オフサイトミーティングが注目される理由
リモートワークが浸透し、ここ数年で働き方や場所の選択肢は一気に広がりました。
その結果、顔を合わせる機会が少ないチームも増え、普段のコミュニケーションだけでは拾いきれない思いや考えが埋もれてしまう場面も出てきています。そこで注目されているのがオフサイトミーティングです。職場から離れた環境でゆったりと話すと、いつもは出てこなかった意見やアイデアが自然と生まれることがあります。
お互いを理解する時間も増え、関係性が深まりやすくなる点も魅力と言えるでしょう。特にチームビルディングを意識した取り組みとは相性が良く、発想の切り替えや信頼関係の構築など、仕事の成果につながる変化が起きやすくなります。
今の働き方では薄れがちな「仲間とつながっている」という感覚を取り戻す手段としても、オフサイトミーティングは有効だと考えられています。
オフサイトミーティングの定番ネタ・アイデア10選
普段の会議とは違う空気の中で交流することで、発想が柔らかくなり会話も自然に広がります。これらの企画は、チームの関係性や目的に合わせて選びやすく、多くの企業で取り入れられている定番のアイデアです。
- プレゼンテーション大会
- 運動会
- BBQ
- 懇親会
- 旅行
- 脱出ゲーム
- ワークショップ
- クッキング体験
- ブレインストーミング合宿
- 日帰り旅行

プレゼンテーション大会
参加者が個人やチーム単位で特定のテーマについてプレゼンテーションをおこなう企画です。「我が部署の新プロジェクトの提案」「新サービスのアイデア」「業務効率化の工夫」など、業務に直結するテーマから、「理想の働き方」「10年後のビジョン」といった中長期的なテーマまで幅広く設定できます。この企画では、論理的思考力やプレゼンテーション能力が自然と鍛えられます。
オフサイトという非日常的な空間でプレゼンすると新鮮な気持ちで自分の意見を共有できるほか、チャレンジングな経験として成長できるでしょう。それだけでなく、お互いの努力や優れた取り組みを発表することで、理念の体現イメージを解像度高く共有することができ、その後の行動レベル向上も期待できます。
発表後には質疑応答の時間を設け、建設的な議論を促進することで、より深い学びと気付きが得られます。
運動会
チーム対抗戦形式でおこなう運動会は、健康促進、結束力の向上などメリットが多い企画です。綱引き、リレー、玉入れなどの定番競技から、借り物競走やチーム戦略が重要な競技まで、参加者の年齢層や体力に合わせて内容を調整できます。普段オフィスでは見られないメンバーの意外な一面を発見できることも多く、その後のコミュニケーションが格段にスムーズになります。
運動会の魅力は、役職や部署を超えた自然な交流が生まれることです。競技中の応援や協力を通じて、日常業務では関わりの少ないメンバー同士でも親近感が生まれ、組織全体の一体感が向上します。また、チーム戦略を考える過程で、リーダーシップやフォロワーシップ、役割分担の重要性も体験できます。
BBQ
バーベキューは、リラックスした雰囲気のなかで自然な会話が弾む定番企画です。食材の準備から調理、片付けまでをチーム一丸となっておこなうことで、役割分担や協力の大切さを実感できます。また、普段は格式ばった関係にある上司と部下も、BBQの場では自然な距離感で会話ができるため、普段は聞けない本音や考えを共有する機会にもなります。
BBQ企画では、事前の準備段階から参加者を巻き込むことで、より一体感を高められます。買い出し、会場設営、調理などの役割を分担し、全員が何らかの形で貢献できるよう工夫しましょう。食事をともにすることで生まれる自然な会話から、新しいアイデアや課題の発見につながることも多々あります。
懇親会
懇親会は、手軽に実施できるオフサイトミーティングの一つです。普段のオフィス環境を離れ、レストランやホテルの宴会場などでゆっくりと食事を楽しみながら、参加者同士の親睦を深めることができます。
業務とはまったく異なる環境下でチームメンバーと話をすることでリラックスできて、新しいアイデアの創出が期待できます。また、信頼関係ができれば業務効率にもつながるメリットもあります。
脱出ゲーム
脱出ゲームは、提示されたお題を使って謎解きしながらチーム一丸となって挑戦する体験型の企画です。制限時間内に出題される謎や暗号を解き、部屋やエリアから脱出することを目指します。この企画の最大の魅力は、チームワークと問題解決能力が同時に鍛えられることです。メンバーそれぞれの得意分野を活かした役割分担や、異なる視点からのアプローチが成功の鍵となるため、自然と協力し合う姿勢が身につきます。
脱出ゲームでは、リーダーシップを発揮するメンバー、細かい作業が得意なメンバー、全体を俯瞰して指示を出すメンバーなど、普段の業務では見えない各自の特性が明らかになります。成功した場合の達成感は非常に大きく、チーム全体の自信向上にもつながります。
ワークショップ
ワークショップは、テーマに沿って全員が意見を出し合い、一緒に考えるプロセスを共有する企画です。
参加者全員が主体的に関わるため、普段の会議では出てこない視点や発想が生まれやすくなります。
社内の課題を扱ったり、新しい企画を考える時間に充てたりと、目的に合わせて内容を調整しやすい点も魅力のひとつです。
理念の理解を深めるワークや価値観を言葉にする取り組み、将来の理想像を共有するテーマなどは取り組みやすく、チーム全体の方向性を揃える助けになります。
どのテーマでも共通して大切なのは、どうしてその内容を扱うのか目的をはっきりさせること。意図が明確だと話し合いが深まり、成果につながりやすくなります。
クッキング体験
料理を一緒につくる企画は、自然に役割分担が生まれるため、協力しながら進める体験がそのままチームビルディングにつながります。
料理が得意かどうかに関係なく参加でき、楽しみながら交流できるのも魅力です。
作業の途中で声をかけ合ったり、完成までの流れを協力して整えていく過程は、仕事と似た側面があり、チームの距離を縮めるきっかけになります。
事前に担当を決めるとスムーズですが、あまり固くしすぎず、自然に助け合える雰囲気をつくるほうが一体感は生まれやすくなります。
完成した料理を囲む時間も貴重なコミュニケーションの場となるため、その後の振り返りを設けて気づきを共有するとより実りの多いオフサイトになります。
ブレインストーミング合宿
短時間で結論を出す通常の会議とは異なり、ブレインストーミング合宿は時間をしっかり確保して集中して考えることが目的です。
泊まりがけで実施するケースも多く、いつもと環境を変えることで日常の制約から離れ、新しい発想が生まれやすくなります。
企画立案や課題解決などに取り組むチームには特に相性が良く、一歩踏み込んだ議論ができる点が評価されています。
進行にはファシリテーターを置くと議論が偏りにくくなり、全員が意見を出しやすい空気を保てます。
休憩のタイミングも重要で、適度にリラックスする時間があると、思考にもメリハリが生まれます。
まとまった時間を使うことで深い議論が行えるため、合宿形式は集中してアイデアを生み出したい場合に有効です。
日帰り旅行
いつもと違う場所に行く日帰り旅行は、非日常の体験を共有しながら親睦を深められる企画です。
仕事の場を離れると緊張感が和らぎ、普段は話さないメンバーとも自然に会話が生まれやすくなります。
観光地での散策やグループ行動、みんなで食事を楽しむ時間は、共通の思い出をつくり、チームの一体感を高めます。
業務の話を詰め込みすぎず、自然に交流できる余白を作ると、よりリフレッシュ効果が高まります。準備もしやすく、大規模な企画より負担が少ないため、初めてオフサイトを試すチームにも向いています。
目的はあくまで交流なので、気負わず参加できる流れをつくることが大切です。こうした体験が日常にも良い影響をもたらし、帰属意識やモチベーションの向上につながります。
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オフサイトミーティングの効果を最大化するポイント
成果を高めるには、企画そのものよりも準備や設計が重要です。人数や時間の設定、チームの状態に合わせた企画選びなど、事前に整えておくほど当日の流れがスムーズになります。
- 参加人数と時間を適切に設定する
- チーム内の目的とゴールを明確にする
- 事前準備を徹底する
- チームの関係性に合ったネタを用意する
- フィードバックと次のステップを設定する

参加人数と時間を適切に設定する
オフサイトの成果は、人数と時間の設定によって左右されやすい特徴があります。少人数の場合は話しやすい雰囲気がつくられ、深い議論や本音の共有がしやすくなります。一方で人数が多い場合は、一体感を育てる活動や発表形式の企画が向いています。どちらが良い悪いではなく、目的に合わせて選ぶことが肝心です。時間に関しても、長く引き延ばすと集中力が途切れやすくなるため、区切りをつけて進めると効率が上がります。
午前と午後に分けるなどメリハリをつけた構成にすると、無理なく進行できます。人数・時間の組み合わせを工夫するだけで、当日のコミュニケーションの質が大きく変わり、結果にも影響します。
チーム内の目的とゴールを明確にする
オフサイトミーティングの効果を高めるためには、メリハリのある時間管理が重要です。各セッションに明確な時間制限を設け、それを参加者にも共有しましょう。時間が無制限だと議論が拡散しがちで、結論に至らないまま時間だけが過ぎてしまうという残念な結果になりかねません。「このテーマについて30分で結論を出す」といった具体的な時間設定により、参加者の集中力も高まります。
また、参加者にはそれぞれ主体性が必要ではあるものの、ファシリテーターを導入すると円滑に進みやすいです。ただし、ファシリテーターはあくまで参加者の意見を引き出す役割ですので、議論に参加せずに裏方に徹しましょう。
事前準備を徹底する
オフサイトミーティングを成功させるためには、事前準備が欠かせません。議論のテーマや資料は事前に参加者に配布し、ある程度考えをまとめてきてもらいましょう。当日いきなりテーマを発表しても、深い議論は期待できません。また、会場や食事の場所を決めたら事前予約したほうが安心でしょう。
必要な機材や備品の準備も忘れずに行いましょう。ホワイトボード、付箋、マーカー、プロジェクターなど、議論を活性化させるツールを用意しておくことで、アイデアの整理や共有がスムーズに進みます。
チームの関係性に合ったネタを用意する
チームの状態に合わない企画を選ぶと、せっかくの時間がかみ合わず、満足度が下がることがあります。
初対面が多いメンバーが集まる場合は、まず自然に交流できる内容が向いています。懇親会やクッキング体験のように、会話が生まれやすい企画を選ぶと距離が縮まりやすくなります。
逆に、既に関係性ができているチームであれば、課題解決に向けたワークショップや合宿形式など、踏み込んだ議論を扱う内容の方が目的に合います。
無理に盛り上げようとするよりも、チームの成熟度に合わせて「いま、必要な企画」を選ぶほうが、結果として得られるものが大きくなります。
フィードバックと次のステップを設定する
オフサイトミーティングの成果を継続的なものにするためには、終了後のフォローアップが欠かせません。ミーティング終了時には、アンケートを配布し、参加者全員から感想や気づき、今後の課題についてフィードバックをもらいましょう。「今日の議論で最も印象に残ったこと」「明日から実践したいこと」といった具体的な質問により、学びの定着が図れます。
また、議論の内容を具体的な行動計画に落とし込み、次のステップを明確にすることも重要です。「誰が」「いつまでに」「何を」おこなうのかを決め、フォローアップの日程も設定しましょう。さらに、次回のオフサイトミーティングの予定や、継続的な取り組みについても話し合うことで、単発のイベントではなく継続的な成長につながる仕組みが構築できます。
オフサイトミーティングの失敗しないネタ企画のコツ
企画の内容には魅力があっても、進め方を誤ると満足度が下がり、目的がぼやけてしまいます。ここでは、失敗を避けるために押さえておきたいポイントをまとめます。
- 目的が曖昧なまま企画に進まない
- 盛り上がり重視になりすぎない
- 通常業務に役立つ観点を保つ
目的が曖昧なまま企画ネタの選定に進まない
最初に決めるべきなのは、なぜオフサイトを開くのかという目的です。目的が決まらないままネタ選びに進むと、楽しさだけが先行してしまい、終わったあとに得られるものが少なくなります。
チームの関係を深めたいのか、新しい企画を考えたいのか、あるいは気分転換を兼ねて交流したいのか。方向性によって適した内容は大きく変わります。目的がはっきりしていれば、当日の流れも迷いなく進められ、参加者の満足度も高くなります。
楽しく過ごすだけで終わらせず、仕事に残る成果をつくるには、最初の設計が欠かせません。
盛り上がり重視になりすぎない
場を盛り上げること自体は悪くありませんが、楽しさだけを追い求めてしまうと、本来の目的から遠ざかります。ゲームやイベント要素を入れる場合でも、そこから得られる学びや気づきにつながるよう工夫することが大切です。
たとえば、チームで取り組む課題を意識しながら進めると、遊びの時間に見えた内容が仕事にも役立つ視点へと変わります。
盛り上がるための仕掛けは必要ですが、そこに偏りすぎると「面白かった」で終わり、業務につながる結果が残りません。
場の楽しさと目的の両方を大切にすることで、オフサイトの価値が高まります。
通常業務に役立てられるよう主旨を意識する
オフサイトで得た気づきや学びは、日常の仕事に戻った後で活かされることで価値が生まれます。そのためには、振り返りの時間を設けたり、共有ノートにまとめたりして、参加者が記憶に残る形で整理することが役立ちます。
次のアクションを設定しておくと、当日の気づきがより具体的な行動に変わり、チーム改善にもつながります。
オフサイトで終わらず、継続的にチームの力を高めるためのステップにしていくことが重要です。
企画そのものを楽しむだけでなく、その後の業務やコミュニケーションにつなげる意識を持つことで、効果が長く続きます。
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オフサイトミーティングのネタ企画を設計するならCultiveへ
オフサイトミーティングは、「内容」と「目的意識」が成否を分ける重要な取り組みです。参加者数の適切な設定、明確な目的とゴールの共有、入念な事前準備、メリハリのある時間管理、そして継続的なフォローアップという5つのポイントを押さえることで、チームにとって大きな成果と気づきを得られる機会となります。
Cultiveでは共に働く仲間としての意識を高め、より安心感をもって仕事ができる環境を整えられる企画をご提案いたします。
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