会社の新年会を企画する際に意識するべき4つの注意点
新年会を成功させるには、ただ楽しい企画を用意するだけでなく、目的や参加者の立場を考慮した準備が大切です。
ここでは、新年会企画で押さえておきたい4つの重要なポイントをご紹介します。
- 開催する目的を明確にする
- 参加者全員が平等に楽しめることを意識する
- 会社の個性を活かした話題を盛り込む
- 過去の新年会や忘年会の反省点があれば改善する
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
開催する目的を明確にする
新年会を企画する前に、まず「なぜ新年会を開催するのか」という目的を明確にすることが重要です。新年の目標共有をメインにするのか、メンバーのモチベーション向上を図るのか、部署を超えた交流促進を目指すのか。目的によって、企画の内容や進行方法が大きく変わってきます。
たとえば、目標共有が目的なら、各部署の今年の抱負を発表する時間を設けたり、会社の年間計画を楽しく共有する演出を加えたりすることが効果的です。一方、交流促進が目的なら、普段接点の少ないメンバー同士が自然に話せるような参加型ゲームを中心に構成することが望ましいでしょう。
目的を明確にすることで、企画の方向性がぶれることなく、全員が同じ方向を向いて楽しめる雰囲気づくりにもつながります。
参加者全員が平等に楽しめることを意識する
新年会には、新入社員から役員まで、幅広い年齢層や立場の人が参加します。そのため、誰もが平等に楽しめる企画を選ぶことが大切です。特定の世代だけが盛り上がるような内容や、役職による優劣が生まれるような演出は避けましょう。
ゲームを選ぶ際は、ルールがシンプルで誰でもすぐに理解できるものがおすすめです。運動が苦手な人でも楽しめる頭を使うゲームと、体を動かすアクティビティをバランスよく組み合わせることで、全員が自分の得意分野で活躍できる機会を作ることが可能です。
また、チーム分けをする場合は、部署や年齢をバランスよく配置し、普段の上下関係を意識させない工夫が必要です。景品についても、ギフトカードなど誰もが喜べるような実用的なものや、選択制にすることで個人の好みに対応できるようにするとよいでしょう。
会社の個性を活かした話題を盛り込む
せっかくの新年会ですから、自社ならではの要素を取り入れることで、より親近感のある楽しい会にできます。業種や社風に合わせたユニークな企画を考えたり、社内でしか通じない「あるある」ネタを活用したりすることで、参加者の一体感が高まります。
たとえば、IT企業なら最新技術を使ったゲーム、製造業なら自社製品にまつわるクイズ、サービス業ならお客様からの感謝の声を紹介するコーナーなど、業種の特性を活かした企画が考えられます。また、事前に社員アンケートを実施し、「今年の抱負」や「去年一番印象に残った出来事」などを集めて、それをクイズやビンゴの題材にすることも効果的です。会社の歴史や創業エピソード、社長の意外な一面など、普段は知る機会の少ない情報を楽しく共有することで、会社への愛着も深まるでしょう。
過去の新年会や忘年会の反省点があれば改善する
前回のイベントから学ぶことは、よりよい新年会を作るための貴重な財産です。過去の新年会や忘年会で好評だった企画は継続し、問題があった点は改善することで、年々質の高いイベントに進化させることができます。
振り返りをおこなう際は、参加者アンケートの結果を活用したり、前回の幹事から引き継ぎを受けたりすることが重要です。「時間が長すぎた」「景品が偏っていた」「進行がスムーズでなかった」など、具体的な課題を把握し、それぞれに対する改善策を検討しましょう。
たとえば、時間管理の問題なら、タイムキーパーを設置したり、各企画の時間配分を明確にしたりすることで解決できます。また、新しい試みを取り入れる際も、小規模でテストしてから本格導入するなど、リスクを最小限に抑える工夫が大切です。継続的な改善により、参加者の満足度も年々向上していくでしょう。
会社の新年会で盛り上がる企画アイデア10選
ここからは、新年会で実際に使える具体的な企画アイデアをご紹介します。
定番から少し変わったものまで、会社の雰囲気や予算に合わせて選べる10個の企画を集めました。
- 景品ありのビンゴゲーム
- スペシャルムービーの上映
- サプライズゲストの登場
- 替え歌やコントなどの余興
- オリジナルクイズ
- 1年の目標発表やチーム宣言
- クルージングなどの屋外イベント
- BBQや料理体験などの食事企画
- 抽選会や福引大会
- オンラインで楽しめるミニゲーム企画
景品ありのビンゴゲーム
新年会の定番であるビンゴゲームは、準備が簡単で参加者全員が楽しめる企画です。数字の代わりに、社員の顔写真を使ってオリジナルのビンゴカードにアレンジすることで、他の所属部署のメンバーを知るきっかけにもなり、より親しみやすい内容にできます。
景品選びは、新年らしく、縁起物や開運グッズを混ぜたり、今年の干支にちなんだアイテムを用意したりすると季節感が出ます。また、高額な景品を少数用意するより、多くの人に当たるよう数を増やすことで、より多くの参加者に喜んでもらえます。
スペシャルムービーの上映
映像を使った演出は、視覚的なインパクトがあり、感動や笑いを生み出しやすい企画です。オープニングムービー、アタックムービー、プロフィールムービーなど内容次第でいろいろな雰囲気を演出できます。
社員有志による手作りムービーなら、制作過程も含めて会社への愛着が深まります。社内に撮影や編集が得意なメンバーがいない場合、イベント企画会社に外注することも可能です。
内容は、感動的なものだけでなく、社内の面白エピソードや失敗談を笑いに変えたものなど、バラエティ豊かにすることがポイントです。
サプライズゲストの登場
特別なゲストの登場は、新年会に華やかさと驚きをもたらします。予算に余裕があれば、芸能人や芸人を招いたり、有名な経営者に登壇してスピーチしてもらうなど、普段とは違う特別な体験を提供できます。
また、社内のサプライズも効果的です。たとえば、普段は別拠点で働いている社員がサプライズ登場したり、海外赴任中のメンバーが突然現れたりすることで、大きな驚きが生まれます。サプライズを成功させるには、関係者には口止めをお願いし、当日まで秘密を守ることで、驚きを最大化できるでしょう。
替え歌やコントなどの余興
社員による余興は、会場を盛り上げる定番の演出です。部署対抗での替え歌合戦や、会社あるあるをテーマにしたコント、新年の抱負を込めたダンスパフォーマンスなど、参加型の要素を取り入れることで一体感が生まれます。
余興を成功させるポイントは、参加者の負担にならないよう配慮することです。強制参加ではなく有志を募り、練習時間も無理のない範囲で設定しましょう。中だるみしがちな会の中盤に余興を入れることで、最後まで盛り上がりを維持できるでしょう。
オリジナルクイズ
クイズ大会は、知識だけでなくチームワークも試される楽しい企画です。時事ネタ、会社にまつわるエピソード、業界に関するトピックなど、自社ならではの問題を織り交ぜることで、より参加者の興味を引くことができます。
チーム対抗戦にすることで、普段あまり話さないメンバー同士の交流も促進されます。また、「社長の好きな食べ物は?」「去年一番売れた商品は?」など、身内ネタを取り入れることで、楽しみながら会社への理解も深まります。
1年の目標発表やチーム宣言
新年会ならではの企画として、各部署や個人が今年の目標を発表するプログラムも人気です。単なるスピーチではなく、笑いや共感を交えた発表形式にすることで、場を盛り上げられます。
目的は「新年のモチベーションアップ」や「チームの一体感づくり」であり、全員で新しい年を前向きにスタートする雰囲気を作れます。
経営層・新人・部署ごとにバランスよく参加できる形にすることで、多様な視点からの目標が共有され、会社全体のビジョンも見えてきます。
たとえば、部署ごとに「今年の目標」をスローガン形式で発表したり、ユニークな宣言をチーム全員で声を揃えて叫んだりするなど、工夫次第で記憶に残る演出になるでしょう。
クルージングなどの屋外イベント
非日常感を演出できる屋外企画は、新年会に特別な思い出を残したいときにぴったりです。
貸切クルーズや屋外BBQ、温泉宴会など、会社規模に応じて選択肢はさまざまあります。普段とは違う開放的な環境で開催することで、社内のリフレッシュや部署間交流にも効果的です。
ただし、天候リスクや予算、アクセスなどの注意点もあります。
事前に代替プランを用意しておくことや、参加者の移動負担を考慮した会場選びが重要です。特別な体験を提供できる分、準備はしっかりとおこないましょう。
BBQや料理体験などの食事企画
食を通じて自然に交流が生まれる企画は、社内イベントが苦手な人でも参加しやすい雰囲気を作れます。
立食形式や体験型(寿司づくり・ピザづくりなど)など複数パターンがあり、参加者の好みに合わせて選べるのも魅力です。
BBQであれば、準備や後片付けを業者に任せられるサービスも充実しています。料理を一緒に作る過程でコミュニケーションが生まれ、完成したものをみんなで味わう一体感は、通常の宴会とは違った楽しさがあります。
抽選会や福引大会
新年らしい運試し要素として人気なのが、抽選会や福引大会です。参加者全員が平等にチャンスを持てるため、公平感があり盛り上がりやすい企画といえます。
景品選びのコツは、予算に応じたバランス、実用性、話題性を意識することです。実用性の高い家電製品やギフトカードは外れがなく、話題性のある最新ガジェットは盛り上がりを生みます。全員が楽しめる進行の工夫として、外れなし形式やチーム抽選などを取り入れるのも効果的です。
また、司会進行役が盛り上げる演出のポイントとして、当選者の反応を拾ったり、次の抽選への期待感を高めたりすることで、最後まで会場全体が一体となって楽しめる空気が作れるでしょう。
オンラインで楽しめるミニゲーム企画
リモート勤務が増えるなかで、オンラインでも楽しめる新年会企画のニーズが高まっています。クイズ大会、謎解き、ビンゴ、早押しゲームなど、事前準備が少なく参加しやすいコンテンツが豊富にあります。
オンラインならではの距離感を埋める工夫として、チャット機能やリアクション機能を積極的に活用することがポイントです。クイズの回答をチャットで募集したり、おもしろいコメントを司会者が読み上げたりすることで、参加者全員が発言しやすい雰囲気が生まれます。
画面越しでも一体感を持って楽しめるよう、参加型の要素を多く盛り込み、全員が発言しやすい雰囲気づくりを意識しましょう。
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会社の新年会を成功させる準備と運営の流れ
新年会をスムーズに開催するためには、準備段階から当日の運営、そして事後のフィードバックまで、一連の流れをしっかり押さえておくことが大切です。
ここでは、幹事目線で3つの基本ステップを整理してご紹介します。
- 開催日と会場・予算を決定する
- 進行表と司会進行役を決めて円滑な進行を目指す
- アンケートを活かして次回につなげる

開催日と会場・予算を決定する
新年会の成功は、早めの予約と調整から始まります。特に1月は新年会シーズンで会場が埋まりやすいため、遅くとも1〜2ヵ月前には日程と会場を押さえておきましょう。
会場選びのポイントとしては、アクセスの良さ、設備の充実度、食事内容、収容人数への対応などを総合的に判断しましょう。会社の雰囲気に合った場所選びが成功につながります。
たとえば、カジュアルな社風ならアットホームな居酒屋、フォーマルな雰囲気を大切にするならホテルの宴会場など、企業文化に合わせた選択が参加者の満足度を高めます。
食事内容は参加者の年齢層や好みを考慮し、和洋中のバランスが取れたメニューや、アレルギー対応が可能な会場を選ぶと安心です。収容人数は参加予定者より10〜15%程度余裕を持たせることで、当日の追加参加にも対応できます。
予算については、参加費の有無や会社負担の範囲を明確にし、全体のバランスを考えながら配分することが大切です。
進行表と司会進行役を決めて円滑な進行を目指す
当日の流れをスムーズにするには、詳細な進行表を作成しておくことがおすすめです。進行表があれば時間管理がしやすくなり、予期せぬトラブルの防止にもつながります。
司会者の人選も重要なポイントです。明るく場慣れしている人、トーク力がある人など、参加者を楽しませられる適任者を選びましょう。さらに、場の雰囲気を読んで臨機応変に対応できる人、参加者全員に目を配れる気配りのある人が理想的です。事前に進行表を共有し、各プログラムの目的や注意点を理解してもらうことも重要です。
進行表には、開会の挨拶、乾杯、余興、ゲーム、締めの挨拶など、各プログラムの開始時刻と所要時間を明記します。たとえば「18:30開会→18:35乾杯→19:00余興→19:30ビンゴゲーム→20:15締め挨拶」といった具体的なタイムスケジュールを示すことで、運営側も参加者も安心して楽しめる環境が整います。
余興は30分程度を目安に、長すぎると中だるみの原因になるため注意が必要です。ビンゴゲームは20〜30分で完結するよう景品数を調整しましょう。
アンケートを活かして次回につなげる
イベント後に感想や改善点を集めることで、継続的に質の高い新年会を開催できるようになります。参加者の率直な意見を聞くことで、次回に向けた具体的な改善策が見えてきます。
アンケート実施の方法としては、Googleフォームや社内チャットを使えば簡単に実施できます。質問項目は「楽しかった企画」「改善してほしい点」「来年やってみたい企画」など、具体的で答えやすい内容にすることがポイントです。
集まった意見は幹事チーム内で共有し、特に複数人から挙がった要望や不満は優先的に対応します。好評だった企画は次回も継続し、不評だった要素は代替案を検討するなど、PDCAサイクルを回すことで年々質の高いイベントに進化させられます。
メンバーの声を反映させることで、新年会が単なる年中行事ではなく、みんなで作り上げる大切なイベントへと育っていきます。継続的な改善サイクルを回すことで、参加者の期待値も高まり、毎年楽しみにされる行事になるでしょう。
オンライン・ハイブリッド新年会を企画するポイント
リモート勤務や地方拠点が多い企業では、オンラインやハイブリッド形式での新年会が増えています。
ここでは、画面越しでも一体感を生み出し、参加者全員が楽しめるオンライン新年会の実施方法と注意点を整理してご紹介します。
- 画面越しでも盛り上がるコンテンツを選ぶ
- 景品や食事を郵送する体制も整えておく
- チャットや投票機能を活用して参加を促す
画面越しでも盛り上がるコンテンツを選ぶ
オンライン新年会では、視聴型ではなく参加型企画を中心に構成することが成功のポイントです。クイズ大会、チーム対抗ゲーム、投票コンテンツなど、全員が能動的に関われる内容を選びましょう。
チーム対抗クイズでは、ブレイクアウトルームを使って作戦会議の時間を設けることで、チーム内の会話が活発になります。
オンライン特有の課題として、リアクションが見えにくい問題があります。
対面であれば自然に伝わる笑顔や拍手が画面越しでは伝わりづらいため、司会者が積極的に参加者の反応を拾ったり、リアクション機能の使用を促したりする工夫をするとよいでしょう。また、プログラムの合間に小休憩を挟むことで、参加者の集中力を維持しやすくなります。
景品や食事を郵送する体制も整えておく
事前に景品やケータリング、飲み物を参加者の自宅へ送ることで、離れていても一体感を作ることができます。同じ食事やドリンクを味わいながら乾杯することで、オンラインでもリアルに近い雰囲気が生まれます。
実際の事例としては、オンライン飲み会用おつまみセットや、各地の名産品詰め合わせなどが人気です。オンラインイベント専門のケータリングサービスや、企業向けギフト配送サービスを利用すれば、住所管理から発送まで一括で任せられます。サービス選定時は、配送対応エリア、納期の柔軟性、梱包の丁寧さなどを比較検討しましょう。
運営側の負担を減らすために、ケータリングサービスや配送代行サービスなど外部サービスを活用するのも効果的です。配送には時間がかかるため、遅くとも開催の1週間前には手配を完了させておくと安心でしょう。1週間前の手配は、配送トラブル時の再送対応や、参加者からの問合わせに余裕を持って対応できる期間です。
チャットや投票機能を活用して参加を促す
ZoomやTeamsなどのオンライン会議ツールには、リアクション、投票、チャット機能が備わっています。これらを積極的に活用することで、見るだけ参加にならず、双方向性の高いイベントにできます。
具体的には、クイズの回答を投票機能で集めたり、チャットで感想や質問を募ったりする方法があります。司会者がチャットのコメントを積極的に拾い上げて読み上げることで、発言しやすい雰囲気が生まれます。
また、画面共有を使って参加者の写真や動画を映すなど、視覚的な工夫も効果的です。画面共有では、参加者から事前に集めた写真をスライドショーで流したり、クイズの正解発表時にアニメーション効果を加えたりすることで、視覚的な楽しさも演出できます。オンラインならではの機能をフル活用して、参加者全員が楽しめる場を作りましょう。
社内イベントのことならCultiveまで!
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新年会の企画は、目的の明確化、全員が楽しめる配慮、会社らしさの演出、そして過去の経験を活かすことが成功の鍵となります。今回ご紹介した7つの企画アイデアを参考に、自社の雰囲気や参加者に合わせてアレンジすることで、記憶に残る素敵な新年会が実現できるでしょう。
新年会は、新しい一年のスタートを彩る大切な要素です。この記事が、みなさんの新年会企画の参考になれば幸いです。全員が笑顔で新年をスタートできる、素晴らしい会になることを願っています。
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