送別会を企画する重要性
送別会は、単なる“お別れ”ではなく、「ありがとう」の気持ちを届けるための大切な時間です。感謝をカタチにすることで、送り出す側も温かな余韻を残せます。そしてその想いの共有が、チームの一体感や企業文化を育て、日常のコミュニケーションを豊かにするきっかけにもなります。
送別会を企画する際の4つのポイント
送別会を成功させるためには、以下の4つのポイントを押さえることが重要です。
- 主役にスポットライトが当たる
- 年齢や性別問わずすべての参加者が楽しめる
- プライバシーに踏み込みすぎない節度を保つ
- オンラインやハイブリッド開催も検討する
主役にスポットライトを当てる
送別会の主役は、もちろん送り出される方です。企画の中心に「主役の存在を輝かせる」という視点で、参加者全員が主役を送り出す共通認識を持つことが大切です。
具体的には、主役の仕事での功績や思い出を振り返る時間を設けることが効果的です。これまでの本人の成果をまとめたり、印象的なエピソードの紹介や一緒に働いたメンバーからのメッセージを集める方法があります。
また、主役の人柄や趣味・特技に合わせた企画も喜ばれます。ただし、主役に過度なプレッシャーをかけることは避け、リラックスして楽しめる空間づくりを心がけましょう。
年齢・性別を問わず楽しめる演出を意識する
送別会は主役のための時間であると同時に、参加者全員の思い出にもなるイベントでもあります。さまざまな年代や立場の人が集まるため、全員が心地よく参加できる配慮が必要です。
まず、お酒の席になることが多い送別会ですが、飲酒を強要しない雰囲気づくりが大切です。ノンアルコール飲料の選択肢を豊富に用意し、食事についてもアレルギーや食事制限にも配慮しましょう。
企画内容も、特定の世代や性別に偏ったものではなく、幅広い人が参加しやすいものを選ぶことが重要です。年配の方も若者も一緒に楽しめるクイズやムービーなど、立場や世代を超えて共感できる「主役との思い出」をテーマにしたトークなどが効果的です。
節度を保ちプライバシーに踏み込みすぎない
送別会を盛り上げようとするあまり、相手のプライバシーに踏み込みすぎてしまうケースがあります。親しい関係であっても、個人的な話題や過度なイジりはしない適切な境界線を設けることが大切です。
プライベートな恋愛事情や家庭の話題、給与や転職先の待遇など、デリケートな内容も避けるべきです。また、過去の失敗談や恥ずかしいエピソードも、本人が公の場で話すことを望まないケースが多いので注意が必要です。
サプライズ演出を計画する際も、主役の性格や好みを十分に考慮しましょう。SNSへの投稿も、必ず本人の許可を得てからにしましょう。全員がきれいな思い出として残せるような意識が、相手への最大の敬意となります。
オンラインやハイブリッド開催も検討する
リモートワークが広がる昨今、送別会もオンラインやハイブリッド形式が当たり前になりつつあります。全員が集まるのが難しい職場でも、感謝の気持ちを届ける方法は工夫次第でいくらでも広がります。
オンライン開催では、通信環境の事前確認や、スライド・写真の画面共有でストーリー性を持たせるのがポイントです。ZoomやTeams、Gatherといったツールを活用すれば、チャットでのコメントやスタンプなど、リアルとは違った一体感も演出できます。
また、会場に集まれる人と遠方の人をつなぐハイブリッド型なら、物理的な距離を超えて「ありがとう」の想いを共有する場がつくれます。
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参加人数・予算別!送別会の具体的な企画アイデア15選
送別会の企画は、「人数」や「予算」によってベストな形が変わります。ここでは、カジュアルなものから大がかりな演出、オンライン向けの工夫まで、さまざまなニーズに対応できる具体的なアイデアを紹介します。「その人らしさ」を大切にした送別会をつくるためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。
- 少人数向けのカジュアルでアットホームな企画6選
- 大人数向けの余興やサプライズを含む企画6選
- オンライン送別会向けのZOOMでできる演出や企画3選
少人数向けのカジュアルでアットホームな企画6選
少人数でおこなう送別会は、大がかりな演出よりも「想い」を丁寧に届けられる企画が喜ばれます。
気取らず、心が通う時間を演出するためのアイデアをご紹介します。
1.思い出フォトスライド上映
主役との思い出を写真で振り返るスライドを上映。懐かしい場面に笑いと涙がこぼれます。
2.メッセージカード・寄せ書きボード
一人ひとりの言葉が詰まった寄せ書きは、世界に一つだけの贈り物。手書きならではの温もりが伝わります。
3.手作りプレゼント贈呈
チームメンバーで手作りした小物やアルバムなど、気持ちがこもったギフトを用意するのも素敵です。
4.クイズ形式で主役の思い出を振り返る
「初出勤日は?」「一番よく食べていたランチは?」など、クイズで笑いを交えながら思い出を共有できます。
5.小さな表彰式(功労賞・ムードメーカー賞など)
主役のこれまでの貢献を称える表彰式をおこなうことで、感謝の気持ちを正式に伝えられます。
6.好きな料理を囲んだホームパーティー風食事会
主役の好物を並べた温かい食卓を囲むことで、和やかで心に残るひとときを演出できます。
予算や準備は最小限でも、想いがこもっていれば、その時間はきっとかけがえのない贈り物になります
大人数向けの余興やサプライズを含む企画6選
全社規模や部署をまたいだ送別会では、多くの人が関わる分、盛り上げやすさと一体感が鍵になります。司会進行やチーム分けなど、場をスムーズに回す工夫を取り入れながら、記憶に残る演出を組み立てましょう。
1.チーム対抗ゲーム(ビンゴ・イントロクイズなど)
会場全体が参加できるゲームで緊張をほぐし、笑顔を引き出します。部署混合のチーム分けもおすすめ。
2.動画メッセージ上映(リモート社員含む)
出席できないメンバーからの動画メッセージは、主役へのサプライズとして心に響きます。
3.表彰式&サプライズ登壇
「感謝賞」「成長賞」などのユニークな表彰と、主役の登壇を組み合わせると、場が一層引き締まります。
4.思い出スライド+BGM演出
感動的なBGMとともにスライドを流すことで、空気がぐっとエモーショナルに。会場の雰囲気も一変します。
5.プレゼント抽選会
参加者全員が楽しめる抽選会は、会の後半に盛り上がりをつくる鉄板企画です。
6.感謝スピーチリレー
上司や同僚などから順番に一言ずつ感謝を伝える時間は、送別会のハイライトにもなります。
大人数ならではの進行の難しさもあるため、事前にタイムスケジュールを組み、音響やマイクなどの機材トラブルにも備えておくことが成功のカギとなります。
オンライン送別会向けのZOOMでできる演出や企画3選
たとえ画面越しでも、“ありがとう”の想いはしっかり届きます。大切なのは、気持ちをどう届けるかという工夫です。。ZoomやTeamsなどを活用したオンライン送別会では、工夫次第で温かく一体感のある時間を演出できます。遠方にいるメンバーも気軽に参加できるのが、オンラインならではの魅力です。
1.思い出クイズ大会(Zoomの投票機能を活用)
「入社初日の一言は?」「よく話していた口癖は?」など、主役にちなんだクイズで会場を盛り上げましょう。投票機能でインタラクティブに楽しめます。
2.スライドショーや動画メッセージ上映
仲間との思い出を写真や動画で振り返るスライドショーは、感動の演出に。出席できない人からのムービーメッセージも感謝を伝える手段として有効です。
3.背景を「主役にちなんだテーマ」に統一
主役の好きな映画や趣味にちなんだバーチャル背景をみんなで設定すれば、場の一体感がぐっと高まります。
なお、参加者全員がカメラをONにする必要はなく、無理のない雰囲気づくりや通信環境の確認も大切な準備のひとつです。
送別会を企画する手順とチェックリスト
送別会を成功させるためには、計画的な準備と段取りが重要です。以下の手順に沿って進めるとよいでしょう。
- 誰が参加・主催するのか明確にする
- 日程・会場・企画を決める
- 挨拶を依頼する
- 予約や必要なものの買い揃えを済ませる
- 参加者にリマインドする
- タイムスケジュールどおりに進行する
- 振り返りや写真・動画を共有する

主催者と参加者の役割を明確にする
送別会の企画の第一歩は、参加者と主催者の範囲を明確にすることです。
まず、参加範囲を決めましょう。部署内だけの小規模なものにするのか、関連部署も含めた大人数のものにするのか、または親しい仲間だけのプライベートな会にするのかを決定します。
次に、主催者を明確にします。通常は直属の上司や同僚が中心となりますが、複数の部署にまたがる場合や大規模となる場合、各部署から代表者を選出して企画委員会のような形を取ることも効果的です。費用負担の方法や決裁プロセスについては、早い段階で合意しておきましょう。
また、送別会の趣旨についても関係者間で共有しておくことが大切です。「感謝を伝える場」「新たな門出を祝う場」「思い出を振り返る場」など、会の主眼をどこに置くかによって、企画内容も変わってきます。
日程・会場・企画内容を決める
参加者と主催者が決まったら、具体的な日程、会場、企画内容を決めていきます。日程は、主役の都合を最優先にして2〜3日の候補を決め、次にできるだけ多くの参加者、特に主役の親しい同僚や上司が参加できる日を選びましょう。
会場選びは、予算、人数、アクセスのしやすさ、そして企画内容に合わせて検討します。居酒屋や飲食店の個室、カラオケボックス、レストランの貸切などが一般的です。最近ではオンラインでの送別会も増えているので、遠方の方も参加できるハイブリッド形式も検討できます。
会場によって送別会の雰囲気は大きく変わります。余興ができる、食事を楽しめる、プライベート空間を確保できるなど企画や目的にあわせて選定することが望ましいです。
挨拶や余興を担当者に依頼する
送別会では、いくつかの重要な挨拶があります。事前に適切な人に依頼しておきましょう。開会の挨拶は通常、主催者や部署の責任者がおこないます。乾杯の音頭は、主役と親しい上司や同僚に依頼するのが一般的です。中締めや締めの挨拶は、部署の責任者など地位が上の方に依頼することが多いようです。
事前に挨拶を用意してもらうよう調整したり、挨拶の例文の紹介やタイムスケジュールと挨拶に必要な時間を伝えたりすることが重要です。
挨拶は会の主旨や本人への感謝を伝えると同時に、全体の雰囲気や会社のスタンスを参加者に印象づける大事なタイミングです。企画や目的と合わせて挨拶担当者とも事前にすり合わせて、心が温まるような時間になるように配慮するとよいでしょう。
予算を調整して必要なものを購入する
会場の予約は早めにおこなうことが重要です。特に人気店や繁忙期は1ヵ月前、遅くとも2週間前には予約を済ませましょう。予約の際は、参加人数、利用時間、予算、コース内容、アレルギー対応の可否などを確認することが大切です。
プレゼントを贈る場合は、予算と品物を決めて購入します。主役の趣味や好みに合わせた品物や、新生活に役立つ実用的なものなど、心のこもったプレゼント選びを心がけましょう。
また、サプライズ企画に必要なものも忘れずに準備します。当日の会計をスムーズにおこなうために、お釣りの準備や支払い方法の確認も重要です。参加者から事前に会費を集めておくと、当日の混乱を避けられます。
参加者へリマインドの連絡を入れる
送別会の日が近づいたら、参加者全員に確認のリマインドを送りましょう。一般的には3日前から前日にかけてのタイミングが適切です。
リマインドメールやメッセージには、以下の情報を含めることをおすすめします。
- 日時と場所(地図や最寄り駅からのアクセス情報を含む)
- 会費の金額と支払い方法
- 当日のおおまかなスケジュール
- 特別な準備が必要なこと(サプライズ参加や思い出話の準備など)
- 緊急連絡先(幹事の連絡先)
また、この機会に参加者の最終確認を取り、人数の変更があれば会場に連絡しましょう。当日に何らかのサプライズを予定している場合は、関係者間での最終確認も忘れずにおこないましょう。
タイムスケジュールどおりに進行する
当日は、事前に計画したタイムスケジュールに沿って進行することが重要です。以下は一般的な送別会のタイムスケジュール例です。
- 開始15分前:幹事は会場到着、セッティング確認
- 開始時間:参加者集合、席への案内
- 開会挨拶と乾杯(約5分)
- 歓談(30〜40分)
- 企画タイム(スライドショー、ゲームなど)(20〜30分)
- プレゼント贈呈(5〜10分)
- 主役からの挨拶(5〜10分)
- 中締め・写真撮影(5〜10分)
- 二次会案内・解散
特に重要なのは、主役の挨拶の時間を十分に確保することです。進行役(司会者)を立てると、よりスムーズに会を進行できます。タイムキーパーの役割も重要で、予定の時間内に終われるよう全体の進行を管理します。
振り返りや写真・動画を共有する
送別会は、その場の感動だけで終わらせず、「あとから振り返る時間」こそがチームの一体感をさらに深めてくれます。写真や動画を共有することで、参加者はあらためて温かな時間を思い出し、感謝の気持ちを再確認できます。
GoogleドライブやDropbox、社内チャットツール(SlackやTeamsなど)を使えば、簡単にデータを共有可能です。共有時には「楽しかった場面」や「印象的なシーン」などを軽く添えると、より感情が動きやすくなります。
また、送別会後に簡単なフィードバックを取りまとめることで、「次はもっと良くできる」ためのヒントにもなります。送別会の感動は、当日だけにとどまりません。余韻まで大切に届けることで、感謝の記憶がチームのなかにやさしく根づいていきます。
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送別会は、ともに働いた仲間への感謝と敬意を表し、新たな門出を祝福する大切な機会です。単なるお別れの場ではなく、組織の一体感や文化を醸成する重要なイベントでもあります。
成功する送別会の鍵は、「主役にスポットライトを当てる」「すべての参加者が楽しめる配慮」「プライバシーに配慮した節度ある進行」の3つのポイントを押さえること。そして、「参加者・主催者の明確化」から始まり、「計画的な準備」「当日のスムーズな進行」まで、段階を追って丁寧に準備を進めることが大切です。
送別会は、準備の過程そのものが「あなたを大切に思っている」というメッセージとなります。心のこもった送別会は、送り出される方にとっても、残るメンバーにとっても、心に残る貴重な経験となるでしょう。
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