理念浸透に効果的な社内コミュニケーションの取り方とは?<CHO対談シリーズ>

2023.12.28
理念浸透に効果的な社内コミュニケーションの取り方とは?<CHO対談シリーズ>

この記事の監修者

佐藤 佳織
佐藤 佳織

株式会社スペサン CHO

株式会社スペサンにて、CHO(Chief Happiness Officer)として社員幸福度を高める施策を企画・運用しながら、社外に対しても幸せに働く人を増やすためのカルチャー醸成のサポートを行う。カルチャー醸成のためのワーク設計実績は100を超える。

CultiveマネージャーでありスペサンCHO(Chief happiness Officer)の佐藤佳織(かおりん)とCultiveディレクター荒井萌(もえ)が、“働く幸せ”に関するノウハウを対談形式で幅広く発信中!

今回のテーマは、社内のコミュニケーションについて。円滑な社内コミュニケーションは、生産性向上や、チームの心理的安全性を高めるなど、多くのメリットがあります。それだけでなく、実は経営理念の浸透や、企業文化の醸成にも良質なコミュニケーションがとても重要です。良質なコミュニケーションを活性化するための具体的な方法もお伝えしていきます!

よくある社内コミュニケーションの課題とは?

荒井:今日は、「社内コミュニケーション」をテーマにかおりんさんとお話しようと思います!

佐藤:よろしくお願いします!どんな企業でも、色々な問題や課題の背景にはコミュニケーション不足がつきものだと思うんだけれど。そこからうまれる課題ってどんなものがあるかな?

荒井:うーん。コミュニケーション不足で連携が取れていないと、みんなが自己判断して、ミスが多発するようになることもあるかな、と思います。

佐藤:言った言わない問題とかも分かりやすいコミュニケーションエラーだよね。

佐藤:言葉の捉え方の違いに気付かず、連携がとれている気になっていることもあると思います。例えば同じ言葉を使って同じ認識で進んでいると思っていたのに、いつの間にか思っていたのと違う状態になっている?!みたいな。

荒井:そういったストレスの積み重ねがあると、会社にマイナスの感情を持っちゃうかも・・・。離職の理由にもなりかねないですよね。

佐藤:そうだね、変なスパイラルに陥りそうだよね。コミュニケーションの課題がある→ストレスが溜まる→業務の質が下がる・ミスが起こる→エンゲージメントが下がる、とか。コミュニケーションって、明らかにどっちが悪い!ということではない場合もあるじゃない?だからこそストレスってたまりやすいよね。

荒井:同期といった横との関係に限らず、上司・先輩など縦との関係も大切だと思います。どちらに対しても相談が難しい状態だと、余計に抱え込んで変なスパイラルに陥って、ああもういいやってなりますよね。

佐藤:本当だね。さらに、コミュニケーション不足によるミスが社外に及んでしまった場合は、会社全体の信頼を失ったり個人キャリアに影響したりすることもあると思うと「たかがコミュニケーション、されどコミュニケーション。」だと思います。

 

良質なコミュニケーションが理念浸透にも役立つ

佐藤:良いカルチャーをつくる上で、ビジョン・ミッション・バリュー(以下 VMV)や理念の策定・浸透に目をむける方も多いと思います。

荒井:そういうお客様、多いですよね。

佐藤:もちろんそれもすごく大切!だけど、たとえ素晴らしいVMVができたとしても、体現されなければ意味がないですよね。そして将来的に体現するには、定めたVMVや理念に則した行動になっているか?をお互いに確認できるようなコミュニケーションが必要だと思う!

佐藤:だからこそ、VMVや理念の策定と同時に、体現しやすくなるベースのコミュニケーション風土もつくるべきだと思ってます。

荒井:コミュニケーションは取れてるよ!という会社さんもいらっしゃると思うのですが、実際に「思ったことを会社の人にキチンと言えてますか?」というアンケートを取ったら、どうだろう?言えてないかも・・・となる社員の方も多いのではないでしょうか?

佐藤:そうですね!そして、コミュニケーションが上手く取れてるか?を考える上では、会話の頻度や量だけでなく、中身を見ることが大事だと感じています。

佐藤:雑談やどうでもいい話を積極的にできることも大切ですが、その上で業務の話・会社の方針に関する話など「言わねばならないこと・一緒に考えたほうが良いこと」に対する発言ができる状態が、良質なコミュニケーション風土だと思います。

荒井:なるほど!難しそうな話だと、私にはわからないなって引いてしまうことも全然ありますよね。

佐藤:その観点でいうと、相手を詰める文化が必ずしも悪い文化とは思えないんだよね。奨励している訳ではないですが(笑)。もちろん相手を傷つけるコミュニケーションはよく無いけれど、フォローがある・相手を想っている前提で、フィードバックをするのは良い風土なのではないでしょうか。相手にとって良い方向に向かう目的であれば、必ずしもネガティブなコミュニケーションとは言えない気がします!

良質なコミュニケーションのための具体施策

佐藤:良いコミュニケーション風土をつくるにはどんな施策が良いのかというと。私は、人間性や価値観を共有する機会が大事だと思っています!そうすることで相手の特性を踏まえたコミュニケーションができるよね。

荒井:そうですね!特にマネジメントする人や上に立つ人こそ、社員の人間性・価値観を見ることが大事ですね。

佐藤:私たちの会社では、モチベーショングラフという施策をやりました!ワークの中で、今の自分を作った原体験は何か?どんな価値観を持っているのか?をシェアするんだけど。相手のストーリーをお互いに知っていることが安心感に繋がって、多少コミュニケーションが変わるなという実感があったんだよね。

荒井:確かに、その人の背景や人生を知って「実はこんなこと頑張ってきたんだな…」と感じると、その人への向き合い方も変わる気がします!

佐藤:コミュニケーション能力と言うと個人のスキルに依存するものに見えがちだけど、組織としてできることって結構あるんじゃないかと感じるよね。

良質なコミュニケーションの事例

荒井:突然ですが、SOMPOグループの「パーパス経営」の話を思い出しました!社員全員にも「MYパーパス」を考えてもらって、アイスブレイクを「私のMYパーパスは・・・」の話で行うというもの。その人の人間性や価値観に繋がる「パーパス」を共有することで、良質なコミュニケーション風土と企業風土づくりに役立てた、まさに「組織が社員のコミュニケーションを支えた」実例ですよね。

参考:https://www2.sompo-hd.com/company/purpose/02/

佐藤: ちなみに、理念浸透には、”繰り返し理念に触れる機会を増やす”・”具体的なアクションとして行動させる”などが挙げられているけど、実は「情緒的共感」という、どれだけ感情を伴って共感するか?の観点が最も効果的と言われているんだよね。だから、組織が施策を考える上で「社員のものと会社のものを繋ぎ合わせ、そこから共感を生む」ことをベースにすると、社員のコミュニケーションを変えるだけでなく、深い理念浸透にも繋がると思います!

荒井:わ〜、もっと聞きたい!ですが、時間も無いのでここら辺で・・・(笑)。

佐藤:そうですね(笑)!

荒井:では今日もありがとうございました!

まとめ

社内コミュニケーションは、理念浸透の観点から見ても重要なポイント。

コミュニケーション活性には、個人のコミュニケーション能力に頼るのではなく、組織として、個人個人がその人となりに触れる機会を設けるなどの工夫が役立ちます。

Cultiveでは、エンゲージメントを高めるためのコミュニケーション設計や、理念浸透施策のお手伝いをしています!ご検討中の方はぜひご相談ください!

この記事を書いた人

小名木 直子
小名木 直子

Producer

オリジナルウェディングのプロデューサーとして多くのイベント企画に携わる。小人数〜200人規模のイベントを得意とする。職場の中でどれだけ心が動く瞬間があるかで人生の幸福度が変わることを実感し、多くの人にCultiveのサービスが届くようWEBサイトの監修も担う。

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