ブランドムービーとは?印象的なブランディング動画の事例&作り方を徹底解説

2023.03.28

企業の製品・サービス訴求やコーポレートブランディングをおこなっていくうえで、それらを紹介するムービーは欠かせないコンテンツです。

ムービーには訴求したい情報を網羅することができ、伝えたいメッセージを直感的に訴えることができるというメリットがあります。
ブランディングに注力している企業の多くがオリジナルのムービーを作成し、その認知拡大に努めています。

しかし、自社のオリジナルムービーを作りたくてもどのように着手すればよいか分からないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では紹介ムービーの成功事例や作成のポイントをご紹介いたします。

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    ブランドムービーとは?印象的なブランディング動画の事例&作り方を徹底解説

    ブランドムービー(ブランディング動画)とは

    ブランドムービー(ブランディング動画)とは、企業の価値観や理念、世界観などを視覚的に伝えることで、ブランドイメージを形成・強化する動画です。単なる商品紹介とは異なり、企業ブランディングの一環として制作されるマーケティング動画の一種となります。

    ブランドムービーでは、視聴者の感情に訴えかけ、共感を得ることで信頼や親近感を育むことが目的とされます。
    企業の想いやメッセージをより直感的に視聴者に訴えるために、ストーリー仕立てにしたり、さまざまな映像表現が用いられます。

    動画マーケティングの戦略のひとつ

    「動画マーケティング」とは、製品やサービス、または企業そのものへの関心を高めるために、映像コンテンツをWeb上で公開・活用するマーケティング手法です。なかでもブランドムービーのようなオリジナル動画は、豊富な情報を視覚と音声で効果的に伝えられるため、強い印象を残すことができます。

    さらに、SNSなどで継続的に発信することで、既存顧客だけでなく潜在顧客にもリーチし、企業ブランディングの強化や認知拡大につなげることができます。動画は感情に訴えかけやすいため、テキストや画像だけでは伝えきれない企業の想いやストーリーを届ける手段としても非常に有効です。

    ブランドムービーで自社のメッセージや信頼性を訴求

    ブランドムービーでは、企業理念やブランドの価値観、社会的なメッセージなど、単なる広告では伝えにくい内容を映像で表現することができます。
    文字情報や静止画だけでは伝わりづらい感情や世界観も、映像表現や音楽、ナレーションといった要素を組み合わせることで、視聴者の心に届きやすくなります。例えば、静かなピアノの音楽に乗せて語られる創業者の想いや、実際の社員のインタビュー映像などは、企業の誠実さや信頼性を自然に伝える演出として効果的です。

    さらに、視覚と聴覚の両方に訴求することで、記憶にも残りやすく、企業イメージの定着にもつながります。
    このようにブランドムービーは、企業の内面をリアルに届ける強力なツールといえます。

    商品紹介動画・CMとの違い

    ブランドムービーは、商品紹介動画やテレビCMとは目的や表現手法が大きく異なります。

    商品紹介動画は製品の特徴や使い方などを分かりやすく伝えることに特化しており、テレビCMは短い尺でインパクトを与え、購買意欲を喚起することが主な役割です。

    一方、ブランドムービーの目的は「企業やブランドの価値観、理念、世界観を伝えること」です。
    商品そのものではなく、企業の想いや社会的な立ち位置を視聴者に届け、共感を得ることでブランドへの信頼や愛着を育むことを目的とします。

     

    ブランドムムービー 企業の理念・世界観・メッセージを訴求
    CM 購買を促すための短尺広告
    商品紹介動画 商品の機能や使い方を解説

     

    ブランディング動画を制作会社に外注するポイント!費用相場や成功事例も紹介

    ブランドムービーを制作する効果

    ブランドムービーは、企業の想いや価値観を映像で表現することで、視聴者とのつながりを深める強力な手段です。
    感情に訴える演出によって、単なる認知を超えたブランド理解やファン化を促進することができます。以下に、具体的な効果を4つ紹介します。

    • 企業の価値観や世界観を直感的に伝えられる
    • 顧客の共感やファン化を促せる
    • いつでも見れることで顧客への接触機会を増やせる
    • 採用活動や社内ブランディングに活用できる

    企業の価値観や世界観を直感的に伝えられる

    ブランドムービーの大きな特長のひとつは、言葉だけでは伝えきれない企業の理念や文化、ビジョンを視覚と聴覚の両面から伝えられる点です。
    文章では理解に時間がかかる抽象的な価値観も、色彩、構図、音楽、ナレーションといった映像表現を通じて、直感的に視聴者の心に届けやすくなります。

    例えば、落ち着いたトーンの映像に温かみのある音楽を重ねることで、「信頼感」や「誠実さ」といったブランドイメージを自然に印象づけることが可能です。視覚的なストーリーテリングは、読み手に感じさせる力があるため、テキスト以上に記憶に残りやすく、ブランド理解の浸透にもつながります。

    企業が目指す方向性や実現したい未来を、理解してもらうだけではなく、感覚的に共有できるというのも大きな魅力です。

    顧客の共感やファン化を促せる

    ブランドムービーは、企業の理念や想いをストーリーとして伝えることで、視聴者の感情に働きかけ、深い共感を生み出すことができます。特に企業の価値観や社会的な姿勢に共感を得た顧客は、単なる購買者ではなく「ブランドのファン」になることが期待されます

    こうした共感は、リピート購入やサービスの継続利用につながるだけでなく、SNSでのシェアや口コミといった自発的な拡散にもつながります。
    例えば、ソフトバンク株式会社は「社会を、まるごと良くしていこう。」というテーマでブランドムービーを制作し、企業の社会的使命や未来への取り組みを表現しました。映像を通して伝えられる誠実な姿勢に多くの視聴者が共感し、企業への信頼や好感度を高めるきっかけとなっています。

    このように、ブランドムービーは感情的なつながりを生み出すことで、企業と顧客の関係性をより深いものにする力を持っています。

    いつでも見れることで顧客への接触機会を増やせる

    ブランドムービーは一度公開すれば、24時間365日、どこからでも視聴可能なコンテンツとして活用できます。YouTubeやSNSにアップすることで、営業担当者が対応できない時間帯でも、自動的にブランドの魅力を伝える「営業スタッフ代わり」として機能します。

    また、顧客は検索や関連動画のおすすめ、SNSの偶然のシェアなどを通じて、自然に動画と接触する機会を持てるため、新規顧客の開拓も期待できます。リアルイベントや展示会のように時間や場所に縛られず、常に一定の顧客体験を提供できるというのは映像コンテンツの大きな魅力のひとつです。

    このように、ブランドムービーは「営業効率化」と「顧客体験の継続的な提供」の両立を実現できる、非常に優れたマーケティングツールといえるでしょう。

    採用活動や社内ブランディングに活用できる

    ブランドムービーは顧客向けだけでなく、採用活動や社内向けのブランディングにも大変効果的です。

    例えば、新卒採用サイトや説明会で、企業理念や社風、働く人々のリアルな姿を動画で伝えることで、求職者に自社の魅力を直感的に伝えることができます。文字やパンフレットだけでは伝わりにくい「職場の雰囲気」や「価値観の共有」といった要素も、映像を通じてわかりやすく表現できます。

    また、社内向けには、経営層のビジョンや中長期戦略を共有するコンテンツとして活用することで、従業員の意識統一やモチベーションの向上にも役立つでしょう。採用・定着率の向上やエンゲージメント強化にもつながる柔軟な活用が可能です。

     

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    企業のブランドムービー制作事例

    多くの企業が自社のブランドムービーや製品・サービスの紹介ムービーを制作して動画マーケティングを実施しています。そのなかには、話題となり、世間で広く認知されたものも数多くあります。ここではいくつかの代表的なムービー事例をご紹介いたします。

    早稲田アカデミーブランドムービー「へんな生き物」篇

    早稲田アカデミーのブランドムービーは子供の純粋な好奇心と可能性に焦点を当てた作品です。大人の視点から見たときの子供の不可解な行動の理由に、実は無邪気な好奇心が隠されていることが分かる内容になっており、宇宙飛行士を目指す子供が「塾に行きたい」と告げることで早稲田アカデミーの存在を示唆した終わりとなっています。

    第53回ギャラクシー賞優秀賞(CM部門)や第69回広告電通賞最優秀賞(テレビ広告/教育・文化・娯楽部門)を受賞しており、高い評価を集めています。

     

    早稲アカデミー「へんな生き物」篇

    タクトホーム株式会社ブランドムービー

    注文住宅のハウスメーカー「タクトホーム株式会社」のブランドムービーです。フルアニメーションで構成されており、子供がすくすくと成長できる家や地域の環境を描いており、タクトホームが掲げる「暮らしを奏でる」というメッセージを訴求する内容となっています。

    あえて実写ではなくアニメーションを使用することで、企業のメッセージや印象を上手に訴求している例といえます。

     

    タクトホーム株式会社

    ニューバランス公式オンラインストア紹介ムービー

    企業のブランディングだけでなく、サービスを紹介するうえでもムービーは有効な手法です。ニューバランスのオンラインストアの利便性を伝えるこのムービーでは、インフォグラフィックスを用いることで、利用システムや支払い方法を直感的に分かりやすく紹介しています。

     

    ニューバランス公式オンラインストア

    freeeのブランドストーリームービー

    クラウド会計ソフトを提供するfreee株式会社は、ブランドムービー「だれもが、自由に経営できる社会を。」を通じて、自社の理念やサービス価値を視覚的に表現しています。

    このムービーでは、小規模事業者やスタートアップが直面する課題と、その解決を支えるfreeeのサービスが描かれています。映像は優しい色調と親しみやすい音楽、ナレーションで構成され、企業の「経営を自由にする」という理念が自然に伝わるストーリー展開となっています。登場人物のリアルな表情や日常の一コマを通じて、共感を呼ぶ演出が印象的です。

    ブランドムービーとして、企業の世界観を明確に提示しながら、顧客が抱える悩みに寄り添う姿勢を訴求する好事例といえるでしょう。

     

    【freee】ブランドストーリームービー2021

     

    ブランドムービーの作り方・制作の流れ

    実際に自社の紹介ムービーを作成するには、どのような点に気をつけて進めればいいのでしょうか。
    ここでは、ムービー作成で注意すべきポイントを踏まえながらご紹介いたします。

     

    ブランドムービーの作り方・制作の流れ

    ターゲットを定めよう

    まずは紹介したい内容(自社ブランディング/製品・サービス紹介など)に応じて、訴求先のターゲットを定めましょう。

    ターゲット層が普段どのようなデバイスを利用しているのか、主力となる公開先はどこになるか、使用頻度の高いSNSアプリはどれかなど、作成するムービーがどのような層に見られることになるかを明確にイメージしていきます。

    ターゲットのペルソナを定めたら、その層が興味関心を持っている事柄などもイメージしてみましょう。

    尺を決めよう

    ターゲット層が定まり、主力となりそうな公開先が選定できたら、次にムービーの尺を決めます。尺とは、動画の長さのことを指します。
    各SNSによって投稿できる動画の長さが異なるので、選定した公開先に合わせて映像の長さを決めていきます。

    また、長尺の動画であっても、一般的に見やすいとされる長さ(離脱率の低い長さ)があります。

    訴求したい内容やターゲット層に合わせて、適切な長さになるように検討してみてください。

    尺に合わせて訴求点を絞ろう

    自社の独自性、製品やサービスの特徴、強み、利用方法など、ムービーで伝えたいことはたくさんあります。しかし、すべてを詰め込んでしまうと見づらい映像となり、「何が言いたかったのか分からない」という結果になりかねません。

    設定した尺のなかに盛り込むべき情報を洗い出し、ボリュームを絞ることも大切なステップです。訴求したい情報に優先順位をつけ、もっとも届けたいメッセージが何なのかを決めましょう。メッセージを絞り、映像のどこにインパクトを持ってくるかを定めることで、印象に残りやすいシャープな映像をつくることができます。

    絵コンテに落としてストーリーを作成しよう

    ターゲット層・公開先・尺・訴求ポイントが洗い出せたら、いよいよ絵コンテの制作です。
    絵コンテとは、実際のムービー内容をコマ分けしながら描き出したものになります。1コマずつ配置していきながら、画面内に表示する文字やイラストを整理していきます。同時に、それぞれのコマで訴求すべき情報や所要時間なども考え、視聴者に伝わりやすいムービーになるかを検討する資料となります。

    ムービーにストーリー性を持たせる場合は、効果的な起承転結となっているかも重要なポイントになります。絵コンテの流れを見返しながら、もっとも効果的に伝わるように構成を調整しましょう。

    この絵コンテは、実際に映像を撮影する際や編集のときの設計図ともいえるものになります。

    制作してくれる会社を探そう

    上記のようなステップをすべて自社でおこなうのは大変な作業になります。特に、撮影や映像編集には専門的な内容も多く、これらの知識をある程度理解できていることも、絵コンテ制作や企画段階から求められます。

    自社内で完結することに不安がある場合は、経験豊富な制作会社に依頼することも検討してみてください。
    訴求メッセージの定め方やその表現方法、そして専用の機材と経験を持ち合わせたパートナーに依頼することで、ムービーのクオリティを格段に上げることもできます。

    株式会社スペサン

    企業のブランドムービーやサービス紹介ムービーなどに多数の実績があります。企業やサービスに込められた“想い”からヒアリングし、企画・撮影・制作をすべてワンストップで手掛けています。企業の“想い”に視聴者が共感できるようなカタチでストーリーテリングすることを得意としています。

    株式会社プルークス

    株式会社プルークスは会社紹介・採用・CM・Web広告など幅広いジャンルを手がけています。企画・制作から広告配信までワンストップで提供しており、コンサルティング会社出身のメンバーが、最適な動画マーケティングプランを提案することを強みとしています。

     Crevo株式会社

    楽天、DeNA、KIRIN、Yahoo!といった大手企業や、スタートアップ企業、官公庁などの制作実例を持つ会社です。番組制作者・広告代理店出身者が在籍しており、目的に沿った戦略を練ったうえで制作できることを強みとしています。

     

    企業のカルチャーが伝わる採用動画の作り方

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    想いを届けるムービー制作ならCultiveまで

    紹介ムービーの事例や作成ポイントをご紹介いたしました。

    映像表現やBGMなどの演出効果を用いて、言葉にしきれないイメージを伝えられるムービーはブランディング施策に欠かせない手法です。導入を検討している方々の参考になりますと幸いです。

    また、Cultiveでは映像制作をはじめとして、企業のPRとなるさまざまなクリエイティブやイベント制作をサポートしております。

    企業の“想い”や“らしさ”を抽出し、人々と分かち合えるストーリーに変えて企画を立案いたします。
    デザイン/映像撮影・編集/空間装飾/当日運営までを一気通貫で制作することで、ストーリーからブレないものをお届けいたします。

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      この記事を書いた人
      小名木 直子
      小名木 直子

      Producer

      オリジナルウェディングのプロデューサーとして多くのイベント企画に携わる。小人数〜200人規模のイベントを得意とする。職場の中でどれだけ心が動く瞬間があるかで人生の幸福度が変わることを実感し、多くの人にCultiveのサービスが届くようWEBサイトの監修も担う。

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