企業プロモーションとは?重要性を解説
企業プロモーションの基本を理解することは、効果的な施策を展開する第一歩となります。なぜ今プロモーションが重要なのか、その理由を以下の3つの視点から見ていきましょう。
- 企業プロモーションの定義
- 企業の認知度向上やブランディングが主な目的
- 現代はデジタル領域でのプロモーション施策の需要が拡大
それぞれの内容について、具体的に見ていきましょう。
企業プロモーションの定義
企業プロモーションとは、マーケティング活動の一環として、自社の商品やサービス、ブランドの価値をお客様に伝え、購買行動を促す活動のことです。マーケティングの基本フレームワークである4P、すなわちProduct(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(プロモーション)のなかでも、お客様とのコミュニケーションを担う重要な要素となります。
プロモーションに含まれる活動範囲は幅広く、広告、広報、販売促進、イベント開催、SNS発信など、多岐にわたります。テレビCMや新聞広告といった従来型の広告から、デジタル広告、インフルエンサーマーケティング、体験型イベントまで、時代とともに手法も進化しています。
大切なのは、単に情報を発信するだけでなく、お客様の心に届くメッセージを設計し、行動を促すことです。商品の機能や価格を伝えるだけでなく、その背景にある企業の想いや価値観を共有することで、深い共感とつながりが生まれます。こうした関係性の構築が、長期的なブランド価値の向上につながっていきます。
企業の認知度向上やブランディングが主な目的
企業プロモーションの主な目的は、大きく分けて3つあります。まず、企業や商品の認知度を向上させることです。どれほど優れた商品やサービスを持っていても、知られていなければ選ばれることはありません。プロモーション活動を通じて、より多くの人に企業の存在を知ってもらうことが、すべての出発点となります。
次に、ブランドイメージの構築と向上が挙げられます。単に知られているだけでなく、どのようなイメージを持たれているかが重要です。信頼できる、革新的である、環境に配慮しているなど、企業が目指すブランドイメージを確立することで、競合との差別化が実現します。
さらに、お客様との関係性を深め、ロイヤルティを高めることも大切な目的です。一度の購入で終わらせず、継続的に選ばれ続ける関係を築くことが、企業の持続的な成長につながります。
こうした目的は、短期的な効果と長期的な効果の両面を持っています。短期的には、売上の向上や問合わせ件数の増加といった数字に表れる成果が得られるでしょう。そして長期的には、ブランド価値の向上、顧客生涯価値の増大、企業の社会的評価の向上といった、目に見えにくいものの重要な資産が蓄積されていきます。
現代はデジタル領域でのプロモーション施策の需要が拡大
現代において、デジタルプロモーションの重要性が急速に高まっています。スマートフォンの普及により、人々は常時インターネットにつながる環境にあり、SNSの利用者も年々増加しています。こうした背景から、企業はデジタル領域でのプロモーション施策を強化せざるを得ない状況となりました。
従来型のテレビCMや新聞広告と比較して、デジタルプロモーションには明確な優位性があります。まず、ターゲティング精度の向上が挙げられます。年齢、性別、地域、興味関心といった属性に基づいて、届けたい人に的確にメッセージを届けられます。加えて、費用対効果の測定が容易であることも大きな魅力です。インプレッション数、クリック率、コンバージョン率など、詳細なデータを取得し、リアルタイムで効果を検証できます。
こうしたデータドリブンなマーケティングの実現により、施策の精度が飛躍的に向上しました。どのクリエイティブが効果的か、どの時間帯に配信すべきか、どのプラットフォームが最適かといった判断を、経験や勘ではなく、データに基づいて行えるようになったのです。
ただし、デジタルプロモーションが万能というわけではありません。リアルイベントや店頭プロモーションといったオフライン施策も、依然として有効な手段です。実際に商品を手に取る、スタッフと対話する、同じ空間で体験を共有するといった、デジタルでは得られない価値があります。重要なのは、デジタルとリアルを組み合わせた統合的アプローチです。それぞれの強みを活かしながら、一貫したメッセージを届けることで、より大きな効果が期待できるでしょう。
企業プロモーションの成功事例10選
実際の成功事例から学ぶことで、効果的なプロモーションのヒントが見えてきます。さまざまな業界、手法の事例を以下の10個紹介します。
- 日本漢字能力検定協会の「今年の漢字」企画
- 明治の「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙」
- 伯方の塩CMの二代目声優オーディション
- UNIQLOの商品紹介ライブ配信
- キリンビールのSNSおにごっこ企画
- ペプシジャパンコーラの「#本田とじゃんけん」キャンペーン
- ポケモンと社会貢献施策「POKÉMON with YOU」
- Zoffの店頭サイネージ広告設置
- セゾンファンデックスのサービス擬人化CM
- 東京証券取引所の地域住民参加型「兜町縁日」
それぞれの事例から、自社のプロモーション施策に活かせるポイントを見つけていきましょう。
日本漢字能力検定協会の「今年の漢字」企画
毎年12月、清水寺で発表される「今年の漢字」は、もはや年末の風物詩として定着しています。一般の人々から広く投票を募り、最も応募数の多かった漢字をその年を象徴する一文字として発表する仕組みです。
この施策が成功した理由は、参加型企画による一般市民の巻き込みにあります。単に情報を受け取るだけでなく、自分も投票に参加できるという仕組みが、人々の関心を高めます。加えて、伝統ある清水寺という舞台と、現代のニュースを結びつけるストーリー性が、メディアの注目を集めやすくしています。
さらに、年末の風物詩として定着したことで、毎年自然とメディア露出が獲得できる点も見逃せません。テレビ、新聞、Webメディアが必ずといっていいほど取り上げるため、広告費をかけずに大規模な認知拡大が実現しています。
これは、非営利団体でも実施可能なブランディング施策の好例として、多くの企業や団体の参考になる事例です。莫大な予算をかけなくても、アイデアと継続性によって、大きな成果を生み出せることを証明しています。
成果として、漢字検定の認知度向上、漢検ブランドの定着、教育的価値の訴求といった、複数の効果が得られています。
明治の「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙」
明治製菓の人気商品「きのこの山」と「たけのこの里」。長年、どちらがおいしいかというファン同士の論争がありましたが、それを公式がエンターテインメント化した企画が「国民総選挙」です。
本施策では、SNS、特にX(旧Twitter)を中心に投票キャンペーンを実施し、あわせて特設サイトも開設しました。成功の背景にあるのは、ファン同士の対立を否定するのではなく、あえて楽しめるコンテンツとして受け止めた点にあります。対立構造を前向きな議論として設計したことで、炎上を招くことなく、健全な盛り上がりを生み出す結果につながりました。
また、ユーザー参加型の設計によって、SNS上での自然な拡散が促された点も特徴です。自分の推しに投票し、その結果をシェアする行為そのものがプロモーションの一部として機能しました。その結果、既存ファンの熱量を高めるだけでなく、新たな認知獲得にも寄与しています。
実際に、SNSでの話題化や売上向上、ブランドロイヤルティの強化といった成果も報告されています。既存商品に新たな価値を与え、ファンとの関係性をより深めた好例といえるでしょう。
伯方の塩CMの二代目声優オーディション
「は・か・た・の・しお!」という印象的なフレーズで長年親しまれてきた伯方の塩のCM。その声を担当する声優を一般公募するという、ユニークな企画が実施されました。Webで応募を受け付け、SNS投票を経て最終選考へ進む流れを公開しながら展開された点も特徴です。
本企画の成功要因は、長く愛されてきたCMという既存の資産を巧みに活用したことにあります。多くの人の記憶に残るフレーズだからこそ、「次は誰が担当するのか」という強い関心が生まれました。ファン参加型の仕組みを取り入れたことで、商品やブランドへの愛着をさらに高める効果も得られています。
また、選考プロセスを可視化したことで、継続的に話題を提供できた点も見逃せません。応募から最終選考へと段階を踏む構成により、長期間にわたって関心を引きつけることに成功しました。地方企業であっても、発想次第で全国的な注目を集められることを示した事例といえるでしょう。
結果として、多数の応募者を集めただけでなく、メディア露出の増加やブランド認知の再活性化にもつながりました。長年支持されてきた企業だからこそ実現できた、温かみのあるプロモーション施策といえそうです。
UNIQLOの商品紹介ライブ配信
UNIQLOは、製品をライブコマース形式で紹介・販売する施策を展開しています。YouTubeやInstagramでライブ配信をおこない、商品の着用感や質感をリアルタイムで伝えることで、視聴者との双方向コミュニケーションを実現しました。
この取り組みの背景には、コロナ禍による店舗来店数の減少があります。実店舗で商品を手に取って確認できない状況が続くなか、デジタル上でその体験を補完する必要がありました。ライブ配信という手法を採用することで、動きのある映像を通じて商品特徴を伝えつつ、視聴者からの質問にその場で対応できる環境が整えられています。
こうしたリアルタイムのやり取りは、購買意欲を高める効果も発揮します。疑問や不安を即座に解消できるため、オンライン購入に対する心理的なハードルが下がりやすくなりました。さらに、限定特典を用意することで、ライブ視聴ならではの付加価値も提供しています。
本施策は、オンラインとオフラインを横断する戦略の一環として位置づけられています。EC売上の伸長に加え、若年層へのアプローチや顧客エンゲージメントの向上といった成果も確認されており、デジタル時代における新たな販売手法として注目を集めています。
キリンビールのSNSおにごっこ企画
X(旧Twitter)上で「鬼」役のアカウントから逃げるという、ゲーム性を取り入れた参加型プロモーションが注目を集めました。特定のハッシュタグを付けて投稿し、フォローやリポストを通じて参加、最後まで逃げ切った人に景品が当たる仕組みとなっています。
本企画の成功要因は、ゲーム性のあるSNS施策によって参加のハードルを大きく下げた点にあります。複雑なルールを設けず、誰でも直感的に楽しめる構成が、多くのユーザーの参加を後押ししました。拡散を前提とした設計により、シェア行為そのものがゲームの一部となり、自然な形で認知が広がっています。
また、低コストで高いエンゲージメントを獲得できる点も見逃せません。大規模な広告費を投じなくても、発想次第で大きな話題を生み出せることを示した事例です。ブランドが持つ楽しさや親しみやすさを、企画内容そのもので表現している点も巧みといえるでしょう。
結果として、X上でトレンド入りを果たし、参加者数やインプレッション数が大幅に増加しました。SNSの特性を最大限に活かした、現代的なプロモーション手法の成功例といえます。
ペプシジャパンコーラの「#本田とじゃんけん」キャンペーン
サッカー選手の本田圭佑氏とX(旧Twitter)上でじゃんけん勝負をするという、シンプルながらも大きな注目を集めた企画です。特定の時間にハッシュタグ付きで投稿し、勝者に賞品がプレゼントされる仕組みが採用されました。
本施策では、著名人、いわゆるインフルエンサーの起用によって一気に話題性が高まりました。本田選手という高い知名度を持つ人物が参加することで、普段はペプシに関心のない層にも自然にリーチしています。加えて、誰でも直感的に参加できるシンプルなルール設計も、成功を後押しした要因といえるでしょう。
決まった時間に一斉参加するリアルタイム性による盛り上がりも、大きな特徴です。その瞬間に生まれる一体感が、SNS上での熱量を高めました。さらに、ブランドが持つ挑戦的なイメージと、本田選手のストイックな姿勢が重なり、企画全体に説得力を与えています。
結果として、SNS上での大規模な拡散や若年層へのブランド訴求、話題性の獲得に成功しました。著名人の影響力を活かしつつ、参加型の仕組みでユーザーを巻き込んだ、バランスの取れた施策といえるでしょう。
ポケモンと社会貢献施策「POKÉMON with YOU」
東日本大震災の復興支援を目的として始まった、長期的かつ継続的な社会貢献活動です。被災地でのイベント開催をはじめ、グッズ販売による収益の寄付や雇用創出の支援など、幅広い取り組みが時間をかけて実施されてきました。
本施策の大きな特徴は、CSR(企業の社会的責任)とブランディングを一体化させている点にあります。単なる寄付活動にとどまらず、ポケモンというエンターテインメントを通じて復興を支援する独自の形が、多くの人の共感を集めました。短期的な話題作りではなく、継続性を重視した姿勢から、企業としての誠実さが伝わってきます。
エンターテインメントを介した支援は、被災地の子どもたちに笑顔や希望を届ける役割も果たしました。お客様や従業員、地域社会といったステークホルダー全体に価値を提供する施策として、企業の存在意義を明確に示しています。
結果として、ブランドイメージの向上や社会的評価の獲得に加え、従業員エンゲージメントの向上といった効果も生まれました。利益追求だけでなく、社会への貢献を通じて企業価値を高める姿勢を体現した、現代にふさわしい事例といえるでしょう。
Zoffの店頭サイネージ広告設置
眼鏡ブランドのZoffは、店舗前にデジタルサイネージを設置し、視覚的な訴求力の強化を図っています。動画コンテンツの配信や新商品情報、キャンペーン告知などを通じて、通行人の関心を引きつける施策です。
従来の紙ポスターからデジタルへ切り替えたことで、情報の伝達力は大きく向上しました。動きのある映像は静止画に比べて目に留まりやすく、店舗前を行き交う人の視線を自然に集めます。通行人に対する効果的なアプローチにより、潜在顧客へのリーチ拡大にもつながっています。
デジタルサイネージの利点として、コンテンツ更新のしやすさも挙げられます。季節やキャンペーンに合わせて、タイムリーな情報発信が可能となりました。紙ポスターでは印刷や貼り替えに手間とコストがかかりますが、デジタルであればデータの差し替えだけで対応できます。
こうした高い視認性は、来店促進という面でも効果を発揮しています。店舗認知度の向上や来店客数の増加に加え、ブランドの現代的なイメージ形成にも寄与しており、オフライン施策の進化を示す好例といえるでしょう。
セゾンファンデックスのサービス擬人化CM
金融サービスを擬人化したキャラクターで表現するテレビCMは、堅い印象を持たれがちな業界に新しい風をもたらしました。親しみやすいキャラクター設定に加え、ストーリー性のある構成によって、視聴者の印象に残る表現が実現されています。
本施策の最大の成功要因は、難解で堅いイメージの金融サービスを、身近に感じられる形へと置き換えた点にあります。専門用語や複雑な説明を前面に出すのではなく、キャラクターを介して感情に訴えかけることで、サービスの本質が直感的に伝わりやすくなりました。
キャラクター化によってブランド記憶が定着しやすくなった点も、重要な効果といえます。人は物語やキャラクターを通じて得た情報のほうが記憶に残りやすい傾向があります。差別化が難しいBtoC向け金融サービスの分野において、独自のポジションを確立することに成功しました。
結果として、ブランド認知度の向上やサービス理解の促進に加え、問合わせ件数の増加も報告されています。業界の常識にとらわれず、新たな表現方法に挑戦した姿勢が、成果へと結びついた好例です。
東京証券取引所の地域住民参加型「兜町縁日」
東京・兜町エリアで開催された一般向けの縁日イベントは、敷居が高い印象を持たれがちな金融機関が、地域に開かれた親しみやすい場を創出した取り組みです。屋台の出店をはじめ、ステージイベントや証券取引所の見学ツアー、投資教育セミナーなど、幅広いコンテンツが用意されました。
成功の要因は、専門的で近寄りがたいと感じられがちな金融機関が、地域に向けて開かれたイベントを実施した点にあります。投資教育や金融リテラシー向上という社会的意義を持ちながらも、お祭りという親しみやすい形で表現したことで、幅広い世代の参加を実現しました。
地域活性化への寄与も、重要なポイントの一つです。地元企業や住民と協力して運営することで、兜町エリア全体の魅力向上にもつながりました。BtoB色の強い組織による一般認知向上施策として、新たなアプローチを示した事例です。
その結果、来場者数の増加やブランドイメージの刷新、地域との関係性強化といった成果が得られました。
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成功事例から学ぶ企業プロモーションの共通点
10の成功事例を振り返ると、効果的なプロモーションにはいくつかの共通点があることがわかります。成功した施策に共通する要素として、以下の5点が挙げられます。
- 明確なターゲット層とペルソナを設定する
- ユーザー参加型の仕掛けを作る
- データに基づいて定期的に効果を測定する
- 企業の独自性やストーリー性を打ち出す
- 複数のプラットフォームで連動させる
事例を見るだけでなく、成功パターンを理解して自社に応用することが重要です。それぞれの内容について、具体的に見ていきましょう。

明確なターゲット層とペルソナを設定する
成果を上げているプロモーション施策には、「誰に届けるのか」が明確に定められているという共通点があります。ターゲット設定では、年齢や性別、職業といった基本属性に加え、価値観や行動特性まで具体的に描くことが重要です。この視点が曖昧なままでは、訴求が分散し、結果として誰の心にも届かない施策になりかねません。
さらに、ペルソナとして具体的なお客様像を設定することで、施策全体の方向性がはっきりします。伝えるメッセージに一貫性が生まれ、適切なチャネル選定もしやすくなります。例えば、UNIQLOのライブ配信施策は、デジタルに慣れた若年層を主なターゲットとしています。スマートフォン視聴を前提としたライブ配信という形式は、その層の行動特性と高い親和性を持っていました。
この考え方は、BtoCだけでなくBtoBのプロモーションでも欠かせません。担当者の年齢層や役職、直面している課題を具体化することで、より響く表現が可能になります。ターゲット像が明確になれば、言葉選びやビジュアル、配信チャネルといった要素も、自然と最適化されていくでしょう。
ユーザー参加型の仕掛けを作る
一方通行の情報発信ではなく、お客様が主体的に関われる仕組みを持つ施策は、高いエンゲージメントを生み出します。参加型プロモーションの強みは、関与度の向上を通じて、口コミ拡散やブランドへの愛着形成といった効果が期待できる点です。
SNSが主戦場となった現在、参加型コンテンツの有効性は一層高まっています。投票キャンペーンやハッシュタグ投稿、コンテスト、クイズなど、参加方法は多様です。重要なのは、お客様が「参加させられる」のではなく、「自分ごと」として関われる設計になっているかどうかでしょう。
具体例として、明治の国民総選挙は、投票というシンプルな行動を通じてファンを巻き込みました。また、キリンのおにごっこ企画では、ゲーム参加そのものが楽しい体験として提供されています。さらに、日本漢字能力検定協会の「今年の漢字」は、一般投票によって成立する象徴的な参加型企画です。
こうした仕組みは、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の創出にもつながります。参加者自身の発信が新たな拡散を呼び、プロモーション効果を連鎖的に高めていきます。受け身ではなく能動的に関われる場を用意することが、現代のプロモーションにおいて欠かせない要素といえるでしょう。
データに基づいて定期的に効果を測定する
プロモーション施策は、実行して終わりではなく、その後の検証と改善を重ねることで完成度が高まります。その起点となるのが、KPI(重要業績評価指標)の明確な設定です。目的に沿った指標を定めることで、施策の成果を客観的にとらえやすくなります。
デジタル施策の強みは、効果を数値として把握できる点にあります。インプレッション数やエンゲージメント率、クリック率、コンバージョン率など、多角的なデータを取得することが可能です。これらを定期的に確認することで、成果が出ている要素と改善すべきポイントが浮き彫りになります。
具体的には、SNSでの反応数やWebサイトへの流入数、売上の推移、認知度調査の結果などが代表的な指標です。データ分析をもとに施策を見直すことで、費用対効果の向上も期待できます。感覚に頼らず、数値を根拠に判断する姿勢が成果への近道といえるでしょう。
また、短期的な売上や問合わせ件数だけでなく、ブランド認知や好感度といった中長期的な視点も欠かせません。両面から評価することで、バランスの取れた施策運営が可能になります。PDCAサイクルを回し続けることが、持続的な成功につながっていきます。
企業の独自性やストーリー性を打ち出す
競合との差別化を図るうえでは、企業ならではの「らしさ」や背景にある物語が重要な役割を担います。独自性の源泉は、企業の歴史や価値観、ものづくりへのこだわり、地域性、培ってきた技術力など、多様な要素のなかに見出せるでしょう。これらを言語化し、ビジュアルや体験として表現することで、他社にはない魅力がより伝わりやすくなります。
ブランドストーリーや企業理念、創業の背景、商品開発にまつわるエピソードといった物語性のあるコンテンツは、記憶に残りやすく、共感を生みやすい傾向があります。感情に訴えかけるストーリーテリングによって、ブランドへの親近感や信頼感が醸成され、結果としてロイヤルティ向上につながるでしょう。商品スペックだけでは差別化が難しい現代において、こうした情緒的な価値の重要性は高まっています。
例えば、伯方の塩は長年親しまれてきたCMという資産を活かし、印象的なフレーズを企業の強みとして定着させました。また、ポケモンの復興支援施策では、社会貢献というストーリーを通じて、企業としての姿勢を明確に示しています。
自社の歩みや価値観をあらためて振り返り、どのような物語を語れるのかを考えることが、独自性の発見につながります。そのストーリーを丁寧に伝えていくことで、お客様との深いつながりが育まれていくでしょう。
複数のプラットフォームで連動させる
単一のチャネルに依存するのではなく、複数のプラットフォームを連動させることで、プロモーション効果は大きく高まります。オムニチャネル戦略や統合型マーケティングコミュニケーションといった考え方は、この発想を体系化したものといえるでしょう。
重要なのは、各チャネルの特性を活かしながら、一貫したメッセージを届けることです。例えば、SNSで関心を喚起し、Webサイトで詳しい情報を提供し、店舗で実体験につなげるといった流れを設計することで、お客様との接点が自然と増えていきます。
複数の接点を持つことで、認知から理解、購買へと段階的に行動を促すことが可能になります。一度の接触では印象に残りにくい場合でも、異なるチャネルで繰り返し触れることで、記憶への定着が強化されます。
デジタルとリアルを組み合わせるO2O(Online to Offline)も、こうした連動の代表例です。オンラインで興味を持ち、オフラインで深い体験を得るケースもあれば、店舗体験をきっかけにオンライン購入へ進む流れも考えられます。行き来しやすい導線設計が、お客様の利便性を高めます。
また、各プラットフォームの役割分担を明確にすることも欠かせません。認知拡大はSNS、詳細説明はWebサイト、体験や購買は店舗といった形で整理すると効果的です。例えば、UNIQLOはライブ配信と実店舗を組み合わせ、Zoffは店頭サイネージとWebを連動させています。
一貫したメッセージを多様な形で届け続けることが、お客様の心に企業の存在を刻み込んでいきます。
企業プロモーションで想いを届けるお手伝いをCultiveへ
企業プロモーションの成功には、明確なターゲット設定、参加型の仕掛け、データに基づく改善、独自性のあるストーリー、複数チャネルの連動といった共通点があります。こうした要素を取り入れることで、効果的な施策が実現します。
ただし、最も大切なのは、どのような想いを届けたいのかという原点です。お客様に何を感じてもらいたいのか、どういった価値を共有したいのか。その想いが明確であれば、施策の形は自然と見えてきます。
Cultiveでは、「人と企業を幸せにする文化づくり」をテーマに、企業の想いや課題に寄り添いながら、共感を生むプロモーションや体験設計を支援しています。単なる情報発信にとどまらず、人と組織の関係性を深めたいとお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。



































