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5年間のインナーブランディングが結実したアワード
ー 今回はLIVIOブランドの社内アワードを新設しましたが、そこに至る経緯はどういったものだったのでしょう?
白木さん:これまで約5年間(2025年3月現在)に渡ってLIVIOのインナーブランディングを進めてきました。ブランド理解が少しずつ進んできた中で、LIVIOの価値と目指す未来を正確に伝えようとして開催したのが2023年度末にCultiveさんにもお手伝いいただいた『YEAR END PARTY』になります。これまで社内開催していた納会を大幅にアップデートして、トークセッションやトップメッセージを通してブランドの信念を感じてもらえる場となるように設計しました。アンケート結果からも、年に一度でもこういう場を設けることの重要性を感じられる場になったと思います。
様々な施策を通してブランド理解や愛着も向上してきた中で、次の課題となるのは「ブランドを体現すること」だと感じていました。会社から言われてするのではなく、それぞれがブランドの価値を実感し、自分ごと化して実務に落とし込んでいく。これがなくては価値向上は起こりませんので、2024年度はそこにフォーカスしようと決めました。そのためには、まずは体現例をメンバーと共有することが必要だと考えました。社内にたくさんある、LIVIOを体現した事例をピックアップして、ブランド軸でそれを再評価することで、「LIVIOらしさ」の共通認識が作れると考えていました。このようなアワードを開催するのは初めてだったので、「初回はド派手にやろう」と考えてCultiveさんにご相談しました。
ー アワードは社内公募によって選ばれた「LIVIOを体現した事例」のプレゼン方式で行われました。
白木さん:公募のエントリー数が予想外に多かったのは嬉しかったですね。当初は20チームも集まればいいな、くらいに考えていたのですが、結果的に40チームを超えるエントリーがありました。これは各部署のご理解があってこそのことだと思うのでとても感謝しています。
遠藤さん:本当にそうですね。ファイナリストに選ばれたチームには、本番に向けてプレゼン資料の作成や練習もお願いしなくてはいけなかったんですが、通常業務にプラスの負荷となってしまったのでその点は本当に感謝しています。運営としても、いかに皆さんのモチベーションを上げられるか、少しでも負担を減らせるかという部分には常に気を配っていました。これはバックオフィスの皆さんにもたくさんご協力をいただいて実現できた部分かなと思います。
ただ、他部署の想いや取り組みに触れられるという意味ではやはり意義深い機会だったと思います。私はこれまでインナーブランディングとは関わりのない部署にいて、今回のアワード運営に誘っていただいて初めて他部署の取り組みを知りました。その想いや苦労を知れたのは本当にいい機会になったなと思います。自分自身も含めて、ブランド理解や愛着もかなり高くなったように感じます。
白木さん:自分たちの取り組みをプレゼンしてもらうというハードルは当然ありましたね。Cultiveさんからもプレゼン以外の表彰方法をご提案いただきましたが、優れた体現例の取り組み内容だけでなく、その想いにまで触れられるのはやはりプレゼンだと思って決断しました。
ファイナリスト6組とは日頃から意識してコミュニケーションを取っていましたが、実は運営としてフォローすることはそこまで多くなかった気がします。ファイナリストに選ばれるような方々には、「自分たちはLIVIOを体現している」という自負がそれだけ強いんだと思います。そういう方々にスポットが当たって、日頃の想いを発表できる場が与えられたというのはいい機会だった気がします。
ブランドを物語るプレゼンの数々
ー アワード当日への反応はいかがでしたか?
白木さん:メンバーの反応も良かったですが、社長をはじめとする役員陣からは絶賛していただけましたね。LIVIOブランドを抱える住宅事業本部の元本部長の方もいらしてたんですが、「あの熱量は以前にはないものだった」というお言葉がいただけたのは嬉しかったです。
遠藤さん:メンバーからの反応も概ね良いものが多かったですね。やはり、実際の担当者の話が聞けるというのは大きいと思います。プレゼンターと普段関わりのあるメンバーも熱心に聞けますし、自分を投影しやすくなる効果はある気がしますね。
実際、「それぞれのプレゼンがよかった」「他の部署の想いに触れられてよかった」という声は多かったですね。個人的には惜しくも受賞を逃してしまったチームのプレゼンが心に残っています。寺院再建という文化的にも意義ある取り組みで、かつ近隣対応が非常に難しいという内容のものでした。しかしその意義をきちんとブランドに落とし込んだ内容で、発表のレベルも非常に高く感じましたね。そういう発表を通してブランドが育てていくべき価値への理解は深まったんじゃないかと思います。
白木さん:アワード自体も、そしてもちろんプレゼン形式の発表も社内では初めてのことでした。そこへの意見や運営側でもっと整備できそうな点ももちろんたくさんありますが、いい前例になった気がします。このアワードが今後の基準となることで企画もより洗練されていきますし、何よりもブランドを体現している事例を皆と共有できたことが大きいと思います。「あそこまでやっていいんだ」というイメージを伝えられたことで、今後のブランド体現に繋がっていけば嬉しいですね。
終わりのない文化づくり、その先の未来は
ー インナーブランディングを通して叶えていきたい未来はどういったものでしょうか?
遠藤さん:自分がブランディングと離れた部署出身ということもあって、こういう機会が若手のモチベーションになればという想いがあります。今回取り上げられなかった中にも、たくさんの優れた取り組みや想いに溢れるものがあります。普段はスポットライトの当たることが少ないそういった部署の方々や若手にもモチベーションとなるような施策にしていけたらと思います。
「真っ直ぐに価値に向き合った取り組みにはスポットライトが当たる」という前例を今回のアワードで築くことができたと思うので、今後は裾野を広げてそういった取り組みも選出できるようにアワードを成長させていきたいですね。
白木さん:インナーブランディングというのは総合格闘技に近いような気がします。例えば今アンケートを取ったら、直近で一番印象に残っているのはあのアワードだと思います。でもそれは皆の日頃の想いが表出したひとつの形に過ぎなくて。我々が実現すべきは日常の仕事や会話の中で「これってLIVIOっぽいよね」と暗黙知的に定着している状態なんですよね。そのためにはあらゆることを同時に進行していかないといけません。そうすることでようやくLIVIOが皆の中に根付いて、無形資産のように受け継がれていくんだと思います。
そのためには今回のアワードのような機会を打ち上げ花火的に一回で終わらせるのではなく、何年も繰り返していくことが重要かなと思います。
遠藤さん:そうですね。良い循環ができたらいいなと思います。インナーブランディングを通してメンバーが誇りを持てるようにしつつ、アウターにもその魅力を発信していく。その循環の中で、親しい友人や家族にも誇れるようなブランドに育てていけたらと思います。
ー そこに至るまでお力になれればとCultiveも願っています!本日はお時間をいただきありがとうございました!
日鉄興和不動産株式会社
フューチャースタイル総研室 兼 住宅事業本部 カスタマーリレーション室 白木 智洋さん
住宅事業本部 住宅企画部 兼 住宅事業本部 カスタマーリレーション室 遠藤 龍之介さん