ブランドアイデンティティとは
ブランドアイデンティティとは、企業が自社のブランドの独自性や特徴を表す概念であり、そのブランドがどのようなものであるかをユーザーに印象として与えるものです。
ブランドアイデンティティは、企業のビジョンやミッション、商品やサービスの特性、ロゴやキャッチコピーなどさまざまな要素で構成されます。
ブランドアイデンティティを明確にすることで、ユーザーに自社のブランドの価値や魅力を伝えやすくなり、競合他社との差別化や、長期的なブランド戦略にも役立ちます。
ブランドアイデンティティを明確にするフレームワーク
ブランドアイデンティティを明確にするためには、ブランドアイデンティティを構成する要素を整理するフレームワークが必要です。
その一つが、ブランド・アイデンティティ・プリズムというものです。
ブランド・アイデンティティ・プリズムとは、ブランド論の権威であるジャン・ノエル・カプフェレ氏が提唱したもので、自社の6つの要素で整理するためのフレームワークです。
これらの要素を明確にすることで、ブランドアイデンティティを体系的に構築することができます。
また、これらの要素は相互に影響し合うので、一貫性や調和を保つことを心掛けましょう。
ブランドアイデンティティ構築後にすべきこと
ブランドアイデンティティは構築して終わりではありません。
企業の習慣や行動に結びつけるためにはどうしたら良いのでしょうか。
ブランドアイデンティティの構築後にすべき3つの取り組みを説明します。
ガイドライン/マニュアルの作成
ブランドアイデンティティに関するガイドラインやマニュアルを作成することは、ブランド戦略を円滑に遂行していく上で欠かせません。
ガイドラインやマニュアルには、ブランドアイデンティティの要素や、それらを表現するためのロゴやカラー、フォントからデザインルール、キャッチコピーの書き方などのコミュニケーションルールを明記します。
これにより、ブランドの一貫性や認知度を高めることができます。
アウター/カスタマーブランディング
ブランドアイデンティティを構築したら、それをユーザーや社会に伝えるアウターブランディングとカスタマーブランディングを行います。
アウターブランディングでは、ブランドアイデンティティに沿った広告やPRを、SNSなどのメディアを活用して訴求します。
カスタマーブランディングでは、ユーザーとのコミュニケーションやエンゲージメントを深めることで、ブランドのファンやアドボケイトを増やすことを目指します。
この両方を意識して、ブランドイメージやブランドロイヤルティを高めていきましょう。
インナーブランディング
ブランドアイデンティティを構築できても、社内で認識がずれていれば、伝える情報にばらつきが出てしまい、一貫した価値やイメージも醸成されることはありません。
そのためには、社内のメンバーがブランドアイデンティティを理解し、共有し、実践するためのインナーブランディングが必要です。
インナーブランディングでは、社内の教育やトレーニング、ワークショップなどの活動を通して、メンバーにブランドアイデンティティの意義や内容を伝えましょう。
また、メンバーの意見やフィードバックを聞き、ブランドアイデンティティの改善や浸透に活かすことで、社内のブランドコミットメントやブランドアドボカシーを高めることにつながります。
まとめ
ブランドアイデンティティは、経営者の想いやビジョンを具現化し、そのブランドがどのようなものであるかをユーザーに印象として与えるための戦略です。
しかし、想いを明確にするだけでは足りず、ブランドアイデンティティを活かすためには、実際に行動に移し浸透させていくことが重要です。
経営者であるあなたのその想いやビジョンをユーザーに届けるために、このロードマップを参考に、ブランドアイデンティティに取り組んでみて下さい。
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