内定者懇親会をオンラインでおこなうメリット
オンラインで実施する内定者懇親会には、企業と内定者双方にメリットがあります。
まず、企業にとっては、会場の手配や飲食の準備が不要なため、コストや手間を抑えられます。一方で、内定者は、オンライン環境さえあれば自宅や好きな場所から気軽に参加できるため、移動時間や交通費がかからず負担が少なくなります。
特に遠方に住む内定者にとっては、物理的な距離を気にせず参加できる点が大きな利点です。
また、服装の制約が少なくリラックスした状態で参加できるため、自然体での交流が生まれやすくなるという効果も期待できます。
このようにオンライン懇親会は、参加のハードルを下げ、効率的に開催できるという魅力があります。
内定者懇親会をオンラインでおこなうデメリット
オンラインでの内定者懇親会には、対面形式に比べていくつかのデメリットもあります。
まず、画面越しでは相手の表情や反応が伝わりにくく、雑談や空気感の共有が難しいため、浅い交流に留まってしまうおそれがあります。
オンラインならではの準備として、使用するツールの選定や動作確認も必要です。通信環境によっては接続が不安定になり、調整に時間を取られるケースもあります。
また、自宅や好きな場所などリラックスできる環境から参加できるという利点は、気が緩みやすく、懇親会に集中しにくくなるという側面も持ち合わせています。
このように、オンライン懇親会は手軽に実施できる反面、対面ならではの体験や深いつながりを築きにくい傾向があるのが課題です。
内定者向けオンライン懇親会を開催する際の5つのポイント
オンラインでの内定者懇親会を成功させるには、事前準備と参加者への配慮が欠かせません。
ここでは、オンライン懇親会をスムーズに開催するための5つのポイントを紹介します。
- 懇親会の目的を明確にする
- 必要な情報を事前に共有しておく
- 内定者が楽しめる企画を用意する
- タイムスケジュールを作成しておく
- 懇親会後のフォローも忘れない
詳しく見ていきましょう。
懇親会の目的を明確にする
オンライン懇親会を開催するにあたっては、まず「何のために実施するのか」という目的を明確にすることが重要です。目的があいまいなままだと、内容が散漫になり、参加者にとって有意義な時間にならない可能性があります。
例えば、「内定者同士の交流を深めたい」「企業文化への理解を促したい」「入社前の不安を解消したい」など、目的によっても構成や進行の方法は大きく変わってくるでしょう。開催時期や回数に応じて、適したテーマも異なるため、それらを踏まえた設計が求められます。
目的が定まっていると、するべき準備も明確になり、参加者の満足度を高める懇親会を実現できます。
必要な情報を事前に共有しておく
オンライン懇親会では、使用ツールや通信環境の整備など、内定者にも事前の準備が求められる場合があります。そのため、必要な情報はできるだけ早い段階で共有しておくことが大切です。
例えば、使用するビデオ通話ツールのダウンロード方法や基本操作、推奨される通信速度などをまとめて案内しておくと、当日の混乱を防げます。
また、全員が問題なく参加できるよう、内定者ごとの通信環境や機材の状況を確認しておきましょう。環境が整っていない場合には、機材の貸し出しや会場の提供といった代替手段を用意することで、誰もが安心して参加できる体制を整えられます。
内定者が楽しめる企画を用意する
懇親会の主役は内定者であるため、内定者がリラックスして楽しめる企画を取り入れましょう。緊張をほぐしながら、自然な交流が生まれるような工夫が求められます。
具体的には、簡単なアイスブレイクゲームや、会社に関するクイズ、チーム対抗のグループワークなどがおすすめです。
「企画をスムーズに進行して、参加者の満足度をより高めたい」と考える場合は、ノウハウを持つイベント会社のサービスを活用するのもひとつの方法です。
開催後にはアンケートを実施して内定者の感想や意見を集めると、今後の改善にもつながります。参加者の満足度を高めるためにも、相手の立場に立った企画設計を心がけましょう。
タイムスケジュールを作成しておく
オンライン懇親会では、円滑な進行が参加者の印象や満足度を左右します。そのため、あらかじめタイムスケジュールを作成し、想定される所要時間を把握しておくことが望ましいです。
「自己紹介10分」「グループワーク30分」「雑談タイム15分」といったように、目安時間を設定して開催側で共有しておくと、進行管理しやすくなります。
段取りが悪いと内定者に不安を与えてしまうおそれもあるため、予定どおりに進められる体制を整えておきましょう。
懇親会後のフォローも忘れない
オンライン懇親会を一度実施しただけで、内定者との関係が深まるとは限りません。特に入社まで期間が空いている場合、時間が経つにつれて仕事や新生活へのモチベーションが低下する可能性もあります。
そこで重要になるのが、懇親会後のフォローです。例えば、定期的な情報発信やオンラインイベントの開催、個別面談などを通じて、内定者との関係を維持・強化する工夫が求められます。
継続的な関わりがあることで、企業への信頼感が高まり、内定辞退のリスクを減らすことにもつながります。
内定者向けオンライン懇親会の基本的な内容や進め方
最後に、オンライン懇親会の基本的な内容や流れを紹介します。
- 入室
- 開始の挨拶
- 参加者の自己紹介
- ゲームやグループワークなどの企画
- 内定者同士の交流・雑談
- 社員との交流・雑談
初めてオンライン懇親会を計画している方は、ぜひ参考にしてください。
入室
内定者には開始時間の5〜15分前の入室を案内しましょう。早めに入室してもらうことで、通信トラブルが発生しても余裕をもって対応できます。
また、オンラインツールの使用に不慣れな参加者がいる場合に備えて、サポート体制を整えておくことも大切です。例えば、事前にヘルプ連絡先を伝えておいたり、運営スタッフが先にログインして案内できるようにしておくと安心です。
開始の挨拶
懇親会の冒頭では、まず企業側から参加への感謝を伝え、イベントの目的や当日の流れを簡潔に説明しましょう。
あわせて、司会進行役や参加する社員の紹介もこのタイミングで済ませておくと、その後の進行が円滑に進みます。
全体を通して親しみやすいトーンで進行することで、内定者の緊張も和らぎます。堅苦しくなりすぎないよう意識し、リラックスした雰囲気づくりを心がけましょう。
参加者の自己紹介
自己紹介は、内定者同士の交流を深めるきっかけとなるため、必ず取り入れましょう。1人あたり1分程度を目安に簡潔に話してもらうと、全体の流れがスムーズになります。
あらかじめ自己紹介の時間や話す内容の例を共有しておくと、内定者も安心して準備できます。例えば、「名前・所属・趣味・ひとこと」など、話す項目を指定しておくと内容にばらつきが出にくく、進行もしやすくなるでしょう。
ゲームやグループワークなどの企画
懇親会の中心となる企画では、内定者が楽しみながら自然と打ち解けられる内容を用意しましょう。
アイスブレイクになるクイズやミニゲーム、意見を共有するワークショップなど、ルールが分かりやすく、誰でも参加できるゲームを選びます。
人数が多い場合は小人数のグループに分けて実施することで、一人ひとりの発言機会を確保できます。
内定者同士の交流・雑談
自由な雰囲気のなかで会話を楽しむ時間を設けることで、内定者同士の距離を自然に縮められます。
ブレイクアウトルーム機能を活用して、3〜5人ほどの小グループに分けると、話しやすくなり、交流も活発になります。会話のきっかけとして、簡単なトークテーマを用意しておくのも効果的です。
また、オンラインで食事会を兼ねる形式にすると、よりリラックスした雰囲気が生まれ、食事が自然な話題のきっかけにもなります。
社員との交流・雑談
先輩社員との交流は、内定者にとって職場の雰囲気や仕事内容を知る貴重な機会です。社員を各グループに配置したり、質問タイムを設けたりすることで、内定者が話しかけやすい環境をつくりましょう。
堅苦しい雰囲気にならないよう、日常的な話題も交えながら交流できるようにすると、内定者の不安を和らげることにもつながります。
また、社員側にもあらかじめ懇親会の目的や役割を共有しておくと、より実りある時間にすることができます。
まとめ
内定者向けのオンライン懇親会は、入社前の不安をやわらげ、企業への理解や信頼感を深めるために役立ちます。
オンライン懇親会を開催する際は、目的を明確にし、参加者にとって負担が少なく、楽しめる内容にすることが成功のポイントです。また、懇親会後も継続的にフォローをおこなうと、入社に向けたモチベーションの維持や内定辞退の防止にもつながります。
本記事で紹介した進行の流れや注意点を参考に、自社の状況や内定者のニーズに合った懇親会を設計してみてください。
Cultive（カルティブ）では、「人と企業を幸せにする文化づくり」をテーマに、組織の課題やフェーズに応じたイベントの企画・運営をサポートしています。
内定者向けのオンライン懇親会や内定式、入社式などにおいても、エンゲージメント向上や理念浸透を促進するオリジナリティある企画・運営をご提案します。
「オンラインでもあたたかいつながりをつくりたい」「内定者の定着率を高めたい」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
