この記事の監修者
佐藤 佳織
株式会社スペサン CHO
株式会社スペサンにて、CHO(Chief Happiness Officer)として社員幸福度を高める施策を企画・運用しながら、社外に対しても幸せに働く人を増やすためのカルチャー醸成のサポートを行う。カルチャー醸成のためのワーク設計実績は100を超える。
CultiveマネージャーでありスペサンCHO(Chief happiness Officer)の佐藤佳織(かおりん)とCultiveディレクター荒井萌(もえ)が、“働く幸せ”に関するノウハウを対談形式で幅広く発信中!
今回は、企業文化をつくり上げるときの大切なポイントを8つにまとめてご紹介します!
企業文化を浸透させるには、企業が掲げる理念の浸透が欠かせません。
しかし、企業文化の浸透には、理念浸透だけでは足りません。理念浸透のみに注力するのではなく、よりしっかりと定着させるためには見逃せない重要なポイントが!
ぜひ自社の施策検討にお役立てください。
目次
企業文化とは?
企業文化とは、その組織独自の風土や社風の根底にあり、組織の目的や理念、価値観を表すものです。
企業文化については、こちらの記事で詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にご覧ください!
企業文化の必要性
独自の企業文化を浸透させることは、競合優位性の観点から考えても、重要なポイントとなります。サービスや事業モデルは競合から習うことができても、企業文化を真似ることは難しく、その企業独自の大きな価値となるためです。
また、人的資本経営を実現する上でも、企業文化は重要なポイントとして挙げられています。
企業文化の浸透に影響の大きい8項目
荒井:今回は、企業文化に影響を与えるものについて紹介できればと思っております。
佐藤:もちろんいろんな項目が挙げられると思いますが、いろいろと調べていると「ビジョン」「ミッション」「バリュー」「慣行」「人」「ストーリー」「場所」「外部要因」の8つに大きく分けられることが多いみたいです。今日はこの8つを順番に見てみましょうか。
荒井:ぜひ!
【 企業文化に影響の強い8項目 】
①「ビジョン」
②「ミッション」
③「バリュー」
④「慣行」
⑤「人」
⑥「ストーリー」
⑦「場所」
⑧「外部要因」
まずは「ビジョン」「ミッション」「バリュー」
佐藤:まずは最初の「ビジョン」「ミッション」「バリュー」は分かりやすいですね。よく聞きますし。
荒井:そうですね!むしろ、VMV が定まっていないと、企業文化を醸成しようという考えにならなさそう。
佐藤:これらを言語化するのは、文化をつくるための前提ですね。仮に同じビジョンを掲げていても、ミッションが違うと企業文化も大きく変わってくると思います。
荒井:「より多くの人を幸せにしたい」と願う会社は多いけれど、「どう幸せにしたいのか」によって会社の色は変わってきますよね。
佐藤:「自分たちは誰を、どう幸せにしたいんだろう」と考えることが文化づくりの最初の一歩ですね!私たちもよく策定のサポートをさせていただいています。
ビジョン・ミッション・バリューだけでは足りない!企業文化浸透に大切な要素
「慣行」
佐藤:そして、4つ目は「慣行」です。「ビジョン」「ミッション」「バリュー」を掲げるだけでは単なる言葉でしかありません。それが習慣のように組織の行動や判断としてアウトプットされることが企業文化の浸透にとって大事かつ難しいポイントです。
荒井: 言葉だけではイメージしづらい部分もありますもんね。
佐藤:行動が習慣化するには、価値観に沿った行動や判断が起こりやすくなる制度や環境づくりも重要。最近ちょうど、スぺサンでも頑張ってもっと整備していこうと思っていたところです(笑)
「人」
佐藤:続いて、5つ目は「人」ですね。
荒井:これはもはや……
佐藤:「それはそうでしょ」って感じだよね。企業文化の形成要因の1つとして「同質性」というものがあります。ビジョンに共感するマインドや基本的な価値観が同じ人が多いほど、企業文化は浸透しやすいということ。結局、文化は「人」がつくっているから、良質な文化醸成を促進させる人たちがいると影響は大きいです。
荒井:「人」が企業をつくっていますからね。ということは、なるべく同質性の高い人を採用できると文化浸透も進みやすいのかもしれません!
「ストーリー」
佐藤:6つ目が「ストーリー」です!ビジョンや価値観に物語性があると共感を得ることが期待できると書いている記事もあります。
ちょうど先週、スぺサンで「VMVを語る会」というものを開催しました。「ビジョン」「ミッション」「バリュー」がリニューアルされた理由や、どんな思いがそこに込められているのかを、ボードメンバーが2時間くらいかけて語るイベントでした。背景をそうやって伝えることはとても意義があることだと改めて感じましたね。
荒井:VMVに限らず、ストーリーに触れることで、共感度が増すことって日常のなかでもありますもんね!
佐藤:あるある。VMVのように研ぎすまされた言葉こそ、そこに至る背景や、過程でそぎ落とされたものを共有することで言葉に対する解像度がぐっと高まるなぁと。「ストーリー」を「見える化」したり、「アーカイブ化」したりすることで、組織のなかで紡ぎ続けていきたいものです。
「場所」
佐藤:そして、7つ目は「場所」です。
荒井:確かに環境要因として人が受ける影響はありそうです。渋谷には渋谷っぽい会社が多いような……完全にイメージですが(笑)
佐藤:これは場所がカルチャーに影響を与えるという話だけど、そもそも場所自体にもカルチャーがあるよね?
荒井:街の空気というか。
佐藤:そうそう。「場所」の話は8つ目の「外部要因」とも繋がりますが、価値観が社会情勢や時代の変化に影響を受けるなら、企業文化が外部要因に影響を受けないと考える方が難しいよね。
荒井:そうですね。
佐藤:ということで8つの項目を見てみましたが、もえちゃんはどんなことを感じましたか?
荒井:今っていろんなツールがあって、エンゲージメントを構成する項目もたくさんあったりして、何をどうすればいいのかと迷ってしまうことも多いと思うんです。でもシンプルに考えていくと、今回紹介されたこれらの項目に集約されるんだろうなという納得感はありました。
佐藤:ちなみに私は、各項目の「一貫性」も大切かなと思います。企業文化を形づくるものとしてそれぞれの項目に一貫性があると、その文化はより強固なものになるんじゃないかなと。
荒井:たしかに!それにしても、項目を見ながらこんな風に話してみるだけでも面白いですね!
佐藤:ね。さて、あっという間に時間が来たので、今回はこんな感じで終わりにしたいと思います!
荒井:ありがとうございました!
まとめ
企業文化をつくるための重要な8項目、いかがでしたでしょうか?
文化は日常の習慣に現れてこそ!それまでは地道な浸透が不可欠になりますが、ストーリーや一貫性を持たせることで施策も効果的になるかも!?
Cultiveでは、ビジョン・ミッション・バリューの策定から、理念浸透まで幅広く企業文化醸成のサポートをしております!お悩みの方はぜひご相談ください!
この記事を書いた人
髙野 美佳子
Producer
自身が大切にしたい「記憶が人の居場所になる」という想いと、スペサン(Cultive運営)のコンセプトである「人を幸せにする 心震える瞬間の創造」の重なりを見つけ、入社。現在はCultiveにてクライアント企業の課題に向き合いながら、何度でも思い出したくなる幸せな記憶を創造するべく邁進中。
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