オンライン表彰式を成功させるための企画・演出のポイントを解説!

2023.03.28

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    オンライン表彰式の背景

    多くの企業は独自の表彰制度を設けており、それぞれの社風を活かしつつこだわった社内表彰式を開催しています。中には、全社員が集まるような大規模な表彰式を開催し、その企業の「らしさ」を活かして社員のモチベーションアップになるような趣向を凝らした式も多く見られます。しかし、新型コロナウイルスの影響により大人数が集うようなイベント開催が難しくなりました。そこで登場したのがオンライン型の表彰式です。

    会社に貢献した社員を称える表彰式は、社員のモチベーション向上になるだけでなく、会社の理念や価値観共有の場としても大切な機会です。効果的に行えば、さらなる事業成長や離職率低下にも繋がります。その機会を逃さないように、現在では多くの企業がオンライン表彰式を導入しています。

    この記事ではオンラインで開催する表彰式についてご紹介します。開催方法や期待できる効果、実行する上でのポイントについて解説します。

    なお、社内表彰式の目的についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。

    【企業イベント専門チーム】社内表彰式のメリットは?成功のコツ・アイディアを紹介!

    オンライン表彰式の種類

    オンライン表彰式にはいくつかの種類があります。ここでは代表的な2つの例と、それぞれの特徴をご紹介します。

    リアル配信形式(ハイブリッド形式)

    最初にご紹介するのはオンラインとリアルがかけ合わさった「リアル配信(ハイブリッド型)」です。これは、式の様子をライブ配信する形式のことで、遠隔からの参加者は式開催の時間にインターネットからイベント配信を視聴します。

    インターネット上で全員が同じ時間に集まることができるので、その長所を活かした演出も可能です。互いに応援コメントを送りあったり、チーム対抗のクイズ大会を企画するなどなど、参加度が高まるような趣向を凝らして、ハイブリッド配信ならではのコンテンツで盛り上げましょう。

    同じタイミングで同じものを見るということは一体感を強めます。視聴者がワクワクするような演出を取り入れることで、その有効性を活用できるでしょう。

    オンデマンド形式

    オンライン表彰式には「オンデマンド形式」もあります。これは、あらかじめイベント模様を映像収録しておき、インターネット上で一定期間視聴できるようにする方法です。全員が同じタイミングで視聴することは難しくなりますが、前もって映像をこだわって作り込めるというメリットがあります。オープニングのアニメーションで盛り上げたり、発表の瞬間に映像演出を加えたり、豪華なゲストのメッセージムービーを組み込んだりと、考えられる方法はたくさんあります。

    また、期間内であれば視聴者が好きなタイミングで見ることができるのもメリットです。新型コロナの影響からリモートワークが広まり、勤務スタイルも幅広くなりました。視聴タイミングを選べることで、個々人の業務やプライベートの都合にも合わせやすくなります。

    オンライン表彰式のメリット

    感染症対策のためだけではなく、オンラインだからこそできることやメリットもあります。ここではオンラインで表彰式を開催する上で期待できる効果をいくつかご紹介します。

    参加者(視聴者)の反応が目に見える

    まず挙げられるのが、参加者の表情にスポットを当てられるという点です。

    リアルな会場では席が離れていたりステージから遠かったりと、細かな部分まで見えないことも多いです。オンラインであれば、配信ツールの機能を利用して、任意の人の顔を全画面にしたり固定しておくことも可能です。受賞者の感極まった表情などがはっきり見えると視聴の充実度も上がります。

    また、同じようにして、視聴者の反応を確認しやすいというのも大きな利点です。リアルな会場では、実は参加者の反応や表情というのは確認しづらいものです。しかしオンラインであれば、配信ツールの機能を利用して視聴者の表情を確認することができます。どういったコンテンツのときに興味を持って見られていたか、どういうタイミングで離脱率が高かったかを確認し、今後のイベント企画のための材料とすることができます。

    視聴者もイベントに積極的に参加できる

    視聴者の参加度を上げやすいというのも、オンライン表彰式のメリットのひとつです。配信ツールのコメント機能を利用して感想を言えたり、コメントと司会者の掛け合いなども生むことができます。また、コメントから参加できるチーム対戦のクイズなども有効的です。リアル開催では、参加者はステージ上に登場する司会や登壇者たちを見るだけになってしまい、関係性が遠くなりがちです。コメントを拾うような進行やゲームコンテンツを企画し、双方向的なコミュニケーションを生み出すことで、オンラインならではの強みを活かすことができます。

    オンライン表彰式の開催方法

    オンライン表彰式のメリットをご紹介したところで、具体的な開催方法にも触れていきましょう。オンラインでのイベント開催は複雑なことも多く、困難に感じますが、事前準備や進行のポイントを押さえることでスムーズな企画進行を目指すことができます。

    目的・参加者の分析・推進体制を決める

    まず最初に決めるべきは表彰式の目的・参加者の分析・推進体制です。プロジェクトの枠組みを先に決めることで、内容もイメージしやすくなり、進行をスムーズに行うことができます。

    目的

    表彰式の最大の目的はもちろん、功績をあげた社員を称えることです。しかし、それ以外にも、受賞者の姿を通して他の社員のモチベーションを上げる、会社の理念を共有して社員の意思統一を目指す、社外ゲストを呼んでアピールできる場にするなど、様々な目的や効果を加えることができます。

    より有意義な場にするためにも、どのような効果を表彰式に付加できるか考えてみましょう。

    参加者の分析

    次に、参加者の分析を行います。これは主に参加人数や参加方法のことを指します。

    表彰式の開催目的やターゲットを見極め、どのような層の人間が、どれくらいの規模人数で参加することになるのかを決めましょう。また、もし外部ゲストを招待する際にはその人数も把握しておきましょう。

    遠隔からも参加できるのがオンライン表彰式の長所ですが、視聴方法や環境は人によって様々です。配信環境が想定される接続数に耐えられるか、参加者はどのような環境から視聴することになるのかは前もって確認しておくといいでしょう。特に、受賞者やゲストがオンライン参加をする場合は、本人のインターネット環境の確認が重要です。受賞シーンで本人のカメラが繋がらない、音声が聞こえないといったトラブルを避けるためです。外部ゲストがいる際もこうした事前の確認が大事になってきます。

    本番をスムーズにするためにも、想定されるケースを検討し、可能であれば事前に接続テストなどを行って本番への解像度を高めておきましょう。

    推進体制

    表彰式を成功させるためには、プロジェクトの推進体制も重要なポイントになってきます。

    全社員が参加するような規模のイベントになると、連携する部署や社外パートナーも多くなります。告知期間に使用するデザイン物の制作や、本番に使用するムービー制作や運営進行、配信に特化した専門チーム、そしてプロジェクト全体の進行や予算の管理など、たくさんの部署と連携しながら進めていく必要があります。チームの組織図や指揮系統をクリアにし、スムーズな進行ができるように体制を整えましょう。

    具体的な企画を作る

    プロジェクトの枠組みが決まったらいよいよ企画の中身になります。参加者がワクワクできるようなコンテンツ設計はもちろんですが、イベント全体を通したコンセプトやメッセージングを加えることで統一感を持たせることができ、企画側が迷ったときの指針とすることもできます。

    コンセプトの考案

    企画を考える上でまず重要になってくるのがコンセプトです。コンセプトは、告知に使うデザインや表彰式のプログラム、コンテンツ設計、式中に流すムービーなど、全てのクリエイティブイメージを一貫させるための軸となります。表彰式の目的に相応しいコンセプトを選び、告知からイベント当日までのクリエイティブに統一感が出るようにしましょう。

    また、コンセプトと経営理念に関連性を持たせられるとその企業「らしさ」をより強めることができ、エンゲージメントやオンボーディング効果も期待できるようになります。会社側から訴求したい経営理念や価値観、社員の雰囲気、社内の現状課題などを照らし合わせながら、社員に届けたいメッセージを見極めましょう。

    会場を選ぶ

    大人数が集まるリアル開催と比べて、会場の融通がききやすいのもオンライン開催の大きなメリットです。とはいえ、配信設備や映像機器を踏まえるとやはり大きな空間が必要となります。自社オフィスの大会議室やホールにグリーンバックを設置して配信する例もありますし、外部の会場を借りることもあります。必要となる機材の規模と照らし合わせて会場を選ぶことをおすすめします。

    また、配信会場とは別に撮影部隊を用意して、受賞者のデスクに突撃したり、サプライズゲストの中継を行うこともあります。こうした演出をする際は配信会場との物理的な距離によっても必要機材に違いが出てきます。会場選定や演出を考案する際は、総合的に判断しながら進めていきましょう。もう一つ忘れてはならないのが、会場の配信環境です。設備やインターネット環境がイベントに耐えられるかどうか、必ず確認しておきましょう。

    プログラム / コンテンツの設計

    表彰式は功績者を称えるイベントです。受賞者を魅力的に演出できれば、他の参加者たちの「次は自分が表彰されたい」というモチベーションにも繋がります。そのためには、受賞者の取り組みや想いを際立たせ、視聴者により強力に伝わるようなプログラム設計が重要です。受賞者の喜びのコメント、経営メンバーからの称える言葉もしっかりと届け、その瞬間を演出することで感動を共有できるように考えましょう。

    また、コンテンツ設計も表彰式の成功のためには欠かせません。特にオンライン開催の場合は視聴者の離脱も避けたいところです。参加型のゲームコンテンツや興味を持続させるようなムービーを要所に加えて、最後まで興味が維持されるような工夫をしましょう。

    オンライン表彰式の成功ポイント

    リアルタイムでお祝いコメントがもらえるチャット機能

    オンラインの特徴を活かすことで表彰式の充実度は増していきます。チャットでお祝いコメントを送ってもらうことで、受賞者の喜びも増し、視聴者の参加度も上げることができます。視聴者のコメントが画面に流れるような演出などを取り入れることで、よりライブ感を増して一体感が生まれます。また、司会者から視聴者に質問を投げかけてみるなど、参加者がコメントしたくなるような工夫を入れると盛り上がりやすくなります。

    視聴者の興味が画面から離れていかないように、距離感の近いコミュニケーションを心がけるのがポイントです。

    アカデミーショーのような多彩なカメラワーク

    オンライン表彰式の最大のメリットは参加者の視点を演出できることです。表彰発表や登壇の瞬間、受賞者たちのコメント中の表情などを、カメラワークを利用して効果的に見せましょう。シーンをドラマチックに映すことで、参加者に受け取ってほしいメッセージや想起してほしい感情をダイレクトに伝えることができます。

    また、カメラワークでテンポを生むことで、表彰式全体にスピード感をつけ、視聴者の興味を持続させることもできます。

    オンラインだからできるエモーショナルなサプライズ演出

    エモーショナルな瞬間を演出できれば表彰式全体のクオリティを向上させることができます。オンラインであることをうまく活かしながら、全員で共有できる感動的なシーンを作りましょう。例えば、リアルイベントでは招待しづらいような遠方のゲストにオンライン参加してもらい、サプライズとして受賞者を祝福してもらうといったことは、オンラインだからこそ実現しやすい演出となります。

    また、サプライズの手紙の文面などを画面に映せるのも配信イベントの強みです。同じものを同じタイミングで見て、全員で感動を共有するという体験は、会社の一体感醸成にも非常に効果的です。

    こうしたエモーショナルな演出を加えながら、受賞者や参加者がワクワクとでき、感動を味わえるようなイベントとなるように工夫しましょう。

     

    オンライン表彰式を開催するためのポイント、いかがでしたか?

    表彰式は社員のモチベーション向上だけでなく、企業から社員へのメッセージを伝える貴重な機会です。オンラインという環境を上手に活かせばそのメッセージもより伝わりやすくなります。

    「私も次は頑張ろう」

    「こんなに素敵な会社だったのか」

    参加者にそう思ってもらえるような表彰式が作れれば、その後のエンゲージメントや社内の雰囲気も向上していきます。この記事を参考にして、自社らしいオンライン表彰式に挑戦してみてください。

    なお、Cultive(カルティブ)ではエンゲージメントに繋がるオンライン表彰式開催に多数実績があります。企画段階からサポートいたしますのでお困りの際はぜひご相談ください。

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      この記事を書いた人

      小名木 直子
      小名木 直子

      Producer

      オリジナルウェディングのプロデューサーとして多くのイベント企画に携わる。小人数〜200人規模のイベントを得意とする。職場の中でどれだけ心が動く瞬間があるかで人生の幸福度が変わることを実感し、多くの人にCultiveのサービスが届くようWEBサイトの監修も担う。

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