社内表彰式の目的は?その効果や成功のコツ・アイディアを紹介

2023.03.28
社内表彰式の目的は?その効果や成功のコツ・アイディアを紹介

企業が成長するためには、社員が高いモチベーションでいることと、日々の業務において高い成長意欲を維持していることが求められます。そのため、独自の「社内表彰制度」を導入して社員のモチベーション向上を図る企業も少なくありません。「社内表彰制度」は社員の功績や成長を正当に評価するためのものであり、同時に、会社が重要視する価値観を社員に伝える機会ともなります。

そのなかでも表彰式は、社員の意欲向上と価値観共有に効果的な場と考えられます。また、全社員が参加するような大規模イベントを行うことで、コミュニケーションの活性化や新しい協働が生まれるきっかけにもなります。

この記事では、社員が一つの場に集まるようなオフラインの表彰式について紹介します。表彰式の目的やその効果、開催するときの方法、アイデアなどをまとめていますので、全社的なモチベーション向上の施策を思案中の方はぜひご参考にしてください。

表彰式の目的とは

そもそも、社内表彰式はなぜ行われるのでしょうか。それぞれの経営フェーズや社内事情によって目的は様々ですが、ここでは、社内表彰式を行うことで期待できる効果や目的をいくつか紹介します。

成績上位者を称え、次期のモチベーションアップにつなげる

表彰制度や表彰式のもっとも代表的な目的は、社員の功績を称えることです。特に、上位者や上位チームを称えることは本人たちのモチベーション向上に直接的な効果が期待できます。日々の努力が評価され、華々しいステージの上で表彰される体験は今後の意欲にも繋がることでしょう。

また、表彰される同僚の姿を見ることで、他の社員にも良い影響となることが期待できます。終わりの見えない努力は苦しくなりますが、目的地が見えれば新しいやる気が湧いてきます。「結果を出せば公平に評価してもらえる」と知ることで、他の社員にとっても大きな刺激となるかもしれません。

「次回は自分たちもあのステージで表彰されたい」

社員にそう思ってもらえるような華々しい式を演出することで、次期の成長に繋がるような意欲が生まれるかもしれません。

会社の評価軸を示し、行動の方向を整える

功績者を称えること以外にも、表彰式には大きな役割があります。それは会社の評価軸を社員に示すことです。会社が求める行動レベルと、実際に現れた行動に対する正当な評価を示すことで、全員に共通した行動モデルを設けることができます。

その際に重要になるのが、営業成績のような数字的評価だけではなく、会社の理念や価値観に基づく行動への評価も設けることです。理念や価値観は社員の行動や判断レベルを引き上げる大切な軸ですが、会社から一方的に伝え続けていてもその理解度はなかなか上がりません。会社の価値観を体現した人・チームを表彰することで、具体的な体現例を示すことができます。特に、新入社員などの理念への浸透度がまだ低いメンバーにとっては、明確なモデルとして作用することが期待できます。

また、これらの評価軸を公正に設けることも、表彰式において大切なポイントになります。成果や理念体現に対して会社が正当に評価をすることを伝えることができれば、より多くの社員に刺激を与え、自発的な行動が生まれるきっかけとすることができます。

普段は交流がない部署への関心を掻き立てる

表彰式を行うなら、複数の表彰部門を設けることも効果的です。営業のような業績に直接関係する部署だけでなく、会社を日々支えているサポート部署にもスポットを当てることで、それらのメンバーのモチベーション向上に繋げることができます。

また、多くの人間が参加する表彰式は、普段は関わることの少ない部署同士の交流のきっかけにもなります。社員がお互いに無関心で、業務が分断されている組織は成長も止まってしまいます。他部署の取り組みや想いに触れられるような式運営を心がけることで、新しいコミュニケーションのきっかけとなります。

いかに部署間の交流を計るか。さらには、新たな協働の機会とするか。

表彰イベントだけでなく、その後の交流会などを工夫することで事業成長の機会創出にもなりえるでしょう。

表彰式の開催方法

社内表彰式の開催にはたくさんの準備が必要です。参加者が満足し、感動できるような式を行なえばエンゲージメントに繋がりますが、不満の残るものになってしまうとかえってモチベーション低下にもなりかねません。準備をしっかりとして、参加者に喜んでもらえるように内容を整えることが重要です。

参加人数(イベント規模)、開催目的、予算、制作スケジュールを確認する

まずは開催する表彰式の概要を決めましょう。

参加人数(イベント規模)

まずは、表彰対象者とゲストの総人数を割り出して、どれくらいの規模感のイベントになるかを把握しましょう。これは、社外の会場を借りる場合の会場規模の目安にもなります。また、表彰式開催の目的によっては、社外ゲストを招くこともあります。社内/社外のゲストの人数、招待すべきゲストのリストアップも含めて、イベントの規模感を明確に描き出しておきましょう。

開催目的

表彰式を開催する目的も、あらためて確認することをおすすめします。功績者を称えることはもちろんですが、他にどのような効果を得られれば、式開催の目的を達成したと言えるのかを洗い出してみましょう。目的が明確化されると、式全体の雰囲気もだんだんと見えてきます。

例えば、

  • 部署間の交流を生むため、混合チーム制のゲームで盛り上げる
  • オンボーディングを目的とした理念解説ムービーを流す
  • 表彰ステージをプレミアムに装飾することで、次年度への参加意欲を刺激する
  • ステークホルダーなどの外部ゲストを呼び、対外的な宣伝効果を狙う

などです。式に付加したい効果を整理してみると、現状の組織課題が可視化されることもよくあります。自社の抱える課題と照らし合わせながら、そこにマッチするような式を描いてみましょう。

予算

イベント規模や雰囲気が見えてくると予算も組みやすくなります。褒賞を豪華にして参加意欲を駆り立てたり、食事にこだわって満足度を上げたり、スペシャルゲストを呼んで盛り上げるなど、開催目的に応じて注力したいポイントが自ずと見えてきます。全体の予算感を見ながら、どのコンテンツにどこまで予算をかけられるかを考えていきます。

制作スケジュール

表彰式の開催にあたっては様々な制作物も発生します。社内周知用のポスターやチラシ、ゲスト用の招待状、当日使用する各種ペーパーアイテムや会中で流すムービー・・・。こういったアイテムの一つ一つも、会社の価値観を訴求する仕掛けになりますし、式自体を演出する装置にもなります。必要なものを洗い出し、スムーズで確実なスケジュールを組みましょう。

コンセプトを決める

コンセプトを明確にすることで、制作物やコンテンツに統一感が生まれて表彰式の格を上げることができます。アットホームなパーティー風、カジュアルに楽しめるイベント、厳かな式典、クリスマスなどの季節を取り入れたもの・・・。どのような場にするかは目的や社風にもよりますが、制作期間から当日までの統一感を生むためには主軸となるイメージが必要です。

また、表彰式にコンセプトタイトルをつけることでオリジナル感を打ち出すこともできます。理念などに紐づけた自分たちらしいタイトルは式の格式を上げ、社員の期待感を増してくれます。

コンセプトに合った具体的な企画を練っていく

表彰式の概要・コンセプトが決まったら、いよいよ具体的な企画考案です。社員への告知方法、会中のコンテンツ、ムービーやBGMの選定、登壇者を彩るステージ演出・・・。考えなければいけないことはたくさんありますが、式の目的やコンセプトに立ち返りながら決めていきましょう。

  • 表彰されることの特別感は演出できているか
  • 社員のモチベーション向上や、その他の目的に適うコンテンツになっているか
  • 表彰制度の公平性と信頼は守られているか

こういった点を見直しながら、企画を進めていきましょう。

表彰式運営のポイントをおさえた進行をする

企画だけでなく、当日の進行を決めることも運営メンバーの大切な役割です。当日の準備時間やリハーサル内容、会中のタイムテーブル、司会台本などを作成し、表彰式がトラブルなく進むように管理します。

こうして隅々まで配慮が行き届くことで、登壇者や参加者が楽しく過ごし、次回開催が期待されるような表彰式が作られます。

表彰式を成功させるポイント

表彰式の準備におけるポイントをご紹介しました。では、実際に参加者の満足度を上げるような式にするためにはどのようなことが考えられるのでしょうか。ここでは、参加者が感動し、ワクワクしながら参加してもらえるような式にするためのアイデアをいくつかご紹介します。

お祝いの場としての装飾にこだわる

表彰式を成功させるポイントとしてまず挙げられるのは、当日の “会場装飾” です。晴れ舞台となるステージはもちろんのこと、まず最初に目にする受付や会場内、参加者たちが座る卓上に至るまで、式典として彩るための装飾を加えましょう。

  • 絢爛さを演出する生花装飾
  • カジュアルな空間を演出するバルーン装飾
  • ステージを際立たせる電飾装飾

上記のような装飾は、非日常感を作り出し、会場に来た参加者をワクワクさせてくれます。

どのような装飾にすればいいか迷ったときは、式の目的やコンセプトに立ち返りながら決めましょう。

受賞者が語る場を設ける

受賞者の言葉を届けることも、表彰式の成功には欠かせない要素です。功績者がどのようなマインドで日々の業務に取り組み、どのようなブレークスルーを経て表彰に至ったのか。そういった話は他のメンバーの刺激となります。

また、受賞者の感極まる表情や、壇上からチームメンバーに向けられる感謝のメッセージを聞くことで、会場全体の一体感も強めることができます。「同じ感動を共にする」ということも、全社的なイベントを成功に導くために欠けてはならない要素です。

参加者が『私も表彰されたい!』と思うようなコンテンツを盛り込む

表彰式の主役は何といっても受賞者たちになります。しかし、その様子を他のメンバーが他人事のように感じてしまっては開催した意味がありません。「くやしい」「自分ももっとやれる」「あの舞台に自分も立ちたい」。参加者の多くがそう思ってくれることで、表彰式以降の日常業務へのモチベーションを刺激することができます。参加者の感情を揺さぶり、次回へのモチベーションが上がるようにコンテンツに気を配りましょう。

  • 互いの競争心を刺激するようなエントリー設計
  • 受賞者たちを華々しく見せるステージ演出
  • 貰って喜ぶような褒賞品
  • 経営メンバーから受賞者への労いの言葉

上記のようなコンテンツは、受賞することのプレミア感を演出してくれます。

表彰式運営のポイント

表彰式を開催することで期待できる効果、準備段階でのポイント、当日コンテンツの例などをご紹介しました。いかがでしたでしょうか?

表彰式は社員の日々の努力を労い、それを賞賛し、会社の理念を伝える貴重な場です。どのような行動と成果をピックアップし、どのように評価するかによって、会社の姿勢を示す機会となります。

受賞者や参加者に何を感じてもらいたいのか、表彰式以降にどのようなモチベーションで行動してほしいのか。参加者に持ち帰ってもらいたい感情や考えを明確にデザインすることが大切です。そこで描いたイメージに沿って、目的に適うコンテンツや参加者の体験を作り上げていきましょう。

大勢が集まる表彰式は、会社から社員全員に向けたメッセージを伝える絶好の機会です。ぜひ、真心のこもったメッセージを伝え、会社と社員の強固な信頼を築く場としてください。

また、Cultive(カルティブ)では社員の感動体験に繋がるような表彰式イベントも多数実績があります。エンゲージメントに繋がるようなイベント制作にお困りの際はぜひご相談ください。

この記事を書いた人

小名木 直子
小名木 直子

Producer

オリジナルウェディングのプロデューサーとして多くのイベント企画に携わる。小人数〜200人規模のイベントを得意とする。職場の中でどれだけ心が動く瞬間があるかで人生の幸福度が変わることを実感し、多くの人にCultiveのサービスが届くようWEBサイトの監修も担う。

  • プロジェクトマネジメント
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