「まずは、相手を知ること」から始まる文化づくり
トークセッションの前半では、並河さんがリクルート時代に培った文化浸透や社内コミュニケーションのエピソードをもとに、「組織の一体感は、相互理解から生まれる」というテーマで話が展開されました。
働き方も価値観も多様化している現在、相互理解は参加者にとっても身近なテーマだったようで、「外国籍の社員を含むチームで一体感を育むにはどうしたらよいか」という質問も。他社の文化や価値観を知ることの重要性について、参加者も考えを巡らしながら話に聞き入っていました。
続けて紹介されたのが、並河さんが過去に制作されていた社内記事のエピソード。
特定の社員の入社経緯や想いを記事化し、社内に共有したことで大きな反響を呼び、それが後に社内報の原点となったそうです。
「まずは相手を知る」ことが文化づくりの第一歩であることを改めて実感する時間となりました。
タブーを超える。「予定調和じゃない」からこそ心が動く
トークの後半では、並河さんが強調したのが「タブーを超える」ことの重要性。
社員の心を動かすイベントには、“予定調和ではない驚き”が必要だというお話でした。
「スポーツ観戦でも同じです。どんなに実力差があっても、結果が読めないからこそ人は心震える。社員イベントも、“何が起こるか分からない”瞬間をつくることで、感情が動くんです」
トップダウンの発信だけでなく、社員投票によるアワードや、思わぬ演出を取り入れることで「予定調和を超える体験」を仕掛ける。
そして、驚きを伴う感動体験を全員が共にする。
そこに、社員イベントが文化として機能する鍵があるというお話に、参加者も深く頷きながら納得されていたようでした。
心を動かす社員イベントの本質とは
今回のMeetupも、終始あたたかく、和やかな雰囲気で進みました。
並河さんの豊富な経験と、驚きに満ちたエピソードの数々に、参加者の皆さんからも笑顔が見られました。
予定調和ではない驚き、そして“相手を知る”ための対話。
その二つが、社員の心に火をつけ、組織の文化を育てる原動力になる――。
そんな実感を共有できた時間となりました。
Cultiveはこれからも、企業文化をテーマにしたMeetupを定期的に開催し、組織づくりの現場で奮闘する皆さまとともに、学びと出会いの場をつくっていきます。次回の開催をぜひお楽しみに!