会社表彰の種類11選!具体例とアイデアをご紹介
表彰制度は、社員の成果・姿勢・チーム力など、評価したいポイントに応じて使い分けることが大切です。
例として、以下のような種類が挙げられます。
- MVP・社長賞
- 新人賞
- 永年勤続表彰
- チーム賞・ベストチームワーク賞
- 業績表彰・営業成績優秀賞
- バリュー賞・行動表彰
- 改善提案賞
- お客様満足度賞
- 安全衛生表彰
- 皆勤賞
- 社内貢献賞
ひとつずつ順番に紹介します。
MVP・社長賞
数ある表彰制度の中でも、ひときわ象徴的な位置づけとなるのがMVP・社長賞です。
年間を通して高い成果を上げた社員に贈られることが多く、個人の努力を称えると同時に「会社としてこの行動を重視している」というメッセージを社内に示す役割も持ちます。
表彰の対象となる実績は、売上目標の大幅達成、新規事業の立ち上げ成功、生産性の向上など企業によってさまざまです。
ただ成果だけに注目するのではなく、行動プロセスや組織全体への影響も含めて評価基準を明確にすることで、納得感のある表彰となります。
また、表彰の様子を社内に共有し、受賞者にスポットライトが当たる機会をつくることで、「自分も挑戦してみよう」というポジティブな空気が生まれやすくなります。
新人賞
新人賞は、入社して間もない社員の成長や努力を評価するための表彰です。
通常は入社1年以内の社員を対象とし、短期間で成果を上げた人材や、周囲のサポートを通じてチームに良い影響を与えたメンバーに授与されます。
数字で判断しやすい業務は成果指標を用いることもありますが、学習意欲や姿勢、改善に向けた取り組みなど“伸びしろ”を評価する企業もあります。
新人にとって、「自分の努力を見てもらえている」という実感が得られるため、定着促進にも効果的です。また、新入を評価する文化があることで、周囲の先輩社員の育成意識も高まりやすくなります。
表彰時には、評価ポイントを明確に共有することで、受賞者だけでなく他の新人にも成長イメージが伝わり、全体のモチベーション向上につながります。
永年勤続表彰
永年勤続表彰は、長年にわたり会社に貢献してきた社員へ感謝の気持ちを伝える表彰制度です。一般的に10年や20年、30年など節目ごとに実施され、記念品や金一封、特別休暇といった形で労をねぎらいます。
長期的なキャリアを評価することは、社員の帰属意識を高める効果が大きく、「会社に必要とされている」という安心感につながります。
また、若手社員にとっても“長く働きたいと思える職場かどうか”を判断する一つの指標となります。
導入の際は、勤続年数だけでなく、これまでの貢献を振り返るメッセージを添えるなど、個人に寄り添った伝え方を工夫することで、より心に残る表彰にとなるでしょう。
会社の文化として定着すれば、組織の安定にも良い影響をもたらします。
チーム賞・ベストチームワーク賞
チーム賞は、個人の成果ではなく「チーム全体で達成した結果」を称える制度で、協働を大切にする文化を育てたい企業におすすめです。
複数部署が関わるプロジェクトの成功や、難易度の高い目標を協力して乗り越えたケースなど、連携の強さを評価する目的があります。
例えば、タスク分担の工夫や、困難な状況での粘り強い協力、部署横断のプロジェクトでの成果など、数字では表しきれない価値が評価の対象になります。
メンバー全員が目標を共有して取り組んだプロセスが重視されるため、個人表彰との差別化も図りやすい表彰です。
導入する際は、「どの場面でチーム力が発揮されたのか」「どの行動が成功に寄与したのか」など具体例を共有すると、組織全体に好循環が生まれます。
業績表彰・営業成績優秀賞
業績表彰や営業成績優秀賞は、数値目標を中心に成果を評価する制度です。売上、契約件数、達成率など明確な指標があるため、公平性が担保しやすい点が特徴です。
営業職に限らず、プロジェクト管理やマーケティングなど数値化しやすい職種にも活用できます。
評価基準は「年間トップの成績」「目標達成率200%」「新規顧客の開拓件数」など企業ごとに異なりますが、成果がわかりやすく可視化されるため、社員の競争意識や達成意欲を高める効果があります。
一方で、結果のみの評価がプレッシャーになりやすく、プロセスも一定割合で評価に組み込むことが大切です。
また、受賞者をロールモデルとして紹介すると、他の社員にも成功イメージが共有され、組織のパフォーマンス向上につながります。
バリュー賞・行動表彰
バリュー賞は、会社が掲げる価値観や行動指針に基づいた“良い行動”を称える表彰です。成果だけでは測れない取り組みを評価できるため、企業文化を浸透させたい場面で特に力を発揮します。
評価対象には、例えば挑戦を後押しする行動、困難な状況でも誠実に対応した姿勢、部署間の調整を積極的に担った働きなど、数字では表しにくい価値が含まれます。
新規プロジェクトへの主体的な参加や、お客様とのコミュニケーションを通じて会社の信頼向上に貢献した事例なども評価しやすいでしょう。
導入する際は、企業理念と受賞理由を紐づけて伝えることが重要です。「どの行動が会社の価値観を体現していたのか」を共有することで、社員の行動基準がよりクリアになり、組織全体の一体感が高まります。
業務改善賞・アイデア提案賞
業務改善賞・アイデア提案賞は、業務の効率化や新しいアイデアを提案し、形にした社員を称える表彰です。大きな改革でなくても、小さな改善を積み重ねた取り組みは組織全体の生産性向上につながるため、積極的に評価する文化づくりに役立ちます。
例えば、「作業時間の削減につながる工夫を行った」「ツール導入によってコスト削減を実現した」「業務フローの見直しでミスを減らした」といった具体的な成果が対象となります。
この賞の特徴は、創意工夫の習慣が社内に根づくことです。社員一人ひとりが“どうすればもっと良くなるか”を考えるきっかけになり、組織の改善サイクルが回りやすくなります。
アイデアが形になった背景やプロセスを一緒に共有すると、他の社員にも良い刺激となり、改善活動の拡大にもつながります。
ベストティーチャー賞・育成担当者賞
ベストティーチャー賞・育成担当者賞は、後輩や新人の育成に尽力した社員を評価する制度で、育成文化を醸成したい企業にとって欠かせない表彰です。
教える側の姿勢やサポートの質は、若手社員の成長スピードに大きな影響を与えるため、企業にとって重要な役割を担っています。
対象者には、新人が早期に自立できるよう支援した人や、育成の仕組みを整えた社員、信頼される相談相手として活躍した人物などが含まれます。
育成は数値化が難しい領域ですが、受け手である新人の声や、育成によって起きた変化を元に評価すると納得感のある表彰になります。
また、優れた育成者を取り上げることで、社内全体の育成意識が高まり、長期的に人材が育ちやすい環境づくりにもつながります。
努力賞・奨励賞
努力賞・奨励賞は、目に見える大きな成果が出ていなくても、地道に努力を続けた社員を称える表彰です。
数字に表れにくい貢献は評価される機会が少なく、本人のモチベーションが下がってしまうこともあります。努力賞・奨励賞を設けることで、日ごろの誠実な働きが正当に評価され、組織に温かい空気が生まれます。
例えば、業務改善の取り組み、後輩サポート、オフィス環境の改善活動など、目立たない部分で組織を支える行動はさまざまです。個人表彰だけでなく、複数名を同時に称える形式も取りやすい点が特徴です。
受賞理由を丁寧に共有すると、「どんな努力が評価されるのか」が明確になり、社員全体の帰属意識向上にもつながります。
誰もが評価対象になれる表彰で、組織の公平性が高まります。
ベストサポーター賞・縁の下の力持ち賞
ベストサポーター賞・縁の下の力持ち賞は、組織運営に欠かせない“支える役割”を担う社員を評価する表彰です。
バックオフィスや事務職、調整業務などは成果が数字として表れにくく、その重要性が見過ごされやすい領域です。この賞では、他部署のサポートや社内調整の円滑化、職場環境の整備、トラブル予防への細やかな配慮など、組織を支えるための貢献を正当に評価します。
表彰する際は、「どのような場面で支えたのか」を共有することが重要です。表に出にくい働きが丁寧に紹介されることで、「裏方の仕事も確実に評価されている」という安心感が生まれ、職場全体の公平性や一体感の向上につながります。
こうした賞は誰もが対象となり得るため、組織全体のモチベーションを安定的に高める役割も果たします。
顧客満足度向上賞・CS賞
顧客満足度向上賞・CS賞は、顧客の満足度向上に寄与した社員やチームを対象とした表彰です。アンケート結果やレビュー評価、リピート率向上などが評価指標となり、お客様からの“感謝の声”がそのまま表彰理由になるケースもあります。
受賞者を通じて「顧客を大切にする姿勢」を社内へ広められるため、全社的にサービス品質が向上しやすくなる点もメリットです。顧客主義の企業にとっては、理念に沿って行動できる社員を可視化する重要な表彰といえます。
また、顧客対応は成果が数字として見えにくいため、努力過程や改善の積み重ねを評価する姿勢も必要です。
表彰を通して成功事例が共有されれば、他の社員にも実践しやすいノウハウが広がり、サービス全体の品質向上につながります。
目的別!自社に合った表彰式の種類の選び方
表彰制度を選ぶ際は、「どの組織課題を解決したいのか」を明確にすることが重要です。ここでは、以下の5つの目的別に最適な表彰制度の選び方を紹介します。
- 社員のモチベーション向上を目指す場合
- 企業理念・バリューを浸透させたい浸透
- チームワークを強化したい場合
- 離職率を下げたい場合
- イノベーションを促進したい場合
順番にひとつずつ見ていきましょう。

社員のモチベーション向上を目指す場合
「モチベーションが伸び悩んでいる」「挑戦意欲が高まりにくい」などの課題を抱える企業には、成果や行動をしっかり評価する表彰式が適しています。
おすすめはMVP賞・社長賞・業績表彰・新人賞・ベストティーチャー賞など、「努力が正しく評価される」ことを実感できる表彰です。
例えば、目標達成や新規プロジェクトの成功など成果が分かりやすい表彰は、見えている努力を称える効果があります。
一方で、新人賞やティーチャー賞のように“成長”や“サポート”を評価する仕組みは、幅広い社員にスポットライトを当てられる点が魅力です。
成果の大小だけでなく、プロセスも評価対象に含めることで、社員は「自分の仕事がきちんと見られている」と感じやすくなり、組織全体の活性化に結びつきます。
企業理念・バリューを浸透させたい場合
「理念が現場に届きにくい」「行動基準が定着していない」といった課題を抱得ている場合は、価値観に紐づいた行動を讃える表彰が効果的です。
おすすめはバリュー賞・行動表彰・顧客満足度賞・チャレンジ賞など、理念に沿った行動を明確に評価できる制度です。
理念を体現した行動に光を当てることで、社員は“企業として大切にしている価値”を実践ベースで理解しやすくなります。
また、受賞理由を社内共有することで、社員の行動が理念に結びつきやすくなり、組織全体の行動基準も統一されやすくなります。
成果ではなく“姿勢”を評価する形式の表彰は、日常業務のなかで少しずつ理念が浸透し、企業文化を育てるうえでも役立ちます。
チームワークを強化したい場合
「チーム間の連携不足や情報共有の遅れ」「個人プレーが目立つ」などの状況を改善したい企業には、協働を評価する表彰が向いています。
おすすめはチーム賞・ベストチームワーク賞・サンクスカード制度・サポーター賞・ピアボーナス制度など、メンバー同士の支え合いを可視化できる仕組みです。
チーム賞では、成果だけでなく、目標を共有して協力し合ったプロセスが評価対象になるため、「助け合いが自然と生まれる組織」をつくるきっかけになります。
また、サンクスカードやピア制度のように、日常的に感謝を伝え合う仕組みがあると、チームワークの基盤が強化され、サポート行動にも光が当たりやすい環境が生まれます。
個々の働きだけでなく、相互作用を評価することで、「チームで働くことの価値」を組織全体に浸透させることが可能です。
離職率を下げたい場合
「離職が続いている」「早期退職が目立つ」などの課題がある企業には、“働き続ける価値”を感じられる表彰が有効です。
おすすめは永年勤続表彰・新人賞・定着支援系の表彰・MVP賞など、在籍年数や成長プロセスに焦点を当てた制度です。
永年勤続表彰は、「長く働くことが評価される文化」をつくり、安心してキャリアを築ける職場だというメッセージを社員へ届けます。また、新人賞や定着支援表彰は、早期に努力が認められることで「この会社で頑張りたい」という気持ちを育てます。
成果に限らず、行動姿勢やプロセスを評価する制度も、正しく努力が見られる環境づくりに役立ちます。
離職対策は制度の強制ではなく、評価文化を整えることで社員のエンゲージメントを高めることがポイントです。
イノベーションを促進したい場合
「新しいアイデアが生まれにくい」「挑戦が評価されにくい」と感じる企業には、創造性を引き出す評価制度が効果的です。
おすすめは失敗賞・チャレンジ賞・業務改善賞・アイデア提案賞・バリュー賞(挑戦評価タイプ)など、「挑戦そのもの」を評価できる仕組みです。
イノベーションは成功だけでなく失敗の積み重ねによって育ちます。失敗を恐れず挑戦できる環境があることで、社員は安心して新しい取り組みに挑めるようになります。
改善提案賞やアイデア賞を設けることで、小さな改善から大きな変革まで拾い上げられ、組織全体に前向きなムードが生まれるでしょう。
制度を通して“挑戦する価値”を社員へ伝えることが、イノベーション推進の第一歩です。
社内イベントのことならCultiveまで!
企画やご予算でお悩みはありませんか?まずはお気軽にご相談ください
表彰制度で贈る褒賞の種類
表彰制度で用意する褒賞は、形として残るものから実用性の高いものまでさまざまで、代表的なものでは以下のような種類が選ばれています。
- トロフィー・楯・メダル
- 金一封・現金
- 商品券・ギフトカード
- 特別休暇
- カタログギフト
どの褒賞を採用するかによって、受け取る側が感じる価値や意欲の高まり方も異なります。ここでは、それぞれの特徴や向いているシーンを紹介します。
トロフィー・楯・メダル
トロフィーや楯、メダルは、記念性を重視したい場合の基本アイテムとして押さえておきたい褒賞です。名前や受賞年度、受賞理由を刻印できるため、その人の功績を長く残せる点が大きな魅力です。
素材やサイズのバリエーションも豊富で、社長賞やMVP賞のような特別感のある表彰には重厚感のあるタイプ、部門表彰には少しカジュアルなデザインなど、表彰の格に合わせた選び方がしやすい点も特徴です。
受賞者の席やオフィスに飾られることで周囲にも成果が伝わり、社内に「頑張りがきちんと評価される」というメッセージを届けられます。
金一封・現金
金一封や現金は、受け取った人が価値を実感しやすい褒賞です。金額を柔軟に設定できるため、表彰の規模や内容に応じてメリハリをつけやすく、受け取る側の満足度も高くなりやすい傾向があります。
特に業績表彰や営業成績優秀賞、永年勤続表彰など、成果や貢献度が明確な表彰と相性が良いでしょう。現金だけだと味気ないと感じる場合は、トロフィーや表彰状と組み合わせることで「記念品」と「実利」の両方を提供できます。
会社として努力や成果をしっかり還元している姿勢を示せるため、モチベーション向上やエンゲージメント強化にもつながる褒賞です。
商品券・ギフトカード
商品券やギフトカードは、利用できる場面が多く、社員それぞれの好みに合わせて使える点が魅力です。百貨店やショッピングモール、オンラインストアなどで使えるタイプを選べば、年代や家族構成を問わず喜ばれやすくなります。
金額の調整がしやすいため、個人やチーム単位の表彰、中規模のアワードにも導入しやすい褒賞です。現金ほどストレートではなく、かといって記念品ほど用途が限定されない“ちょうどよいバランス”を取りたいときに向いています。
複数の受賞者に一律で配る場合でも管理しやすく、公平感を保ちやすい点も企業側にとってのメリットです。
特別休暇
特別休暇は、「時間」をプレゼントするタイプの褒賞です。通常の有給休暇とは別枠で、数日分の休暇を付与することで、仕事から離れてリフレッシュする機会を提供できます。
ワークライフバランスを重視したい企業や、働き方改革を推進している組織とは特に相性が良い褒賞です。永年勤続表彰や大きなプロジェクトの完遂など、一定期間のがんばりへのご褒美として設定すると効果的でしょう。
また、金一封や記念品と組み合わせれば、感謝の気持ちを多面的に伝えられます。
「しっかり働き、しっかり休んでほしい」という会社の姿勢を示すメッセージとしても機能する褒賞です。
カタログギフト
カタログギフトは、冊子やウェブカタログの中から受賞者が好きな商品を選べるタイプの褒賞です。グルメ、家電、体験ギフトなど幅広いラインナップから選べるため、好みが分かれやすい場面や、複数の受賞者がいる表彰に向いています。
金額帯ごとにカタログを用意できるので、表彰のランクに応じた設定もしやすく、運営側の手間も比較的少なく済みます。何を選んだかが後から話題になりやすく、社内コミュニケーションのきっかけになる点も、カタログギフトならではの特長です。
どの褒賞を選べばいいか迷う場合の“万能型”として押さえておくと、便利な選択肢となるでしょう。
自社に合った会社表彰制度の設計・演出はCultiveへ!
表彰制度は、種類や褒賞の組み合わせ次第で、社員への伝わり方や組織への効果が大きく変わります。
「何を評価したいのか」「どんな行動を増やしたいのか」を丁寧に言語化し、自社に合った仕組みを設計することが大切です。
自社のフェーズや文化、人材像に合わせて柔軟にカスタマイズしていきましょう。そうすることで、表彰が一度きりのイベントではなく、日常の行動を後押しする継続的な仕組みへと育っていきます。
また、Cultiveでは全社表彰式をはじめとして、エンゲージメントや一体感の醸成に寄与するさまざまな社内施策をお手伝いしています。
企業理念や文化を丁寧にヒアリングし、言語化しづらい会社の“らしさ”を抽出し、全員で分かち合えるストーリーを持たせて企画をご提案。
イベントに欠かせないデザイン/映像/空間装飾/舞台演出までをすべてワンストップで制作し、当日の仕込みから本番中の運営までサポートいたします。
会社の“らしさ”を再確認し、同じ想いで未来に迎えるような一日を生み出したいとお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。


































