求職者にとって、その会社の理念やマインドは重要な判断基準のひとつです。業務イメージや企業の将来性ももちろん重大ですが、会社の考えに共感しながら働けるイメージを持てれば入社意欲は高まります。求職者に響くメッセージを打ち出すために、経営トップである社長の語る言葉を発信したいと考えている担当者も多いのではないでしょうか。
この記事では、社長インタビューを活用しPRに繋げるためのポイントをご紹介いたします。
採用やPRをお考え中の方の参考になりますと幸いです。
なお、ムービー制作を外注するときの注意点やポイントは下記記事でご紹介しています。ムービー制作をご検討中の方は合わせてお読みください。
社長インタビューの目的
社長インタビューを上手に活用するためには、まず、ムービーの目的を明確にすることが大切です。求職者に向けたメッセージにするのか、製品やサービスなどの販促に使用するのかによって、自ずと話してほしい項目も変わってくるからです。ターゲットを定めて、その層に届きやすいメッセージングを設計しましょう。
目次
社長インタビューの活用方法
インタビューの活用先も様々です。自社が強化していきたいポイントに合わせて効果的な活用方法を設計しましょう。
新卒採用
新卒の採用現場で社長のインタビュームービーを活用する際は、若い世代が就労に求めていることにフィットしたメッセージを打ち出すことが重要になります。社長インタビューで語られる内容は、採用候補者たちにとってはその企業の考えがそのまま現れているのだと認識されます。そこで語られることが古い価値観であったり、不自由な体質を想像させるようなものでは会社のネガティブイメージに繋がりかねません。今の新卒者たちが求めているものを把握して、自社の強みとオリジナリティを訴求できるインタビューを考案しましょう。
ご参考までに、近年の新入社員が企業に求める価値観の一部をご紹介します。「安定した生活」を求める人が6割強いる中で、「楽しくてやりがいのある仕事」を求める人は7割に上りました。また、新型コロナ流行以降「社会への貢献度」を求める人の割合も急速に伸びています。「自分のペースで仕事ができること」も近年の増加が目立ちます。
反対に、近年減少しているのは「自分の成長に繋がる仕事」や「人脈を広げられる仕事」です。
若い世代の上昇志向は減少方向にあり、楽しくやりがいの感じられる働き方を求めていることがよく分かります。また、SDGsが唱えられる現代において、社会全体に対する企業価値や、企業の姿勢も問われていることがよく分かります。
こうした兆候を読み解きながら、採用候補者たちに届きやすいメッセージングを考えるところからムービー制作は始まります。
中途採用
一定の経験やスキルを持っている中途採用においても訴求ポイントは大切になります。転職者は、自分のスキルを活かせる現場を求めており、強く共感できるマインドを持った企業を転職先に求める傾向があります。また、入社後の活躍イメージや自身に与えられる裁量権も重要な判断基準になります。
会社が期待する働き方を解説して、経営理念も訴求できるようなムービー制作をすることがポイントとなります。
製品・サービスの販促・マーケティング
新製品やサービスの販促・マーケティングにおいても、社長インタビューを発信することは効果的な手法です。製品の利便性や独自性はもちろんですが、開発に込めた想いや社会的意義を語ることで顧客ファン獲得も期待できます。
社長インタビューの設問設計
社長インタビューの活用現場や、訴求したいポイントに合わせてインタビューの設問を立てましょう。本人が自由に話せる幅も残した方がいいですが、インタビューの目的や主旨は事前に確認し、本筋からズレないための配慮が大切です。ここでは代表的な設問例をいくつかご紹介いたします。
設立経緯
会社の設立経緯を社長自ら語ることは、特に採用現場において効果的です。設立時のストーリーを語ることで、会社そのものへの親近感を抱くことができ、エンゲージメントを高めることが期待できます。また、設立当時と現在の規模感を比較することで、企業のこれまでの成長度も伝わりやすくなり、今後の成長への期待感を増すことができます。
経営理念に込めた “想い”
企業の持つ社会的価値や目指す未来像を示すのが経営理念になります。ここに込められた”想い”には、企業が果たしていきたい社会的使命や、実現していきたい未来社会が如実に現れます。理念とその”想い”をしっかりと伝えることで、採用候補者たちの共感を生みやすくなり、よりカルチャーフィットする人材の採用がしやすくなります。また、SDGsの決定や社会的価値観の変化により、社会貢献度の高い企業を応援したいという若い世代の感情も高まっています。こうしたニーズに応える意味でも、経営理念を語ることの意義は高いと言えます。
苦労話・ハードシングス
会社の成長期や製品開発における苦労話なども盛り込みましょう。これまでどのような壁を乗り越えてきたかという話を通して、会社の信念や想いの強さを感じることができます。人は、対象が持つ「ストーリー」に共感する生き物です。挫けそうになったときのエピソードなどをあえて盛り込むことで、ターゲットとの距離を近づける効果が期待できます。
今だから笑えるエピソード
親近感を抱いてもらうためには少しのユーモアも効果的です。「当時は大変だったけど、今になって笑える話」は、当時の苦労も伺えつつ社長の笑顔も引き出せる魅力的なコンテンツです。「最初は6畳のアパートから始まった」「開発当時はトラブル続きで泣きたくなった」などのエピソードは、聞き手に親近感を抱かせつつ、現在に至る成長幅を実感してもらいやすい話題です。
目指す未来像・希望
インタビューの最後は必ずポジティブな話題で締めくくりましょう。多くのことを語っても、聞き手の印象に一番色濃く残るのは最後に語られた言葉や話者の表情になります。
採用現場であれば、新しく加わる仲間と共に目指す未来を。製品やサービス紹介であれば、それが広まることで実現していく社会的価値を語りましょう。
社長インタビューを実施・活用するにあたってのポイントをご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?
経営のトップが語る言葉は、「会社の言葉」として受け取られます。ターゲットに合わせた訴求ポイントをしっかりと描き、魅力的な言葉が引き出せるようなインタビューにチャレンジしてみましょう。
なお、Cultive(カルティブ)ではインタビュー映像の企画・撮影・編集に多数の実績がございます。映像の活用方法や効果を最大限に引き出す前後策までサポートいたしますので、ご検討中の方はぜひご相談ください。
この記事を書いた人
小名木 直子
Producer
オリジナルウェディングのプロデューサーとして多くのイベント企画に携わる。小人数〜200人規模のイベントを得意とする。職場の中でどれだけ心が動く瞬間があるかで人生の幸福度が変わることを実感し、多くの人にCultiveのサービスが届くようWEBサイトの監修も担う。
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