10年間で集めた「心震えた言葉」たち
展示のタイトルは『言の葉の木』。モチーフに選んだのは「木」でした。
会社をひとつの生命体と見立て、10年間でお客様から頂いた言葉や、社内で交わされた言葉を“葉”に見立てて枝に掲げました。
素材としたのは、メンバーが「心震えた」と感じたフレーズたち。
創業当初のサプライズ事業『Surprise Holic』から始まり、オリジナルウェディング『HAKU』、そして企業の文化づくりをお手伝いする『Cultive』と変化してきましたが、その根幹にあるのは今も変わらない「大切な想いを届けるお手伝いがしたい」という想いです。
多くの方の想いに触れ、それをカタチにしてきた中で、お客様からかけていただいた嬉しい言葉、イベントの本番中に生まれた言葉、そして、仲間たちと交わし合った言葉たちを集めて木としました。
これらはすべて、スペサンの10年間の中で出会った想いの断片であり、私たちを支えてくれたエネルギーでもあります。
来場者の「心震えた瞬間」を綴る
当日は約200名の方が来場され、展示を前に足を止めてくださいました。
木を見上げて読み込んでくださる方もいて、
「こんな言葉が集まったら泣いちゃいますね」
という嬉しい感想もいただけました。
また、木の脇にはカードを設置し、来場された方がご自身の「心震えた瞬間」を思い返し、今胸にある大切な想いを綴っていただけるようにしました。
多くの方が手を動かし、自らの大切な言葉たちを残してくださいました。
言葉を残すことの意味
普段はお客様の想いをカタチにしているスペサンにとって、自分たちの理念や歴史をアートにすることは挑戦でもありました。
しかし、制作を通して、“言葉”を記録し、振り返ることの大切さをあらためて知ることができました。
メンバーから集めた言葉の数々から、お客様と過ごした瞬間々々や、仲間と励まし合った日々、そして、それらのシーンで交わされた想いがメンバーを支えてきたのだと感じました。
読み返すことで当時の感情が呼び起こされ、自分たちが大切にしてきたものを振り返ることができる──。
今後も、言葉を丁寧に残し、受け渡していくことが、新しい仲間の学びや組織の節目に生きていくのではないか。
そしてこの学びを、今後もお客様の想いを叶えていく中で活かせるのではないか。
そんな実感を得られた出展でした。