周年イベントの目的とは?
創業10周年や20周年などの大きな節目は、社員や顧客、ひいては社会に向けて企業の理念やメッセージを発信する貴重な機会となります。
日頃の感謝だけではなく、企業が実現しようとしている未来や、解決しようとしている社会課題を訴求することで、会社の存在価値を伝えることができます。
また、自社特有の文化や価値観、社内の雰囲気などが垣間見えるようなイベントに設計することで、採用広報などに役立てることも可能です。
このように、周年イベントには、
- インナーブランディング
- カスタマーブランディング
- プロモーション
という、社内・社外・社会に向けたブランディングの目的を含ませることができます。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
インナーブランディング
インナーブランディングとは、社員が企業の理念や価値観を再確認し、自分ごととして行動に移せるようにするための社内向けの取り組みです。
社員の一人ひとりが会社の理念を自分の中に宿し、行動として体現することで、生産性の向上やイノベーションの創出を期待できます。
これまでの歩みを振り返り、創業時からの変わらぬ想いをあらためて発信し、今後の目標を共有できる周年イベントは、インナーブランディングにとっても絶好の機会となります。全員で同じ想いを再確認するという体験は、社内の一体感を増し、メンバーの帰属意識を強めることも期待できます。
創業ヒストリーをまとめた映像の上映や、理念に即した表彰式などを行うことで、会社の原点とも言える想いはよりダイレクトに社員に届くでしょう。
カスタマーブランディング
カスタマーブランディングとは、顧客や取引先に向けてブランドへの信頼や共感を深めるための社外向けの活動のことです。
周年というタイミングはひとつの節目であると同時に、新たなスタートラインでもあります。さらなる成長を遂げるためには、顧客やステークホルダーとのより深い信頼関係が欠かせません。これまでの感謝を伝えることはもちろんですが、会社のビジョンや、取り組むべき社会的課題への姿勢を見せることで、イベントに参加するゲストも未来へ想いを馳せることができます。
トークセッションや理念を表したコンセプトムービー、製品体験コーナーなどを通して、ブランドの世界観を体感してもらうことがポイントです。
プロモーション
周年イベントは、企業の存在を社会に広くプロモーションする上でも貴重な機会となります。
特設サイトやSNSキャンペーン、記念ムービーなどでブランドの存在感を高めることで、採用や新規顧客獲得にもつながります。
また、当日に外部ゲストを招待したり、イベントの様子を記事や映像にまとめて発信することもできます。
会社の理念やビジョンに即した統一感のあるメッセージを打ち出すことで、社内外に共感を広げる“発信のチャンス”として、周年の節目を活かすことが大切です。
周年イベントで社員のエンゲージメント向上を目指すポイント
周年イベントは、企業の節目を祝うだけでなく、社員一人ひとりが会社の歩みや理念を改めて共有できる貴重な機会です。
過去の努力を称え、未来へのビジョンを描く時間を共有することで、社員の「この会社で働いてよかった」という実感や一体感が高まり、エンゲージメント向上につながります。
ここでは、周年イベントを通じて、社員のエンゲージメントを高めるために意識したい主なポイントを紹介します。
- 目的とメッセージを明確化させる
- 社員が主役になる企画を設計する
- 参加者の感動体験を意識して企画する
- オンラインとオフラインを統合させる
詳しく見ていきましょう。
目的とメッセージを明確化させる
周年イベントを単なるお祝いの場で終わらせるのではなく、会社のビジョンやミッションに紐づけたメッセージを発信する場にすることで、その意義を社員もあらためて考える機会となります。創業の歴史や理念を振り返り、これからの方向性を共有することで、会社と社員の信頼関係はより深まります。
そのためには、企画する際に「なぜ行うのか」「何を伝えたいのか」「どのような変化を期待するのか」といった目的とメッセージを明確にすることが重要です。そして、それらのメッセージが伝わりやすいコンテンツや演出を考案する必要があります。
メンバーの興味関心や会社に対する懸念などに応えるメッセージにするためにも、運営メンバーは幅広いレイヤーや世代の社員で構成するといいでしょう。
また、企画段階で全社員へのアンケートを実施し、リアルな声を把握しておくことも効果的です。
会社の想いを発信する機会ではありますが、その目的やメッセージが独善的にならないような意識も大切です。
社員が主役になる企画を設計する
周年イベントでは、社員が受け身ではなく主体的に関われる企画を設計することが、エンゲージメント向上のカギとなります。
例えば、功績を称える社員表彰や、部署ごとの取り組みを紹介するプレゼン発表、現場の想いを紹介するインタビュー動画など、「自分たちもこの会社の主役なんだ」と感じられる場づくりが大切です。
また、チーム対抗のワークショップやアイデアコンテストを実施すれば、自然と協働意識が高まり、モチベーション向上にもつながります。主体的な参加を通じて、社員が会社のビジョンや文化を自らのものとして理解・共感する土台を築けます。
社員一人ひとりがイベントの中心に立てる仕組みを意識して企画を設計しましょう。
参加者の感動体験を意識して企画する
周年イベントでは、社員一人ひとりが「この会社で働いていてよかった」と感じられるような感動体験ができるよう意識して企画してみましょう。
単なる驚きや華やかさだけでなく、心に響くメッセージや想像を超える体験を届けることで、参加者にとって「忘れられない日」になります。
心に残る感動を生み出すためには個々人のドラマやストーリーに焦点を当て、その物語の根底にある想いや願いが伝わるような工夫も必要です。
受賞者の知られざる葛藤や、バックオフィス部門の挑戦、現場に立つメンバーのひたむきな想いなどを拾い上げ、会場全体で分かち合えるようなコンテンツを考えてみてください。また、会社からのメッセージも耳慣れた定型句で済ますのでなく、普段は語られない経営者の本音や事業設立のきっかけになったエピソードなどを交えてみましょう。
社員一人ひとりのドラマと会社のメッセージが重なる瞬間を生み出すことで、強い一体感を覚える感動体験につながります。
オンラインとオフラインを統合させる
全国に拠点を持つ企業では、オンラインとオフラインを組み合わせたハイブリッド型の周年イベントが効果的です。
会場に来られない社員もライブ配信を通じて参加できるようにし、チャットやコメント機能でリアルタイムに声を届けられる仕組みをつくることで、一体感を生み出せます。
例えば、オンライン参加者が投票でグランプリを選んだり、メッセージボードに感謝の言葉を投稿したりする演出を取り入れると、参加意識が高まります。
このように、オンラインでも社員のエンゲージメント向上を実現するためには、「見るだけ」にならない双方向の設計がポイントです。
場所を問わず全社員がつながりを感じられる体験を提供することで、モチベーション向上やインナーブランディングの強化につながります。
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周年イベントを企画立案する6つのステップ
ここでは、社員のエンゲージメント向上につながる周年イベントを実現するための基本ステップを紹介します。
①開催目的とコンセプトを整理する
②ビジョン・ミッション・バリュー(VMV)を設計する
③実施形式を選定する
④予算と会場・スケジュールを確保する
⑤社内外へ開催を告知する
⑥開催しイベントの効果を測定する
順に確認していきましょう。

①開催目的とコンセプトを整理する
前項でも触れましたが、イベントを成功させる第一歩は「なぜ開催するのか」「誰のために行うのか」を明確にし、目的とコンセプトを整理することです。
コンセプトはイベント全体やコンテンツの内容、制作物や会場装飾に至るまでのすべての土台となる重要な要素です。社員やゲストにどのような体験を提供したいか、自社から発信するメッセージはどんな内容か。それらのイメージを立てながら、自社の文化や理念とズレのないコンセプトを考案してみてください。
また、ターゲットのニーズを把握することも大切です。特に社員向けのイベントであれば、周年イベントでどんなことをしたいか、いくつかの選択肢から投票で決めるという方法もあります。社員の意見が反映されやすい状況にすることで、イベントへの当事者意識も持ちやすくなり、最終的な満足度にもつながりやすくなります。
参加者の期待に応えられるようなイベントとなるよう、本番の様子をイメージしながらコンセプトを設計してみましょう。
②ビジョン・ミッション・バリュー(VMV)が象徴されるようなコンテンツを企画
全体のコンセプトが明確になったら、その世界観やメッセージに則ってコンテンツやプログラムを考えていきます。
周年イベントや創立記念式典の一般的なプログラムは下記記事で詳しく紹介しています!
一般的なプログラムに加えて、企業の理念(ビジョン・ミッション・バリュー)を象徴するようなコンテンツや演出にもぜひ挑戦してみてください。
例えば、理念を体現した行動や取り組みを称えるアワード、会社が叶えていく未来を表したコンセプトムービー、社会課題への取り組みや新規事業プランを発表するピッチ大会など、会社が大切にしている価値観を象徴するような時間を設けることで、参加者はその意義を実感しやすくなります。
理念への解像度が高まり、自分がそこに介入する意義を実感できることで、日常業務との接続イメージも持ちやすくなるでしょう。
③実施形式を選定する
周年イベントの実施形式は、目的や参加対象、予算に応じて慎重に選定しましょう。
オフライン開催は、直接顔を合わせて交流できるため、一体感や臨場感を重視したい企業周年イベントに適しています。一方でオンライン開催は全国・海外拠点の社員も参加でき、移動コストを抑えられる点が魅力です。
最近では、両者を組み合わせたハイブリッド型も増えており、会場の熱気をライブ配信で共有したり、オンライン参加者向けに投票やコメント機能を設けたりする工夫が効果的です。
周年イベントのアイデアを形にする際は、目的達成に最も合う形式を選び、社員がどこからでも一体感を得られる仕組みを整えることが、成功の土台となります。
④予算と会場、スケジュールを確保する
イベントの全体像やコンテンツを固めるのと並行して、予算や会場、スケジュールなどを検討していきます。
イベントの目的や企画規模に応じて、各種制作物・装飾・記念品・飲食費などの費用項目を明確にし、優先順位をつけて配分を決めましょう。会場選定では、参加人数に対するキャパシティやアクセスの良さを加味しながら候補を絞ります。また、企画内容に照らし合わせて必要な設備があるかを確認するようにしましょう。
例えば、表彰式に必要なステージ設備、映像上映のための投影設備などです。オンライン配信を行う場合は通信環境や撮影スペースの有無も確認が必要です。
また、社員の参加率を高めるには、繁忙期を避けた日程調整や、全社スケジュールを踏まえたタイムライン設計が重要です。
当日のタイムスケジュールについても、遠方からの参加者の有無などを確認しながら、参加しやすい時間帯になるように配慮しましょう。
⑤社内外へ開催を告知する
周年イベントの成功には、社内外への効果的な告知・広報活動が欠かせません。
まず、社員向けには社内メールや掲示板で開催日や目的を共有し、期待感を高めましょう。イベント内容を短く紹介するティザー動画やカウントダウン投稿などを取り入れると、イベントへの関心を高める効果があります。
外部向けには、自社サイトやSNSで企業周年イベントの趣旨を発信し、顧客やパートナーにも感謝の気持ちを伝えることが大切です。発信内容には、創業ストーリーやイベントのアイデアの一部を盛り込むと、自社の姿勢や文化が伝わりやすくなります。
社員や取引先など社内外のステークホルダーを早期に巻き込み、盛り上がりを醸成することで、イベント当日の一体感を高められます。
⑥開催したイベントの効果を測定する
周年イベントの効果を最大化するには、開催後の振り返りと継続的なコミュニケーション設計が欠かせません。
まず、参加率やアンケート結果、SNSでの反応などのデータをもとに、どの施策が効果的だったかを分析します。社員向けの企業周年イベントであれば、イベント後に感じた変化や印象を共有してもらい、モチベーションやエンゲージメントの向上度を可視化すると良いでしょう。
さらに、イベントで伝えたメッセージを社内報や動画を社内SNSなどで継続的に発信することで、理念や価値観の定着を促せます。
次年度の周年イベントをより良くするために、今回の成果や課題を社内で共有し、継続的に改善していく流れをつくりましょう。
周年記念イベントで喜ばれる企画アイデア
目的や形式に合ったアイデアがあると、周年記念イベントはぐっと喜ばれるものになります。
ここでは、イベントの形式ごとに喜ばれる企画アイデアを紹介します。
- パーティー形式
- シアター形式
- 旅行形式
- アクティビティ形式
それぞれ見ていきましょう。
パーティー形式
パーティー形式の周年イベントは、社員や取引先を招いて感謝を伝えるとともに、交流やネットワーキングを促進できる人気のスタイルです。企業の周年イベントとしては、フォーマルすぎずカジュアルな雰囲気で一体感を生み出せるのが魅力です。
テーマに沿った装飾や音楽、サプライズ演出を加えることで、記憶に残る場になります。例えば以下のようなアイデアがあります。
- 立食スタイルのビュッフェパーティー
- 表彰式や感謝状授与を組み合わせた懇親会
- 社員や経営陣による余興・クイズ大会
- フォトブースやメッセージボードの設置
こうした企画は、普段関わりの少ない部署や取引先とも自然に交流でき、社内外の関係強化につながります。
笑顔と会話があふれるパーティー形式は、周年イベントにふさわしい温かい時間を演出できます。
シアター形式
シアター形式の周年イベントは、ステージと客席を区別したレイアウトで行われるものです。参加者が座席に着き、ステージ上で進行するプログラムを見守る形式になります。
会場全体で同じ方向を向くため、トークセッションや映像、表彰式などの進行を集中して見続けられるというメリットがあります。ストーリー性を重視した構成に適しており、感動や共感を生みやすいのが特徴です。例えば以下のようなアイデアがあります。
- 創業からの歴史を振り返る記念動画の上映
- 経営陣・創業者によるトークセッション
- 社員表彰式や功労者インタビュー映像
- 来場者全員で企業のビジョンを共有するプレゼン
音響や照明を活かした演出を加えることで没入感が高まりやすく、参加者の記憶に残る企画構成も実現しやすくなります。
旅行形式
旅行形式の周年イベントは、非日常の体験を通じて社員同士の絆を深め、チームビルディングやモチベーション向上につなげられる人気のスタイルです。
普段の職場を離れることで、リラックスした雰囲気の中で交流が生まれやすく、周年イベントとして特別感を演出できます。
具体的なアイデアとしては、以下のような企画があります。
- 温泉地での宿泊旅行+周年記念パーティー
- リゾート地での研修+懇親ディナー
- アクティビティ体験(チーム対抗戦・ワークショップなど)
- 記念動画撮影やフォトコンテスト企画
旅行形式では、移動や宿泊手配など丁寧な事前準備が求められますが、参加者全員で共有する「思い出」が大きな一体感を生みます。
社員が「この会社で働いてよかった」と感じる体験を提供できるのが、この形式の最大の魅力です。
アクティビティ形式
アクティビティ形式の周年イベントは、社員が主体的に参加し、体験を通じて学びや交流を深められるのが特徴です。
協力や挑戦を伴うプログラムを通して、チームの結束力やコミュニケーションを深められます。企業の周年イベントとしても、楽しさと成果を両立できる人気のスタイルです。
具体的なアイデアとしては、以下のような企画があります。
- チーム対抗のスポーツ大会やクイズ・謎解きイベント
- 社員参加型のワークショップ(アイデア創出・アート制作など)
- 地域貢献を目的としたボランティア活動
- 会社の歴史を題材にしたオリジナルゲーム企画
体験を通じて得た達成感や共感は、日常業務にも良い影響を与えます。
アクティビティ形式は、周年イベントをきっかけに「チームの一体感を再確認できる場」をつくるのに最適です。
ギャラリー /展示形式
ギャラリー/展示形式の周年イベントは、会社の歴史や成果、社員の想いを「見える化」して伝えられるのが特徴です。
企業の周年イベントとして、自社の歩みや理念を視覚的に共有することで、社員や来場者の理解・共感を深められます。
具体的なアイデアとしては、以下のような企画があります。
- 歴史や成長を年表で紹介する社史パネル展示
- 社員やチームの活動を紹介するフォトギャラリー
- 自社製品や受賞実績を展示するブース形式の企画
- 社員のイラスト・写真・アイデア作品の展示コーナー
展示空間にメッセージボードや来場者コメントスペースを設けると、来場者が参加できる双方向の交流も生まれます。
会社の原点と未来をつなぐ展示は、周年イベントを象徴する印象的な演出となり、インナーブランディングやエンゲージメント向上にも効果的です。
社内イベントのことならCultiveまで!
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周年イベントの動向と成功事例
ここでは、最新の開催動向と、実際に成功を収めた企業事例を紹介します。
- 周年イベントはオンライン需要が高い傾向にある
- 周年イベント事例3選
それぞれ見ていきましょう。
周年イベントはオンライン需要が高い傾向にある
コロナ禍中には社会全体を通してさまざまなイベントの開催形式が変化しました。
リアル会場での開催に代わり、ウェビナーやメタバースなどを活用したオンライン形式が一気に普及し、オンラインとオフラインを組み合わせたハイブリッド開催も急速に増えました。
緊急事態宣言が解かれ、コロナ禍が落ち着いてからは、オフライン開催によるリアルな関わりのニーズが戻ってきましたが、物理的な制約を超えて参加できる手軽さやコスト面のメリットから、オンライン要素を取り入れたイベントも定着しています。
周年イベント事例3選
ここで、具体的な周年イベントの事例を紹介します。
事例①サイボウズ株式会社
「チームワークあふれる社会を創る」を理念に掲げ、グループウェア開発などを手がけるサイボウズ株式会社では、5年・10年といった節目に限らず、“誕生日を祝うように”毎年「創業記念イベント」を開催しています。
会場は自社オフィス内の広いオープンスペース。毎年テーマを変えて実施され、過去には次のようなユニークな企画が行われました。
主なコンテンツ例
- 円形階段の待合スペースをケーキに見立て、誕生日ケーキ風に装飾
- 社員バンドが特設ステージで生演奏し、バンド名入りののぼりで会場を盛り上げ
- 社長と創業期メンバーによるトークセッションで、当時のエピソードを紹介
20周年の節目には、“1日で20個のサプライズ”を仕掛ける特別企画を実施。館内放送でのサプライズアナウンスや、営業先で顧客から花束が届く演出など、社員が思わず笑顔になる仕掛けが随所に散りばめられました。
社内グループウェア上には、「こんなことがあった!」という喜びの声が多数投稿され、創業記念をきっかけに社内コミュニケーションがさらに活性化。
周年イベントが“感謝とつながり”を再確認する社内文化として根づいています。
事例②株式会社アカツキ
「世界をエンターテインする。クリエイターと共振する。」をミッションに掲げ、モバイルゲームやライブエクスペリエンス事業を展開する株式会社アカツキでは、社員の主体性と個性が共振する全社合宿を実施しました。
コロナ禍の影響を受け、これまでオフラインで開催していた合宿をオンライン形式へと刷新。ホテル椿山荘を拠点に、全12チャンネル同時生配信という大胆な構成で行われました。
各チャンネルでは、社員によるトークセッションやパフォーマンス、ワークショップなど多彩な企画が展開され、画面越しでも一体感を感じられる構成に。
セッションの合間には、社員同士が気づきを共有するワークやコメント投稿も盛んに行われ、エンターテインメント性と学びを両立したイベントとなりました。
オンライン配信ならではの映像演出やユーモアあふれる企画によって、参加者のエンゲージメントが自然に高まり、アカツキらしい「共創」と「楽しむ文化」が体現された一日となりました。
事例③株式会社シーユーシー
医療機関向けコンサルティングや訪問介護事業などを通じて、「医療という希望を創る」というミッションの実現を目指すシーユーシー社では、創業8周年を迎えた8月8日に、グループ全体で初となる周年イベントを開催しました。
イベントはオンライン・オフラインを組み合わせたハイブリッド形式で実施され、社員だけでなくパートナー企業の方々も招待。事業の垣根を越えて交流を深める機会となりました。
プログラムでは、社員が自身の取り組みを発表しグランプリを競うプレゼンアワードや、豪華ゲストと社長によるトークセッション、社員とゲストが語り合う懇親会など、多彩なコンテンツが展開されました。
特に、医療現場で活躍する社員のプレゼンテーションでは、現場のリアルや医療従事者としての想いが語られ、多くの参加者が深く感銘を受けたといいます。
「医療という希望を創る」というミッションのもと、社員・パートナー・ゲストが想いを共有し、共感と一体感が広がる一日となりました。
周年イベント開催後の効果測定と次への活用
周年イベントは開催して終わりではなく、実施後の効果を振り返り、次に活かすことが大切です。ここでは、その具体的な方法を紹介します。
- アンケートを実施し参加者の評価を収集する
- 企画を周年の一度きりで終わらせない
- 次年度や次フェーズへ開催ノウハウを継承する
詳しく解説します。
アンケートを実施し参加者の評価を収集する
周年イベント開催後の効果測定では、参加者アンケートの実施が欠かせません。
アンケートを通じて、満足度や印象に残ったコンテンツ、学びや感動の度合い、改善点などを定量・定性の両面から把握することで、イベント全体の評価を可視化できます。
オンライン参加者には、チャット機能やフォームを活用してリアルタイムで意見を集めるのも効果的です。得られたデータを分析し、次回の企画・運営に反映することで、エンゲージメント向上や社員のモチベーション向上につながります。
周年イベントを次の成長につなげるには、参加者の声をもとに効果を振り返ることが大切です。評価を収集することで、今後の施策がより良いものとなるでしょう。
企画を周年の一度きりで終わらせない
周年イベントを一度きりの企画で終わらせず、日常の社内施策へとつなげることで、効果を長期的に持続させることができます。
例えば、当日の様子や社員の声を社内ニュースレターで共有したり、掲示板やイントラネット上で振り返りコンテンツを公開したりする方法があります。イベント映像を動画アーカイブとして活用し、新入社員研修や社内勉強会で上映するのも有効です。
周年イベントで高まったエンゲージメントやモチベーションを次の行動へつなげることで、企業理念の浸透や組織文化の定着を促進できます。継続的な発信と共有が、周年イベントを「通過点」ではなく「成長のきっかけ」に変えるでしょう。
次年度や次フェーズへ開催ノウハウを継承する
周年イベントの成果を次年度や次フェーズにつなげるには、企画・運営のノウハウを体系的に継承する仕組みづくりが不可欠です。
準備から当日運営、振り返りまでの流れをチェックリスト化し、使用した資料や動画、スライドなどを共有フォルダで整理しておくと、後任担当者もスムーズに引き継ぐことができます。
成功事例だけでなく、課題や改善点をまとめておくことで、次回の精度向上にも役立ちます。
こうした情報共有により、次の開催がスムーズに進み、より良い形へと進化していきます。振り返りの仕組みづくりが、組織の成長を支える大切な土台となります。
周年イベントで参加者を喜ばせるならCultiveへ
周年イベントは、企業の節目を祝うだけでなく、社員のエンゲージメントを高め、組織の一体感を育む大切な機会です。
企画から開催後の活用までを意識することで、より価値ある時間を生み出せます。
Cultive(カルティブ)では、周年イベントをはじめ、社内イベントや文化醸成施策をトータルでサポートしています。
企業それぞれの“らしさ”を拾い上げ、メンバーと分かち合えるストーリーにして企画を設計。
デザイン・映像・空間装飾・当日運営までを一貫した世界観でカタチにし、心を動かす体験を創り出します。
「参加者に喜ばれるイベントを実現したい」「イベントを通してエンゲージメントを高め、組織の成長につなげたい」
そんな想いをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。



































