こんにちは!「人と企業を幸せにする文化づくり」をサポートしているCultive(カルティブ)です。
ワークショップを計画する際、「どのように進めたらよいか」「具体的にどんなアクティビティをすべきか」と悩むことが多いですよね。目的に応じたワークショップを設計し、参加者全員が満足できる内容を提供することは、容易なことではありません。
この記事では、ワークショップの進め方の基本ステップから、目的に応じたアクティビティの選び方まで、効果的なワークショップを実現するためのポイントを詳しく解説します。これを読めば、次回のワークショップがより有意義なものとなり、参加者が成果を感じられる企画を作り上げるヒントが得られるはずです。
ワークショップの進め方の基本ステップ
ワークショップを成功に導くためには、準備と進行をきちんと計画することが必要です。ここでは、ワークショップを進める際の基本ステップを紹介します。
- 目的を明確にする
- 参加者のニーズを理解する
- アジェンダを計画する
- 効果的なアイスブレイク
ワークショップの目的を明確にする
まず最初に、ワークショップの目的を明確にすることが非常に重要です。目的が曖昧なままでは、ワークショップの進行がぶれたり、参加者も混乱してしまいます。例えば、「チーム内のコミュニケーションを改善する」や「新しいアイデアを生み出す」など、明確な目的があることで全体の方向性が定まり、参加者も自分の役割を理解しやすくなります。
目的がはっきりしていれば、ワークショップの内容やアクティビティ選びも自然とスムーズに進みます。また、目的を参加者と共有することで、彼らも自分がどのような姿勢で参加すべきかを理解し、ワークショップの成功に向けて積極的に取り組む姿勢が生まれるでしょう。
参加者のニーズを理解する
ワークショップに参加するメンバーのニーズや背景を事前に理解しておくことも重要です。
例えば、新入社員向けのワークショップと、長年勤務しているベテラン社員向けのワークショップでは、必要なアクティビティが大きく異なるでしょう。事前に参加者にアンケートを取るなどして、彼らが何を期待しているのかを把握し、それに基づいてプログラムを調整することが求められます。
また、参加者の専門分野や経験レベル、興味関心などを考慮し、ニーズに合わせたコンテンツを提供することで、参加者の満足度が格段に向上します。例えば、クリエイティブな仕事に携わっている人々に対しては、より自由度の高いアイデア出しのワークショップが効果的でしょう。
アジェンダを計画する
ワークショップのアジェンダを明確に設定することで、円滑な進行が可能になります。開始から終了までの各ステップをしっかりと時間ごとに設定し、どのセッションで何を行うのかを具体的に記載することで、参加者にも全体の流れが分かりやすく伝わります。
例えば、2時間のワークショップを計画している場合、初めの30分で自己紹介やアイスブレイクを行い、その後にメインの活動に移る、というように段取りを決めておくとよいでしょう。アジェンダを明確にしておくことで、無駄な時間が発生せず、参加者全員が集中して取り組むことができるようになります。
効果的なアイスブレイク
ワークショップの冒頭でアイスブレイクを行うことで、参加者同士の緊張を和らげ、より円滑なコミュニケーションを促すことができます。特に初対面の参加者が多い場合や、異なる部署のメンバーが集まる場では、アイスブレイクを通じてお互いを知り合う時間を設けることが大切です。
アイスブレイクの具体例としては、簡単な自己紹介ゲームや、ペアを組んでお互いの趣味や好きなことについて話し合うなどのアクティビティが有効です。時間が限られている場合でも、5~10分程度のアイスブレイクを行うことで、全体の雰囲気がぐっと和らぎ、その後のアクティビティもスムーズに進行するでしょう。
ワークショップで何をする?目的別アクティビティの選び方
ワークショップの成功は、目的に合ったアクティビティの選択によって大きく左右されます。ここでは、ワークショップの目的別に、具体的なアクティビティをいくつか紹介します。
- チームビルディングを目的としたワークショップ
- 創造性を高めるワークショップ
- 問題解決を目的としたワークショップ
- コミュニケーション向上を目的としたワークショップ
- イノベーション促進を目的としたワークショップ
チームビルディングを目的としたワークショップ
脱出ゲーム・ロープチャレンジ
チームビルディングを目的としたワークショップでは、参加者同士の協力やコミュニケーションを強化することが重要です。
例えば、「脱出ゲーム」や「ロープチャレンジ」のように、チームで協力して課題をクリアするアクティビティが効果的です。これらの活動を通じて、メンバー間の信頼関係が深まり、日常業務でもその効果が発揮されるでしょう。
プロジェクト型アクティビティ
プロジェクト型のアクティビティも人気です。各メンバーに役割を割り振り、一つのプロジェクトをチームで完遂させる形式で、リーダーシップや協力を促進します。このようなアクティビティを通じて、自然な形でチーム内のコミュニケーションが活性化されることが期待できます。
創造性を高めるワークショップ
ブレインストーミングとデザイン思考
創造性を刺激するワークショップでは、参加者の自由な発想を引き出すことがポイントです。ブレインストーミングやデザイン思考を取り入れたアクティビティが非常に効果的です。
例えば、短時間で多くのアイデアを出し合うブレインストーミングを行い、その後、ペアになってお互いのアイデアを形にするセッションを取り入れることで、創造的な思考が自然と促されます。
プロトタイピング
プロトタイピング(試作品作り)を行うことで、参加者のアイデアを具体的な形にすることもできます。簡単な材料を使って実際にプロトタイプを作成することで、アイデアが実際にどう機能するかを試すことができ、クリエイティブな思考がさらに深まります。
問題解決を目的としたワークショップ
ケーススタディ
問題解決を目的としたワークショップでは、課題に対して論理的な解決策を見つけ出すことが求められます。問題解決のためのワークショップでは、主にケーススタディやグループディスカッションが効果的なアクティビティとなります。参加者を複数のグループに分け、具体的な課題を提示し、それに対して最適な解決策を考えてもらいます。
ケーススタディの場合、実際の事例や架空のシナリオを用意し、グループごとに解決策を出してもらうことで、参加者が現実的な問題に対処するためのスキルを養います。また、これらのケーススタディを通じて、各自の役割分担や強みを理解し、チーム内での役割を明確にすることができるでしょう。
グループディスカッション
グループディスカッションでは、問題の背景を掘り下げ、さまざまな視点から解決策を見つけ出すことができます。参加者全員が意見を交換し合うことで、新しい視点が生まれ、創造的かつ実践的な解決策が導き出されることが期待されます。ディスカッションを活発に進めるためのファシリテーターの役割も重要で、適切な質問や課題を提示することが求められます。
コミュニケーション向上を目的としたワークショップ
ロールプレイング
コミュニケーションを向上させることを目的としたワークショップでは、参加者同士の意見交換やフィードバックの機会を設けることが中心となります。特に、ロールプレイング形式のアクティビティが有効です。これは、参加者が特定の役割を演じ、その役に応じたコミュニケーション方法を試すことで、日常業務に応用できるスキルを養う方法です。
例えば、顧客との会話をシミュレーションしたり、チーム内でのリーダーシップを取る場面を再現することで、実際にどのようにコミュニケーションを取るべきかを学ぶことができます。また、フィードバックセッションを設け、互いに意見を交換することで、コミュニケーションスキルの向上に繋がります。
イノベーション促進を目的としたワークショップ
デザインスプリント
イノベーション促進を目的としたワークショップでは、自由な発想や新しい視点を引き出すことが鍵です。デザインスプリントは、短期間で製品やサービスのアイデアを具体化するための方法です。
アイデア出しからプロトタイピング、フィードバックまでを迅速に行うことで、チーム全員がイノベーションのプロセスに関与しやすくなります。この手法を用いることで、参加者は短期間で大きな成果を出すことが可能になります。
フィッシュボウルディスカッション
フィッシュボウルディスカッションは、少人数が中心に座り議論を行い、他の参加者がその議論を観察する形式のディスカッション方法です。途中で外の参加者が議論に参加することができ、これによって新しい視点やアイデアが飛び交うことが期待されます。この形式は、特に全員が発言できる場を提供し、新しい視点からイノベーションを促進するのに有効です。
ワークショップの進行で意識すべきポイント
ワークショップの進行がスムーズに進むかどうかは、事前準備と当日の進行次第です。ここでは、ワークショップの進行を成功させるために意識すべきポイントをいくつかご紹介します。
ファシリテーターの役割
ワークショップを進めるうえで、ファシリテーターの役割は非常に重要です。ファシリテーターは、ワークショップ全体の進行役として、参加者が活動しやすい環境を作り、話し合いが円滑に進むようサポートします。具体的には、適切なタイミングで質問を投げかけたり、議論が行き詰まったときに新たな視点を提供したりする役割を担います。
また、時間管理やアジェンダ通りに進行することもファシリテーターの大切な役割です。会話が盛り上がりすぎて時間が押してしまうことを防ぎ、各セッションが計画通りに進むように調整します。
参加者の積極的な関与を促す
ワークショップは参加型の活動であるため、参加者が積極的に関与できる環境を作ることが重要です。そのためには、ファシリテーターが参加者一人ひとりに発言の機会を提供したり、全員が意見を出しやすいアクティビティを選ぶことが効果的です。
また、アイスブレイクやペアワークを取り入れることで、参加者同士が親しくなり、よりリラックスした状態で議論が進められるようにします。こうした配慮があることで、参加者全員がワークショップに積極的に参加でき、より効果的な結果が得られるでしょう。
フィードバックの重要性
ワークショップの最後には、参加者からのフィードバックを収集することが大切です。フィードバックを得ることで、ワークショップの内容がどうだったかを客観的に評価でき、次回の改善点が見えてきます。
フィードバックを収集する方法としては、簡単なアンケートやグループディスカッションで感想を共有してもらうことが一般的です。また、フィードバックをもとに次回のワークショップをさらに良いものにしていくための改善点を整理し、常に進化するワークショップ運営を目指すことが求められます。
まとめ
ワークショップを効果的に進めるためには、目的を明確にし、参加者に合わせたアクティビティを選び、進行をスムーズに行うことが重要です。目的に応じたアクティビティの選定、ファシリテーターの役割、そして参加者の積極的な関与を促す工夫が、成功の鍵を握ります。
効果的なワークショップは、参加者の主体的な学びと創造性を引き出し、組織に新たな価値をもたらします。ここで紹介した内容を参考に、皆さまの組織やチームに合わせたワークショップを設計・実施してみてください。
Cultiveではキックオフなどの企画・運営のサポートをはじめとして、理念策定時などの創造的なワークショップもお手伝いしております。個々人の意見や創造性を引き出し、チームの連帯を強める機会をご検討中の方はぜひご相談ください!
この記事を書いた人
小名木 直子
Producer
オリジナルウェディングのプロデューサーとして多くのイベント企画に携わる。小人数〜200人規模のイベントを得意とする。職場の中でどれだけ心が動く瞬間があるかで人生の幸福度が変わることを実感し、多くの人にCultiveのサービスが届くようWEBサイトの監修も担う。
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