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新入社員研修にはオンライン研修、OJT、外部セミナーなど様々な方法がありますが、近年ベンチャー企業やスタートアップ企業で導入されているのが合宿研修です。
新入社員研修の合宿は単なる懇親会ではなく、チーム力を高め、ビジネススキルを磨く絶好の機会です。
しかし、合宿研修にはどんなメリットがあるのか、成功のコツは何か、どのような準備をすれば良いのか、企画に頭を悩ませる方も多いでしょう。
この記事では、企画者が知っておくべき新入社員研修合宿の注意点や成功のポイントを分かりやすく解説します。
目次
新入社員の研修で合宿をする5つのメリット
新入社員研修で合宿を行うことで得られる5つのメリットをご紹介します。
- 同期との結束力が強くなる
- 各々の特性や傾向を把握できる
- 競争力が向上する
- 社会人としての行動を定着できる
- 集中的にスキルやノウハウを学べる
同期との結束力が強くなる
オフィスという空間を離れ、数日間の寝食を共にするというのは特別な体験です。その環境を共有しながら、研修内での共通の目標やワークに取り組むということは強い結束力を形成する助けとなるでしょう。
また、朝から晩まで同じ空間にいることで自然とコミュニケーションの機会も増やすことができます。オフィス空間では交わされにくい、お互いのパーソナリティーに触れるような会話も発生しやすくなるでしょう。入社後の早い段階でお互いについて深く知り合えることで、その後の業務にも活かされるような関係性が生まれることを期待できます。
オフィスで行われる研修以上に濃密なコミュニケーションが、しかも集中的に行われるというのは合宿型研修の大きなメリットと言えます。
各々の特性や傾向を把握できる
上記でも触れましたが、新入社員のパーソナリティーに触れられることは合宿形式の大きなメリットです。
オフィス研修でも、個々人のキャラクターにはある程度触れることができますが、限られた時間や内容の中では把握できることにも限界があります。合宿で長い時間を共にすることで、研修や業務から離れた場面での個々人の性格、得意・不得意、喜怒哀楽の表現方法などを知ることができます。
競争力が向上する
会社の事業を成長させるためには、自分の発揮する価値を向上させようとする社員一人ひとりの意識が不可欠です。個人として、そしてチームとしていかに成果を伸ばすかという意識は、学生時代ではなかなか得にくいものでもあります。
合宿中にチーム対抗のワークを設けて、お互いのアイデアや成果を発表しあうことで競争力を育むことが期待できます。複数のチームがある中で、自分たちの成果やオリジナリティをいかに伸ばすかを話し合うことで、競い合うことの重要性を体感することができます。また、チーム内での団結や協力といった、今後の業務に欠かせない力も身につくことが期待できます。
社会人としての行動を定着できる
合宿という共同生活の中で学べるマナーやルールは、社会人としては必須なものばかりです。
例えば、朝の集合などの時間を守ること。疑問や不明点を質問して確認すること。他人との関係作りや、その際のマナーやエチケットなど、どれも会社の一員として振る舞う上で必要な素養になります。
社会人として求められる対人関係やマナーは、学生の頃とはまた少し違ったものもあります。なるべく早い段階でそれらを体験できることは、新入社員にとっても貴重な機会となるでしょう。
集中的にスキルやノウハウを学べる
合宿形式の研修の大きな利点の一つが、集中的にスキルやノウハウを学べることです。
日常から離れた環境で、スケジューリングされたプログラムに沿って学ぶことで、効率的に多くのことを吸収でき、研修期間の短縮に繋がることもあります。
さらに、合宿ならではの長時間の研修を活かして、より深い内容まで踏み込むことができます。例えば、会社の歴史や理念について、じっくりと時間をかけて学ぶことができ、会社が大切にしている価値観への解像度を上げることも可能です。
新人研修合宿をする際の注意点
新人研修合宿は多くのメリットがありますが、同時に注意すべき点もあります。
参加者の健康と安全を守りつつ、効果的な研修を行うためのポイントをいくつかご紹介します。
- 参加者のメンタルや体調に気を付ける
- 強制参加の場合は賃金を支払う
- 遊びではないものの圧迫感を与えすぎない
参加者のメンタルや体調に気を付ける
新人研修合宿は、新社会人にとってはストレスの多いイベントです。慣れない環境で、ビジネス的な研修を受けることは、想像以上に精神的・肉体的な負担になる可能性があります。
例えば、朝から晩まで続く研修で疲労が蓄積したり、知らない人との共同生活にストレスを感じたりすることもあるでしょう。また、新しい知識や技術を短期間で吸収しなければならないプレッシャーも大きいはずです。
このようなストレスから、体調を崩したり、メンタルヘルスに問題が生じたりする可能性があります。
そのため、主催者側は参加者の健康管理に十分な注意を払う必要があります。
具体的には、定期的な休憩時間の確保、十分な睡眠時間の保証、そして参加者の様子を細かく観察することが大切です。参加者が相談できる窓口を設けることもぜひ検討してみましょう。
強制参加の場合は賃金を支払う
新人研修合宿の参加形態には、自由参加と強制参加の2種類があります。自由参加の場合は問題ありませんが、強制参加の場合は労働法上の注意が必要です。
強制参加の合宿は、実質的に会社の拘束時間となるため、適切な賃金を支払う必要があります。
賃金を支払わずに実質的な強制参加を強いることは、新入社員の不満を高め、早期離職のリスクを増大させます。
ただし、注意すべきは「形式上は自由参加だが、実質的に強制」というケースです。例えば、「参加は自由ですが、不参加の場合は評価に影響します」といった圧力をかけることは避けるべきです。このような行為は、労働者の権利を侵害し、会社への不信感を招く可能性があります。
公平で透明性のある参加条件を設定し、適切な報酬を提供することが、健全な労使関係を築く上で重要です。これにより、新入社員の権利を守りつつ、効果的な研修を実施することができるでしょう。
遊びではないものの圧迫感を与えすぎない
新人研修合宿は確かにビジネス研修であり、単なる遊びではありません。しかし、だからといって四六時中緊張感を与え続けるのは適切ではありません。過度の圧迫感は、逆効果になる可能性があるのです。
例えば、朝から晩まで休憩なしで講義を続けたり、夜遅くまで課題に取り組ませたりするのは避けるべきです。これでは参加者の集中力が続かず、効果的な学習ができません。
また、常に上司や先輩の目があるという状況も、新入社員にとっては大きなストレスになります。適度に自由時間を設け、リラックスできる環境を提供することが大切です。
真面目な研修と、リラックスできる時間をバランスよく組み合わせることで、参加者は緊張感を持ちつつも、ストレスをため込まずに学ぶことができます。
例えば、集中的な講義の後には、グループでのディスカッションや軽いレクリエーションを入れるのも良いでしょう。また、夕食後の時間を自由時間とし、参加者同士で交流を深める機会を設けるのも効果的です。
新入社員の合宿研修を成功に導くためのポイント
新入社員の合宿研修を成功させるには、3つの重要なポイントがあります。
参加者の負担を考慮しつつ、効果的な学びの場を提供するために、以下の点に注意しましょう。
- 適切なスケジューリングをする
- 意義や目的を明確にする
- 参加者が集中できる環境を作る
適切なスケジューリングをする
新入社員の合宿研修を成功させる鍵の一つは、適切なスケジューリングです。参加者の負担を考慮しつつ、効果的な学習が行える日程を組むことが重要です。
まず、タイミングについて考えましょう。入社直後は新しい環境に慣れるのに精一杯の時期です。
少し落ち着いた頃、例えば入社1〜2ヶ月後くらいが理想的かもしれません。
次に宿泊期間ですが、長すぎても短すぎても効果が薄れます。2〜3泊程度が一般的ですが、会社の規模や研修内容によって調整しましょう。
1日のスケジュールも重要です。朝9時から夜9時まで休みなく詰め込むのではなく、適度な休憩時間や自由時間を設けることが大切です。例えば、90分の講義の後には15分の休憩を入れるなどの工夫が必要です。
また、業務への影響も考慮しなければなりません。繁忙期を避け、他の社員への負担が少ない時期を選ぶことが望ましいでしょう。
意義や目的を明確にする
新入社員合宿研修を成功させるためには、その意義や目的を明確にし、参加者に伝えることが極めて重要です。「昔からやっているから」という理由だけでは、参加者の納得感を得ることはできません。
まず、会社側で合宿研修の目的をしっかりと定義しましょう。例えば、「チームワークの強化」「会社の理念や文化の理解促進」「ビジネススキルの集中的な習得」など、具体的な目標を設定します。
次に、これらの目的を参加者に分かりやすく説明することが大切です。オリエンテーションの場で、合宿の各プログラムがどのような意図で組まれているのか、それによってどのような成長が期待されるのかを丁寧に解説しましょう。
さらに、合宿中も折に触れて目的を思い出させることが効果的です。例えば、各セッションの冒頭で「このワークショップの目的は〜です」と伝えるなどの工夫ができます。
目的が明確になることで、参加者は「ただ参加させられている」という受動的な姿勢から、「自分の成長のために参加している」という能動的な姿勢に変わります。これにより、研修の効果も大きく向上するでしょう。
参加者が集中できる環境を作る
新入社員合宿研修の成功には、参加者が集中できる環境づくりが欠かせません。他のお客さんの目が気になったり、騒音が気になったりするような環境では、期待していた効果が得られない可能性があります。
まず、研修会場の選定が重要です。できれば、他の宿泊客と完全に分離された専用フロアや専用建物を確保できるのが理想的です。それが難しい場合でも、少なくとも研修室は他の客から隔離された静かな場所を選びましょう。
また、宿泊部屋の配置にも気を配る必要があります。同じフロアにまとまって配置することで、移動時間を減らし、参加者同士のコミュニケーションも促進できます。
研修室の設備も重要です。適切な照明、快適な椅子、十分な広さ、そして必要な機材(プロジェクター、ホワイトボードなど)が揃っているかを事前に確認しましょう。
さらに、Wi-Fi環境も忘れずにチェックしてください。オンラインツールを使用する場合や、参加者が自主学習を行う際に必要となります。
集中力を維持するために、適度な休憩時間や気分転換の機会を設けることも大切です。例えば、屋外でのアクティビティを組み込むなど、リフレッシュの時間を設けるのも良いでしょう。
まとめ
新入社員合宿研修は結束力強化や競争意識醸成に効果的です。参加者の健康管理に気をつけ、圧迫感を与えないよう適切なスケジューリングと目的明確化を心がけましょう。
また、合宿研修が終わってからのフォローも大切です。せっかく学んだことを実際の仕事でどう使えるか、みんなで考える時間を設けるのもいいかもしれません。時々振り返りの機会を作れば、学んだことをしっかり身につけて、さらに成長できるはずです。
最後に忘れてはならないのは、合宿はあくまできっかけだということです。日々の仕事の中で、合宿で培った仲間との絆やスキルを活かせる環境があってこそ、本当の意味で研修は成功したと言えるでしょう。
Cultiveでは、新入社員へのオンボーディングを始めとした様々な社内施策をサポートしています。企業の理念や想いをメンバーに浸透させ、文化として根付くために企画から実施までを一気通貫でお手伝いいたします。
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この記事を書いた人
小名木 直子
Producer
オリジナルウェディングのプロデューサーとして多くのイベント企画に携わる。小人数〜200人規模のイベントを得意とする。職場の中でどれだけ心が動く瞬間があるかで人生の幸福度が変わることを実感し、多くの人にCultiveのサービスが届くようWEBサイトの監修も担う。
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