【株式会社A’s(エース)】 フレームにとらわれない企業理念「MAP」 カルチャー浸透を通して見据える未来地図

2024.06.05

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    【株式会社A’s(エース)】 フレームにとらわれない企業理念「MAP」 カルチャー浸透を通して見据える未来地図

    “「諦めない人」を増やして社会にエネルギーをもたらす ”

    というMissionを掲げ、求人広告事業を展開する株式会社A’s 。

    Mission策定の背景には、自らが会社を立ち上げる時に応援してくれた多くの人への感謝があると語る代表の松本さん。カルチャー浸透の重要性を理解し、早くから浸透施策に注力される松本さんと、そこに惹かれ参画をされた社内広報の池田さん。2023年9月に刷新された理念や、それらを軸に展開しているカルチャーオンボーディングについて、おふたりにお話しを伺いました。

    株式会社A’s(エース)

    https://as-humanity.com/

     

    ユニークな企業理念『MAP』

    ――23年10月に“MAP”というユニークな企業理念を新たに策定されましたが、VMVやMVVなどの一般的なフレームを使用されなかったのはどうしてですか?

     

    松本さん:これは、めちゃくちゃ右往左往しましたね(笑)。

     

    池田さん:一般的なVision・Mission・ValueやPhilosophyなど、それぞれの言葉の概念とは?というところまでみんなで考え抜きましたよね(笑)。

     

    松本さん:一般的なフレームに捉われなかった理由としては、今後の組織拡大を視野に考えたことが大きいと思います。今いるメンバーだけでなく、これから出会う未来のメンバーにとっても意味があるものにしたいと考えていました。その目線で、どういう言葉が良いか、自分たちがやりたいことに繋がるのかを議論しながらこの形に落ち着きました。

     

    ――“「諦めない人」を増やして社会にエネルギーをもたらす” というMissionからは、熱い想いを感じます。Missionには、どのような想いが込められているのですか?

     

    松本さん:これは私の実体験が大きいです。私自身元々、学歴や職歴、資格・スキルといった、胸を張って自慢できるようなものが特にありませんでした。ただ、いつかは”何者か”になって周りよりも輝く人物になりたいという情熱は昔から強く持っていました。

    前職では、その想いで仕事に向き合い続けていました。結果、成長することができて以前よりも自分に自信を持つことができた。「成果を出すまで諦めなければ、いつかは必ず、思い描いた自分に近づける」という実感を得たことは大きな経験でした。経歴に関わらず、本気で成長を目指して努力をすれば、きっと誰もが望んだ人生を実現できる。身近にいる人たちの成長に寄与しながら、そのエネルギーを社会に届けられたら、と考えるようになりました。

     

    ――Promiseの中にも“成長”という言葉が入っていますね。Promiseは、どういう位置付けのものなのでしょうか?

     

    松本さん:Promiseは会社とメンバー間の“約束”です。会社側は、メンバー自身が「諦めない」かぎり、その成長にフルコミットする。メンバーも、A’sの一員として「諦めない」で組織の成長にフルコミットする、というものです。

     

    ――松本さん自身が諦めないというだけでなく、人の成長に対しても諦めずにコミットしたいという想いを強く感じたのですが、Promiseにはどのような願いが込められているのでしょうか?

     

    松本さん:独立してから一番強く感じたのが、周囲の方々への“感謝”でした。苦しいときを支えてくれたのは、「あなたと仕事できてよかった」「あなたがいたから私の人生観が変わった」というあたたかい言葉をかけてくださったお客様やパートナー、仲間たちでした。その声があったからこそ逆境のときも踏ん張れたのだと思います。

    そのときに得た、「自分の成長や喜びも、周囲の存在があって初めて実感できるものなんだ」という気づきは、人生の喜びや生きる意味に繋がるくらい大きなものでした。

     

    会社というのは突き詰めていけば“人”の集合体です。魅力的な人が集まる会社には、自然と仕事も集まってくる。周囲への感謝を忘れず、人との関わりの中で成長の喜びを感じられるような、その想いを同じくするメンバーが集まればきっと強いチームになれると思いました。そういうチームを作り、共に成長することでMissionを実現したい。そして、参加してくれた人たちの「人生のターニングポイント」となるような会社でありたいと考えるようになりました。

    ワクワクしてもらえるように
    新理念はメンバーの拠り所に

    ―― 企業理念がMAPになり、メンバーの皆さんの反応はいかがでしたか?

     

    松本さん:新しく策定したMAPは定例会のような場ではなく、“MAP発表”として全社的な時間を設けて発表しました。そのときにはMAPの言葉が入ったTシャツやメンバー一人ひとりへのメッセージカードなども用意して、ワクワク感と共に受け取ってもらえるように設計しました。なので、インパクトは今までで一番大きかったと思います。最初の反応はやはり、人それぞれでしたが概ね好意的に受け取ってもらえたと思います。

     

    発表から半年ほど経ちますが、定着してきたという実感はありますね。特に、行動指針については大きな変化を感じています。刷新前にも別の行動指針があったのですが、社内のコミュニケーションで耳にすることはあまりありませんでした。それが今は、日々の会話や日報の中でも自然と使われるようになってきたと感じています。

     

    面接をしている中でも、企業理念について語られることが非常に多くなりました。社内でもさまざまな場面でMAPが登場するので、メンバーの判断基準としても定着してきた感覚はありますね。

     

    池田さん:私は社内広報を担当していますが、やはりMAPという軸があることで施策提案がしやすくなった気がしています。

     

    ――具体的にはどのような取り組みをされているのでしょう?

     

    池田さん:大きなものでいうと、イントラネットを情報のプラットフォームとして作りました。週一でA’s Standardにまつわる発表を行う朝礼を開始したり、月一で月間の出来事を紹介する「A’s マガジン」を発行したりしているのですが、その内容も集約されています。A’s マガジンでは、代表のメッセージとして「松本通信」という記事も発信していますね。

     

    松本さん:これは月ごとにテーマを設けて発信していますね。日々の会話の中でメンバーのつまづきや迷いを拾い上げて、MAPに紐づけて回答するような内容にしています。

     

    池田さん:他にも、A’s Standardを象徴する行動や取り組みをSlack内で賞賛し合う「Standard Bank」や、ワーク、日報、ESなどの細かな施策をコツコツと積み重ねていますね。

    “想い”を共にする仲間たちと
    未来地図を描きながら

    ――新しく入社するメンバーにはA’sの文化をどのように伝えていますか?

     

    松本さん:オンボーディング施策の一つとして、A’s 設立に至るエピソードを語った創業ムービーを作りましたが、これが好評でした。創業前の想いや、起業時の苦労とかも話しているんですが、これに共感できたという感想が多くて。新メンバーからも、「今は学歴や強みが無いけど、それをひっくり返して会社の成長とともに自分も成長していきたいし、それを家族や友人にも伝えたい」などの感想をもらっています。

     

    創業にまつわる話や自分の想いはこれまでも口頭で伝えてきましたが、ムービーにすることでストーリー性を持って伝えられますね。いつでも振り返ることができるので色褪せないという点でも、作って良かったと思いますね。

     

    企業理念の刷新はゴールではなく、あくまでもスタートです。メンバーと共に会社が成長していくためには、新しい可能性を秘めた仲間が入ってきてくれることと、その人が同じ想いを持ってくれることが大切です。そのためにはA’sの文化を明確にして、そこにスムーズに溶け込んでもらえることが大事だと思います。

    A’sはまだ十数名という規模で、一般的には、カルチャー浸透に注力するにはまだ早いフェーズかもしれません。ただ、未来に向かってみんなで成長していくためにはその支えとなるような共通の“想い”が重要です。そこに手をつけるなら今だ、と思って様々に手を尽くしていますね。

     

    池田さん:私も、組織に対してのその考え方に共感してA’sに本格的に参加することを決めました。今あらためてA’s 組織にはすごく可能性があると感じますし、私自身もすごく愛着を持っています。

     

    直接的には利益を生み出さない分、カルチャー施策の優先順位って低く見られがちなんですね。でもA’sはそこに注力していて、それは少しづつ変化を生み出して、組織として明るい方向に動いているのを感じます。MAPを軸にメンバーの一体感が少しずつ増しているような感覚があって、今後はその状態がよりまとまって、一枚岩となっていけると素敵だなって思っています。

     

    ――カルチャーや会社の未来について、どのような発展をイメージしていますか。

     

    池田さん:社内広報としては、今運用しているものをまずは止めないことが重要だと思っていて、MAPに関連する言葉が日々聞こえてくる様な状態を作りたいです。MAPを支えにして、メンバーやA’s の魅力がどんどん増していくような未来が築けたらいいなと思います。

     

    松本さん:夢物語でも良いですか(笑)。“「諦めない人」を増やして社会にエネルギーをもたらす”というMissionに繋がるんですが、A’sという会社がエネルギーを与えられる範囲を広げて行きたいと思っています。現状は一都三県のところを、全国、更には世界にまで広げていくことを考えるだけでワクワクします。そのためには、今の我々のカルチャーに深く共感してくれる人が増えないといけない。組織が大きくなって行く過程で形は変わるかもしれないけれど、“カルチャー”というものは発信し続けなければいけないなと思っています。

     

    ――Missionに向かってフルスロットルの松本さんと、カルチャーの土台を固める池田さん。代表と社内広報として、とても素敵な関係ですね。色々とお話しいただき、ありがとうございました!

     

    株式会社A’s(エース)

     

    CEO / 創業者 代表取締役 松本 惇(まつもと あつし)さん

    求人広告代理店にて営業職として販売成績1位に多数輝き、マネジメントまでを経験。

    前職の経験を活かし、2018年株式会社A’s(エース)を創業。

     

    広報戦略室 室長 池田 桃子(いけだ ももこ)さん

    大手物流企業での社内外広報経験を活かし、フリーランスとして活動。

    2023年株式会社A’s に参画し、主に社内広報を担っている。

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