社員旅行の企画を考える3つのポイント
社員旅行を成功させるには、参加者が楽しめて、旅行の目的がしっかり反映された企画を立てることが大切です。
交流やチームワークの強化などの効果を引き出すために、次の3つのポイントを意識して計画を立てましょう。
- 目的を明確にすること
- 全員が参加しやすい設計にすること
- 旅行後の振り返りまでをしっかり考える
目的を明確にすること
社員旅行の企画を価値ある時間にするためには「この旅行を通じて何を実現したいか」という目的をしっかり定めることが大切です。
社員旅行を「ただの慰安旅行」で終わらせてしまっては、本来の効果を十分に引き出せません。実施することの意義や目的を明確にしながら企画をしていきましょう。例えば以下のようなものが考えられます。
- チームビルディングを強化したい
- 部署間の交流を促進したい
- 若手社員のエンゲージメントを高めたい
- 会社の理念を再認識できる場にしたい
目的が明確であれば、企画全体のコンセプトやプログラムの方向性が定まりやすく、内容にも一貫性が生まれます。その結果、社員にも意図が伝わりやすくなり、前向きに企画に参加してもらえるでしょう。
目的を考慮したうえで企画を決めることが重要です。
全員が参加しやすい設計にすること
社員旅行の企画は参加者それぞれが自分らしく楽しめることはもちろん、参加しやすいことも大切です。
社員旅行でよくある不満として「気を遣う」「疲れる」「自由がない」といった声があります。
こうした課題を防ぐには、企画を決める段階で次のような点に配慮しましょう。
- 家族・育児・持病など、事情を抱える社員でも無理なく参加できるか
- 年齢や性別、 体力差に配慮したプログラムになっているか
- 自由時間や選択肢が用意されているか
「誰もが楽しめる旅行」であることが、全体の満足度を左右する大切なポイントです。
旅行後の振り返りまでをしっかり考える
社員旅行は、当日の楽しさだけでなく、その後の余韻をどのように職場に活かすかも大切です。例えば以下のような取り組みがあります。
- 社内報で旅行レポートを共有する
- 社員旅行の写真を掲示する
- 旅行で得た気付きをチームで共有する場を設ける
これにより、旅行で得た経験や一体感が職場によい影響を与えます。また旅行前は接点が少なかったメンバーとも仕事で気軽にコミュニケーションを取れるきっかけにもなります。
「行って終わり」ではなく、社員旅行をきっかけに会社の雰囲気が前向きに変わるような仕組みも考えましょう。
面白い社員旅行アイデア12選
ここからは、盛り上がること間違いなしの面白い社員旅行の企画を12個紹介します。
参加者の交流や体験価値を高められる、面白いアイデアをピックアップしました。
ご当地格付けバトル
「ご当地格付けバトル」は、旅行先の名産品やグルメを味わいながら、一流の品を当てるゲームです。旅行先にちなんだ名物を使い、参加者はどれが一流の品かを予想します。
例えば、北海道であれば一流は「毛ガニ」、ドボンは「カニカマ」といった具合に、その土地ならではの食材を使用してゲームが進行します。進行役がヒントを交えながら参加者の緊張感を高めたり、笑いを誘ったりして場を盛り上げます。
ホテルや旅館の宴会場でも実施できるので、宴会の余興としてもおすすめです。参加者全員が一体となって楽しめるでしょう。
ヒラメキクエスト
「ヒラメキクエスト」は、旅行先の街を舞台に謎解きを楽しむゲームです。参加者はスマートフォンのLINEに届くミッションに従い、チームで協力しながらクリアを目指します。
ミッションの内容は指定されたスポットへ向かう「体力の試練」や頭を使う「知力の試練」、社員で写真撮影をおこなう「協力の試練」の3種類があり、移動や対話を通じて自然と交流が深まります。
謎を解き進めるのと同時に、観光も楽しめる点も大きな魅力です。まるで宝探しのようなワクワク感が味わえるうえ、社員同士のコミュニケーション促進や健康増進にもつながります。
リアル探偵チームビルディング
「リアル探偵チームビルディング」は、推理と協力を通じてチーム力を高める体験型の謎解きゲームです。参加者がそれぞれ異なる情報を持ち寄りながら、協力して一つの真実を導き出す構成になっています。
謎解きをする過程で自然と会話が生まれ、協力や教え合いを通じて信頼関係を築けるのが魅力です。また、論理的思考や情報分析力が問われるため、楽しみながらビジネススキルも育めます。
大人数でも一体感を持って取り組めるので、社員同士のコミュニケーション活性化にも効果が期待できます。ゲーム感覚で参加できる研修として、チームビルディングの導入にもおすすめです。
戦国運動会
「戦国運動会」は戦国時代をテーマにしたユニークな運動会です。チャンバラ合戦や大俵転がし、謎解きゲームなど、頭と体をバランスよく使う斬新な競技が多数そろっています。
競技の前には作戦タイムがあり、チーム内の話し合いが勝敗を分けるため、自然とコミュニケーションが深まり団結力も高まります。また、戦国衣装を着てリレーをするなど非日常感がある演出も盛り込まれ、メンバーと打ち解けやすい雰囲気を作れるのも魅力です。
戦いや謎解き、協力プレイをとおしてチームビルディングを実現できる、新感覚の社内イベントといえるでしょう。
謎解き脱出ゲーム
謎解き脱出ゲームは、チームで協力しながら次々と出される謎を解き明かして特定の場所からの脱出を目指すゲームです。
ゲームを成功させるには、社員同士の対話や情報共有が必要なため、今まで接点がなかったメンバーとも自然とコミュニケーションが生まれます。謎解きを通じて、協力や役割分担、リーダーシップが育まれるため、チームビルディングにも効果的です。
また、謎解きが苦手な方でも楽しめるよう問題の難易度を調整できます。室内の比較的狭いスペースでも実施できるため、天候に左右されず旅行先のホテルの宴会場などで開催することも可能です。
E-Sportsレクリエーション
「E-SPORTSレクリエーション」はTVゲームやスマートフォンアプリを使ったチーム対抗戦のゲームです。プロジェクターや音響を工夫するなど、見ているだけでも楽しめる演出ができるので、年齢や性別を問わず多くの人が気軽に参加できます。
チーム対抗なため、自然とチームワークや一体感が育まれるでしょう。拠点を超えた参加も可能で、支社別対抗など遠隔地にいるメンバーともつながれます。ゲームを通じて盛り上がりながら、組織の結束力を高めたい企業におすすめです。
防災運動会
「防災運動会」は、避難所運営や簡易トイレ作成、バケツリレーなど、防災教育とレクリエーションを融合させたユニークな企画です。災害時に役立つ知識をクイズ形式で学べる競技もあり、楽しみながら防災意識を高めることができます。
普段は接点の少ない社員同士が協力し合うことで一体感が生まれ、チームビルディングやコミュニケーション活性化にも効果的です。さらに、企業の防災力を高める機会にもなります。また、万が一の災害時における初動対応の意識づけや、企業としての防災力向上にもつながります。
ヘルスツーリズム
「ヘルスツーリズム」とは、旅を通じて心身の健康を高め、健康的な生活習慣を取り入れることを目的とした新しい旅行スタイルです。
温泉地での瞑想や呼吸法体験、里山や海辺での自然散策ツアーなど、自然の力を活かしたプログラムが用意されています。こうした体験を通じて健康への意識が高まり、心と体のリフレッシュやストレスの軽減にもつながります。
忙しい社員がゆっくりとリラックスできる機会をつくり、企業としても社員の心身ケアを大切にしていることを示せるでしょう。特に高年齢層や女性の満足度が高く、リラックスとリフレッシュを目的とした社員旅行にぴったりの企画です。
ボウリング大会
「ボウリング大会」は、世代や体力を問わず楽しめる定番のアクティビティです。シンプルなルールで運動が苦手な方でも気軽に参加できます。室内で実施されるため、天候に左右されることなく楽しめるプランとして最適です。
チーム対抗戦や個人戦を取り入れると、競争心が刺激され協力し合う姿勢を作りやすくなります。ゲーム中には自然と応援の声が上がり、メンバーの一体感も高まるでしょう。役職や部署を越えて一緒に楽しめるので、チームワークや絆を育むイベントとして、社員旅行にぴったりです。
BBQ
「BBQ」は自然のなかで食事を楽しみながら、リフレッシュと社員同士の親睦を深められる人気の定番イベントです。
カジュアルな雰囲気のなかで会話が弾みやすく、仕事では接点の少ないメンバーとも自然に交流が生まれます。チームで準備や調理をおこなうことで協力し合う機会ができ、社内の一体感も高まるでしょう。
さらに、アウトドアゲームや焚き火などを取り入れると、非日常感が増して思い出に残る時間になります。お子さん連れの社員にも配慮しやすく、年齢や立場を問わず楽しめる点も大きな魅力です。
ミニ表彰式
社員旅行の夜に開かれる宴会や食事会は、ただの歓談の場にとどまりません。そのひとときを使って「ミニ表彰式」を開けば、旅の思い出を笑顔で共有しながら、社内に温かな一体感を生むことができます。
例えば、「ユニーク賞」「チームワーク賞」「おもしろ発言賞」など、堅苦しさのないユーモアあふれる賞を用意すると、場も和やかになるでしょう。事前にカテゴリを決め、ちょっとした景品を準備するだけで十分です。当日の司会も、社員の個性を活かして進行すれば、自然と笑いが生まれます。
こうした表彰は、日常の頑張りを肯定し、モチベーションを高めるきっかけにもなります。小さな「称賛」を通じて、組織に心地よい風が流れはじめます。
オフサイトミーティング
社員旅行の時間を活用して「オフサイトミーティング」を取り入れる企業が増えています。これは、温泉旅館やリゾート地など、非日常の空間でおこなう業務ミーティングのことです。
いつもと違う景色のなかだからこそ、リラックスした雰囲気で本音の意見が飛び交い、新しいアイデアも自然と生まれやすくなります。例えば、午前中にミーティングをおこない、午後は自由時間にするなど、旅行と業務のバランスを上手に設計するのがポイントです。
また、長時間の議論や堅苦しい進行は避け、オープンな対話を大切にしましょう。心がほぐれた状態で交わされる会話は、チームの絆を深め、組織に新たな風を吹き込むきっかけになります。
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社員旅行の目的と効果
社員旅行は、単なる娯楽やリフレッシュだけでなく、組織づくりの観点でもさまざまな効果が期待できます。
社員旅行の目的や企業にもたらす効果は、次の3つです。
- 社員同士のコミュニケーション向上
- 社員のモチベーションアップ
- 人材の定着・離職リスクの回避

社員同士のコミュニケーション向上
社員旅行は、普段関わりの少ない社員同士が打ち解ける絶好のチャンスです。部署の垣根を超えて食事やアクティビティをともにすることで、自然な会話が生まれ、関係性もぐっと深まります。
役職や年齢にとらわれずフラットに過ごせる時間は、社内の雰囲気をやわらげ、風通しのよいコミュニケーションの活性化にもつながります。
これにより部署間の連携がスムーズになり、チームワークの向上や心理的安全性の高い働きやすい職場づくりが期待できます。さらに、社員が互いの人柄や価値観に触れることで理解が深まり、多様性を尊重し合える雰囲気をつくれるでしょう。
社員のモチベーションアップ
他部署との交流は、新たな視点や気付きを得られるきっかけになります。普段あまり関わりのない人と話すことで、自分にはない考え方や姿勢に前向きな刺激を得られるでしょう。「自分も頑張ろう」と背中を押されるような感覚が、仕事への意欲を高めます。
また、ほかの社員の意外な一面や日々の努力に触れると、相手へのリスペクトやライバル意識が芽生えることもあります。ともに働く仲間たちとの相互理解が自身の取り組んでいる仕事への愛着や誇りにつながり、日々の仕事のモチベーション向上に役立ちます。
人材を定着させ離職リスクを回避する
社員旅行を実施することで、優秀な人材の定着につながり、離職率の低下も期待できるでしょう。普段は仕事上の関わりしかないメンバーとも、旅行というリラックスした環境で交流することで、社員同士の絆が深まり、会社への愛着も高まります。
社員旅行で心地よい雰囲気を味わうことで、社員は「この会社で長く働き続けたい」と感じやすくなります。社内に一体感が生まれると、日々の仕事に前向きに取り組む姿勢が育まれ、モチベーションの向上にもつながります。
結果として、社員のエンゲージメントが上がり、企業の安定した成長にも貢献するでしょう。
面白い社員旅行を成功させるポイント
ユニークなアイデアを形にするには、実行段階での工夫が欠かせません。
せっかくの企画が「楽しかったね」で終わるだけでなく、次につながる価値を生むために、担当者が押さえておきたい実務的なポイントをまとめました。
- 準備期間と進行スケジュールを設定する
- 部署やチームでグループ分けする
- 1人あたりの予算を設定する
- 体力差やアレルギーを考慮して企画する
準備期間と進行スケジュールを設定する
社員旅行の成功は、準備段階からすでに始まっています。特に参加人数が多い場合や移動をともなうプランでは、「3〜6ヵ月前」からの準備が理想的です。余裕を持ったスケジュールを立てることで、全員が安心して参加できる環境を整えられます。
以下は、担当者が押さえておきたい準備のチェックポイントです。
□ 社員アンケートで希望をヒアリング
□ 行き先・アクティビティを企画し、正式決定
□ 宿泊施設や交通手段を早めに予約
□ スケジュール表・進行表を作成し、社内共有
□ 想定外のトラブル(遅延・体調不良など)への対応策を準備
□ 旅行中の連絡体制・緊急連絡網を整備
こうした丁寧な段取りは、計画性の高さを周囲に感じさせると同時に、当日の安心感にもつながります。緻密に準備された旅行は、参加者の満足度を確実に底上げしてくれるはずです。
部署やチームでグループ分けする
社員旅行は、普段関わりの少ないメンバー同士が交流する貴重な機会です。その効果を最大限に引き出すには、「部署をまたいだグループ編成」が非常に有効です。日常の組織構造を一度外してみることで、新しい発見やつながりが生まれ、社内コミュニケーションの幅が広がります。
例えば、グループ対抗のレクリエーションや、班ごとにミッションをこなす旅行中の行動プランなど、チーム単位で楽しめる企画を組み込むことで、自然と協力が生まれます。その際は、年齢や性格、職種のバランスを見ながら編成するのがコツです。話しかけやすさや、安心して過ごせる雰囲気を大切にすることで、全体の満足度も上がります。
このようなグループ分けは、単なるゲームのためだけでなく、チームビルディングの一環としても大きな意味を持ちます。互いの個性や強みを知ることで、旅行後の業務にもよい影響が波及していくでしょう。
1人あたりの予算を設定する
社員旅行を企画するうえで、最も現実的で重要なポイントが「予算の設定」です。どれほど魅力的なプランでも、予算を超えてしまっては実現できません。まずは全体の規模感に応じて、1人あたり2〜5万円を目安に検討してみましょう。
予算の内訳としては、交通費・宿泊費・食事代・イベント費・保険や雑費などが含まれます。特に、移動手段や宿泊先の選定は費用に大きく影響するため、早めに比較・検討することが肝心です。
また、予算オーバーを防ぐ工夫としては、早割の活用、平日出発の設定、バス移動の導入などが効果的です。小さな工夫を積み重ねることで、コストを抑えながらも満足度の高い旅行を実現できます。
限られた予算のなかでどれだけ「楽しさ」と「価値」を届けられるかという視点を持つことが、企画担当者としての腕の見せどころです。無理なく、でも心に残る体験を設計するためにも、最初の一歩は丁寧な予算設計から始まります。
体力差やアレルギーを考慮して企画する
社員旅行は「全員が安心して楽しめること」が前提です。そのためには、参加者の体力差や健康面、そして食事制限への細やかな配慮が欠かせません。誰かが無理をしたり、遠慮してしまったりする状況は、せっかくの旅行の意義を半減させてしまいます。
例えば、高齢の社員や女性社員、体力に自信のない方でも楽しめるように、長時間の移動を避けたり、観光や文化体験、自由時間を多めに取り入れたりする行程もよいでしょう。また、食物アレルギーや苦手食材の有無は事前アンケートで確認し、対応可能なメニューを宿泊施設に依頼するなどの準備も重要です。
ほんの少しの気づかいが、誰かの「行ってよかった」をつくります。社員一人ひとりの状況に目を向け、思いやりあるプランを組むことは、企画担当者としての大切な役割です。旅行中の笑顔が自然と増えるような、そんな優しい設計を目指しましょう。
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社員旅行を面白くするならCultiveへ
社員旅行は、社員同士の信頼を育み、組織の土台をしなやかにする特別な時間です。
ただの「レクリエーション」にとどめるのではなく、目的や意図を持って設計することで、心に残る体験へと変わります。
今回ご紹介した工夫やアイデアをヒントに、「またみんなで行きたいね」と自然に声が上がるような、面白くて意義のある社員旅行をぜひ企画してみてください。
Cultiveでは、社員旅行や合宿、各種イベントを通じて、企業の“想い”をカタチにするお手伝いをしています。
会社らしさを丁寧にすくい取り、チームに共有できるよう、企画から空間づくり、映像や運営まで一貫してサポート。
エンゲージメントにつながる、ブレない体験設計を大切にしています。
「仲間をもっと理解したい」「誇りを持てる時間をつくりたい」
そんな想いを持つ担当者さまの声に、私たちは全力でお応えします。どうぞお気軽にご相談ください。

































