社員向け周年記念とは?実施する目的とともに解説
社員向け周年記念とは、創業や設立から10年、20年といった節目を祝う企業イベントのうち、社員に向けて実施するものを指します。周年記念には社外向けに取引先やお客様を招いて開催するものもありますが、本記事では「社員向け」に焦点を当てて解説していきます。
社員向け周年記念を実施する目的は、大きく3つです。
【日頃の感謝を形にして伝える】
普段の業務では、社員の貢献に対する感謝の気持ちを伝えるきっかけはなかなかありません。しかし、周年記念という特別な場では、その感謝を可視化して社員に届けられます。形として残る記念品や心に残る体験が、社員の心に「大切にされている」という実感を生むでしょう。
【企業理念やビジョンの浸透と再確認をする】
会社の歴史や大切にしてきた価値観を全社員で共有することで、自分たちがどこから来て、どこへ向かおうとしているのかを共有できます。今後の方向性を全社員で確認する機会が、組織全体を一つの目標へと導いていくでしょう。
【組織への帰属意識と愛社精神を育む】
周年記念を通じて「この会社で働いていてよかった」と思える体験を提供することで、企業への誇りと愛着が育まれていきます。一人ひとりの心に芽生えた愛社精神が、組織の力となります。
社員向け周年記念企画がもたらす3つの効果
社員の心に届く周年記念は、組織全体にポジティブな変化をもたらします。ここでは、主な3つの効果を見ていきましょう。
- 離職率の低下とエンゲージメント向上
- 部署を超えたコミュニケーション活性化
- 社員のモチベーションアップと生産性向上
離職率の低下とエンゲージメント向上
周年記念の場で一人ひとりに感謝を伝えることは、離職率の低下とエンゲージメント向上につながります。人は誰しも自分の貢献が認められ、感謝されたいという承認欲求を持つものです。周年記念を通じてその想いが満たされることで、社員は会社への愛着を深め、自分が組織の一員であるという実感を得るでしょう。
こうしてエンゲージメントが高まると「この会社で長く働きたい」という意識が生まれ、結果として離職率の低下につながります。社員の定着は、組織の安定だけでなく、職場の雰囲気やチームワークの向上、採用や育成にかかるコスト面にもよい影響を与えます。
会社への愛着が深まった社員は、自ら組織に貢献しようと意欲的です。義務感ではなく自発的な想いから生まれる行動が、組織全体の成長を支えていきます。
部署を超えたコミュニケーション活性化
周年記念イベントでは、普段交流のない部署と会話する絶好の機会です。日常では関わりのない社員同士が言葉を交わすことで、部署ごとに分断されがちな「見えない壁」が少しずつ低くなります。
さらに、周年記念イベントの実行委員会では、部署を越えた横断的なプロジェクトチームが形成されるのが一般的です。異なる立場や役割を持つメンバーが協力して一つの目的に取り組む経験は、部署間の理解を深め、サイロ化の解消にもなります。
コミュニケーションが活性化すると、情報共有や部署間の連携が円滑になり、業務上の確認や調整にかかる手間が減ります。その積み重ねは仕事のスピードと質を高め、組織全体の生産性向上につながるでしょう。
部署を越えたつながりは「自分たちは一つのチームなんだ」と実感させ、協力し合える文化を育みます。
社員のモチベーションアップと生産性向上
企業の歴史を振り返ることで、社員は「自分もこの会社をつくってきた一員なんだ」という実感を持つようになります。自分の仕事が会社の歩みの一部だと気付く瞬間、誇りを感じるでしょう。
表彰や記念品で貢献が認められると「自分の頑張りを見てくれていた」と実感します。この実感は、内側から湧き上がる意欲を育むために大切です。
モチベーションの高い社員は、自ら工夫、挑戦し、成長しようとします。一人ひとりの行動が業績向上の成果を生み、その成果がさらなる意欲を育てるという好循環が生まれるでしょう。
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社員向け周年記念の代表的な企画10選
周年記念の企画は、自社の文化や社員の特性、予算に合わせて最適なものを選ぶことで、心に残る体験となります。ここでは、代表的な企画を10個ご紹介します。
- 記念式典・パーティーの開催
- 記念品・ギフトの贈呈
- 社員旅行・レクリエーション
- 社内表彰制度の特別版実施
- 記念サイト・社内ポータルの開設
- 社史・記念誌・動画の制作
- 周年記念ロゴ・グッズの制作
- チームビルディングイベント
- 特別休暇・福利厚生の拡充
- 地域貢献・CSR活動
記念式典・パーティーの開催
全社員が一堂に会する式典やパーティーは、周年記念の代表的な企画です。経営ビジョンの共有や表彰式、懇親会を組み合わせることで、情報伝達と交流の両方を実現できます。普段は話す機会のない社員同士が、リラックスした雰囲気のなかで言葉を交わす場は、組織の絆を深める大切な機会です。
家族参加型にすれば、社員の家族も会社への理解が深まります。社員にとっても、家族が会社を知り応援してくれることは、働く喜びを一層大きくしてくれるでしょう。
全員が集まる特別な場だからこそ、そこで交わされる言葉や生まれる笑顔が、社員の心に長く残る思い出となります。
記念品・ギフトの贈呈
記念品やギフトを配布することで、感謝の気持ちを形にして伝えられます。記念品・ギフトは名入れグッズや実用的なアイテム、デジタルギフトなど、選択肢はさまざまです。
日常で使えるアイテムを選ぶことで、記念性と実用性を両立できます。使うたびに周年記念を思い出してもらえることが、長期的な愛社精神の醸成につながります。
一人ひとりの好みや生活スタイルに合わせた選択肢を用意することが、喜ばれる記念品づくりの秘訣です。手元に残る記念品は、ときを経ても色褪せない感謝のメッセージとして、社員の心に寄り添い続けるでしょう。
どのような記念品・ギフトが喜ばれるかは、後ほどご紹介します。
社員旅行・レクリエーション
部署や拠点を超えた社員旅行は、リフレッシュ効果とチームビルディング効果の両方が期待できる施策です。
日帰りや宿泊、海外など予算に応じて柔軟に選択できるため、企業の状況に合わせた無理のないプランが作れます。家族同伴も検討すれば、さらなる社員満足度の向上が期待できます。家族と一緒に過ごす特別な時間が、会社への感謝の気持ちを家族全体に広げていくでしょう。
非日常の体験を共有することで生まれる一体感は、日常業務にもよい影響をもたらします。旅先で交わした何気ない会話が、その後の職場での協力関係を深めていくでしょう。
社内表彰制度の特別版実施
MVP賞や貢献賞、チーム賞などの表彰を、周年記念に合わせて特別版として実施します。永年勤続表彰と組み合わせると、企業の歴史と社員の歩みを重ね合わせられ「自分も会社の歴史の一部」との想いが芽生えていきます。
表彰状やトロフィー、報奨金などを用意し、通常の表彰よりも豪華にすることで、周年という節目の特別さが伝わるでしょう。
努力が正当に認められ称えられる経験は、次の貢献への意欲を引き出します。ステージで名前を呼ばれ、拍手に包まれるその瞬間、社員の胸には「この会社の一員でよかった」という誇りと喜びが広がるでしょう。
記念サイト・社内ポータルの開設
周年記念専用のWebサイトや社内ポータルを設けることで、会社の歴史や想いを一つの場所に集められます。創業からの歩みや社員のインタビュー、経営層からのメッセージ動画。そこには、会社を支えてきた人々の想いが詰まっています。
社員がこのサイトを訪れるたびに、自社の歴史を振り返り、大切にしてきた理念を再確認できる場所になるでしょう。
記念年が過ぎたあとも、アーカイブとして残り続けることも、このコンテンツの大きな価値です。新しく入社した仲間にとっては、会社を知るための入口となり、先輩たちが築いてきた歴史を受け継ぐきっかけとなります。
社史・記念誌・動画の制作
創業からの歩みをまとめた社史や記念誌、動画の制作も多くの企業が選ぶ企画です。一冊の本、一本の映像に込められた会社の物語が、社員の心に「この会社で働く誇り」を育みます。
完成した社史は、取引先や新入社員にも配布が可能です。会社が大切にしてきた価値観や歩んできた道のりを伝えるツールとして、ときを経ても色褪せない価値を持ち続けます。
プロに依頼することで、デザインや構成、言葉の一つひとつにこだわった仕上がりが実現します。ページをめくるたびに、映像が流れるたびに、会社の想いが心に染み込んでいくでしょう。
周年記念ロゴ・グッズの制作
周年記念専用ロゴやオリジナルグッズの制作は、特別感を演出する効果的な方法です。社名・ロゴ入りのTシャツやトートバッグ、ステーショナリーなど、日常で使えるアイテムが人気を集めています。
社員が日常で使うことで周年を実感できます。街中で同じグッズを持っている同僚を見かけたとき、「仲間だ」という一体感を感じられるでしょう。
社内公募でデザインを募集すれば、参加意識がさらに高まります。自分たちでデザインを考え、選ぶプロセスそのものが、周年記念への当事者意識を育みます。グッズを身につけるたびに、使うたびに、周年の特別な想いが蘇るアイテムとなるでしょう。
チームビルディングイベント
謎解きゲームや運動会、BBQなどの体験型イベントは、チームで協力することで結束力が強化されます。このようなイベントは、普段の業務では見えない社員の一面を知る絶好のチャンスです。
ゲームや競技を通じて、部署を越えたコミュニケーションが自然と生まれます。共通の目標に向かって協力する経験が、その後の業務連携にもよい影響を与えるでしょう。
外部業者に依頼すれば、準備の負担を軽減することが可能です。プロのファシリテーターが進行することで、参加者は純粋にイベントそのものを楽しめます。笑顔と歓声が響く時間が、組織に絆を生み出すでしょう。
特別休暇・福利厚生の拡充
アニバーサリー休暇や特別手当の支給により、記念品とは別に金銭的なインセンティブの提供が可能です。形に残るものではありませんが、社員が自由に使える時間や資金を与えることで、満足度は大きく向上します。
特別休暇を家族との時間に使う人や自己投資に使う人、それぞれの選択を尊重することが、この施策の魅力です。一人ひとりの生き方や大切にしているものを認めることで、会社への感謝が自然と深まります。
自分のために使える時間とお金が、会社からの感謝の証として心に残ります。目に見える形ではなくても、感謝の気持ちを伝えられるでしょう。
地域貢献・CSR活動
社員参加型のボランティア活動や地域清掃、寄付、地域イベントへの協賛を通じて、企業の社会的責任を果たしながら社員の一体感も育めます。
地域からの信頼が高まることは、採用ブランディングにもつながります。何より、社会に貢献する企業で働いているという誇りが、社員のエンゲージメントを高めるでしょう。
地域の人々から「ありがとう」と言われる経験は、社員の心に温かな満足感をもたらします。会社の一員として社会に役立てるという実感は、働く意義を再認識させるものです。
社会に役立つ活動を通じて、組織内の絆と地域社会との絆、その両方が深まっていきます。
社員向けの周年記念企画を成功させるポイント
周年記念を成功させるには、計画的な準備と社員視点での企画が欠かせません。人事担当者が実際に準備を進める際に役立つ具体的なポイントを押さえていきましょう。
- 1年以上前から余裕を持ったスケジュールで進行する
- 予算を明確にして企画や記念品を用意する
- 形式的なイベントにしないよう社員の声を収集する
- リモート参加などで社員の参加負担を減らす

1年以上前から余裕を持ったスケジュールで進行する
周年記念は長期プロジェクトであり、早期着手が成功の秘訣です。焦って準備したものよりも、時間をかけて丁寧に作り上げたもののほうが、社員の心に深く響きます。
以下のスケジュールを目安に進めていきましょう。
▼スケジュールの目安
| 時期 | 準備内容 |
|---|---|
| 1年から2年前 | 目的設定、予算確保、実行委員会の立ち上げ |
| 6ヵ月から1年前 | 企画内容決定、会場手配、記念品選定 |
| 3ヵ月前 | 発注完了、社員への告知を開始 |
前任者が退職していることも多いため、早めの情報収集と準備が大切です。過去の周年記念の記録を探したり、経験者にヒアリングしたりすることで、スムーズな進行が可能になります。
予算を明確にして企画や記念品を用意する
経営層から予算承認を早期に得ることが、周年記念成功には大切です。明確な予算があってこそ、計画的な準備ができます。予算配分は、以下を目安にしましょう。
- 記念品:30%~40%
- イベント費用:40%~50%
- 広報や制作物:10%~20%
ただし、すべてに均等に予算を割くのではなく、自社にとって重要な部分に重点的に投資してください。優先順位をつけたメリハリある配分が、満足度の高い企画を生み出します。
予算オーバーを防ぐため、複数社から見積もりを取りましょう。比較検討することで、適正価格での発注できます。
限られた予算のなかで最大限の価値を生み出す工夫が、担当者の腕の見せ所です。社員の心に響く企画は、予算の大きさではなく込められた想いから創り出せます。
形式的なイベントにしないよう社員の声を収集する
社員の声に耳を傾けることは、心に残る周年記念にするために大切です。「やらされ感」ではなく「参加したい」と思える企画にするため、社員の本音を聞くことが欠かせません。
企画段階で社員アンケートやヒアリングを実施しましょう。実行委員会に若手や中堅社員を巻き込むことで、当事者意識やイベントへの愛着が育まれていきます。
社員公募で企画やデザインを募集するのも効果的です。多様なアイデアが集まることで、より魅力的な企画となる可能性が高まります。
一人ひとりの想いが反映された企画だからこそ、参加する喜びが生まれます。社員の声が形になっていく過程そのものが、組織の絆を深めていくでしょう。
リモート参加などで社員の参加負担を減らす
リモートワーク社員や地方拠点の社員への配慮を忘れてはいけません。すべての社員に開かれた周年記念が、真の一体感を生み出します。
オンライン配信やハイブリッド開催で参加しやすくすることで、場所に関わらず等しく体験を届けられます。開催日時も、多くの社員が参加できる設定にすることが大切です。一部の社員だけが参加できる時間帯では、一体感は生まれにくくなってしまいます。
記念品もデジタルギフトや郵送で公平に配布しましょう。どこにいても同じように大切にされている実感が、社員のエンゲージメントを高めていきます。
また、参加の強制感を与えず、自主性を尊重する雰囲気づくりも大切です。参加したいと思える魅力的な企画であれば、社員は集まるでしょう。
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社員向け周年記念の成功事例2選
実際に行われた周年記念の2つの成功事例から、企画のヒントを得ていきましょう。それぞれの企業が大切にした想いが、形となって表れています。
- 株式会社シーユーシーの創業10周年記念全社総会
- ユーザーも招いた株式会社Relicの10周年記念イベント
株式会社シーユーシーの創業10周年記念全社総会
「医療という希望を創る。」をミッションに掲げる株式会社シーユーシーは、東京国際フォーラムで約500名が参加する創業10周年イベント「CUC Partners Day」を開催しました。
コンセプトは「全員、主役」。規模が拡大するなかで、社歴の浅いメンバーにも会社の歴史を身近に感じてほしいという想いから生まれた言葉です。
このコンセプトを体現するため、アワードではノミネートされた全チームが、会場全体を横切る長い花道を歩き、スポットライトを浴びながら登壇しました。素晴らしい取り組みに拍手が送られ、登壇者の顔には笑顔があふれます。
もう1つのテーマは「お祭り」です。第3部の懇親会では、のぼりや出店が立ち並び、会場は一変しました。メンバー発案の企画が並び、ステージではゲームやバンド演奏が披露され、盛り上がりは最高潮に。役員がビールサーバーを担いでメンバーに注いで回る姿も印象的でした。
一人ひとりの想いを書き込んだ「旗」を制作し、これからの未来に向けて掲げる姿は、想いを力に変えて歩み続ける同社を象徴するようでした。
ユーザーも招いた株式会社Relicの10周年記念イベント
“大志ある挑戦を創造し、日本から世界へ”というVISIONを掲げ、新規事業開発やイノベーション支援を行うRelicは、これまで数多くの企業・個人の挑戦を支えてきました。
2025年9月に開催された「Relic Co-Innovator’s Day 2025(通称:RCD 2025)」では、ともに挑戦を重ねてきた“共創者”=Co-Innovatorが招かれ、約300名のイノベーターたちが集まりました。
実際に新規事業を興したイノベーターたちによるパネルディスカッション、そしてゲスト同士がつながり合うアフターパーティーを通して、新たな気づきと出会いの場が創出されました。
当日は社員がホストとなり、ゲストが主役である一日となるようにイベントは設計されました。Relicらしい感謝と敬意を込めた“おもてなし”が表現されたイベントとなり、イノベーターとのより強いつながりが育まれる機会となりました。
【株式会社Relic様】共に挑戦し、共に創る。「Relic Co-Innovator’s Day 2025」で紡いだ10年の軌跡とこれから
社員向け周年記念で組織力を高めるならCultiveへ!
社員向け周年記念は、日頃の感謝を伝え、組織の一体感を醸成する大切な機会です。早めの準備と社員視点での企画により、心に残る体験が実現します。適切な予算配分と多様な企画の組み合わせで、社員が「参加してよかった」と感じられる周年記念を創り上げていきましょう。
周年記念の成功は、形式的なイベントではなく社員の心に届く想いから叶います。感謝の気持ちを形にし、組織の歴史を振り返り、未来への期待を共有する場が、社員の心に絆を育むでしょう。
Cultiveでは、企業の想いを最大限に引き出す社員向け周年記念の企画・運営をサポートしています。記念品の選定から当日の運営まで、トータルでお手伝いいたします。
社員の心に残る周年記念を実現したいとお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。


































