社内表彰式は社員の成果を称えるための場だけではなく、企業理念や行動指針を体現した社員を表彰することで
他のメンバーの参考としたり、モチベーションを向上させる機会にもなります。
メンバーの心が震えるような感動的なイベントにすることができれば、エンゲージメントも高まり、
会社の描く未来の実現に向けて率先的に行動しようという気持ちを生むことができます。
しかし、そのような表彰式を作るためには様々な準備や企画が必要・・・。
どこから手をつけていいか分からない。そう思ってお悩みの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、【企業イベント専門チーム】の視点から表彰式の目的やその効果、開催するときのポイント、
演出アイデアなどをまとめています。
表彰式を通してメンバーのモチベーションやエンゲージメントを高めたい!とお考え中の方はぜひ参考にしてください!
表彰式を行うメリットとは
企業によって表彰式を行う目的は様々です。ここでは表彰式を開催することで期待できる効果やメリットの代表的なものをいくつかご紹介いたします。
様々なレイヤーを巻き込んでモチベーションUP!
表彰式のもっとも代表的な目的は、社員の功績を称えることです。
優秀な成果を出したメンバーやチームを表彰することで、本人たちだけでなく、他のメンバーのモチベーションにも繋がります。
また、「新人賞」や「サポート賞」などいくつかの賞を用意することで、様々なレイヤーのメンバーを巻き込みやすくなり、
社内のモチベーションがさらに向上しやすくなります。
成績優秀者を称えるような表彰式でモチベーションを上げるためには、表彰式自体の格式も重要な要素となるのがポイントです。
与えられるインセンティブはもちろんのこと、会場の雰囲気や表彰演出で大々的なイベントを印象づけることで、
「次こそは自分もあのステージに立ちたい」
「あの舞台上で拍手を浴びたい」
と、メンバーに思ってもらえるような機会となるように工夫してみてください。
企業のビジョンや価値観を共有し、未来への解像度を上げる
功績者を称えること以外にも、表彰式には大きな役割があります。
それは、会社が大切にする理念や価値観をメンバーと再共有することです。
短期的な成果ももちろん重要ですが、企業の長期的な成長やビジョンを叶えるためには
理念への解像度を高く持ち、そのために日々行動してくれるメンバーの存在が欠かせません。
そういったメンバーの行動を促すためには、企業理念や行動指針への共感を高め、メンバーの
自発的な行動に繋げることが重要となります。
表彰の中に「行動指針を体現した人物」や「理念に即した取り組み」などを評価するような部門を加えることで、
理念の体現例をメンバーと共有することができます。
また、それらの表彰をする際に上層部メンバーから評価ポイントを説明することで理念への解像度はより高まり、
理念に即した行動がどのような顧客・社会価値に結びついているのかを共有し合うことができます。
表彰式という全社的なイベントは、会社の方針やビジョンを発信し、メンバーと共にその理解を深め合う機会としても
とても効果的な場となります。
表彰式開催のご予定のある方はぜひ、その点についてもご検討ください。
部署同士の連携を強め、新たな協働を生む
表彰式はメンバー同士の交流の場としてもまたとない機会になります。
交流会や懇親会のような時間を設け、チームで交わるようなコンテンツを用意することで、
日常では得られないような部署間の交流を生み出すこともできます。
また、支社の取り組みなどに着目した表彰部門などを設けることで、普段は知ることが少ない
支社同士の優れた取り組みやマインドを知るきっかけにもなり、新たな協働のきっかけも作れるかもしれません。
全社的に集まれる数少ない機会にどのような効果を期待し、どのような設計を立てるか。
企画段階から網羅的にイメージして始めることが、満足度も充実度も高いイベント開催の肝となります。
表彰式の開催方法
表彰式を開催するためには様々な準備が必要になります。
ここではその代表的なものとポイントをご紹介します。
参加者の満足度が高いイベントとなるようにご参考にしてください!
表彰式の概要を決める
まずは開催する表彰式の概要を決めましょう。
開催日はもちろんですが、参加人数、表彰以外で含みたいイベントの目的、予算などを固めて、
イベント本番までの全体像を描けるようにします。
参加人数(イベント規模)
まずは、表彰対象者も含めた当日の参加者人数を明確にしましょう。
その際に、当日出席する社員の数はもちろんですが、外部ゲストの有無なども事前に確認しておきましょう。
参加人数は会場規模や食事の目安になることはもちろんですが、ゲストがいる場合はゲスト席などのレイアウトや、
交通アクセスを検討する上でも重要な要素となります。
イベントの開催目的
すでにご紹介した通り、表彰式には企業理念や価値観とも絡めた様々な目的を持たせることができます。
例えば、
- 企業理念への共感を高めて会社全体のエンゲージメントを高めたい
- 企業メッセージを発信して外部ゲストとの繋がりを強めたい
- チーム同士の連携を深めて新たな機会を創出したい
- 公正な評価を印象づけて新人メンバーや採用候補者へのポジティブイメージを訴求したい
などです。こうした目的は現状の組織課題から導き出されることが多くあります。
自社の課題と照らし合わせながら、その打ち手となる企画を考えてみてください。
また、表彰式に付加したい効果やメッセージを事前に考えておくことで、後述するコンセプトやコンテンツも
導き出されてきます。後々の準備のためにも早い段階でご検討いただくことをおすすめします。
予算
表彰式やイベントを開催する上では、予算というのも重要な要素になります。
特に表彰式においては、受賞者への褒賞金があるという点で、他のイベントよりも予算組みが難しくなることが多いです。
レンタル会場や飲食物、舞台演出や映像など、表彰式における準備物・制作物はたくさんありますが、
どの部分に予算を割いて力を入れるべきかを、会の主旨や目的に合わせて早めに決断しておくことが重要です。
「褒賞内容や表彰演出に力を入れて、成績優秀者を多いに称えて周囲のモチベーションに繋げたい」
「周囲とのコミュニケーションが広がる場として、交流コンテンツや食事内容をアップグレードしたい」
「社風に合わせた空間装飾をして、社史や理念への共感を高める場にしたい」
前述した目的などによっても、力を入れるべきポイントは変わります。
経営陣との確認も取りながら会の目的を整理し、それに見合った予算組みを進めましょう。
イベント当日までのスケジュールなど
参加人数や開催目的、予算以外にも事前に決めておかなければならないことはたくさんあります。
例えば、イベントの開催場所となる会場選び、食事内容、告知方法や多種多様な制作物など。
必要な項目をリストにしながら、漏れがないように準備を進めましょう。
その際に、当日までの制作スケジュールや告知スケジュールを引いておくことをおすすめします。
作成したスケジュールと照らし合わせながら抜け漏れのない進行をすることが、表彰式の完成度を高めるために
大事なポイントとなります。
コンセプトを決める
表彰式の概要が固まってきたらいよいよ式の中身について考えます。
その際に指針となるのが、表彰式全体を通した「コンセプト」です。
式に付加したい目的とも照らし合わせて、「どのような一日にしたいか」をキーワードとして書き出し、
コンセプトとして組み合わせてみましょう。
格式ある表彰式を演出してモチベーションを高めたいなら、ラグジュアル/レッドカーペット/アワード…。
メンバーの連携力を高める楽しい式にしたいなら、チームワーク/ワンチーム/アットホーム…。
当日過ごす時間をイメージして、アワー/ナイト/タイム…。
当日の空間をイメージして、ビーチ/バルーン/フラワー…。
もちろん企業理念に絡めたワードでもいいですし、季節感を表す言葉でも大丈夫です。
もしくは当日伝えたいメッセージをコンセプトにしてみても大丈夫です。
作り出したい当日の雰囲気、参加者や受賞者の表情を思い浮かべながら、届けたいメッセージを明確にしていきましょう。
こうして決められたコンセプトは表彰式のタイトルになったり、様々な制作物のイメージに踏襲されていきます。
告知チラシやポスター、招待状、当日装飾や投影映像に至るまでイメージを統一することで、式全体のクオリティが上がり、
「これまでと一味違った表彰式」を作ることができます。
コンセプトに合った具体的な企画を練っていく
表彰式の概要やコンセプトが決まったら、いよいよ具体的な企画考案です。
このときも、伝えたいメッセージやコンセプトに立ち返りながら、それに沿ったコンテンツや企画を考案していきましょう。
荘厳な表彰式を目指すなら、開会ムービーや主賓挨拶は欠かせません。さらに、表彰対象者の入場シーンを作ることで
式の特別感や表彰される栄誉を印象づけることができます。また、表彰の際の照明や音響演出も立派なコンテンツになります。
チームワーク醸成を盛り込みたいなら、メンバーの交流が盛んになるようなチーム制のゲームも魅力的です。もしくは、
各部署の豆知識や人気者を題材にしたようなクイズ大会で相互理解を深めることもできます。
理念への共感を高めたいなら、ビジョンムービーも効果的です。また、顧客から集めたコメントムービーなどを上映すれば
自分たちが普段生み出している価値を再認識でき、会社の事業が持つ社会的意義を実感する機会ともなります。
表彰式に付加したい目的やメッセージ、そしてそこから導き出されたコンセプトによって、当日のコンテンツも
多種多様にあります。参加者に伝えたいこと、みんなに感じてほしいことを整理しながら企画を進めてみてください。
「クライマックス」と「感動」を意識して当日の進行を組む表彰式運営のポイントをおさえた進行をする
どれだけ魅力的な企画を揃えても、当日の進行によっては効果も激減してしまいます。
それどころか、かえって不満を感じさせてしまいメンバーの士気が下がるということも…。
狙い通りの効果を生むためには、式の「クライマックス」と「感動ポイント」を抑えた進行が必要になります。
下記を参考に、当日進行を設計してみてください。
開会時の印象でワクワク感を醸成
表彰式の告知から始まり、当日の受付の動線、会場に入った瞬間に目にする装飾、着席したテーブルに用意されているアイテム、
そして開会の瞬間まで。この一連の流れの中でいかにワクワクとしてもらえるかが、表彰式の最初の印象となります。
上質な招待状を送付して期待値を上げたり、会中のゲームで使用するグッズを受付時に配ったり、オープニングムービーや照明演出で
開会の瞬間を彩ったり。序盤から会場のボルテージが上がるように工夫を凝らしてみてください。
歓談・交流時間はたっぷりと!
冒頭の主賓挨拶が終わると乾杯へと続くのが一般的な流れとなります。乾杯をしたあとは歓談タイムとなりますが、
この時間は大切な参加者同士の交流時間でもあります。
ゲームやクイズなどのコンテンツを盛りだくさんにした結果、参加者が自由に話す時間がなかった…というのはよくある例ですが、
これは参加者の不満にも繋がってしまいます。
冒頭・中盤・終盤と歓談タイムは複数ありますが、なるべく余裕を持って交流できるように設計しましょう。
表彰などのメインコンテンツが始まる瞬間はメリハリを!
歓談タイムや交流コンテンツで場を温めたら、いよいよメインコンテンツとなる表彰式が始まります。
そのままの雰囲気で流れ込まないように、メリハリをつけるきっかけ作りも意識してみてください。
例えば、表彰式開始の前に一度客席を暗転する、それまでのカジュアルな曲調から表彰式に相応しい曲調のBGMに切り替える、
開式のオープニングムービーで場を引き締める、などが考えられます。
こうしたメリハリを要所に散りばめることによって、イベント本来の目的を見失わず、メッセージもブレずに発信しやすくなります。
楽しんでもらう時間と緊迫感を持たせたい時間を整理して、それぞれの導入方法をイメージしながら進行を立ててみましょう。
優勝発表の瞬間はクライマックス!感動的な演出で盛大に盛り上げよう!
表彰式のクライマックスは何と言っても優勝発表の瞬間です。
式自体のメリハリと格式を作るためにも、この瞬間の演出はこだわって設計してみてください。
例えば、上位2名を舞台上に並べ、ドラムロールと共に優勝者にスポットライトを当てる、優勝発表の瞬間に上空から銀テープを降らす、
優勝者にフォーカスした特別ムービーを流す、などが考えられます。
優勝者の姿を輝かせ、その功績にフォーカスすることで式自体のクオリティも上がります。
その光景を見ることで、他の参加者にとっても新しいモチベーションが生まれやすくなります。
式全体の満足度を上げるためにも、優勝発表の瞬間にどのような盛り上がりと感動を作れるか検討してみてください。
参加者が共感できるポイントも重要!
表彰式は優れた行動を取った人物を称え、他の参加者にも手本としてもらう場です。
さらに、企業の理念などを発信して、メンバーのより高い自発性や成長を期待できる場でもあります。
しかしこれらの効果を期待するためには、功績者の行動や企業からのメッセージを、参加者が「自分ごと」として受け取れるような
工夫が必要になります。表彰されている人の功績を「あの人は元からすごいから」「自分とは経験も事情も違うから」と受け取られては、
さらなる成長は見込めません。
参加者に「自分ごと」と受け取ってもらうためには、共感できるポイントもしっかりと盛り込んでおきたいところです。
例えば、受賞者の行動がどのようなマインドから生まれたかをしっかりと解説する、部署の成果が一人ひとりの連携から生まれたことを紹介する、
理念に即した体現例がほんの小さなマインドチェンジから生まれたものを強調する、などです。
これは、受賞者本人のスピーチや上層部メンバーの解説で入れてもいいですし、取り組みを取材したムービーなどで紹介するのも
効果的です。
大切なことは、「自分でもできるはずだ」と参加者に思ってもらうことです。
どのような演出をすれば参加者にそう思ってもらえるかを想像しながら演出方法を検討してみましょう。
表彰式のドラマに沿ったテクニカルとMC進行
開会の盛り上がりから始まり、表彰式のクライマックスまで。運営側は式全体を通したドラマをイメージして企画を立てます。
描かれたドラマの軸を守り、その効果を増加させるのが照明や音響などのテクニカル部分です。
シーンに合ったBGM選びから始まり、適切なタイミングで音楽や映像を流したり、メリハリをつけるための適切な照明操作まで、
本番中にテクニカルが担う役割は重大です。
また、MCの進行も多大な影響を式全体に与えます。開会やゲーム中に明るく盛り上げたり、表彰式では一変して厳かなトーンに抑えたり。
式全体の時間配分もMCに委ねられるので、重要な役割となります。
スムーズかつ効果的な進行をするために、テクニカルやMCと事前認識をすり合わせるのとても大切なポイントになります。
また、そのための進行台本を入念に準備し、スタッフ間で共通のイメージを立てておくことも忘れずに行いましょう。
「心が震える表彰式」で、事業成長の機会を!
表彰式開催の目的、そして企画や進行のポイントをご紹介しました。
開催をご検討中の方はぜひご参考にしていただき、自社らしい表彰式を目指してみてください。
表彰式のような大々的なイベントは企業からのメッセージを全社的に届けるためにもとても有効な機会です。
このような機会を逃さずに発信し続けることで、メンバーの意識向上、新たな協働の機会、ひいては事業成長へと繋がっていきます。
会社の文化や価値観を活かし、メンバーと共に未来を描く場として、ぜひ素敵な空間を作り上げてください!
また、Cultive(カルティブ)は【企業イベント専門チーム】として、企業の想いや理念を反映させたイベント作りを行なっています。
事業内容や理念を理解するための深いヒアリングから始まり、それぞれの文化や特性に合わせたオリジナルな企画をご提案いたします。
オリジナルウェディングで培われた、「特別な想いを特別な人たちに届けるクリエイティブ」で御社のイベントを一気通貫サポートいたします!
ご興味のある方はぜひご相談ください。
この記事を書いた人
小名木 直子
Producer
オリジナルウェディングのプロデューサーとして多くのイベント企画に携わる。小人数〜200人規模のイベントを得意とする。職場の中でどれだけ心が動く瞬間があるかで人生の幸福度が変わることを実感し、多くの人にCultiveのサービスが届くようWEBサイトの監修も担う。
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