

    ④ 情報の偏差性

    ⑤ 帰属意識

    「近接性」

    佐藤:それでは、順番に考えていきましょうか。早速ですが、1つ目の要素は「近接性」です。

    荒井:漢字の通り、近いということですね!

    佐藤:そうだね。メンバー同士の物理的な距離の近さです。これが近いほど、企業文化は浸透しやすいと。

    荒井:コロナ禍で多くの会社がリモートワークを導入したときに、社内コミュニケーションの変化を不安視する声があがりました。リモートワークの良さもあるのですが、直接会う方が互いの理解が深まることはやっぱり多いので、これはわかりやすいですね。

    「同質性」

    佐藤:そして2つ目が「同質性」。メンバーの性質や特性がどのくらい似ているかという意味ですが・・・ここでいきなりですが、もえちゃんに質問(笑)。どんな性質や特徴が同じだと、組織文化の浸透にとって良いと思う?

    荒井:そうだなぁ。「嫌いなこと」が同じとか? こういう言い方はされたくないとか、こういう接し方をする人は嫌だ、とか。どれだけ仕事ができる人でも、ここがズレていると一緒にいてもどこかで引っ掛かってしまいそう。

    佐藤:うんうん。少し話はそれますが「企業文化とは、嫌いなことだ」と書かれた記事をどこかで読んだことがあります。嫌なこと、したくないことが一緒であることが企業文化だって。

    荒井:一理ありますね。

    佐藤:私は「同質性」のポイントはビジョンへの共感かなと思います。メンバーのスキルや個性は、同質よりもむしろ多様な方がいい。対して、組織の理念や価値観への共感、そして仕事のスタンスは同じ方が、組織が「こうありたい」と価値観を掲げた時に浸透しやすいよね。

    荒井:たしかに!

    「相互性」

    佐藤:ね。どんどん紹介しちゃいますが、3つ目が「相互性」。メンバーの相互関係がどれだけ協働できる状態にあるかという意味ですね。会社では特に、1人で完結する仕事は少ないからこれも大切です。

    荒井:チームのコミュニケーションのようなものですね。

    佐藤:そうそう。相手の立場を考慮してコミュニケーションを取り、相互に理解しあえる状態が理想です。「近接性」の話と繋げると、どれだけ物理的な距離が近くても、事業部間で連携が全く取れないと効果が薄まりそうですよね。つまり、両方とも大事ってことです。

    荒井:なるほどなぁ。

    「情報の偏在性」

    佐藤:そして4つ目が「情報の偏在性」。情報が広く様々なところに行き渡っている状態です。

    荒井:偏ってないってことですね!

    佐藤:企業文化を浸透させたいときに、メンバーが情報に触れられる道が1本しかないと到達できない人が出てきます。そのため、いわゆるインプレッションをどれだけ増やすかが肝です。

    例えば、社内の普段の会話の中でも文化にまつわる言葉がいっぱい出てきたり、会社で過ごしていると物理的にふっと目に入ってきたり、他にも社内イベントがあったり。そうして情報の偏在性が高まってくると、文化は自然と浸透していきますよね。すごく当たり前のような話ですが、でも本質だと思います。

    荒井:他部署のことを知らなくても回せてしまう業務もあるので、こういうのは意識しないと気付きづらい部分ですね。

    「帰属意識」

    佐藤:そうだよね。最後の5つ目は「帰属意識」です。いわゆる「エンゲージメント」に近いのかな。

    荒井:最近よく使われる言葉です。

    佐藤:自分はこの集団やチームの一員だって思えるってことです。これが高まるためには、人間関係ややりがいなど、いろんな要素が絡んでくるのですが、「帰属意識」が高ければ企業文化は浸透しやすいと言われています。

    荒井:これもわかりやすい!

    佐藤:企業の文化醸成と聞くとすごく難しそうだけど、まずは自分たちの会社がどういう状態にあるのかをこの5つの観点でチェックして、改善できそうなところから手をつけていくのは有効だと思います。例えば「週1回くらい出社する日を作ってみようよ!」とか。

    荒井:案外そういうシンプルなことが効いてくる場合はありそうですよね!

    佐藤:そうですね。組織として求める仕事のスタンスを定義してみようとか、理念を言語化してみようとか、共感度を高める策をやってみようとか、それぞれの要素に沿ってできることはきっとあると思います。

    荒井:考えだすとワクワクしてくるかも!私たちの組織に関しても、いろいろ考えさせられます。

    佐藤:たしかに私たちにとっても、いい振り返りの時間でしたね(笑)。では今回はこのくらいで!

    まとめ

    文化浸透のための5要素、いかがでしたでしょうか?

    今の組織のウィークポイントや施策を考える上で指針になりそうですね!ぜひみなさんもお試しください!

    Cultiveでは、企業文化の浸透を伴走でサポートしています!理念浸透や文化醸成でお悩みの方はぜひご相談ください!

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      この記事を書いた人

      髙野 美佳子
      髙野 美佳子

      Producer

      自身が大切にしたい「記憶が人の居場所になる」という想いと、スペサン(Cultive運営)のコンセプトである「人を幸せにする 心震える瞬間の創造」の重なりを見つけ、入社。現在はCultiveにてクライアント企業の課題に向き合いながら、何度でも思い出したくなる幸せな記憶を創造するべく邁進中。

      • プロジェクトマネジメント
      • 企画
      • 演出

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