納会(のうかい)とは
納会とは、一年や活動の一区切りに、関係者が集まってその期間を締めくくる会です。会社では、年末の最終営業日や年度末に、仕事を振り返ったり、一緒に取り組んだメンバーをねぎらったりします。
納会・忘年会・仕事納めの違い
違いは規模や会場よりも、その言葉が何を指すかにあります。
| 言葉 | 意味 | 職場での例 |
|---|---|---|
| 納会(のうかい) | 活動の節目を締めくくる集まり | 最終営業日に社内で実績を振り返り、各部署から感謝を伝える。 |
| 忘年会(ぼうねんかい) | 年末に一年の労をねぎらい、親睦を深める集まり | 仕事を終えた後、同僚と食事やゲームを楽しむ。 |
| 仕事納め(しごとおさめ) | その年の仕事を終えること。また、その日 | 午前中に最終業務を終え、午後に納会を開く。 |
納会に飲食や余興は必須ではありません。両方を同じ日に開くなら、前半を振り返り、後半を懇親の時間に分け、案内に各部の開始・終了時刻を書きます。交流の時間に何をするか迷う場合は、会社の忘年会で使える企画10選をご覧ください。
175人の納会を二部構成にした例
日鉄興和不動産様のLIVIOブランドの納会では、第一部で部署ごとのインタビュー映像とトークセッションを通じてブランドの歩みを振り返り、第二部でチーム対抗のゲームやクイズを行いました。振り返りと交流を、ひとつの会で両立させた例です。
日鉄興和不動産様の納会「Year End Party」の実施事例を見る
納会の幹事が行う準備
納会を成功させるためには、幹事の役割が非常に重要です。以下に、幹事が行う主な準備について説明します。
- 日程を決める
- 場所を確保する
- 当日のスケジュールを考える
- 出席者への案内を作成する
- 席次を決める
- 打ち合わせを行う
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
日程を決める
納会の日程を決める際は、その日時や実施時間によって趣旨や内容が異なることを考慮する必要があります。
より多くの社員が参加しやすいように最終勤務日に合わせるのが一般的ですが、プロジェクトや案件によっては最終日以降も稼働するチームがあるかもしれません。
社内の状況をあらためて確認し、より多くのメンバーが気持ちよく参加できる日を選びましょう。
また、仮で選んだ日時を上長に相談することで、社内調整や周知がスムーズに行われ、より多くの人が参加しやすい雰囲気が作れるかもしれません。
場所を確保する
社内会場を使用する場合はスムーズに押さえられるかもしれませんが、一般の施設を利用するう場合は注意が必要です。
事前に参加人数や予算を決めて、その規模に応じた会場をピックアップしておきましょう。
また、その際には会のプログラム、映像やBGMの使用の有無、ステージ上での催し物の有無、装飾を取り入れるかどうかも検討して、それらの条件に適した設備が会場にあるかの確認も必要になります。
さらに、会場によって飲食物の提供状況も変わるため、必要に応じてケータリングサービスの導入なども検討しましょう。
特に、映像投影やステージ演出については多くの会場が別途料金というシステムになります。
設備の利用料が別途でかかる、仕込みまでは対応するけどオペレーションは別料金など、テクニカル面での料金形態をあらかじめ確認し、不明点は会場側に確認するようにしましょう。
当日のスケジュールを考える
せっかくの納会も、進行がグダグダで参加者のモチベーションが著しく下がるようなことになれば開催した意味が失われます。
満足度を高めるためにも、参加者が心置きなく楽しめて、会社からのメッセージが伝わるようなコンテンツ/プログラムを考案しましょう。
オープニングや開会挨拶、会社や部門からの発表、そして交流会や閉会挨拶など、主だったプログラムを洗い出して時間配分をしてみましょう。
その際には、参加者が一方的に聞く立場にならないように休憩を適宜挟んだり、合間に交流できる時間を取ることも重要です。
こうして当日の主だったスケジュールができたら、運営やスタッフチームの会場入り時間やリハーサルなども逆算して組み立てていきます。
そして参加者の退場や設備の片付け、スタッフの撤収時間までを網羅して当日のスケジュールを詳細に割り出しましょう。
参加者の到着までに準備が間に合わなかった。予想よりも時間が伸びてプログラムを消化しきれなかった。撤収が間に合わずに超過料金がかかった。
こういった事態は会の満足度を下げるだけでなく、翌年以降の規模縮小にもつながりかねません。
ひとつひとつの所要時間を入念にシミュレーションして、余裕のあるスケジュールづくりを心がけましょう。
出席者への案内を作成する
会場や当日のスケジュール準備を進めながら、社内への告知も忘れずに行いましょう。
年末はただでさえ忙しい時期です。チームや取引先との忘年会などと被らないように、早めに全体周知をして納会の開催日をみんなに把握しておいてもらう必要があります。
日時、場所、目的、主だったプログラム、服装などの情報を記載して、出席を取るようにしましょう。
その際には出席の返信期限も明記して、最終出席人数を早めに把握できるように注意しましょう。最終出席人数は会場とのやりとりや飲食物の準備に必要になります。
また、社外の招待客の有無も上長や社内で確認し、ゲストにも早めの告知を出せるようにしましょう。
納会にタイトルなどをつけ、魅力的なキャッチコピーなどをつけると当日の雰囲気が想像しやすくなり、ゲストや社員にワクワクしながら当日を待ってもらいやすくなります。
席次を決める
当日の関路を決めることも感じの大事な役割です。
あらかじめ席が振り分けられていることで当日の案内がスムーズになるだけでなく、ゲストなどの重要人物を適切な席に案内することができます。
ゲストの適切な位置については、本人と関わりの深い上長や部署のリーダーと相談しながら進めるのがいいかもしれません。
社内のメンバーについては部署やチーム単位で割り振られることが一般的ですが、会の主旨に合わせて、あえてミックスするような場合もあります。
また、公式な行事となる「納会」と、その後に行われることが多い交流会で席次を変える例も多くあります。
会全体の主旨、開催の目的、参加者に体験してもらいたいことなどを整理しながら、柔軟に設計していきましょう。
打ち合わせを行う
会の主旨やプログラム内容、当日のスケジュールなどを組みながら、それぞれの担当者と打ち合わせを行っていきます。
方針共有や部署発表などの内容を確認し、表彰式などがある場合はそのパートの担当者と演出方法や贈呈品の準備物などを確認します。
また、開会や乾杯、閉会などの挨拶担当者も決定して、それぞれの所要時間なども確認しましょう。
さらに、当日の受付、コンテンツ、映像やBGMのオペレーター、会場やケータリングなど、多岐にわたる担当者と打ち合わせをし、全員が共通のイメージを持って本番を迎えられるように進めていきます。
地震や停電などのトラブル対応なども話し合い、有事の際に落ち着いて案内できるように準備しておきましょう。
このように、納会の幹事・担当者には多くの責任が付随してきます。
特に、会場との交渉やテクニカルな部分においては知識が必要なことも多いため、外部のイベント会社などに外注することも早い段階で検討することをおすすめします。
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納会当日のスケジュールの一例
納会当日のスケジュールは、社内で行う場合と社外で行う場合で異なります。
以下に、それぞれの一例を紹介します。
- 社内で行う場合
- ホテルや宴会会場で行う場合
社内で45分の納会を開く場合
会議室で食事を伴わずに開く進行例です。全員に発表を依頼せず、共有したい仕事を事前に二つほど選んでおきます。
| 時間 | 内容 | 司会・担当者の動き |
|---|---|---|
| 0〜5分 | 開会 | 会の目的と終了時刻を伝える。 |
| 5〜15分 | 一年の振り返り | 代表者が具体的な出来事を二つ挙げ、関わった人に感謝を伝える。 |
| 15〜25分 | チームからの共有 | 二つのチームが各5分で「取り組み・工夫・次に活かすこと」を紹介する。 |
| 25〜40分 | 少人数での交流 | 隣の人と「今年助けてもらったこと」を一つずつ話す。全体への発表は希望者のみ。 |
| 40〜45分 | 閉会 | 次の営業開始日など必要な連絡をし、定刻で締める。 |
社内案内の例:「〇月〇日(金)16:00〜16:45、会議室〇で納会を開きます。今年の取り組みを振り返り、チームで感謝を伝え合う時間です。服装は通常の勤務時と同じです。出欠は〇日までに〇〇へお知らせください。」
ホテルや宴会会場で行う場合
ホテルや宴会会場などの社外の施設を利用する場合、開催規模も大きくなるケースが多く、映像やBGM、ステージ照明などの演出にもこだわり、場合によっては空間装飾も導入されます。また、交流会・親睦会が合わせて組まれていて、開催時間も長くなるケースが多くなります。
- 開会宣言:司会者が開会の挨拶をし、プログラムの内容や注意点を簡潔に説明します。
- 代表者の挨拶:会社のトップが会の主旨を話し、日頃の感謝やメッセージを伝えます。
- 方針共有:多くの場合はトップがそのまま行います。今年度の成果や今後の方針を共有します。
- 各部門からの発表や事例紹介など:各部門の成果や今後の計画、モチベーションを高めるような優れた取り組みなどを紹介します。
- 社内表彰:優秀な成績を収めたり、優れた取り組みをしたメンバーや部署を発表し、表彰します。
- 乾杯の音頭:主だった人物が登壇し、これ以降の交流会に向けて乾杯をします。
- 交流会開始:食事を楽しみながら、部署間やゲストとの交流を深めます。
- 余興:全員参加型のゲームや、理念に触れられるようなアクティビティ、著名ゲストとのトークセッションなど多岐にわたります。
- 閉会の挨拶:主だった人物が登壇し、当日の感想や今後への期待を伝えて締めくくります。

納会に関してよくある質問
納会を企画・実施する際には、さまざまな疑問が生じることがあります。
以下に、よくある質問とその回答をまとめましたので参考として下さい。
- 社内で行う場合に食事はどうしたらいいのか
- 司会はどうしたらいいのか
- 余興やゲームは準備するべきなのか
- 服装に決まりはあるのか
ひとつずつ順番に見ていきましょう。
社内で行う場合に食事はどうしたらいいのか
キッチン設備が付いているオフィスであればいいですが、社内で開催するときの食事の用意は悩みやすいポイントです。
手軽に済ませるのならばデリバリーがおすすめです。ピザのようなパーティーフードも楽しい雰囲気が作れますし、オードブルなどをデリバリーできる店舗も多数あります。
より特別感を演出したい場合は、ケータリング業者を検討するのもおすすめです。業者が来て準備や片付けなどを行ってくれるので、幹事の手間は大幅に軽減されるのが魅力的です。また、お寿司やイタリアンなどの本格的な料理を用意している業者も多いので、デリバリーよりもワンランク上の食事を楽しめるでしょう。
司会はどうしたらいいのか
開催までに準備を進めてきた幹事がそのまま当日の司会も…というケースは多くありますが、できれば別の人物を用意するのがおすすめです。
会のプログラムやゲストの人数、食事やコンテンツの中身まで、幹事はイベント全体の情報を把握しています。想定外の事態が起きたときの対応や会場との調整、プログラムの変更など、幹事でしか判断できないことも多くあります。
司会は別の人に担当してもらい、幹事の方は全体を監督する役回りとして自由に動ける状態が理想的です。
その際、社内でよく知られている人気者や話が上手な人物、みんなが親近感を覚えている方だと司会者として適任です。
また、ホテル会場などで大規模に行う場合はプロの司会者に依頼することもおすすめです。
映像や照明などのテクニカルとのタイミング合わせ、有事の際のアドリブ対応など、複雑化したイベント内容にも柔軟に対応できるのがプロに依頼するメリットとなります。
余興やゲームは準備するべきなのか
余興やゲームを準備するべきかというのも、悩まれる点かと思います。
事業に関わる発表を含み、今後の方針などの共通目標を持つ場でもある納会は、「楽しい飲み会」とは少し異なります。
しかし、真面目な話題だけでは参加者も疲れやすくなり、集中力も途切れてしまいがちです。
次年度へのモチベーションと組織全体のエンゲージメントを高めるという意味でも、適度な余興を取り入れる企業は多いです。
会社の文化や理念、現状のメンバーのモチベーションなどを考慮しながら、連帯感が高まるような時間にできるように企画を考えてみましょう。
服装に決まりはあるのか
納会の服装について明確な決まりはありませんが、通常業務と同じ服装で設定される企業が多いです。
普段の服装がカジュアルであればその服装で、スーツやオフィスマナーに準じた服装であればその格好で開催されます。
これらは会社の文化が反映されたものですが、場合によっては社外ゲストに合わせてフォーマルする場合もあるでしょう。
上長と相談して、会の主旨に合わせた服装を設定しましょう。
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納会は一年の締めくくりとして重要な意味を持つ行事です。
納会の意義や準備の流れ、当日のスケジュール例などを参考に、エンゲージメントにつながるような納会に挑戦してみてください。
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