オンライン懇親会で実施するゲームの選び方と成功のコツ
オンライン懇親会を成功させるためには、事前の準備と適切なゲーム選びが重要になります。参加者の人数や属性、使用するツールに応じて最適なゲームを選択し、テンポよく進行することで、全員が楽しめる企画を実現できます。
以下のポイントを押さえて、効果的なゲーム運営を目指しましょう。
- 人数や所要時間でゲームを選ぶことが基本
- 道具なし/ツール不要でできるゲームが人気
- 参加者の属性・関係性に合わせてゲームを選ぶ
- テンポよく進行するための事前準備が重要
- ゲームだけでなく「つなぎトーク」も必要
一つずつ解説していくので、ぜひ参考にしてください。
人数や所要時間でゲームを選ぶことが基本
オンライン懇親会でゲームを選ぶ際は、参加人数とゲームの所要時間が重要な判断基準となります。
少人数(3~6人)では、全員が発言しやすいゲームとしては、「ウミガメのスープ」や「ジェスチャーゲーム」などが適しています。一方、大人数(10人以上)では、ビンゴ大会や格付けバトルのような一斉参加型が盛り上がりやすいでしょう。
各ゲームの目安時間も考慮が必要です。アイスブレイクなら10~15分程度で完結できるゲームを、メインイベントなら30分程度のものを選ぶとよいバランスになります。参加者の集中力を維持するためにも、時間配分は慎重に検討しましょう。
全体の懇親会時間を逆算して、適切な長さのゲームを組み合わせることで、テンポのよい進行が可能になります。参加者が疲れずに最後まで楽しめる環境作りを心がけることが大切です。
道具なし/ツール不要でできるゲームが人気
オンライン懇親会では手軽に実施できるゲームが好まれるため、画面共有や専用アプリが不要なものがおすすめです。ワードウルフ、山手線ゲーム、しりとり系などは、特別な準備をせずにすぐ始められます。
道具が不要なメリットは、準備コストがかからず全員が参加しやすい点です。参加者のデバイス環境や通信状況に左右されにくく、技術的なトラブルのリスクも最小限に抑えられるでしょう。
さらに、参加者が事前に何かを用意する必要がないため、当日の参加ハードルが下がります。急な参加者の増減にも柔軟に対応でき、幹事としても運営しやすいゲーム形式です。シンプルなルールほど全員が理解しやすく、スムーズな進行につながります。
参加者の属性・関係性に合わせてゲームを選ぶ
参加者が初対面か、社内の仲間か、年齢層や役職がバラバラかによって、適したゲームは大きく異なります。初対面のメンバーが多い場合は、「好きな食べ物」や「もしも宝くじが当たったら」といったアイスブレイク系のゲームが効果的です。
気心知れたメンバーであれば、人狼ゲームや格付けバトル、謎解きゲームなど、深い参加型ゲームも楽しめるでしょう。これらのゲームは戦略性や推理要素があるため、チームの結束力を高める効果も期待できます。
年齢層が幅広い場合は、どの世代でも楽しめるクイズ系やジェスチャーゲームを選ぶと安全です。事前に参加者の属性を把握し、最適なゲームを準備しておくことで、全員が自然に参加できる雰囲気を作れます。
テンポよく進行するための事前準備が重要
ゲーム開始前に「誰が進行役か」「どのようなルールか」「時間配分はどうするか」などを決めておく必要があります。特にオンラインでは沈黙が気まずく感じやすいため、テンポのよい進行が成功の鍵となるでしょう。
進行用の台本作成や司会者の選任、時間管理用のタイマー活用なども重要な準備項目です。複数のゲームを実施する場合は、切り替えのタイミングや順序も事前に決めておくと安心できます。
また、参加者への事前案内も欠かせません。ゲームの概要や所要時間を共有することで、参加者の心構えができ、当日のスムーズな進行につながります。準備不足は参加者の満足度を大きく下げてしまう要因となるため、入念な事前準備を心がけましょう。
ゲームだけでなく「つなぎトーク」も必要
ゲームとゲームの間に「ちょっとした雑談」や「参加者への質問」などを挟むと、場が和みやすくなります。無言の時間が続かないよう、司会者が盛り上げトークネタを用意しておくことが重要です。
「このあと何食べますか?」「今日の背景、おしゃれですね!」などの軽い話題が効果的でしょう。参加者の緊張をほぐし、自然な会話を促すきっかけ作りになります。
つなぎトークは長すぎず、1~2分程度に収めることがポイントです。ゲームの余韻を残しつつ、次の企画への期待感を高める橋渡し役として活用することで、懇親会全体の流れがより自然になり、参加者同士の距離も縮まりやすくなります。
少人数のオンライン懇親会で盛り上がるゲーム7選【3人から遊べる】
少人数のオンライン懇親会では、全員が発言しやすく、親密な交流ができるゲームが適しています。参加者一人ひとりの個性や考えを知ることができ、チームの結束力を高める効果も期待できるでしょう。
以下では、3人から楽しめる7つのゲームを、進行方法とコツを含めてご紹介します。
- ウミガメのスープ
- ワードウルフ
- 絵しりとり
- カタカナ禁止ゲーム
- 山手線ゲーム
- 1分時計
- 家にあるものしりとり
これらのゲームは準備が簡単で、初心者でも楽しめる内容となっています。参加者の反応を見ながら、適切なゲームを選択して進行しましょう。
1. ウミガメのスープ
謎を出題者に「はい/いいえ」で質問しながら真相を導く推理ゲームです。聞き方の工夫やユニークな質問で会話が盛り上がり、参加者の発想力や論理的思考力を刺激します。
Zoomではホワイトボードや画面共有を活用すると、謎の内容や質問履歴を整理しやすくなるでしょう。初心者向けの簡単な謎から始めて、徐々に難易度を上げていくことで、全員が楽しめる環境を作れます。
出題者は答えを知っているため、質問に対する「はい」「いいえ」の判断が重要になります。微妙な質問には「別の聞き方をしてください」とヒントを出すことで、適切な誘導が可能です。このゲームは思考力を使うため、慣れているメンバーでおこなうと盛り上がるでしょう。
2. ワードウルフ
少数派の「ウルフ」を推理する心理ゲームで、観察力と推理力が試されます。進行役がプレイヤー全員に別々のお題をチャットやDMで配布し、会話の中からウルフを見つけ出していく流れです。
思考力・観察力が求められるため、懇親会の中盤以降に実施するのがおすすめです。参加者同士の発言を注意深く聞く必要があるため、自然に集中力が高まり、場の緊張感も適度に保たれます。
お題は参加者が知っている身近なもの(食べ物、動物、職業など)を選ぶと、話しやすく盛り上がりやすくなります。心理戦の要素があるため、ゲームに慣れているメンバーに適した内容です。
3. 絵しりとり
お題を言葉ではなく絵で伝えてしりとりを続けるゲームです。Zoomのホワイトボード機能などを活用して、リアルタイムで絵を描いていきます。
絵心の有無で笑いが起きる、初心者向けのアイスブレイクゲームといえるでしょう。上手下手は関係なく、むしろ独創的な絵や予想外の解釈で場が盛り上がります。
時間制限(30秒程度)を設けることで、考えすぎず直感的に描くことになり、よりおもしろい絵が生まれやすくなります。参加者の緊張をほぐす効果もあるため、懇親会の序盤に実施すると効果的です。
4. カタカナ禁止ゲーム
カタカナ語を使わずに会話するシンプルなゲームです。「アイス」を「冷たい甘いやつ」、「スマートフォン」を「手のひらサイズの通話機器」などの言い換えで盛り上がります。
チャットにNGワードリストを貼っておくと、参加者が確認しやすくなり、ゲームの進行がスムーズになるでしょう。難しすぎず、最初のアイスブレイクにも向いているため、緊張している参加者でも気軽に楽しめます。
普段何気なく使っている言葉を見直すきっかけにもなり、語彙力向上の効果も期待できます。初心者向けのゲームとして、どなたでも参加しやすい内容となっています。
5. 山手線ゲーム
順番にテーマに沿った単語を出す定番リズムゲームで、「果物の名前」「都道府県」などのお題で進行します。Zoomでは順番を明確にして、テンポよく進行させることがポイントです。
徐々に難易度を上げると白熱しやすく、「温泉地」「お米の銘柄」など、マニアックなテーマも盛り上がります。答えに詰まった人には「10秒ルール」を適用し、時間内に答えられなければ次の人に回すなど、テンポを重視した進行が効果的です。
参加者の知識量や得意分野が分かるため、その後の会話のきっかけにもなります。シンプルなルールで初心者にも優しく、年齢を問わず楽しめるゲームです。
6. 1分時計
スタートからぴったり「1分」で「今!」と声を出す時間感覚ゲームです。全員同時にスタートし、時間感覚のズレを比べるのがおもしろいポイントになります。
音声ありでもミュートでもOKで、全体の集中力が高まる効果があります。結果発表では「早すぎた人」「遅すぎた人」「ピッタリだった人」で盛り上がり、意外な時間感覚の違いに驚くことも多いでしょう。
準備が一切不要で、どこでも手軽にできるため、ちょっとした時間調整にも活用できます。初心者向けで、参加者の緊張をほぐす効果も期待できるゲームです。
7. 家にあるものしりとり
家にある物を使ってしりとりをおこなう、動きのあるゲームです。「実際に取りに行く時間がある」のでほどよい運動にもなり、リモートワークで凝り固まった体をほぐす効果も期待できます。
運営は制限時間(例:10秒以内)を設定してスリルを演出すると盛り上がるでしょう。参加者が慌てて物を探す様子や、意外なアイテムが登場することで笑いが生まれます。
各参加者の生活環境や趣味が垣間見えるため、自然な自己紹介にもなります。体を動かす要素があるため、座りっぱなしのオンライン懇親会によいアクセントを加えられる初心者向けゲームです。
大人数のオンライン懇親会が盛り上がるゲーム5選【10人以上もOK】
大人数のオンライン懇親会では、全員が同時に参加できるゲームや、チーム戦形式のゲームが効果的です。一人ひとりの発言時間は限られますが、一体感を生み出しやすく、盛り上がりも期待できるでしょう。
以下では、10人以上でも楽しめる5つのゲームを、進行方法とコツを含めてご紹介します。
- ジェスチャーゲーム
- 人狼ゲーム
- 謎解きゲーム
- ビンゴ大会
- 格付けバトル
これらのゲームは参加者が多いほど盛り上がりやすく、チームビルディング効果も高い内容となっています。参加者の反応を見ながら適切に進行していきましょう。
1. ジェスチャーゲーム
音声をミュートしてジェスチャーだけでお題を伝えるゲームです。身振り手振りで表現力が問われるので笑いが起きやすく、大人数でも全員が楽しめる内容となっています。
進行役が画面共有でお題を出す方法と、個別チャットでお題を伝える方法があります。画面共有の場合は全員が同じお題を見られるため、答える側も予想しやすくなるでしょう。
オンラインならではの特徴として、全員の画面で同時にジェスチャーが見られるため、会場全体の一体感が生まれます。表現者の個性や意外な一面が見られるため、参加者同士の距離を縮める効果も期待できる初心者向けゲームです。
2. 人狼ゲーム
王道の心理戦ゲームで、ウルフを見つける駆け引きが醍醐味となります。事前に人狼オンライン用ツール(例:ココフォリアなど)を使うとスムーズに進行でき、役職の配布や投票機能も自動化できるでしょう。
やや難易度高めなので、経験者が多いチーム向けのゲームです。議論の時間配分や進行のテンポが重要で、司会者の腕が試される内容でもあります。
大人数になるほど推理の要素が複雑になり、白熱した議論が期待できます。参加者の論理的思考力やコミュニケーション能力が鍛えられるため、チームビルディングの効果も高いゲームです。
3. 謎解きゲーム
謎を解きながらストーリーを進める参加型クイズです。チーム戦でも個人戦でもOKで、画面共有やチャットでヒント提示を行いながら進行します。
謎解きサイトを活用すれば、無料コンテンツも豊富に利用できるでしょう。「なぞまっぷ」などのサイトでは、難易度別にさまざまな問題が用意されています。
チーム戦にする場合は、ブレイクアウトルーム機能を使って小グループに分けると効果的です。協力して謎を解く過程で自然にコミュニケーションが生まれ、達成感も共有できるため、慣れているメンバー向けのゲームといえるでしょう。
4. ビンゴ大会
オンラインビンゴツール(例:ビンゴメーカー)を活用する形式で進行します。景品を用意すると盛り上がりが段違いになり、Amazonギフトや電子ドリンク券などが無難な選択肢となるでしょう。
単純ルールで初心者にも優しい点が大きな魅力です。年齢や職種を問わず、誰でも気軽に参加できるため、多様なメンバーが集まる懇親会に最適といえます。
進行役は数字を読み上げるだけでよく、参加者も画面を見ているだけで楽しめます。リーチやビンゴが出た瞬間の盛り上がりは格別で、オンラインでも十分な一体感を味わえるゲームです。
5. 格付けバトル
高級品と安価な品を見比べて、どちらが「一流」かを当てるクイズです。YouTube動画や画像共有で問題提示を行い、Zoomのチャット機能で回答を募る形式で進行します。
食べ物、音楽、絵画などさまざまなジャンルで出題でき、参加者の知識や感性が試される内容となっています。正解発表の瞬間は大きな盛り上がりが期待でき、予想外の結果に驚きの声が上がることも多いでしょう。
事前に問題を用意する手間はかかりますが、一度準備すれば何度でも使い回せます。初心者から上級者まで楽しめる幅広い難易度設定が可能で、懇親会のメインイベントとしても活用できるゲームです。
オンライン懇親会のゲーム開催における注意点【幹事・司会者必見】
オンライン懇親会のゲームを成功させるためには、事前の準備と当日の進行管理が重要になります。特に技術的なトラブルや参加者の温度差は、オンラインならではの課題といえるでしょう。
以下の注意点を押さえることで、参加者全員が最後まで楽しめる懇親会を開催できます。
- 参加者の通信環境を事前に確認しておく
- 事前にルールと所要時間を共有しておく
- テンポが悪くならないよう進行管理を徹底する
- 「勝ち負け」に過度にこだわらない雰囲気づくりをしておく
これらのポイントを意識することで、トラブルを未然に防ぎ、全員が気持ちよく参加できる環境を整えられるでしょう。
参加者の通信環境を事前に確認しておく
ゲームに集中できるよう、ZoomやTeamsなどで事前に回線チェックを促すことが重要です。音声や映像の品質が悪いと、ゲームの進行に支障をきたし、参加者のストレスにもつながります。
特に地方や海外からの参加者がいる場合は、通信不安定が起こる可能性が高くなります。事前テストの実施や、Wi-Fi環境の確認、有線接続の推奨などを案内しておくと安心でしょう。
また、バックアップとして携帯電話のテザリング機能の準備も依頼しておくとよいでしょう。通信トラブルが発生した際の対処法も事前に共有することで、当日のスムーズな進行につながります。
事前にルールと所要時間を共有しておく
「このゲームは10分で終わります」「ルールは〇〇です」などの共有がトラブルを防ぐ重要な要素となります。全員が同じ理解で参加できるよう、説明用の資料や画面共有も効果的でしょう。
参加者が事前にゲーム内容を把握していれば、当日の説明時間を短縮でき、よりテンポよく進行できます。複雑なルールのゲームでは、図解やフローチャートを用意すると理解が深まるでしょう。
所要時間の明示は参加者の心理的負担を軽減し、安心して参加できる環境を作ります。時間オーバーを防ぐためにも、余裕をもったスケジュール設定と事前共有を心がけましょう。
テンポが悪くならないよう進行管理を徹底する
オンラインではリアルに比べて「テンポの悪さ」が強く感じられるため、テンポ良く進める司会の存在が重要です。沈黙の時間が長くなると参加者の集中力が散漫になり、懇親会全体の雰囲気にも悪影響を与えます。
話が詰まったときのフォローや切り替えの工夫(「では次に……」など)も司会者の腕の見せ所でしょう。タイマーを活用した時間管理や、予備のゲームを準備しておくことも効果的です。
参加者の反応を見ながら、適切なタイミングでゲームを切り上げたり、次の企画に移行したりする判断力が求められます。事前にタイムスケジュールを作成し、柔軟な進行を心がけましょう。
「勝ち負け」に過度にこだわらない雰囲気づくりをしておく
ゲームで競争意識が強くなると、一部の人が萎縮したり、嫌な雰囲気になる可能性があります。参加者全員が気楽に楽しめるよう、あくまで「場を温めるツール」として使うスタンスを推奨します。
勝敗よりも参加すること自体を評価し、おもしろい発言や創意工夫を褒めることで、全員が積極的に参加できる環境を作れるでしょう。司会者は「正解不正解よりも、みんなで楽しむことが大切」というメッセージを伝えることが重要です。
景品がある場合も、参加賞を用意したり、ユニークな回答に特別賞を設けたりして、勝者以外も報われる仕組みを作るとよいでしょう。和やかな雰囲気を保つことで、懇親会本来の目的であるコミュニケーション促進が達成できます。
まとめ
オンライン懇親会は対面とは異なる魅力があり、工夫次第で参加者の満足度を高められます。今回ご紹介したゲームと注意点を参考に、ぜひ素晴らしい懇親会を企画してみてください。きっと参加者同士の絆が深まり、チームの結束力向上にもつながるでしょう。
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