社内表彰のネーミング例20選|評価する行動とセットで選ぶ
賞の名前は「何を称えるか」が伝わる言葉から考えましょう。業績を評価する賞、挑戦や支援を評価する賞、チームの活動を評価する賞では、ふさわしい名称も選び方も変わります。
以下の20案と選考材料は、この記事の提案例です。実在企業の採用実績や効果を示すものではありません。まず自社の目的に近い案を選び、対象期間・応募資格・選考基準を合わせて調整してください。
業績を称える表彰の名前例5選
営業成績を表彰するときは、売上額、目標達成率、継続率など、どの指標を評価するのか先に決めます。担当市場や案件規模が違う社員を同じ売上額だけで比べると、賞の説明と選考への納得感がずれることがあります。
| 名称案 | 称える対象 | 確認する材料の例 |
|---|---|---|
| トップセールス賞 | 営業成果 | 対象期間の売上・粗利と担当条件 |
| No.1パフォーマー賞 | 部門の目標達成 | 部門内で共通に設定した指標の実績 |
| ゴールブレイカー賞 | 目標を超えた成果 | 期初目標・達成率・成果に至る取り組み |
| MVP賞 | 総合的な成果と貢献 | 成果・協働・理念実践の事前に決めた評価項目 |
| 結果で語る賞 | 業務改善などの成果 | 改善前後の品質・時間・費用と本人の役割 |
行動や姿勢を評価する表彰の名前例5選
行動を評価する賞は、「頑張った」「感じがよい」だけで選ばず、いつ、誰に対して、何をしたかを推薦書に書ける名称と基準にします。失敗からの学びを評価するなら、売上への貢献を必須条件にしないなど、賞の目的と選考基準をそろえましょう。
| 名称案 | 称える対象 | 確認する材料の例 |
|---|---|---|
| ベストチャレンジ賞 | 新しい方法への挑戦 | 仮説・試した内容・結果・次に生かした学び |
| 影の功労賞 | 見えにくい業務への貢献 | 予防対応や引き継ぎの記録、支援を受けた人の説明 |
| グッドアクション賞 | 行動指針の実践 | 該当する指針と具体的なエピソード |
| フレッシャーズ賞 | 入社後の成長 | 対象入社期間と、以前できなかった業務への取り組み |
| 縁の下の力持ち賞 | 周囲の仕事を支えた活動 | 困りごと・支援内容・相手に生じた変化 |
「影の功労賞」と「縁の下の力持ち賞」は対象が重なりやすい案です。同時に設けるなら前者を業務の仕組み、後者を人への支援と分けるなど、社員が推薦先に迷わない定義を添えてください。
チーム・プロジェクト向け表彰の名前例5選
チーム表彰では、責任者だけでなく、貢献したメンバーや他部署の役割まで確認します。成果の大きさだけで比べず、部門を越えてどのように協力したかも共有すると、他のチームが参考にできる事例になります。
| 名称案 | 称える対象 | 確認する材料の例 |
|---|---|---|
| チームオブザイヤー | 年間のチームの活動 | 共通目標・成果・メンバーそれぞれの役割 |
| One Team賞 | 役割を越えた協力 | 共同で解いた課題と協力の具体的な場面 |
| 共創賞 | 部署や職種を越えた取り組み | 参加部署・新しく生まれた成果物・活用状況 |
| 連携マスター賞 | 調整や情報共有の工夫 | 関係者の認識を合わせた方法と改善内容 |
| 爆速PJ賞 | 品質を保ちながら進めた改善 | 予定と実績、品質・安全・負荷への配慮 |
「爆速」のように速度を強調する名称を採用する場合は、長時間労働や確認工程の省略を称える賞にしないことも選考条件に入れます。自社の方針に合わなければ「スマート推進賞」などに言い換えられます。
ユニークで面白いネーミング例5選
親しみやすさを取り入れる場合も、受賞者が人前で呼ばれたい名称かを確かめましょう。性格や外見、私生活を笑いにする名称は避け、具体的な行動を称える形に整えます。
| 名称案 | 称える対象 | 確認する材料の例 |
|---|---|---|
| つながるランチ賞 | 任意の交流の機会づくり | 参加を強制せず交流を企画したエピソード |
| ムードメーカー賞 | 話しやすい場づくり | 会議で意見を引き出したなどの行動 |
| 拍手喝采賞 | 伝え方の工夫 | 説明資料や実演の工夫、聞き手の具体的な反応 |
| ひとこと賞 | 議論を前に進めた提案 | 提案の背景と、その後の意思決定へのつながり |
| ナイスサポート賞 | 周囲への気配りと支援 | 誰のどんな困りごとを解いたか |
交流を目的とした賞は、通常の業績表彰とは区別して案内します。食事会への参加や社交性を人事評価の条件にしないなど、参加しない社員も不利益を感じない設計が必要です。
社内表彰のネーミングを決める4つのポイント

理念を、表彰したい具体的な行動に置き換える
「挑戦」「共創」といった理念の言葉を、そのまま名称に使うだけでは受賞対象が曖昧です。先に「顧客の課題を調べ、新しい方法を試し、結果をチームに共有した人」のように一文で定義し、その行動を短く言い表す名前を考えます。
例えば、理念が「挑戦」であれば「チャレンジャー賞」「TRY賞」などが候補になります。ただし、対象が新規事業なのか、日常業務の改善なのかは別に明記してください。名称と説明文を組み合わせることで、社員が自分や仲間の仕事を推薦できるか判断しやすくなります。
前向きさだけでなく、受賞者の受け止め方を確認する
「努力賞」や「改善賞」が必ずしも弱い名称とは限りません。何を評価するかが伝わり、自社の社員が肯定的に受け止められるなら有力な候補です。「ブレイクスルー賞」のような表現も、実際の取り組み以上に大きな成果を連想させないか確認しましょう。
候補を絞った段階で、対象職種や年代の異なる社員に「どんな人が受賞すると思うか」「自分が呼ばれたらどう感じるか」を尋ねます。意味が食い違う場合は、名称か説明文を修正します。
英語や略称には日本語の説明を添える
英語や略称は選択肢の一つですが、使うだけで覚えやすくなるわけではありません。「MVP」「Rising Star」などを使う場合も、社内報や募集要項では対象を日本語で補足します。声に出して読めるか、司会が呼び間違えないか、画面や表彰状で見分けられるかを試してください。
例えば「TRY賞|新しい方法を試し、学びを共有した人へ」とすると、短い名称を保ちながら選考の意図を伝えられます。初めて制度を知る社員にも伝わることを優先しましょう。
賞の分類と名称の付け方をそろえる
複数の賞を設ける場合は、業績、行動、チームなどの分類を決め、対象が重複していないかを確認します。「〇〇賞」「〇〇アワード」の表記をそろえ、個人賞・チーム賞の違いも募集要項に記載してください。
部門独自の名称を設けることもできます。全社の価値観と各部門の仕事をつなぎ、共通の賞と部門賞のどちらに推薦するか迷わないようにします。例えば開発部門の「コードヒーロー賞」を設けるなら、実装量だけでなく保守性や他メンバーへの支援など、評価する内容も明確にしましょう。
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企業事例は、名称と制度の背景を一緒に読む
他社の名称を参考にするときは、名前だけを移すのではなく、何を称える制度なのか、誰がどの方法で選ぶのかを確認します。自社の規模や組織の課題が違えば、同じ名称でも運用の仕方は変わります。
サイボウズの事例|組織の変化に合わせて選び方を見直す
サイボウズでは、社員同士が日頃の感謝を伝え合う「サイボウズ オブザイヤー」が2011年から続いています。同社の公式記事によると、2025年末には個人中心の表彰からチームに焦点を移し、受賞者の決定方法や開催形式も見直しました。
この事例から企画担当者が検討できるのは、名称を変えるかどうかだけでなく、今の組織に合う対象や選考方法になっているかという点です。ネーミング単独の効果を示した事例ではありません。
出典:サイボウズの舞台裏「参加人数と『ありがとう』が減った年、オブザイヤーで本当は起きていたこと」(2026年4月6日)
以下は、Cultiveが支援した当時の開催を紹介する事例です。現在の制度とは異なる場合があります。
ほかの企業の表彰式や社内イベントも、コンセプトをどのように企画や体験へ落とし込んでいるかという観点で参考にできます。以下はCultiveの支援事例です。
【株式会社シーユーシー・ホスピス様】医療現場を支えるメンバーを讃えるオンラインイベント『エピソードキャンバス』の開催レポート
ネーミングを推薦書と選考基準につなげる進め方
名称案の募集前に、対象と選び方を共有する
社員から名前を募集する場合は、制度の目的、表彰対象、評価する行動、使ってほしい言葉を先に共有します。応募用紙に「名称案」「読み方」「込めた意味」「どんな行動を表すか」の欄を設けると、響きだけでなく制度との整合性を検討できます。
社員投票を行う場合も、最多票を自動的に採用するか、候補選定に使うかを事前に決めます。選考担当者は対象との一致、分かりやすさ、受賞者への配慮を確認し、採用理由を知らせましょう。
推薦書には、人物の印象ではなく行動の事実を書く
次の表は、推薦書を作るための提案例です。氏名や部署に加えて、推薦する賞と選考基準に対応する情報を記載します。社外に公開できない情報は扱い方を決め、必要以上に集めないようにしてください。
| 項目 | 記入する内容 |
|---|---|
| 対象期間・場面 | いつ、どの業務で起きたことか |
| 課題 | 誰が何に困っていたか |
| 本人・チームの行動 | 具体的に何を行ったか、他の人の役割は何か |
| 変化・確認材料 | 改善前後の記録、関係者の説明、成果物など |
| 賞の基準との対応 | どの評価項目に当たるか |
例えば「共創賞」への推薦なら、「いつも協力的なチーム」では情報が足りません。「営業と開発が問い合わせの分類をそろえ、共同で案内資料を作った。担当部署と作成資料、導入前後の問い合わせ記録を添付する」のように書きます。これは記入方法を示す架空の例です。
選考時は、推薦件数だけで決めるのか、内容を基準に審査するのかを明らかにします。知り合いの多さが有利にならないよう、他拠点や間接部門の事例も集める方法を用意してください。同じ基準で判断できない案件は、追加の事実確認を行います。
表彰後は名称の理解度と推薦の集まり方を見直す
開催後は、名称から受賞対象を理解できたか、推薦先に迷わなかったか、選考理由が伝わったかを社員に確認します。推薦が集まらなかった部門がある場合は、名前の問題と決めつけず、案内の届き方や推薦に必要な時間も調べましょう。
名称は毎年変える必要はありません。意味が定着しているなら継続し、対象が変わった場合や誤解が生じた場合に見直します。名称を変更する際は、過去の受賞実績との関係や、基準も変わるのかを合わせて説明してください。
表彰制度全体の設計や企業事例を確認したい方は、こちらも参考にしてください。
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自社の価値観が伝わる表彰式をCultiveと考える
社内表彰のネーミングは、称えたい行動を社員に伝える入口です。名前、選考基準、推薦書、当日の紹介内容までをつなげると、担当者は一貫した説明をしやすくなります。まずは候補を3案ほどに絞り、それぞれに対象と具体的な推薦例を書いて比べてみましょう。
Cultiveでは、企業の価値観や組織の課題を踏まえた全社表彰式の企画から、デザイン・映像などのクリエイティブ制作、当日の運営まで支援しています。名称を決めるだけでなく、何を称え、どのように伝えるかから整理したい場合はご相談ください。


































